天岸博士、まさかの解放!?
またいつものおかめ城である。おかめ党に娘の天岸アンジェリカ愛優美を人質に取られ、巨大ロボット兵器開発のために無理やり働かされていた悲劇の天才科学者・天岸博士は、ある日、おかめ党首領であるおかめの御前に呼び出された。監視の隙を突いて愛優美を逃がすことに成功した博士だったが、おそらくそのことで処罰されるのだろうと予想し、娘さえ無事ならば自分はどうなっても構わないと父親としての覚悟を決めていた。しかしそんな博士に告げられたおかめの御前の言葉は衝撃の一言だった!
「天岸博士、今までご苦労様でしたッス。本日をもって貴殿を解放するので、速やかにお帰りくださいッス!」
「ハァ!?」
意外な展開に耳を疑う天岸博士。
「失礼。今何と仰ったのか、もう一度お聞きしたいのだが?」💦
「だーかーらー! もうキミには用はないので帰ってくれッス」
「……ハッ!!Σ(゚□゚;) そうか、そういうことか!? “確かに解放するとは言ったが、生かしたまま解放するとは言ってない”とか言い出して、私を死体にしてから解放するつもりなんだな!?」
「そんなことしないッスよ。┐(´д`)┌ヤレヤレ いいからさっさと帰ってくれッス」
「いったいどういう風の吹き回しだ!?」
「実は大変申し上げにくいことなんスが……」
おかめの御前の話によると、おかめ城を脱走した愛優美を再捕獲して連れ戻す途中、正体不明の何者かに襲われ、愛優美の身柄を横取りされたのだという。
「そういう訳で、もうキミを脅迫するための材料が当方にはなくなってしまったッスよ。よって巨大ロボット製造計画は本日をもって中止! 天岸博士にはとっとと帰ってもらいたいッス」
「そ、そんな…無責任な! 勝手すぎる! 何者かに連れ去られた娘の愛優美はどうなるんだ!?」
「さあ、もうおかめ党には関係ないことッスからね。帰ったら警察にでも相談に行くことッスね」
「ひどい!あんまりだ!娘を…!愛優美を返してくれ!!」
「黙らっしゃい! 元はと言えば君が我々の目を盗んで娘を逃がそうなんて姑息なことを考えるのが悪いッスよ。さあ、お客さんのお帰りッス! 城門のところまでお連れするッス!!」
「な、何をする!? 放せー!!放せー!!」
こうして天岸博士は、おかめ城の城門の外へとつまみ出されてしまった。しかしこのままでは、おかめの御前の気まぐれに付き合わされた博士があまりにも気の毒。( ノД`)シクシク… 果たしてこれから博士が頼るべき先は、日本最南端の海洋都市を本拠地とする特務騎士団か? あるいは喫茶店にカモフラージュした誘拐事件専門特捜班の先輩女刑事&後輩婦警のコンビか? はたまた学生たちによる新米ジャーナリストの取材班トリオか? それとも…?
愛優美の行方
「んっ、ん…んんんー!!」
どこかの建物の尋問室のような場所に、縛られた手首を上から吊るされる形で監禁されている愛優美。口にはビッタリとガムテープを貼られている。確か自分はおかめ党の追手に捕まり車に乗せられおかめ城に連れ戻される途中だったはずだが、移動中に何か凄い爆発音と眩い光と衝撃が走ったのは覚えているが、そこから先の記憶はない。そして気がついたら見知らぬ場所でこの状態だった。ここはおかめ城なのだろうか? なんか…あそこの場所とは違う気がするのは気のせいか。果たしてこれから彼女に待ち受ける運命とは!?
コメント
前回の旅鴉様のコメントを見ると、遂にMr.Unkown殿が沈黙を破って動き出したようですね。実任務に当たったのが誰なのか気になるところではありますが、多士済々の誘拐エージェントの事、誰が動いても不思議ではありませんね。愛優美ちゃんが横取りされたと見るや巨大ロボット計画を中止して天岸博士をお払い箱にしてしまったおかめの御前様、諦めが早いというかイヤにあっさりしています。ボンド星人もそろそろ地球に来る頃かもしれません。余談ですが、ボンド星人のコーディネートはスペクトルマンの宇宙猿人ゴリのイメージになります。
横取りされた愛優美ちゃん、拷問具が取り揃えた部屋に監禁されて恐怖と不安に捕らわれているのが目から伝わってきます。もっともこのブログの世界観では拷問具はあくまで心理的に圧迫するための飾りで実際に使われることはありませんが…。
> 愛優美ちゃんが横取りされたと見るや巨大ロボット計画を中止して天岸博士をお払い箱にしてしまったおかめの御前様、諦めが早いというかイヤにあっさりしています。
いやー、天岸博士をさっさとおかめ城から放逐したのは大正解でした♪
果たしておかめの御前はMr.Unkown殿の考えを事前に読んでいたのか?
それともおかめ御前の単なる気まぐれによる偶然の産物か?
これはきっと永遠の謎となることでしょう。( ̄ー ̄)ニヤリ
> ボンド星人もそろそろ地球に来る頃かもしれません。
ボンド星人殿も帰って来てくれるとは本当に嬉しいです!
こうなったら管理人も旧ブログでリストラしたつもりだった寺瀬聖佳ちゃんを呼び戻そうかなぁ~?と思案中です。
今のところ、おかめの御前の部下は戦闘員しかいませんからね。
「メアリ~💢あなたね…誰があんな派手にやれと言ったかしら…💢」
赤い髪に金色の目をした西洋人の女が、折角美人な顔が台無しなぐらい眉間に皺を寄せながら怒りを露わにしていた。
「いやいやお姉さま、ちゃんと計算しながら車の前にグレネード投げました、ほら、商品には傷なんてなかったでしょ?」
そう言いながら、全身真っ黒のゴスロリ衣装を身に纏ったクセのあるセミロングの黒髪に淡褐色の瞳が特徴的な、色白の小柄のこれまた西洋人の娘が、まるで仔犬のような人懐こい表情で赤毛の女を見上げていた。
「その後よ…危うくおかめ党の奴らを〇しかけてたでしょ、動けなくしたらメッセンジャーにならないでしょうが💢」
遡ること数時間前、逃げ出した天岸アンジェリカ愛優美を再び捕え、意気揚々とおかめ城へと帰還しようとしていたおかめ党戦闘員達の車が突如襲撃された。
襲撃者は女が2人…1人は赤毛に金色の瞳の女、誘拐エージェント、ハンター「プロセルピナ」、猟犬、ヘルハウンド「メアリー」である。
勿論反撃した戦闘員達だったが…それが余計にサイ〇パスメアリーを刺激することとなり、半〇しされた、辛うじて口がきけるぐらいには生かされていたが、プロセルピナが止めなければ危ないところだった、それを目のあたりにしてしまった愛優美、プロセルピナの催眠術がなければ危うくPTSDになるところだった…
「いや~クライアントも少々派手にやっていいからって言ってたみたいじゃないですか」
黒髪の女こと、メアリーが無邪気な笑顔で悪びれることなくそう言った。
「物事には限度ってものがあるでしょうが…私の美学に完全に反してるから!」
そう言って語気を荒げる赤毛の女ことプロセルピナに、変わらず笑顔を向けながらメアリーが応える。
「メアリーはどうやらお姉さまを怒らせてしまったようですね…オシオキですか?オシオキですね!?」
「…もういいもういいもういい、あなたにオシオキしたところでご褒美にしかならないでしょこのハードMが…」
怒られているのにも関わらず無邪気にはしゃぐメアリーに、頭を抱える首を振るプロセルピナ。
「まあまあ落ち着いてプロセルピナ、君がちゃんとリードを握ってたから上手くやれたじゃないか、メアリーもあまりプロセルピナを困らせちゃ駄目だよ」
そう言いながら彼女達の横にいた男が2人を宥める、男は依頼人とエージェントの間を取り持つ仲介者であり、2人の師匠的存在でもある。
「おじさまがそう言うのなら…」
「はい、了解ですマスター!」
プロセルピナの顔から怒りの表情はすっと消え喜びの表情に、メアリーは無邪気に敬礼のポーズをとる。
「ところでおじさま、天岸博士はどうなったの?こっちとは関りないことだけど、一応その娘を運んできた身としてはきになるわ」
「いや~それなんだけど…」
多くの骨董品に囲まれた厳かな部屋のアンティークな椅子に腰かけながら、1人の老人がお気に入りの骨董品を眺めていた。
そこへプラチナブロンドの髪をした執事が恭しく礼をしながら入ってくると、老人に小さく耳打ちをした。
「そうですか…ならば速やかに撤収するように伝えなさい」
「畏まりました」
そう言いながら再び恭しく礼をしながら、執事は部屋を後にする。
「やれやれ…彼の逃がした魚は手に入ったものの…あとの楽しみは不発に終わりましたか…これは読まれていたのか…それともいつもの彼の気まぐれか…何はともあれ…上手くいかないものですね~」
そう言いながら、どこか楽しそうに笑みを浮かべる老人。
「さて…ロボット工学の第一人者天岸博士…破格な人材なのは解るのですが…さてどうしたものやら…」
本来彼もおかめの御前の元から逃がすつもりではあったのだが、まさかその本人が自ら逃がすとはそこまで思いが至らなかった、天岸アンジェリカ愛優美とは違い、こっちは殆ど嫌がらせのつもりだったので、興が削がれ、もはやどうでもよくなってきていた。
「愛優美嬢はある程度この老人の楽しみに付き合って貰った後でお返しするか…もしくは…彼への復讐心を煽って博士にはこちらに協力させるのも面白いかもしれませんね」
そうつぶやきながら、ほそく笑む老人。
「さて…随分と長く寝てしまっていたようですね、あの無敵期間を楽しんでいたおかめの御前殿とそろそろ遊んであげないと、随分と寂しそうにしていましたからね」
そう言いながら、老人はテーブルの上に置いてある1枚の写真に目をやる、そこには黒髪を首の後ろで束ねた1人の美少女が姿が写っていた。
「そう言えば、彼女なんかは彼が次に狙っているターゲットでしたかね?」
実は…愛優美ちゃんの横取りシーンは途中まで書いていたのですが…2日連続寝落ちしました…、結局こんな感じの半端な文になってスイマセン…
bakubond様にも期待されてしまっていたようですので、ジジイを絡ませてみました。
あの~、天岸博士も連れ出す計画も考えてたんですよ…
まずMr.Unkownが送り込んだ戦闘員に化けた工作員が天岸博士に接触、愛優美ちゃんを逃がしていることが既にバレており追っ手が送り込まれたこと、そしてその追っ手から愛優美ちゃんを奪ってこちらで預かっていること、愛優美ちゃんを返して欲しかったらやって指示に従うこと、その指示とは愛優美ちゃんを逃がしたことがバレてないと思っている間抜けな父親を演じたまま、制作中のロボットが意図的に暴走するようにプログラムを入力すること、そして格納庫の中でロボットが暴走、その隙に工作員がおかめ城のコンピューターにウィルスを侵入させそれぞれの機器を誤作動させおかめ城を機能不全に陥らせる、その隙に天岸博士を連れ出す…って計画だったのですが…まさかのリリース…は~い撤収~!
まあおかめの御前様のことですから、全て読まれていたのかもしれませんね…いやはや恐れ入ります。
それにしても、愛優美ちゃんの吊るされた姿も色っぽいですね~、拷問道具のオブジェを見ながらどんな気持ちでいるのだか気になるところです、その表情を眺めるのもまた一興かもですね~、あのジジイ本当に良い趣味してますね(皮肉
おかめの御前様のご要望ですので、Mr.Unkownにはちょいちょいと絡ませていきたいと思ってます。
> まあおかめの御前様のことですから、全て読まれていたのかもしれませんね…いやはや恐れ入ります。
ε-(´∀`*)ふぅー、危ない危ない…。もう少しで我がおかめ城が甚大な被害を被るところでしたか。全く…Mr.Unkown殿も相変わらず油断のならぬ御方のようで。( ̄ー ̄)ニヤリ
> そう言いながら、老人はテーブルの上に置いてある1枚の写真に目をやる、そこには黒髪を首の後ろで束ねた1人の美少女が姿が写っていた。
「黒髪を首の後ろで束ねた1人の美少女」となると、真っ先に綾塚音祢ちゃんがまず第一に思い浮かびますが、三つ編みですが一応恋中七香ちゃんも該当する…のかな??
音祢ちゃんは私服イラストならそこそこの数のイラスト(公開済みの物も含めて)ストックがあるのですが、制服のイラストは今のところ「銀行強盗」「タイムトラベル」で使ったあの2枚しかありません。逆に七香ちゃんでしたら、すでに公開した制服姿のイラスト4点の他に、私服姿やチアリーダー姿の未公開イラストのストックが現在それぞれ5~6枚ずつくらい溜まっている状況です。Mr.Unkown殿におかれては、どちらの美少女を次回のストーリーの生贄に選んだ方がお好みでしょうかね? せっかく暗躍を再開してくださったので、管理人としてもなるべくご要望には最大限沿いたいと存じます。
そうですね、bakubond様も仰ってた通り、狙っているのは綾塚音祢ちゃんです!
天岸アンジェリカ愛優美ちゃんと並べて金髪ハーフ娘と大和撫子風黒髪娘ってのも確かに絵になるな~ってbakubond様のコメントで改めて思いました!
でも、音祢ちゃん制服姿のストックが少ないとなると…私服でもOKですね、
逆に恋中七香ちゃんの私服姿他チア衣装制服などストックが多い…こっちも捨てがたい…って言うか、七香ちゃんも一応Mr.Unkownの目に止まってます。
この際私服でもOKですので、音祢ちゃん七香ちゃんの欲張りパックでもOKですか…(図々しいぞ!
それぞれタイプが違う女の子達が、それぞれ協力しながら脱出…ってのも展開的にありですね~
ちなみに…Mr.Unkownが追加料金払って誘拐代行業者に仕事の延長依頼してます、本来の仕事にない警備業務を、その1人がヘルハウンド「メアリー」です、捕らえた女の子を横取りしようとしにきた相手の撃退は勿論ですが、逃げ出そうとする悪い子達を速やかに捕らえに行くのも仕事ですので、宜しくお願いします。
旅鴉労作お疲れ様です。プロセルピナさんを出して来ましたか。マ○ドな相方には苦労しているようでそれをうまくなだめたおじさまも流石というべきか…。
次なるターゲットはもしかして…。金髪美少女と大和撫子のコンビネーションは映えそうですね。