サバゲ―サークル「DRYADES」の新規加入メンバーである上江洲紗樹は、夜に自宅近くで変質者に襲われたところを星彩のルミナに救われた。それ以来、紗樹はルミナの熱烈なファンとなる。
しかしその後、女子大生を狙った新たな拉致監禁事件が発生。アスカロン財団の加藤段十郎も喫茶店Lilyに姿を現し、またDRYADES代表を務める羽鳥瑠璃華の発案で学生たちによる自発的な夜間パトロールも始まり、事態は俄かに動き出す。
小寺洸介と別城寿莉愛は、D地区をパトロール中、怪しげな不審車を目撃し、その車が敷地内に入って行った廃墟ホテルの内部へと潜入するが、ホテルから脱出直前に寿莉愛は行方不明となり、洸介は加藤段十郎と再会する。しかしその頃、羽鳥瑠璃華たちは、埼玉県警の則元刑事によって夜間パトロール隊を強制的に解散させられてしまうが、瑠璃華はその後単独行動を開始、そして笹南侑衣梨と意外な形でペアを組むことに。加藤段十郎も敵のアジトの廃墟ホテルで鷹松優姫と合流した。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
寿莉愛救出
――地下室に、寿莉愛の必死な声が響いた。
「んぐぐーっ!! んむぐぐーっ!!」
鎖に繋がれたまま、何度も何度も首を横に振る寿莉愛。
だが、その必死の訴えは届かず――
段十郎たちは、ゆっくりと彼女のいる位置へ踏み込んでしまった。
次の瞬間。
――バチッ!!
「……な、なんだこれは!?」
床と壁に仕込まれた装置が同時に作動し、寿莉愛の座る区画を除いた地下室全体に、強い電撃が走った。
「キャアアッ!!」
リネアの悲鳴が響く。
段十郎、優姫、リネア、そして星彩のルミナ。
四人の身体が一斉に弾かれるように崩れ落ち、その場に倒れ込んだ。
直後――。
「フハハハハハ!!
うまくいったようだな!!」
重いドアが開き、スペクター=エヌが部屋へと姿を現す。
寿莉愛は目を見開いた。
「……んんっ!?」
エヌは楽しそうに、ゆっくりと歩み寄る。
「驚いたかい、お嬢さん?
怖がらせて悪かったね」
そして、軽い調子で告げた。
「この部屋には、最初から爆弾なんてなかったのさ。
その代わり――電気ショックのトラップを仕掛けさせてもらった」
床に倒れた四人を見下ろしながら、満足げに笑う。
「これでもう、しばらくは動けないはず――」
だが。
「……ん?」
エヌの表情が、ふと固まった。
床に転がっているはずの段十郎たちの姿が、どうにもおかしい。
次の瞬間、エヌは気づいてしまう。
そこに倒れていたのは、人間ではなかった。
段十郎たちが着ていた服によく似た布が巻き付けられた――四本の丸太。
「……なっ……」
変わり身の術――。
「……こ、これは一体!?」
エヌが振り向こうとした、その時だった。
コツリ、と。
冷たい感触が、後頭部に突きつけられる。
「――動くな」
低く、静かな声。
段十郎だった。
背後から、正確に銃口を向けている。
「ひっ……!!」
エヌの喉が、かすかに鳴る。
「お生憎様だったな」
さらに、その横に優姫が進み出る。
「22時48分。
スペクター=エヌこと、久遠寺直哉」
はっきりとした声で告げた。
「略取誘拐および監禁の現行犯で、逮捕します!」
「ち、ちくしょー! 放せー!!」
暴れようとするエヌの両腕を、優姫が素早く取り、カチリと手錠をかける。
その間に、リネアとルミナは寿莉愛のもとへ駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
リネアが鎖と手錠を外しながら、優しく声をかける。
「……あ、ありがとうございます……」
力の抜けた声で、寿莉愛が答えた。
その様子を見ていた段十郎が、周囲を見回しながら口を開く。
「……上江州里恵も一緒じゃなかったのか?」
寿莉愛の表情が、はっと変わった。
「……そうだった!
里恵だけじゃないわ!」
思い出したように、声を張り上げる。
「優ちゃん……鳳凰院優さんも一緒に、テロリストみたいな人たちに捕まってるの!」
「何ですって!?
優さんも!?」
ルミナが思わず声を上げる。
寿莉愛は、首を傾げた。
「あれ……?
ルミナって、優ちゃんのこと知ってるの?」
「えっ!?
あ、いえ、その……な、何でもないです……!」
ルミナは慌てて手を振る。
「……??」
寿莉愛は不思議そうな顔をする。
――星彩のルミナの正体が、柏葉美佳であることは、寿莉愛たちDRYADESの仲間にも知られていけない秘密なのだ。
その後。
段十郎たちは、廃墟ホテルの地下から上階まで、徹底的に捜索した。
だが――
上江洲里恵の姿も、鳳凰院優の姿も。
そして、彼女たちと一緒にいたという武装した男たちの姿も、どこにもなかった。
「……逃げられた、か」
段十郎は、手錠をかけられたままのエヌを睨みつける。
「おい。
上江州里恵と鳳凰院優は、どこへ行った?」
「それと――
一緒にいた武装した男たちは何者だ?」
だが、エヌは顔をぷいと横に向ける。
「……さあ、知らないね」
段十郎は、すぐにリネアへ視線を向けた。
「リネア。出番だ」
「……任せてください」
リネアは一歩前へ出ると、エヌの正面に立つ。
静かに目を閉じ、淡く輝く魔力を指先に集めた。
「――魅了(チャーム)」
口を閉ざしたままの男から、真実を引き出すために。
リネアの術が、今、静かに発動しようとしていた。
深夜の鷺島中央警察署前にて
深夜の鷺島中央警察署。
白く明るい正面玄関の自動ドアが静かに開き、二人の男女が外へと出てきた。
長時間に及んだ事情聴取を終えた、桜庭陽平と佐久良彩美である。
ひんやりとした夜気に触れた瞬間、陽平は思わず大きく背伸びをした。
「あー……疲れた」
肩をぐるりと回しながら、心底うんざりしたように呟く。
その隣で、彩美は立ち止まり、暗い夜空を見上げた。
「みんな……大丈夫かな……」
ぽつりと漏れたその声には、不安がにじんでいた。
行方が分からなくなっている、DRYADESの仲間――
上江洲里恵&紗樹姉妹と、別城寿莉愛。
三人の顔が、自然と脳裏に浮かんでしまう。
「……気持ちは分かるよ」
陽平は、少しだけ声の調子を落として言った。
「でもさ、後は警察に任せるしかない。
彩美さん、明日は会社だろ?」
彩美の方を見て、気遣うように続ける。
「早く帰って、ちゃんと休んだ方がいい」
「……そうね……」
彩美は小さくうなずいた。
その――次の瞬間だった。
ブルルッ、と。
陽平のズボンのポケットの中で、かすかな振動音が続けて鳴る。
「……ん?」
マナーモードにしたままだったスマートフォン。
陽平は不思議そうに取り出し、画面を確認した。
そして――
「……え……?」
思わず、声が漏れる。
ロック画面に並んでいたのは、何件もの着信履歴。
漆崎亜沙美。
小寺洸介。
報道部の仲間たちの名前が、立て続けに表示されていた。
事情聴取の緊張と疲労で、まったく気づいていなかったのだ。
さらに、今まさに画面には――
《小寺 洸介》
着信中の表示。
「……え、ちょ、今……?」
陽平は慌てて通話ボタンを押した。
「も、もしもし、小寺か?」
直後、受話口から飛び込んできたのは、明らかに切迫した声だった。
『桜庭!
どうしてお前、すぐに電話に出なかったんだよ!』
「ごめん、ごめん!
こっちも、いろいろ大変だったんだよ!」
焦って言い訳する陽平の横に、彩美が身を寄せる。
「洸介くんからなの!?
寿莉愛も一緒なのよね!?」
縋るような声で問いかける彩美。
陽平は小さく手で制しながら、スマートフォンに向き直った。
「落ち着いて。今、聞いてみるから」

一呼吸置き、受話口に向かって言う。
「――なあ小寺。
今さ、寿莉愛さんも一緒なんだよな?
……うん
……うん……」
電話の向こうの言葉を、何度か相槌を打ちながら聞き取る陽平。
だが。
次の瞬間。
陽平の表情から、さっと血の気が引いた。
「……な、何だって!?」
思わず、声が裏返る。
「――!!」
その異変を察し、彩美が息を呑む。
静まり返った深夜の警察署前に、
ただ、陽平の荒くなった呼吸音だけが、かすかに響いていた。
(つづく)

コメント
見事な変わり身の術・・・忍者キャラとしても汎用性高そうな段十郎ですね。ギャグに近い化け物じみた生命力や戦闘力見せる銭形のとっつぁんとまた違った魅力❤
寿莉愛ちゃん、当方でもゼウスのメンバーあたりに使ってもよろしいでしょうか?年齢やらの設定は、少々いじるかもですが(;^ω^)
小物なんだか、大物なんだかわからないスペクターエヌ・・・(;’∀’)
> 寿莉愛ちゃん、当方でもゼウスのメンバーあたりに使ってもよろしいでしょうか?年齢やらの設定は、少々いじるかもですが(;^ω^)
はい、それはもう自由に設定いじってお使いください(^^♪
ゼウスメンバーになった寿莉愛ちゃんの活躍、楽しみにしております。