夜空に輝く一等星 第17話

イラスト

サバゲ―サークル「DRYADES」の新規加入メンバーである上江洲紗樹は、夜に自宅近くで変質者に襲われたところを星彩のルミナに救われた。それ以来、紗樹はルミナの熱烈なファンとなる。
しかしその後、女子大生を狙った新たな拉致監禁事件が発生。アスカロン財団加藤段十郎喫茶店Lilyに姿を現し、またDRYADES代表を務める羽鳥瑠璃華の発案で学生たちによる自発的な夜間パトロールも始まり、事態は俄かに動き出す。

小寺洸介別城寿莉愛は、D地区をパトロール中、怪しげな不審車を目撃し、その車が敷地内に入って行った廃墟ホテルの内部へと潜入するが、ホテルから脱出直前に寿莉愛は行方不明となり、洸介は加藤段十郎と再会する。しかしその頃、羽鳥瑠璃華たちは、埼玉県警の則元刑事によって夜間パトロール隊を強制的に解散させられてしまうが、瑠璃華はその後単独行動を開始、そして笹南侑衣梨と意外な形でペアを組むことに。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

亜沙美の疑念

深夜の公園は、街灯の白い光に照らされてひっそりと静まり返っていた。遊具の影が地面に細長く伸び、時折、冷たい夜風が木々の葉を揺らす。

ベンチのそばに立つ小寺洸介は、目の前にいる人物を見て、思わず声を上げていた。

「すげー……! 本物の星彩のルミナだ!?」

きらきらとした視線を向けられ、星彩のルミナはあたふたと一歩下がる。

「あ、あの……すみません。取材はお断りしてますので……」

巷で知らぬ者はいないスーパーヒロイン。その存在が、今まさに自分の目の前にいる――。
洸介は興奮を抑えきれない様子だったが、彼はまだ知らない。その隠された素顔が、顔見知りの女子中学生・柏葉美佳であることを。

その時、洸介のポケットでスマホが震えた。

「……あ、漆崎さんからだ。ちょっと失礼します」

そう断りを入れてから、画面をタップする。

「もしもし?」

『もしもし、洸くん!?』

受話口から聞こえてきた漆崎亜沙美の声は、どこか切羽詰まっていた。

漆崎亜沙美(ヘアピン除く)、リネア=フリーデン=ヴァイサー、小寺洸介は、Dreamina: Create realistic talking avatars with AI avatar generatorで生成しました。

「どうしたんだよ、漆崎さん」

『よかった、こっちは繋がった……!
ねえ、今、夜間パトロールの状況ってどうなってるの!?』

「どうって言われても……」

言葉に詰まり、洸介は無意識に、すぐ隣に立つリネア=フリーデン=ヴァイサーへ視線を向けた。
リネアは静かに首を横に振る。余計なことは言うな――そう告げるように。

洸介はごくりと唾を飲み込んだ。

「と、特に……何も変わったことはないぜ」

『本当に?
実はね、優に電話かけたんだけど、全然繋がらないの』

亜沙美の声は、次第に不安を帯びていく。

『優、夜間パトロールに参加したがってたでしょ?
もしかして、家を飛び出してみんなと合流してるんじゃないかって思って……陽くんや白鳥先輩にも連絡したんだけど、どういうわけか全然出ないの!』

洸介は、言葉を失いかけた。

――桜庭陽平は今、佐久良彩美と共に警察署で事情聴取を受けている。
――白鳥玲音は、羽鳥瑠璃華によって公衆トイレに閉じ込められている。

そんな現実を、洸介も亜沙美も知るはずもなかった。

『あたし、羽鳥さんたちの連絡先は優から聞いてなかったから……』
一瞬の沈黙のあと、亜沙美が小さく続ける。
『ねえ……本当に、何も起きてないのね?』

胸の奥がちくりと痛んだ。

「ハハハ……何か起きてるわけないじゃないか。
もう夜も遅いし、優もきっと寝てるんじゃないかな。大丈夫だって」

できるだけ、いつも通りの軽い調子で言う。

『……うん、分かった』
少し間を置いて、亜沙美は答えた。
『じゃあ、おやすみ。また明日、部室でね』

「おやすみ、漆崎さん」

通話が切れ、静かな夜の音が戻ってくる。

洸介はスマホを握りしめたまま、ふうっと息を吐いた。

「……何とか、誤魔化せた」

だが胸の奥には、拭いきれない引っ掛かりが残っていた。
鳳凰院優とも、桜庭陽平とも、白鳥玲音とも連絡が取れない――それは、あまりにも不自然だった。

「俺、羽鳥さんたちを探してみます。合流できるかもしれないし」

リネアは静かに頷く。

「分かりました。くれぐれも気を付けてください。
私とルミナは、加藤さんがいるという廃墟ホテルへ向かいます」

「はい」

短く言葉を交わし、洸介は公園の出口へと走り出した。

残されたリネアと星彩のルミナも、無言で視線を交わす。

そして、別々の夜へと歩き出した。

一方――。

女子学生寮の一室。
机の上に置かれたスタンドライトだけが、漆崎亜沙美の部屋を淡く照らしていた。

ベッドに腰を下ろしたまま、亜沙美はスマホを見つめる。

「……どうも怪しい」

洸介の明るすぎる声が、どうしても引っかかっていた。

迷いは、ほんの一瞬だけ。

彼女はすぐに連絡先を開き、DRYADESのメンバーである女子高生の名前をタップする。

――綾塚音祢

「もしもし、音祢ちゃん?
夜遅くにごめんね」

数回の呼び出し音のあと、受話口から少し驚いたような声が返ってきた。

『亜沙美さん、どうしたんですか?』

廃墟ホテルの罠

朽ちかけた廃墟ホテルの内部は、昼間とは別の顔を見せていた。

崩れかけた天井、剥がれ落ちた壁紙、踏みしめるたびに軋む床。
加藤段十郎は、足音を極力殺しながら一階の廊下を進んでいた。

ふと見上げる。

上層階――二階、三階、そのいくつかの客室の窓から、かすかな明かりが漏れている。

「……フン。その手に乗るか」

誰が見ても、怪しすぎる。

普通の侵入者なら、「誰かいる」と判断して上へ向かうだろう。
だが段十郎は、その場で足を止め、逆に視線を周囲へと走らせた。

(上に誘い込むための灯りだな……)

壁の継ぎ目。
階段脇の不自然な柱の配置。
床の一部だけ、わずかに色の違うタイル。

「……あるな」

段十郎は、ホテル地下へと繋がっているであろう“隠し通路”の存在を、ほぼ確信していた。

そしてその一挙一動は――。

廃墟ホテルとは別の場所、地下の指令室で、すべて監視されていた。

複数のモニターに映し出されるのは、赤外線カメラと死角を補う小型カメラが捉えた、加藤段十郎の姿。

その前に立つのが、“Specter_N”。

「へぇ~……」

薄く笑いながら、モニターを見つめる。

「さすがはライトシーカー。引っ掛からなかったか……。残念だなぁ~」

肩をすくめるように、軽い調子で続けた。

「せっかくさ、二階から上にも“素敵なプレゼント”を、手間暇かけて用意しておいたのに」

隣に立つコンラッド=ヴォルフ大佐は、無言で画面を睨んでいたが、やがて短く命じた。

「部隊を出せ」

振り返り、待機していた部下たちへと声を張る。

「直ちに一階へ向かい、あのライトシーカーを始末しろ。
相手が一人だからといって、決して油断するな」

「了解です!」

揃った返答とともに、武装した兵士たちが一斉に指令室を飛び出していく。

その頃――。

ホテル一階の広いホール。

吹き抜けになった天井からは、割れたガラス越しに夜の月明かりが差し込み、床に歪な光を落としていた。

段十郎は、静かにホールを横切ろうとしていた。

――次の瞬間。

複数の出入口から、黒い影が一斉に現れた。

重装備の兵士たち。

あっという間に、段十郎の周囲を取り囲む。

銃口が一斉に向けられた。

「……来たか」

段十郎は、わずかに口角を上げる。

言葉は、もう不要だった。

テロリストと戦う加藤段十郎の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

次の瞬間――。

閃光のように、段十郎の姿がぶれた。

視界が歪み、兵士たちの目の前に、複数の“段十郎”が同時に現れる。

「なっ……!?」

幻術。

一瞬の錯覚に惑わされた兵士の死角へ、段十郎は滑り込む。

銃を持つ腕を叩き落とし、体勢を崩したところへ、鋭い体当たり。

別方向からの銃口には、煙のように消えるような身のこなしで距離を詰め、肘打ちと足払いで沈める。

幻術による目くらまし。

妖術による気配遮断。

そして、研ぎ澄まされた体術。

重火器で武装した兵士たちは、次々と地面に倒れていった。

撃つ暇すら与えられない。

ホールに響くのは、短い叫び声と、装備が床に転がる乾いた音だけだった。

やがて――。

その場に立っているのは、段十郎ただ一人。

倒れ伏す兵士たちは、誰一人として動かない。

「……終わりか」

そう呟いた、次の瞬間。

――かすかな金属音。

段十郎の背後。

床に倒れていた兵士の一人が、震える腕で銃を持ち上げていた。

虫の息。

だが、その銃口は、確かに段十郎の背中を捉えている。

引き金に、指がかかる。

――パンッ!

乾いた銃声が、ホールに響いた。

だが、それは段十郎に向けられたものではなかった。

倒れていた兵士の体が、びくりと跳ね、そのまま力なく崩れ落ちる。

段十郎は、ゆっくりと振り返る。

拳銃を両手で構える鷹松優姫は、PixAI – AIイラスト·AI画像専用の投稿&生成サイト(無料)のモデルTsubaki v1.1(訓練者:PixAI Official)で生成しました。

そこに立っていたのは――。

拳銃を両手で構え、静かに照準を下ろす女刑事。

鷹松優姫だった。

「……危ないところだったわね」

薄く息を整えながら、そう言う。

段十郎は、その姿を見据えたまま、低く呟いた。

「……お前か」

(つづく)


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