犯罪組織ベラドンナを密かに内偵中だった名探偵・武智恭介が突然失踪した。相馬晴彦たち武智探偵事務所の所員たちが師である武智の安否を心配する中、一方のベラドンナの女首領・魔女は武智が組織の内情を探るために失踪を装って地下に潜ったものと推測。武智探偵の現状と動きを探る為、武智探偵事務所のメンバーの一人で武智の姪である雨宮梨奈を誘拐したのだった。
囚われた梨奈
紅虎と背景は、Leonardo.AiのモデルDreamshaper v7で生成しました。
「いい加減白状しなさい。貴方の伯父さん…武智恭介は今どこで何をしているの？」
「知らないわ！ 伯父様とは数日前からアタシたちとも連絡が取れなくなったんだもの！ 伯父様が今どこにいるかなんて、むしろこっちが聞きたいくらいだわ！」
「強情なお嬢さんね…。か弱いレディを相手にあまりこういうことはしたくないんだけど、やっぱり少し痛い目に遭ってもらうしかないのかしら？」
監禁した梨奈を尋問しているベラドンナの狩人・紅虎は、自らの指をポキポキと鳴らしながら拷問を示唆して彼女を脅すが、それでも梨奈は「知らない」の一点張りだった。元々「美しい」獲物は傷つけない主義の紅虎は、やはり美少女である梨奈を拷問にかけるというのはハッタリだったのか、ひとまず尋問を打ち切って部下に見張りを任せると、魔女のところへ報告に戻った。
偶然の発見
一方その頃、友達と学校の裏山の麓にある空き地で野球で遊んでいた小学6年生の朝霧尋紀は、ついバットで強く打ち込んだ勢いでホームラン並みに遠くに飛んで行ってしまったボールを探しに、他の友達と手分けして裏山の森深くヘと足を踏み入れていたが――
「あんなところに廃墟がある。窓ガラスが割れた跡があるし、もしかしてあの建物の中に入っちゃったのかな？」
恐る恐る廃墟の中に足を踏み入れる尋紀。そこで無くしたボールを見つけ出すことができたのだが、何やら廊下の奥の方から若い女性の微かな呻き声のようなものが聞こえてくる…。
「んっ、んんっ…」
「…な、なんだ!? まさか幽霊?? いや、今は昼間だし、幽霊なんて出るわけないよな💦 よぉーし、直接行って確かめてやる！」
勇気を振り絞って声のする方向へと近づき、部屋の扉を開ける尋紀。そこで彼が見たものとは、椅子に縛り付けられて口はガムテープを貼られていた雨宮梨奈の姿だった！
紅虎と背景は、Leonardo.AiのモデルDreamshaper v7で生成しました。
「んんーっ！！ んんむーっ！！」
「…た、大変だ！💦 お姉さんが捕まってる！！」
尋紀はすぐに梨奈の縄を解いて彼女を自由にした。
「フゥーッ、ありがとう。君のおかげで助かったわ。私は雨宮梨奈」
「僕は朝霧尋紀。お姉さん、どうしてこんなところで捕まっていたんですか？」
「悪い奴らに誘拐されていたんだけど、詳しい話は後で話すわ。ここは危険だし、まずは一刻も早くこの場から離れましょう！」
「じゃあついてきて！ 僕が案内するよ！」
追跡
それからしばらくして――
「へぇー、それでトイレで用を足しに行ってる間に大事な人質に逃げられちゃったわけなのォ？」
「…く、苦しいッ!! 紅虎様、どうかお許しを!!💦」
魔女のところから戻って来た紅虎は、トイレに行っていた隙に梨奈に逃げられてしまったマヌケな見張りの首を締めあげて制裁を加えていた。
「まだそう遠くには行っていない筈よ！ 直ちに追いなさい！ 決して逃がすんじゃないわよ!!💢」
ベラドンナ構成員と背景は、Leonardo.AiのモデルDreamshaper v7で生成しました。
激怒した紅虎の号令の下、ベラドンナの黒服構成員たちが直ちに逃げた梨奈と尋紀の後を追いかける！ そして二人は瞬く間に追いつかれてしまった！
「貴様ら逃がさんぞ！」
「しまった！ もう追いつかれた！💦」
「ど、どうしようッ…!!💦」
果たして梨奈と尋紀は、無事に逃げ延びることが出来るのか！？
つづく。
コメント
ブラックマフィアとの抗争を終え(多分一時休戦)、ジブリックオーダーと対決ときて、今度は学生探偵と対決とは、随分と忙しそうですね～
ベラドンナのことを探っていた武智恭介氏が行方不明、これはベラドンナが…って思った実は自分から失踪を装って地下に潜ったようで、流石に警戒心が強いですね～
その恭介氏の行方を探そうと、ベラドンナは狩人の紅虎を差し向け、姪っ子の梨奈ちゃんを誘拐！
梨奈様”拷問”の時間です、叔父さんの居場所を聞き出そうと梨奈ちゃんを脅す紅虎さんだが、思った以上に胆の据わった梨奈ちゃんは屈しない！ここは目の前で美味しそうな食べ物を見せつけ、匂いを嗅がせながら尋問するんだ！(何のアニメの話だよ…
流石に美しい梨奈ちゃんを傷つけることをよしとしない紅虎さんは困ってボスにお伺いに…これが石鼠姐さんだったらガチでやってたかもですね…
＞一方その頃、友達と学校の裏山の麓にある空き地で野球で遊んでいた小学6年生の朝霧尋紀は、ついバットで強く打ち込んだ勢いでホームラン並みに遠くに飛んで行ってしまったボールを探しに、他の友達と手分けして裏山の森深くヘと足を踏み入れていたが――
おいこら…なんでこんな学校の近くの裏山なんぞを監禁場所に選んでんだよ…馬鹿か！(まあ…そうしないと獲物が寄ってこないのもあるのでしょうが…
廃墟の中から、なにやら苦し気な女の呻き声が…ひいぃぃぃ！
いや～昼でも幽霊が出るところもありますし、安心できませんよ尋紀くん、
しかし、中にいたのは生身の縛られ口をガムテープで塞がれた少年の性癖を歪めてしまいそうな、女の子の姿だった！
少年が迷い込んだ先で…昔のアニメのDIDではあったような気がする展開ですよね～
尋紀くんの助けもあって、なんとか逃げ出すことができた梨奈ちゃん、あれ…見張りは？
＞「へぇー、それでトイレで用を足しに行ってる間に大事な人質に逃げられちゃったわけなのォ？」
＞「…く、苦しいッ!! 紅虎様、どうかお許しを!!💦」
これ…狩人次第では〇んでますよコイツ…とんでもない失態をぶちかました部下を叱責して後を追わせる紅虎さん、
そして虎にケツを追われ、必死こいて追いついてきたベラドンナの構成員に追いつかれてしまった梨奈ちゃんと尋紀くん…このまま再捕獲展開なのか、それとも…ここは誰か現れそうな予感がしますね…
> ベラドンナのことを探っていた武智恭介氏が行方不明、これはベラドンナが…って思った実は自分から失踪を装って地下に潜ったようで、流石に警戒心が強いですね～
姪の梨奈にすら自分の動向を告げていないのですから、武智探偵も今回は相当用心深く行動しているようです。何しろ相手はあのベラドンナの魔女ですからね…。
> 流石に美しい梨奈ちゃんを傷つけることをよしとしない紅虎さんは困ってボスにお伺いに…これが石鼠姐さんだったらガチでやってたかもですね…
石鼠姐さん……これはまた懐かしい名前ですね。実質出向先からのおかめ党でも居場所がなくなり消息不明の彼女ですが、管理人にとってもお気に入りのキャラなので、そろそろベラドンナに復帰させてあげたいような気もしますが、数々の失態をやらかしていますから難しいかもしれませんね。