朝廷の中枢に携わる謎の女・桔梗局からの指令を受け、誘拐された少女たちの救出に乗り出した検非違使・孝森祐宜。やがて懸命な捜査の末に突き止めた誘拐エージェントたちのアジトである洋館に、祐宜は果敢にも潜入するのだった！
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真夜中に雨が降りしきる中、厳重な警備を掻い潜り、洋館の屋根裏へと侵入した祐宜は、2階にある部屋を一つずつ誰にも気づかれないように丹念に調べて行く。そしてやがて、一人の少女が監禁されているリビングルームを発見した！
背景は、DIMENSHOP 素材部 | ASMR(耳かき)効果音素材・ゲーム背景素材・立ち絵素材・3Dベクター素材などなど。ゲーム向け素材サイト。 (sakura.ne.jp)様のフリー素材より拝借しました。
「おらよっと！」
部屋の中に見張りがいないのを確認し、屋根裏の通気口から手際よく飛び降りて床に着地する祐宜。彼の目の前には、ソファの上に猿轡をされ両手両足を縛られたまま横たわった恋中七香の姿があった。突然現れた素性不明の青年の姿に、七香が驚いたのは言うまでもない。
「んむむぅ！んむぅうう!?（だ、誰よアンタ！？）」
「ちょい待ってな。今すぐ猿轡を外してやるから」
祐宜に猿轡を外してもらい、ようやく話せる自由を取り戻した祐宜。
「( ´Д｀)=3 ﾌｩ…あぁ、苦しかった！」
「アンタ確か、おかめ党に誘拐されとった恋中七香だよな？」
「そうよ！恋中七香よ！ 変な連中に誘拐されたと思ったら、また別の奴らにここまで連れて来られて閉じ込められて、もう訳分かんない！！」
「君と同じように誘拐されて来た天岸アンジェリカ愛優美って娘を知れへんかな？ 君と同じくこの屋敷のどこぞに監禁されとる筈なんやけども…」
「知らないわよ。でも見張りの連中が話してたのを聞いたことがあるわ。わたし以外の捕まってる女の子が地下室に閉じ込められているって」
「そうか…それだけ分かれば十分や♪」
話を聞き終わった祐宜は、なんと七香の口にまた猿轡を噛ませようとする！
当然七香は慌てる。
「…ちょ、ちょっと！！わたしを助けてくれるんじゃなかったの！？」
「何も見捨てるなんて言うてへん。ただ今連れて行っても足手まといやし、事件が解決するまでしばらくここで大人しくしててくれへんか？」
「サイテー！！冗談じゃないわ！ いいから早く縄も解いてよ！！ さもないと大声を出して騒ぐわよ！！」
「やれやれ、仕方ないな…」
こうして、祐宜は渋々七香を助け出して行動を共にすることになった。果たしてこの後二人にはどんな波乱が待ち受けているのであろうか！？
コメント
七香ちゃんの私服緊縛絵、前は前手でしたが今回は後手縛りできましたね！
KazuHanabi様の良い仕事されますね、もがいている感じが出てますよね～フトモモが眩しいです！
縛られソファに転がされていた七香ちゃん、このままだったら彼女にどんな運命が待ち受けていたのか、それも気になるところでしたが、無事に祐宜くんに助けられて良かった…って置いてくんかい！
でもこうゆう展開良いですね、パーティーが増えていく感じがアドベンチャーRPGゲームみたいで面白いです、助けた女の子から他の捕らわれた女の子の情報が手に入るなどまさにゲームって感じですね、こうやってパーティーが増えていくのも面白いかもですね、
次の女の子は愛優美ちゃんなのか音祢ちゃんなのか、もしくは他の女の子なのか気になるところです…でもアドベンチャーRPGといえばやっぱり敵キャラですよね…
> 七香ちゃんの私服緊縛絵、前は前手でしたが今回は後手縛りできましたね！
私服とチアガールのどっちにしようかと正直迷いましたが、今回はとりあえず七香ちゃんの私服姿をお楽しみください。
> 次の女の子は愛優美ちゃんなのか音祢ちゃんなのか、もしくは他の女の子なのか気になるところです…でもアドベンチャーRPGといえばやっぱり敵キャラですよね…
さて、そう簡単に次々とヒロインを順調に救出出来るはずもなく、そもそも屋敷内で待機している誘拐エージェントたちも祐宜くんが侵入したことに気づいていないとは思えません。七香ちゃんを救出・合流したところまで進めましたので、そろそろここから先はSS執筆のバトンタッチを旅鴉様にお願いしたいところです（戦闘描写が苦手な管理人がこのまま完結まで書いちゃうと、おそらく残り二人もあっけなく助け出されて特にワクワクする展開もないまま終わっちゃうと思います💦）。
SSですか…自分も戦闘シーンがそこまでというわけではないのですが、ちょっと考えてみましょうか、ところで祐宜くんの戦闘能力っていか程でしょうか？
あ、すみません。無理して戦闘シーンまでは書かなくてもいいです。ただそろそろ旅鴉様の書く続きのSSが読みたいです（そのために当記事を投下したようなものでして…）。まだ捕まっている愛優美ちゃん、音祢ちゃんとそれを見張っている誘拐エージェントとのやり取りだけでも充分です。
もし旅鴉様が「書くからこの挿絵を追加して！」と言ってくだされば、こちらも出来る限りのことはしたいと存じます。
ちなみに祐宜くんの戦闘能力についてですが、おおざっぱに「強い」以外は特に何も考えてません💦
とりあえず、挿絵もお願い出来るものではないですが、プロローグ的な祐宜くんと七香ちゃんの自己紹介的なものでも…
部屋から脱出、地下室探索へGO
監禁されている七香の部屋に男が入ってくる。
「随分と大人しくなったな、ようやく逃げられないってわかったか」
ソファの上で縛られ転がされている七香を、男は笑みを浮かべながら見下ろす。
「まあ良い子にしてたらおま…ぐぁっ！！」
突然男は背後から首を締めあげられる、扉の後ろに隠れていた祐宜が襲い掛かったのだった。
更に体重をかけ男の首を絞め上げる祐宜、必死に暴れていた男だったが、しばらくすると腕を力なく下げ意識を失う。
「はい、おやすみなさい」
そう言って祐宜は男を床に引き倒すと、七香に向かって合図をする、七香はソファから立ち上がる、それと同時に彼女を縛っていた筈の縄がスルリと体から落ちる。
「こいつを縛っておくからその縄をくれ、ついでに良ければその布も、猿轡しときたいから」
「ええ…私の口に入ってたもんそいつの口に入れるなんて、なんかちょとヤダ！」
「ええやろ別に、直接口づけするわけとちがうんやさかい…」
そう言って手を出す祐宜、自分の口に猿轡をしていた布を嫌そうな顔をしながら渋々祐宜に渡す七香。
男の口にその布で猿轡を噛まし、更に七香を縛っていた縄で男を縛る祐宜。
「ところで地下室の場所はわかるか？」
「わかるわけないでしょ、ずっとこの部屋に監禁されてたんだから」
「そりゃそうか…とにかく俺のの傍から離れなや」
そう言って静かに部屋から外へと出る祐宜と七香。
「それにしても広い屋敷やな」
広い廊下にいくつもの部屋、これは地下室を探すのは大変だなと少しウンザリしていた祐宜、その時廊下の曲がり角から足音が聞こえてきた。
「静かに、音を立てなや」
身を潜め足音が近づくのをじっと待つ祐宜、元いた部屋に戻るという選択肢もあったがこの足音の主がその部屋に向かってきたらそれこそ面倒くさい、ここで仕留めていた方が楽だ、そう考えていた祐宜。
足音の主が曲がり角から姿を現したその瞬間、
「て…おい！」
飛び出したのはなんと七香だった。
「な…っ⁉」
突然、角から姿を現したその男の側頭部に強烈な膝下蹴りが飛ぶ、その衝撃にふらつきながら体勢を立て直そうとする男に間髪入れず回し蹴りが炸裂、悶絶する男に更に顔面に正拳突きが炸裂、これで男の意識は飛んだ。
「ふぅ…ちょっと卑怯だったけど、そんなこと言ってられないよね」
そう言って振り向きながら悪戯っぽく笑う七香。
「お前…恐い女やな…」
「それはレディに対して失礼なんじゃないかな？」
そう言って頬を膨らます七香。
「これ、レディ扱いされたい女のするこっちゃあらへんやろ…」
そう言って呆れたような表情を見せる祐宜。
「でも、これで私が足手まといにならないって解ってくれたかな？」
「まあ、自分の身ぐらいは守れそうやな、そやけど次はもっと慎重にやっとくれ…」
祐宜は肩をすくめながらそう言った。
七香ちゃんの大活躍が見られて大変嬉しいです！
もう少し長く祐宜＆七香のコンビの活躍を見ていたい気もいたします。
SS執筆を無理強いしてしまったようで、誠に申し訳ありません。
ここから先は、管理人が責任を持って完結まで進めさせていただきます。
七香ちゃん、津雲露華ちゃんに負けず劣らずの成長を遂げているように見えるのは私だけでしょうか？次の女の子が愛優美ちゃんにしろ音祢ちゃんにしろ身体能力は高いので戦力的には期待度大ですね。
このようにハーレム状態の様相を呈しておりますが、祐宜君もあまりデレデレしすぎると椿姫 絢那ちゃんのハンマー攻撃を食らいそうなのでご用心と言っておきましょうか。
> このようにハーレム状態の様相を呈しておりますが、祐宜君もあまりデレデレしすぎると椿姫 絢那ちゃんのハンマー攻撃を食らいそうなのでご用心と言っておきましょうか。
孝森祐宜くんに早くもハーレムラノベ主人公フラグが立っておりますが、椿姫絢那ちゃんのイメージモデルは『ストライク・ザ・ブラッド』の姫柊雪菜ちゃんなので、絢那ちゃんが焼きもちを焼く展開はありそうですww
誘拐組織の狩人のプロフィール１人追加しときます
狩人
コードネーム：アンシーリーコート
「アンシリーコート（悪意の妖精）」という意味の言葉をそのままコードネームで名乗る狩人（ハンター）
160cmにも満たない小柄で幼い顔立ち、一見すれば十代前半にも見られる容姿だが、中身は成人した大人の男。
主に変装している事が多いが、地毛は金髪で瞳はブルーとブラウンのオッドアイ、西洋人と東洋人のハーフという事以外は国籍すら不明。
その容姿を利用して相手を油断させて誘拐などの犯罪活動をおこなう、裏社会のプロエージェント、仕事の時は小型の麻酔吹き矢を使うことが多い。
元は曲芸師だったという話で身体能力も高く、見かけによらず高い格闘スキルを持ち、尚且つ容赦ない性格で、体格差のある相手でも的確に急所を突き仕留める力がある。
誘拐組織のボスである魔女が直接スカウトしてきた人物で、正規の構成員ではないが重要な仕事を任されることが多い、魔女に対して悪態をつける数少ない恐れ知らずな男。
ありがとうございます！
追記完了しました！
https://okamenogozen.com/hunter/