追跡
エターナルライバルから託されたスーパーマシン・アルドコブランダーに跨り天岸アンジェリカ愛優美を連れ去った車を追う寺瀬詩郎ことサーベルタイガーレギウス・パワードモード。車を追い越し、その行く手を塞ぐ!
「愛優美を返してもらうぞ!」
「ちきしょー! やっちまえー!」
車の運転席から降りて来た工作員をあっさりと片付け、停車している車の後部座席のドアを開けるサーベルタイガーレギウスだったが……
「マネキン!?」
縛られていた愛優美は本物そっくりに造られたマネキンの人形だった。いつの間にか愛優美は人形とすり替えられていたのだ! そしてその瞬間、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、周囲は木っ端みじんに……。
間一髪で難を逃れた詩郎は、そのままセントリネル・ハブへと帰還。長官の牧村光平に事の経緯を報告した。
「俺の責任だ…。俺が油断しなければ、みすみす敵の手に彼女を……」
「過ぎたことを気に病んでもしょうがない。今は誰彼の責任云々よりも、愛優美ちゃんを無事に救出することを最優先に考えるんだ」
愛優美を誘拐した一味は、愛優美を無事に返してほしければ彼女の母親であるソフィア女史に一人で指定された場所まで来るように脅迫して来た。無論これは敵の仕掛けた罠であることは明白だ。そうと分かっていてみすみす危険な場所へソフィア女史を行かせるわけにはいかない。ブレイバーズの面々は作戦を考えた。
取引場所
犯人一味が指定した日の当日、指定された時刻に、とある廃倉庫を単身訪れたソフィア=アンドレア=ロペス=天岸女史の姿があった。そんなソフィアを武装したテロリストたちが待ち受けていた。
「約束通り一人で来たわ。娘を返して」
「本当に護衛も連れずに一人で来るとは…中々いい度胸だww」
「いいだろう。おいっ、娘を連れて来い!」
すると奥から縛られて猿轡をされている愛優美が、首筋にナイフを突きつけられながら引き出されて来た。
「んんーっ!!んんーっ!!」
「ほらよッ! 受け取りなッ!」
愛優美はソフィアに引き渡され、ソフィアはすぐに愛優美の縄を解いた。
「愛優美、大丈夫!? どこにも怪我はない?」
「ううん、ボクは大丈夫だよ。それよりもごめんなさい…。ボクのせいで、ママが危険な目に…」
「そんなことはいいの。さあ、一緒に帰りましょう」
泣き崩れる愛優美を優しく抱きかかえてその場を立ち去ろうとしたソフィアだったが、当然のことながらそうは問屋が卸さない。母娘はたちまちテロリストたちに取り囲まれた。
「母娘の感動の再会に水を差すようで悪いが、気の毒だがアンタたちにはここで〇んでもらう」
「そんな…約束が違うわ!」
「フハハハハ…馬鹿な奴らだ。そんな約束を我々が本気で守ると思っていたのか? 親子の団欒なら、続きはあの世でやるんだなww」
窮地に陥ったソフィアと愛優美の母娘!―――と思われたが、ソフィアがここでニヤリと笑った。
「フン、どうせそんなこったろうと思ったよ。お生憎様だったねww」
「…えっ!? ママ…??」
「こ、声が違うぞ! 貴様、ソフィアじゃないな! いったい何者だッ!?💦」
急に声色が変わったソフィアは着ていた衣服を一瞬で脱ぎ捨て、ベリベリッと顔のマスクを聞ぎ取ると、忍び装束姿の錦織佳代が姿を現した! ソフィアは佳代の変装だったのだ。
「…あ、あなたは!?」
「驚かしてゴメンね愛優美ちゃん! アタシの傍から決して離れないで!」
愛優美を守りながら忍びの技を駆使してテロリストと戦う佳代。果たして救出作戦は上手くいくのであろうか!?
つづく。
コメント
スーパーマシン・アルドコブランダーで愛優美ちゃんを連れ去る車に追いつく我らがヒーロー詩郎くん、車に乗っていた工作員達を倒し、後部座席の愛優美ちゃんを助け出そうとした詩郎くんことサーベルタイガーレギウスだったが…
>「マネキン!?」
>縛られていた愛優美は本物そっくりに造られたマネキンの人形だった。いつの間にか愛優美は人形とすり替えられていたのだ! そしてその瞬間、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、周囲は木っ端みじんに……。
愛優美ちゃんがいつの間にか人形にすり替えられていたことより、それを運ばされた工作員が端から爆発に巻き込まれて〇んでしまう事を想定していたテロリストどもの非道さに驚きましたね、これって同意のもと?それとも知らされてなかった?
そしてテロリストは、愛優美の命と引き換えに、ソフィア女史に一人で指定された場所まで来るように脅迫して来た。
約束通り指定した場所に来たソフィア女史に、人質の愛優美ちゃんをあっさりと返すテロリストども、2人仲良く帰ろうとしたところで、やっぱりとばかりに2人を取り囲むテロリストども、だがそんなこと百も承知とソフィア女史に変装していた伊賀忍者、錦織佳代、
ここで忍者設定が生かされましたね~、さあ愛優美ちゃんを守りながらの壮絶なバトルの開始!
…実は愛優美ちゃんの方も何者かが変装した偽物じゃないかって勝手に思っちゃったりしてますが、そこまでいくとカオスになっちゃいますかね…?
> これって同意のもと?それとも知らされてなかった?
当然知らされていなかったんでしょう。テロリストのやり口なんて、所詮そんなもんです。
> …実は愛優美ちゃんの方も何者かが変装した偽物じゃないかって勝手に思っちゃったりしてますが、そこまでいくとカオスになっちゃいますかね…?
そろそろキリのいいところなので、次回episode.09で無事に愛優美ちゃんを救い出してめでたしめでたしで終わらせようと思っていましたが、もう少し引き延ばした方がいいですか?( ̄ー ̄)ニヤリ
もし「もっと愛優美ちゃんの縛られている姿が見たい! まだ助けちゃダメ!」というご要望があれば、「実は愛優美の方も偽者だった!」パターンにします。
いい年頃(10代前半~半ば)くらいの娘人質に取られた母親が1人で現場に赴く・・・ときおり今は懐かしの2時間物で見られるパターンだった記憶。
助けに来たのが実は同年代?のヒロインというのも萌えポイントです(^▽^)/
愛優美ちゃんの縛られている姿も見たいですし、佳代ちゃんの縛られている姿も見たいですから、「実は愛優美の方も偽者だった!」ってパターンがいいですかね、
問題は偽愛優美ちゃんですが、モブ女テロリストってのは面白味がないですし、ここでベラドンナの演劇部が出てくるのは不自然ですからね(近いうちにMr.unknounと張 秀狼を会わせたいとは思ってますが)、ここは特殊な技術で変装した天山桜桃あたりが無難でしょうか?