美少年美少女を拉致監禁してコレクションとしている魔宮夫人が、今度は武智探偵事務所の学生探偵たちに挑戦状を叩きつけた。その事件を背後で操っていたのはおかめの御前だったが、計画はいつの間にかディド恒星系第三惑星ボンド星からやって来たボンド星人に乗っ取られていた。
突如、ボンド星人の仕掛けた監禁城脱出ゲームに乱入した第三勢力・黒百合とは何者か!?
Mr.unknounの不快感
Mr.unknounは不快感を示していた。ボンド星人からのプレゼンテーションでは、もっと大勢のスーパーヒーローたちを巻き込む計画だったはずが、集まった正義の味方は捕らえた学生探偵の男子二人を除けば女検非違使が一人のみ。その女検非違使も氏素性が不明の女ヴィランが化けた偽者だったのだから、これはもうイベントの前提条件からして崩れたと言っていい。
「これはどういうことですか? 私が最初に聞いていた話と大分違うようですが?」
まるで人畜無害な好々爺のように穏やかな笑顔で語りかけるMr.unknoun。しかしその両目の瞳は、顔全体の表情とは違って決して笑ってはいなかった。
「誠に申し訳ない。どうやらおかめ党からの妨害が入ったようで…」
「言い訳は聞いていません。所詮あなた達も、あのハント星人とかいう蟲どもと大差なかったということのようですね?」
「この失態は必ず取り返して御覧に入れる。まずはあの黒百合とかいう女を血祭りに…」
Mr.unknounからの叱責に全く動じる様子を見せないボンド星人には、まだ何か策があるようだ。
一方、黒百合と共に監禁城に連れ戻された相馬晴彦とイサム=ルワン=ラーティラマートの二人は、何故か両手を縛っていた縄を解かれ、自由の身に…??
「どういうつもりだ?」
「フフフッ…運のいい奴らだ。お前たち二人にはこれからゲームのプレイヤーになってもらう」
「プレイヤーだと!?」
「予定していたゲームプレイヤーの頭数が足りなくなった。そこでお前たち二人はその穴を埋めるため、この監禁城の最上階にいる囚われのヒロイン救出を目指して、幾多の仕掛けられたトラップを潜り抜けながら頂上を目指すんだ。早く行かないと、大事なお仲間の女の子の生命は保障できないぜww」
「ちくしょー!ふざけやがって! 何がゲームだ!?💢」
「晴彦、怒る気持ちは僕も同じだ。だが今は梨奈ちゃんたちを助け出すのが先決だ。ここは奴らの思惑に乗って、そのゲームとやらに参加するしかない」
「くっ、今に見てろ! 梨奈と詩織を助け出したら、きっとお前たちをギッタンギッタンに叩きのめしてやるからなッ!!」
不本意ながらも囚われた仲間を助け出すため、ゲームプレイヤーとして監禁城の最上階を目指すことになった晴彦とイサムの行く手には、果たして何が待ち構えているのだろうか!?
拘束された黒百合
監禁城内の牢獄へと投獄された黒百合は、鎖で厳重に拘束された。しかしその表情は焦ったり落ち込んだりする様子を見せるどころか、かえって余裕の笑みすら浮かべているように見える。
「女、貴様は一体何者だ!? とこからやって来た!?」
「さあ、どこからかしらね。フフフッ…」
「このアマ、舐めやがって! 少し痛い思いをしてもらう必要がありそうだなァ~!!💢」
「隊長、いいですよね!?」
「已むを得ん、拷問を許可する。ただし程々にな」
そして尋問中のスパルトイ兵と黒百合のやり取りを、遠くの物陰からこっそりと伺っているミラージュマスクとピンク髪の少女。
「おおー!あんなところに囚われの麗しき美女がいるではないか!? 助けねばッ!!」
「え~っ!? ねぇミラージュマスクさん、あんな年増のオバサンなんか放っておいて先に進みましょうよ…」
「年増のオバサンだと!? どう見ても20代のナイスバディな美女ではないか! お前、眼科に行った方がいいんじゃないのか?」
「………」
もし黒百合が、カジュアルで可愛らしい若者向けの洋服(勿論ボトムスは白色のショートパンツ)を着て生足を出していたら、きっとピンク髪の少女の見方も変わったのだろう。本当に人の趣味や嗜好は十人十色である(;^_^A アセアセ・・・
「そういえばピンク髪の少女よ、まだお前の名前を聞いていなかったな?」
「…えっ!?💦 わ、私の名前はおかめ……じゃなくて大亀、大亀桃香といいます!」
咄嗟に思い付いた偽名を口にするピンク髪の少女こと大亀桃香。
「オオカメ モモカか…。苗字はともかく下の名前はよい名だな」
「大きなお世話です!!💢」
「ともかく!私はあのライダースーツの美女を助けに行くぞ! トオォォォッ!!」
「あっ!? 待ってミラージュマスクさん!!………チッ、面倒なことにッ!!💢」
桃香が止めるのも聞かず、黒百合を助けに飛び出すミラージュマスク。果たしてこの後の展開はどうなるのであろうか!?
つづく。
コメント
>もっと大勢のスーパーヒーローたちを巻き込む計画だったはずが、集まった正義の味方は捕らえた学生探偵の男子二人を除けば女検非違使が一人のみ。その女検非違使も氏素性が不明の女ヴィランが化けた偽者だったのだから、これはもうイベントの前提条件からして崩れたと言っていい。
なんか思ってたのと違う…もういきなりボンド星人Mr.unknoun同盟に亀裂が…しかもハント星人と同列扱いという屈辱…
しかし、これもまたボンド星人殿には想定の内だったのか、まだまだ余裕のようで、
とりあえず、晴彦くんとイサムくんをプレイヤーとして使うことに、彼らは探偵団ですからね、推理には強いですけどこうゆう力業はどうなんでしょうか…?
他の誰かが来てくれないと初回で詰みそうな気が…ってそう言えばなんかヒーローモドキが来てたな…
そのヒーローモドキと謎の美女…改め大亀桃香(即席の名前なれど良い名前だ)は、別の所で捕まっている黒百合姉様の所に、
屈強なスパルトイ兵を目の前にして余裕な顔をみせる黒百合姉様、やっぱり只者ではないようですね…
さてここで、好みの問題、まあ若い女ならミラージュ仮面はなんでもOKな感じですから、こんなピッチリライダースジャケットを着た不〇子ちゃんみたいな美女はたまらんでしょうが、
大亀桃香の中の人はまったく食指が動かない、まず露出が少ないですからね…でも年増のオバサンは酷い…一応20代に見えますよ。
だが、馬鹿の理性は抑えられなかった、早速暴走、謎の美女を救出すべく相変わらずのノープラン突撃、まあ一般スパルトイ兵ぐらいだったらミラージュ仮面でなんとかなるでしょうけど…
> とりあえず、晴彦くんとイサムくんをプレイヤーとして使うことに、彼らは探偵団ですからね、推理には強いですけどこうゆう力業はどうなんでしょうか…?
晴彦くんはともかく、少なくともイサムくんは一般スパルトイ兵相手ならいい勝負をしてくれそうです。人外相手だとさすがに苦戦しそうですが…。
ところで話は変わるのですが、そういえば管理人はすっかり忘れていたのですが、この監禁城には優姫さんと侑衣梨ちゃんと聖佳ちゃんも城内のどこかに捕まっていたんでしたよね(;^_^A アセアセ・・・
そろそろ彼女たちを舞台に解き放つタイミングが来たようです。
そういえば、当方でも黒百合さまの年齢設定とかあまり考えていませんでしたね(;^ω^)
不~二子ちゃんにも言えることですが、20代に見えなくもない・・・ですかね(^▽^)/
管理人は子供の頃、不二子ちゃんは普通に30代くらいだろうと思ってました。おそらく同年代であろうルパンや次元は、とても20代には見えませんしね。