文秋砲リメイク 第11話

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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
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※文章は、chatGPTで生成しております。

オークション開始

 豪奢なシャンデリアが天井から吊るされ、漆黒のカーテンに覆われた広間。その中央には、厳かな雰囲気を纏った競売人(オークショニア)が立っていた。彼の前には数十人の競売参加者たちが座り、各々が手にした番号札を握りしめている。

「紳士淑女の皆様、お待たせしました。これより入札を開始いたします!」

 競売人の宣言と共に、会場の空気は一気に張り詰めた。皆の視線がステージに注がれる。

「それでは、琴川玲奈嬢と椎穂亜弥嬢。この二人の人気美少女アイドルを、自社制作の映像作品に出演させることができる権利。入札価格、五百万ドルからのスタートです!」

 ざわめきが起こる。五百万ドルという破格の値が付けられた。玲奈と亜弥のアイドルとしての人気を考えれば当然の額だ。しかもこれは闇の人身売買オークション。彼女たちをHないかがわしい映像作品にも使い放題となれば尚更だ。

「六百万!」

「七百万!」

 次々と番号札が上がり、価格は瞬く間に跳ね上がっていく。だが、八百万ドルを超えたあたりで、次第に札を上げる者が減り始めた。千万ドルを超えると、もはや手を挙げるのは、ほぼ二人に絞られて来た。

 一人は、欧州某国の貴族にして巨大テレビ局のオーナー、ラッジ=コルベール卿

 もう一人は、香港の大手映画製作会社の社長、そして実は香港マフィアの首領ドンでもあるMr.張(チャン)

 静寂が広間を包む中、コルベール卿が優雅に手を挙げる。

「千五百万ドル。」

 張がそれを即座に上回った。

「二千万ドル。」

 会場がどよめく。ここまでの入札額になると、すでに他の参加者たちは完全に脱落していた。

「二千五百万ドル。」

 コルベール卿は余裕の笑みを浮かべながら言う。その姿は、まるで勝利を確信しているかのようだった。しかし、張は怯まなかった。

「三千万ドル。」

 息を呑む観客たち。誰もが固唾を呑んで見守る中、コルベール卿が僅かに微笑みながら手を上げる。

「三千五百万ドル。」

 長い沈黙の後、張は静かに首を横に振った。

「……降りるアルネ。」

 競売人が高らかに宣言する。

「三千五百万ドル! それでは……落札者は、ラッジ=コルベール卿!」

 拍手が広間に響く。しかし、その瞬間、広間の扉が大きく開いた。

「待て!」

 全員の視線が一斉に扉の方へ向けられる。そこに立っていたのは、もう一人のラッジ=コルベール卿だった。髪は乱れ、下着パンツ一丁でそれ以外は丸裸という情けない恰好だ。しかし、その目は怒りに燃え、鋭く研ぎ澄まされていた。

「私が本物のラッジ=コルベールだ!」

 会場内が騒然となる。競売人は眉をひそめながら、参加者席のコルベール卿と新たに現れたコルベール卿を見比べた。

「どういうことだ……?」

 新たに現れたコルベール卿は続ける。

「私はトイレの用具室に閉じ込められていたのだ。こいつは私を騙る偽者だ!」

 ステージ上のコルベール卿は微笑みを崩さない。

「馬鹿馬鹿しい。君たちはこの男の戯言を信じるのか?」

 誰が本物で誰が偽物なのか。会場の緊張が最高潮に達していた……。

二人のコルベール卿

「もし本物のコルベール卿ならば、闇の芸能プロダクションがVIP客にそれぞれ付与しているコードナンバーを言えるはずだ!」

闇の芸能プロダクションの支配人(ボス)が咄嗟に叫んだ。

「それなら簡単だ。私のコードナンバーはM-490だ!」

裸状態の方のコルベール卿がすらすらと答えた。

「するとお前が偽者か!?」

「フフフッ…バレちまったからには仕方がねーなッ!」

客席にいた側のコルベール卿が顔のマスクをベリベリッと剥がし、着ていたタキシードを一瞬で脱ぎ捨てると、現れたのは武智探偵事務所の学生探偵リーダー・相馬晴彦だった!

「貴様、生きていやがったのか!? 」

「俺たちがそう簡単にやられると思ったのか!」

「早くこのガキを片付けろ!」

「――おっと! 晴彦には指一本触れさせないよ!」

会場のボーイの中に紛れていたイサム=ルワン=ラーティラマートが、晴彦に掴みかかろうとした黒服男たちをバッタバッタとなぎ倒した!

相馬晴彦は、Canvaのドリームラボで生成しました。
ベルボーイに変装していたイサム=ルワン=ラーティラマートと背景は、Leonardo.AiのモデルLeonardo Anime XLで生成しました。
琴川玲奈と椎穂亜弥イラストは、KazuHanabi様。

するとメイドの中に変装して紛れていた雨宮梨奈と不破詩織が、黒服男たちが晴彦とイサムに気を取られている隙を突いてステージに近づき、縛られていた玲奈と亜弥の縄を解く。

「梨奈さん!皆さん!無事だったんですね!よかった」
「助けてくれてありがとうございます!」

「ここは俺たちに任せて、玲奈さんたちを早く外へ!」
「オッケー!任せて!」
「さあ、早くこっちなのです!」

会場が混乱する中、梨奈と詩織は、助け出した玲奈と亜弥の二人を安全な外へと連れ出す。

「ちくしょう…。探偵ごっこの学生風情が舐めやがって!」

「マズイッ…!!💦」

残りの黒服男たちが拳銃を抜いて発砲してきた。晴彦とイサムはすかさずテーブルや椅子の影に身を潜める。

「どうやらお前たちのことを甘く見ていたようだな…」
「隠れていても無駄だ! 出て来い!!」

銃を構える黒服男たちが、刻一刻と晴彦たちに近づいて来る。

「どうする晴彦?」
「くっ、万事休すかッ!!」

「見つけたぞー!!」

ついに黒服男たちに見つかってしまう晴彦とイサム。

「ちょっと待つのこと。よくも大事なオークションを台無しにして、私に恥をかかせてくれたアルね。このガキ二人は私に始末させるヨロシ!」
「これはMr.張、どうぞご存分に」( ̄ー ̄)ニヤリ

Mr.張が黒服男の一人から受け取った拳銃を向けながら、じわじわと晴彦たちに近づく――と思ったら、彼はくるりと身体を反転させて晴彦とイサムを庇うように立ち、なんと銃口を黒服男たちの方へと向けるのだった。

「…ミ、ミスター張!?」
「どういうつもりだ!?💦」

「フフフッ…」

Mr.張は頭からカツラを外し、顔からベリベリッとマスクを剥ぎ取り、着ていた長袍(チャンパオ)を一瞬で脱ぎ捨てると、現れたのはビシッと上下のスーツ姿を決めた、晴彦たちの師匠である名探偵・武智恭介その人だった!

「…せ、先生!?」
「いつの間にこちらにいらしてたんですか!?」

「晴彦君、イサム君、ご苦労だったね。さて闇の芸能プロダクション諸君、本物のMr.張は羽田に入国したところを警察に逮捕された。そしてすでにこの別荘は、アスカロン財団の私設部隊B.A.Dによって包囲されている。無駄な抵抗は止めて大人しく投降したまえ」

「…な、なにぃィィッッッ!?💦」

こうして闇の芸能プロダクション一味とそのスポンサーVIP客、そして拷問室に閉じ込められていた生田敦信と天満菊枝は一人残らずまとめて御用となったのであった。

「危ないところはガキどもに任せて、最後に良いところだけ持ってくのかよ名探偵様は?」
「か弱い少女に囮役なんてさせるような君には、言われたくはないな」

目を合わせるや、嫌悪な雰囲気を醸し出している加藤段十郎と武智恭介。段十郎の傍にいるリネアは、困ってオロオロしている様子。

「先生、段十郎さんたちを知っているのですか?」

ひと悶着ありそうな様子を見て詩織が尋ねると、武智ははぐらかすように「ああ、彼らとは、以前からちょっとした因縁のある仲さ」とだけ答えるのだった。

エピローグ

 武智探偵事務所の小さなリビングスペースに、穏やかな時間が流れていた。

 ソファに座る相馬晴彦と雨宮梨奈、そしてイサム=ルワン=ラーティラマートと不破詩織の四人が、テレビの画面を眺めている。そこには、華やかなステージで歌い踊る琴川玲奈と椎穂亜弥の姿が映し出されていた。

「やっぱり玲奈さんも亜弥さんも、ステージの上が一番似合うな」晴彦が腕を組みながら感慨深げに言う。

「うん、本当に楽しそうだね。無事でよかった」梨奈もほっとしたように微笑んだ。

 テレビでは、二人が眩しいスポットライトを浴びながら、新しい楽曲を披露していた。その姿には、もはや事件の影など微塵も感じられない。

「玲奈さんはマネージャーさんと一緒に、亜弥さんのいる事務所に移籍することが決まったそうなのです」詩織が朗報を伝える。

「へぇ、そうか。それが一番いい選択かもしれないな」イサムが頷きながら、画面の玲奈を見つめる。「元の事務所には、もういられる状況じゃないだろうからね」

「亜弥さんの事務所なら安心できるんじゃないかしら。玲奈さんも新しい環境で頑張れると思うわ」と、梨奈も同意する。

「それにしても、今回の事件は大変だったな……」晴彦がふぅっと息をつく。

「そうですね。アスカロン財団の加藤段十郎さんとリネアさんの協力がなければ、私たちだけでは解決できなかったかもしれないのです」詩織が真面目な表情で言う。

「まったくだ。まあ、リネアさんはともかくとして、段十郎さんはどうにもいけ好かない人だったけど、その点は僕たちも認めざるを得ないな」イサムが肩をすくめる。

「でも、結果的には助けられたわけだしね。今回は感謝しないと」梨奈が静かに言う。

「それにしても、俺たちもまだまだだな。もっと探偵技術の腕を上げないと、こんな大きな事件に巻き込まれたときに、まともに対応できない」晴彦が拳を握りしめながら、自分たちの未熟さをかみしめるように言った。

「はいなのです! これからも鍛錬を積んで、もっと優秀な探偵になるのです!」詩織が力強く頷く。

「そうだな。ま、まずは一息ついてからだけど」イサムが笑いながら、机の上に置いてあるコーヒーを手に取った。

「そうね。今回の事件、無事に解決できて本当によかった。玲奈さんも亜弥さんも、きっとこれからもっと輝いていくわよ」梨奈が穏やかな表情で言う。

 四人は、それぞれの思いを胸に、テレビに映る二人のアイドルの姿を見つめ続けた。

 新たな門出を迎える玲奈と亜弥――それを祝うように、ステージのライトが眩しく輝いていた。

END


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コメント

  1. 旅鴉 より:

    とうとう闇の芸能プロダクションのオークションにかけられた玲奈ちゃんと亜弥ちゃん、それを競り落とそうとしているのはラッジ=コルベール卿(相馬晴彦)、だがここで対抗馬が!?
    香港の大手映画製作会社の社長、そして実は香港マフィアの首領ドンでもあるMr.張…って誰アンタ!?
    張氏ですか…ベラドンナの仲介者の張秀狼の養父と関係ありそうな感じですね…。
    競りは東西マフィアのボスの一騎打ち、そしてとうとうラッジ=コルベール卿(相馬晴彦)が競り勝ったのだが…ここでパンツ一丁のご本人登場!どっちも相手が偽物だと言い合っているところで、VIP客にそれぞれ付与しているコードナンバーがあることが判明!

    バレちゃあ仕方がねえと正体を現す晴彦くん、そしてボーイに化けていたイサムくん、2人が敵の目を引き付けている間に、玲奈ちゃんと亜弥ちゃんを助け出す梨奈ちゃんと詩織ちゃん、良い連携ですね~

    だが、大人を舐めんな!今まで商品を傷つけないために抑えていたのか、黒服野郎ともがとうとう銃をぶっ放してきた、追い詰められる2人…そこに現れるMr.張が、自分がやると言い出し、黒服どもから拳銃を受け取る万事休す…
    …っていきなり振り返り2人を庇うように立つMr.張、そしてその変装を脱ぎ捨て現れたのは我らが名探偵・武智恭介、本物はどうやら羽田で逮捕されたようで、これも武智恭介の働きでしょうか?
    そして、別荘はすでにアスカロン財団のパシ…私設部隊B.A.Dのメンバーが取り囲んでいた!
    これにて闇の芸能プロダクションは終了、後は警察がなんとかするでしょう…って、今回警察の影が見られなかったような…う~ん何だか闇が深そうですね~、この件に関して優姫さんとかが動きそうな…

    何はともあれ良いところで現れた武智恭介氏、だが本来は恭介氏の登場はなかった…ってことは、ひょっとしてここって…加藤の出番の予定だったんですか!?(スマン加藤…)

    そして、前回のコメントを使って頂き感謝です、まあ普通に相性悪そうですからねこの2人、でもなんやかんやで認め合ってる気もします。

    そして後日談、玲奈ちゃんは亜弥ちゃんの事務所に移籍が決まったようで、やっぱり親友同士は一緒の方がいいですよね、そのままマネージャーの日高さんも一緒だと良いですね。
    そして今度は2人でステージに、今回の件で優鶴ちゃんとは別れちゃったんですね、流石に優鶴ちゃんの事務所が許さないかもですからね、彼女にはまた別の形で登場して欲しいですね、自分の推しですから!

    そしてアスカロン財団との関り…武智恭介氏とはなんか因縁がありそうですね。
    「リネアさんはともかくとして、段十郎さんはどうにもいけ好かない人だった」
    ずっとこれからもこの印象になりそうな気が…でもイサムくんと詩織ちゃんにはがっつりとリネアちゃんの魅了(チャーム)を見られてますからね、やべぇ奴認証はされてるかもですね…

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