沢渡優香の母・奈津子が商店街の福引で偶然引き当てた久峨ドリームパーク東京の1グループ6名までの一日貸し切りご招待券。久峨ドリームパーク東京とは言うまでもなく久峨コンツェルン傘下の超大型テーマパークであり、一か月前にお台場近くにオープンしたばかりの大人気観光スポットである。
奈津子から「ちょうど6人までOKだし、せっかくだからサークルのみんなで行ってらっしゃい」とチケットを渡された優香は、牧村光平たちGスマメンバーを誘ってこうして日曜日に遊びに来たのであった。
「やって来ました久峨ドリームパーク東京!!」
「さあ、今日は思いっきし遊ぼうぜ!!」
「コラッ、子供みたいに燥がないの!!」
何しろ入場予約が半年先まで埋まっているという極めてチケットが入手困難な奇跡ということで、陽気になって騒ぐ寺林柊成、葉桐涼介の2人を、動き回る子供を見守る親のように窘める日野愛都紗。
「悪いな優香、俺たちまで誘ってもらって」
「ううん、お礼なら買い物途中に商店街の福引で特賞を引き当てたお母さんに言って」
「でも本当は光平と二人きりで来たかったんじゃないの?」
「もう佳代ったら。今日はそういう気遣いは無用だからね!」
「分かった、ごめん。もう言わない。じゃあ今日はお言葉に甘えて私も遊ばせてもらいますか!」
「錦織さ~~ん!! 一緒にあっちのスペースシップのアトラクションに行かない?」
「うん、日野さん今行く!! じゃあお二人さん、ごゆっくり~~!!」
「あ、佳代!? もう~~ッ!!」
愛都紗に誘われてスペースシップアトラクションの方へと駆けて行く錦織佳代。光平と優香は2人きりになった。
「まあいいじゃないか。せっかく佳代ちゃんが気を利かせてくれたんだ。俺たちはあっちの水族館の方に行こうぜ!」
「うん♪」
束の間のデートを楽しむ光平と優香。しかしここは久峨コンツェルンの息のかかった複合娯楽施設ということは、当然のことながら世界征服を狙う悪の組織・魔人銃士団ゼルバベルも関与しているわけで、そんなことは露知らない彼らと彼女らは刻一刻と危機が忍び寄っていた。
「んんん~っ!!」
「んんんぐむぅーっ!!」
「んんんぐぅ~!!んぐむぅぐぅ~!!」
楽しいはずのテーマパーク遊び放題の一日が一転、光平や佳代から巧妙に引き離された結果、いつの間にかテーマパーク内で正体不明の敵に囚われていた柊成たち3人。
残る光平たちにも魔の手が迫る!?
コメント
ガムテも様々な色がありますが、高級感あふれる黒もいいものですな。
捕われた3人は、所謂人身売買されてしまうのでしょうか?
はたまた、生体改造用の・・・(;´・ω・)
> ガムテも様々な色がありますが、高級感あふれる黒もいいものですな。
縄(ロープ)ではなく鎖や鉄枷など金属製の物で拘束する場合は、黒ガムテが一番似合うと思っております(管理人の個人的見解です)。