鏡の中に消えたアイドル 第17話

重機装士ヴァルダー

人気アイドルグループ『Lumière³』の亜斗夢重工CM起用が決まり、社長の綾瀬秀太郎が直々に撮影現場視察のため沖縄まで出向くことになり、それに追随する形で皆上遼馬綾瀬早弥香西沢基樹惣司陽莉ルナ=ハートウェルの5人も沖縄へやって来る。早弥香とLumière³が接触している現場をカメラに収めようとした三枝万蔵も、基樹たちが連携プレイで撃退。その後、海での楽しいひと時を過ごす遼馬たちだったが、その翌日にLumière³が忽然と失踪したとの報せが!?

一度行方不明になった後、翌朝にはひょっこり戻って来たLumière³の3人だったが、彼女たちを偽者だと気づいた早弥香は捕らえられてしまった。稲垣健斗相模路香の助けを借りて、無事に早弥香を救出した遼馬だったが…。

一方その頃、竜門会のクルーズ船に捕らえられていた本物のLumière³は、あるゲームに強制参加させられていた。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

Aパート

豪華客船の船内。

迷路のように入り組んだ通路を、一人の少女が必死に歩き続けていた。

通路を彷徨う若宮麗衣奈の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

若宮麗衣奈

口には銀色のガムテープ。

両手は後ろ手に縛られたまま。

自由なのは足だけだった。

息を切らしながらも、彼女の瞳は諦めてはいない。

優鶴……。)

心音……。)

(どこにいるの……。)

先ほど鏡の迷宮で散り散りになってしまった二人の姿を探し続ける。

一人で逃げ切ることなど、最初から考えてはいなかった。

三人一緒でなければ意味がない。

だからこそ、どれほど危険でも探し続ける。

その時だった。

コツ……コツ……コツ……。

静かな船内に、複数人の足音が近づいてくる。

麗衣奈ははっと息を呑み、とっさに壁際の大きな観葉植物の陰へ身を滑り込ませた。

鼓動が速くなる。

(お願い……ハンターじゃありませんように……。)

恐る恐る顔だけを覗かせる。

やがて通路の向こうから姿を現したのは――。

ハンターに連行される逢澤心音の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「……!!」

心音だった。

しかし、その姿はあまりにも痛々しかった。

「んんんーっ!! んんーっ!!」

口を塞がれたまま必死にもがき、涙を流している。

その両腕を、黒いスーツと黒いサングラス姿のハンターが無表情のまま掴み、前へ前へと引き立てていた。

心音は必死に抵抗する。

体をよじり、足を踏ん張る。

それでもハンターたちは微動だにしない。

まるで感情のない機械のように、淡々と彼女を連行していく。

麗衣奈の瞳が見開かれた。

(心音……!)

次の瞬間。

迷いは一切なかった。

(助けなきゃ。)

ただ、その一心だけだった。

ハンターたちが目の前を通り過ぎようとした、その刹那――。

麗衣奈は物陰から飛び出した。

「んーーーーっ!!」

肩から思い切り体当たりをぶつける。

ドンッ!!

不意を突かれたハンターがわずかによろめく。

その一瞬だけ、心音の腕が自由になった。

心音は目を丸くする。

「んんんっ!?(れいなち!?)」

若宮麗衣奈(口のガムテープ除く)は、Dreamina: Create realistic talking avatars with AI avatar generatorで生成しました。

麗衣奈は必死に首を振った。

「んー! んんんーっ!!」

その瞳は強く訴えていた。

(バカッ!!)

(何やってるの!?)

(早く逃げて!!)

言葉は出せない。

それでも心音には、その気持ちが痛いほど伝わった。

「……。」

心音の瞳から涙があふれる。

(そんな……。)

(れいなちを置いて……。)

(私だけ逃げるなんて……。)

できるわけがない。

目の前には、自分を助けるために飛び出してきた親友。

その背後では、態勢を立て直したハンターたちが再び麗衣奈へ迫っている。

このまま立ち尽くしていたら。

二人とも捕まる。

そうなれば、麗衣奈の決死の行動は何一つ報われない。

心音は震える肩を必死に押さえた。

涙で滲む視界の中、麗衣奈を見つめる。

(れいなち……。)

(ごめん……!!)

大きく頷く。

そして――。

踵を返した。

「んんっ……!」

涙をこぼしながら、一目散に通路を駆け出す。

後ろを振り返ることはできなかった。

振り返れば、きっと足が止まってしまうから。

その背中を見送りながら、麗衣奈は静かに目を細めた。

(……そう。)

(それでいい。)

(心音……。)

(上手く逃げるんだよ……。)

逃がした逢澤心音の代わりに捕らえられる若宮麗衣奈の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

その瞬間。

ガシッ。

ハンターの手が麗衣奈の腕を掴む。

さらにもう一人が反対側から押さえ込む。

麗衣奈はなおも体をひねって抵抗する。

「んーーっ!!」

しかし、多勢に無勢だった。

無表情のハンターたちは淡々と彼女の動きを封じ、そのまま通路の奥へと連行していく。

それでも麗衣奈は抵抗をやめなかった。

最後まで心音が逃げ切れることだけを願いながら。

その瞳には恐怖だけではなく、大切な仲間を守れたという静かな覚悟の光が宿っていた。

Bパート

豪華客船の船内。

入り組んだ通路を、逢澤心音は必死に走り続けていた。

両手は後ろ手に縛られたまま。

口には銀色のガムテープ。

自由なのは足だけ。

それでも、麗衣奈が命懸けで作ってくれた”たった一度のチャンス”を無駄にしたくない一心で、心音は走り続けていた。

やがて――。

「……むぅ……むぅ……」

足がもつれ、その場に膝をつく。

肩で荒く息をしながら、そのまま床へしゃがみ込んだ。

その場にしゃがみ込んでしまう逢澤心音の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

もう一歩も動けない。

張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた。

涙がぽろぽろと床へ落ちていく。

(れいなち……。)

(ずるいよ……。)

(自分一人だけ……。)

(ヒーローを気取っちゃってさ……。)

さっきまでの光景が頭から離れない。

自分を逃がすため、迷うことなく飛び出した麗衣奈。

「早く逃げて!」

言葉にはならなくても、その必死な眼差しだけで十分伝わってきた。

そして――

自分は、その背中を置いて逃げた。

結果として。

麗衣奈を見捨てる形になってしまった。

心音は震える肩を押さえきれなかった。

(私……。)

(私だけ助かろうなんて思ってない……。)

(でも……。)

(れいなちを置いて来ちゃった……。)

罪悪感が胸を締め付ける。

しかし――。

心音は涙をぬぐうように何度も首を振った。

(ダメ。)

(泣いてる場合じゃない。)

(れいなちが助けてくれたんだもん。)

(その気持ちを無駄にしちゃダメ。)

(ゆづるんを見つけて。)

(絶対にれいなちも助けて、三人でもう一度合流するんだから……!)

心音はゆっくりと立ち上がろうとする。

その時だった。

――スッ。

目の前に黒い革靴が現れる。

「……?」

心音は恐る恐る顔を上げた。

黒いスーツ。

黒いネクタイ。

黒いサングラス。

無表情の男。

「!!」

慌てて振り返る。

そこにも。

右にも。

左にも。

通路の奥にも。

無言のハンターたちが、いつの間にか心音を取り囲んでいた。

ハンターたちに包囲される逢澤心音の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

完全包囲。

逃げ道は、一つもない。

心音の瞳から、再び涙が溢れた。

「んんっ……!」


一方、その頃――。

若宮麗衣奈は二人のハンターに両腕を掴まれたまま、船内を連行されていた。

ハンターに連行される若宮麗衣奈の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「んんーっ!!」

何度も身体をひねって抵抗する。

しかし、ハンターたちはまるで機械のように無感情だった。

力づくで歩かされる。

長い廊下を進み。

階段を下り。

やがて一枚の重厚な扉の前で足が止まった。

電子音が鳴る。

ロックが解除される音。

ガチャリ。

扉がゆっくりと開いた。

麗衣奈は部屋の中へ押し込まれる。

そして――

その光景に目を見開いた。

縛られたままベッドの上に寝転がされている逢澤心音の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「……んむっ!?(心音!?)」

部屋の片隅。

ベッドの上に、一人の少女が横たえられていた。

逢澤心音。

両手両足を再び固く縛られ、

口にはガムテープが貼られたまま。

涙で頬を濡らしながら、こちらを見つめていた。

「……んっ……んんっ……。」

その瞳は、泣きながら訴えていた。

(れいなち……。)

(ごめん……。)

(ごめんね……。)

麗衣奈はすべてを悟った。

あの後。

心音も逃げ切れなかったのだ。

自分の捨て身の行動も。

必死の覚悟も。

結局は届かなかった。

胸が締め付けられる。

それでも麗衣奈は、心音を責めるような視線を一切向けなかった。

代わりに小さく首を横へ振る。

(謝らなくていい。)

(心音は悪くない。)

そう伝えるように。

その時だった。

麗衣奈を連れてきたハンターが、ほんの一瞬だけ口元を歪めた。

無表情だったはずのその顔に、鼻で笑うような薄い笑みが浮かぶ。

まるで、

「逃げても無駄だったな」

とでも言いたげに。

麗衣奈の胸に悔しさが込み上げる。

「……んんっ!」

彼女は強くその男を睨みつけた。

恐怖ではない。

屈辱でもない。

決して負けるものかという、強い意志を宿した眼差しだった。

その視線を受けても、ハンターは何も言わない。

ただ冷たく二人を見下ろし、静かに部屋の扉を閉める。

重い扉が音を立てて閉ざされると、部屋には拘束された麗衣奈と心音、二人だけが取り残された。

言葉を交わすことはできない。

それでも互いの瞳だけは、まだ希望を捨ててはいなかった。

残る仲間――優鶴が、どこかで無事でいることを信じながら。

(つづく)

コメント

タイトルとURLをコピーしました