アスカロン財団のライトシーカー、テリーサ=エリスとマッテオ=ラファエロ=グラツィアーニの二人は、巷で活躍しているという謎のスーパーロボットの調査をするために、常夏の楽園パシフィックゲートウェイ島に上陸した。
※文章は、一部を除いてchatGPTで生成しております。
尋問
※インタールード – おかめの御前の創作文庫コメント欄投稿SSからの続き。
アスカロン財団本部、オメガ・タワーズ。高層ツインタワーの片翼に位置する技術研究開発部の広大なフロアには、最新鋭の機材と煌めくディスプレイが並び、科学の粋を集めた研究が日夜行われている。そんな中、本部長レイチェル=アスカロンは、財団の特務エージェント「ライトシーカー」であるリネア=フリーデン=ヴァイサーを伴って部屋へと足を踏み入れた。
「レイチェル、もう大丈夫なのか? どこにも怪我はないか?」
出迎えたのは技術研究開発部主任研究員のアルマ=ブラックバーンだ。彼女は無造作に腰下まで伸ばした明るい茶色の髪を揺らし、心配そうな目でレイチェルを見つめる。その金色と緑色のオッドアイが、普段の天真爛漫な印象とは異なり、強い憂いを湛えている。

背景は、leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。
「心配してくれてありがとう、アルマ。でもこの通り、私は大丈夫よ」
穏やかに微笑むレイチェルに、アルマはなおも険しい表情を崩さない。
「でもさ、レイチェルと一緒にいたっていうブレイバーズの長官! いったいどんな奴なんだ!? 近くにいながら、みすみすレイチェルを敵に奪われて危険に晒すなんて、聞いていた噂に比べてとんだ役立たずじゃないか!」
アルマの声には怒りが滲み出ていた。彼女にとってレイチェルは単なる上司ではない。何よりも大切な存在であり、無事を確認した今もその感情は収まらない。
「まあ、そう言わないで。ああ見えて、彼はなかなか頼りになる人よ」
レイチェルはやんわりとアルマをなだめるように言った。確かに一度は誘拐されてしまったが、牧村光平=天凰輝シグフェルの奮闘によって無事に救出されたことは事実だった。
「それで、あの男は今どこに?」
「ああ、こっちだ。案内するよ」
アルマは憤懣を収めきれない様子のまま、レイチェルとリネアを先導した。廊下を抜けた先にある重厚なセキュリティゲートが開かれると、そこはまるで無機質な牢獄のような空間だった。
中央には巨大な拘束椅子に縛り付けられた男――闇牙坊がいた。怪力僧兵として恐れられた彼も、今やその巨躯は縛られ、鋭い眼光だけが往時の威を示していた。
レイチェルは一歩踏み出し、彼を見下ろすように微笑む。
「この間とは立場が逆になったわね?」
皮肉たっぷりの一言に、闇牙坊は苦々しい表情を浮かべた。勝者と敗者。その構図は一瞬にして明確に示された。
「口枷を外してあげて。直接話がしたいわ」
「分かった。(闇牙坊の方を見て)…おいっ、妙な気は起こすなよ?」
アルマはレイチェルに言われた通り、闇牙坊の口から自決防止用の口枷を外した。
「…くっ、こ、殺せェェェッッッ!! 俺とて忍びの端くれ! むざむざと生き恥をさらすつもりなどないッ!!」
「ご覧の通りだ。なかなかしぶとい奴で、一向に口を割らない。」
「本部長、ここは私が…」
一歩前へと進み出るリネア。魔女の家系の出である彼女は、生まれながらにして持つ魅了の能力によって、相手を魅了して意のままに操ることが出来るのだ。しかしここでアルマが待ったをかける。
「ちょっと待ってくれ。実はついこの前に開発した最新式の尋問装置があるんだ。先にそいつをコイツで試してもいいか?」
レイチェルに懇願するように頼み込むアルマ。
「あまり手荒なことはしちゃダメよ?」
許可を出しつつも釘をさすレイチェルに、アルマは自信たっぷりに答える。
「分かってる。そもそも拷問や自白剤は私の趣味じゃない。まあこの天才の腕を見ててくれ!」
待ち合わせ
朝の爽やかな日差しが南国の青空を照らしていた。ブライトバレー市内の高級ホテルのエントランスから、テリーサとマッテオが姿を現した。清潔感のある白いファサードの建物を背に、二人は目の前に広がる華やかな街並みを見つめた。
「さて、情報提供者に会うとしますか。」 マッテオが穏やかに微笑みながら言った。
「どうせまた、うさんくさいやつじゃないでしょうね。」 テリーサは小さくため息をつく。とはいえ、昨日の襲撃を撃退したことで、彼女の気分は悪くはなかった。
二人は手配されていた黒塗りのセダンに乗り込み、待ち合わせ場所の指定されたオフィス街へと向かった。
高層ビルが立ち並ぶビジネス街の一角。建物の合間から見える青い海が、この都市のリゾート地としての顔を思い出させる。

目的地に着くと、ビルのエントランス前の通りで手を振る若い女性の姿があった。
「おーい! こっちよ、こっち!」
朗らかな声が響く。薄灰色のレディーススーツを颯爽と着こなし、ダークブラウンの髪が風になびいていた。
「アスカロン財団のテリーサ=エリスさんとマッテオ=ラファエロ=グラツィアーニさんですね? 初めまして、志賀野紗季といいます。」
弾けるような笑顔を見せる彼女に対し、テリーサは少し目を細める。事前に聞いていた話では、彼女は異星人ヒーローを取材しているジャーナリストだということだったが――
「あなたが情報提供者?」
「えーっと、正確には私じゃなくてですね。」
紗季は慌てて手を振りつつ説明した。
「この目の前のオフィスビルに入居している出版社の記者さんなんですけど、まずは案内しますね。行きましょう!」
活発な口調の彼女に誘われるように、テリーサとマッテオは歩き出した。ビルのガラス窓に映る自分たちの姿を横目に、テリーサはふと呟いた。
「まったく、こんな陽気な人が情報を持ってるとは思えないけどね。」
「そう言わずに。案外、頼りになるかもしれませんよ。」
マッテオはそう言って微笑む。その予感が正しいかどうかは、これから判明することになるだろう。
友美との接触
パシフィックゲートウェイ島のブライトバレー市に本社を置く中堅規模の出版社であるパシフィック・メディア。週刊パシフィックは、そのパシフィック・メディアが発行する週刊誌だ。同誌は、島の最新ニュースや話題、イベント、グルメ、ファッション、スポーツ、そして事件などを取り上げている。
志賀野紗季の話では、その週刊パシフィックに所属する女性見習いカメラマンの中村友美が、謎のスーパーロボットの正体を追って取材を続けているという。早速その友美と編集部で会うテリーサ、マッテオ、紗季の3人。
「テリーサさん、マッテオさん、ご紹介します。こちら、週刊パシフィックの中村友美さんです。」
「どうもはじめまして、中村友美といいます。」
紗季から紹介された友美は、黒髪ボブカットでショートパンツ姿という、ラフで可愛らしい恰好をしていた。友美の話では、謎の巨大スーパーロボットは、ターコイズカラー、ネイビーブルーカラー、そしてどこか妖精を思わせるようなフォルムのピンクカラーの装甲をした3体が存在しているらしい。これまでも度々どこからともなく颯爽と現れては怪事件や凶悪犯罪を見事に解決し、風のように去って消えて行くとのこと。
「財団の調査と分析では、これらスーパーロボットは地球上の技術で造られたインダストリアルメックではなく、未知の異星人のテクノロジーで造られた機体である可能性が高いとのことです。」
マッテオの言葉を聞いて、友美は興味津々に尋ねる。
「じゃあスーパーロボットのパイロットは宇宙人なんですか!?」
「やっぱりミラージュ星人が絡んでいるんでしょうか!?」
紗季が目を輝かせながら問いかけるが、マッテオは困ったように苦笑いを浮かべた。
「さあ、私にもそこまでは…💦」
結局、核心を突くような情報を友美から得ることは出来なかった。
友美と別れてビルの玄関から外へ出るテリーサ、マッテオ、紗季の3人。
「やれやれ、結局空振りかぁ~。」
テリーサが肩をすくめる。
「お役に立てなくて申し訳ありません。」
「いえいえ、そんなことはありません。謎のスーパーロボットのこれまでの詳しい活動履歴が分かっただけでも収穫でした。私たちは明日も調査を続けます。」
「何かありましたら連絡をください。」
「では、私たちはこれで。」
その日はテリーサとマッテオは、紗季と別れるのだった。
紗季の怪しい動き
テリーサたちと別れた志賀野紗季は、その足でブライトバレー市郊外にある無人の廃工場へと徒歩で向かった。立ち入り禁止の立て札が立てられ、敷地の出入り口にはロープが張られているが、紗季は全く意に介する様子もなく建物の中へと入っていく。
やがて彼女が辿り着いた奥の区画には、なんともう一人の志賀野紗季が口にガムテープを貼られ、座らされている椅子に縄で縛り付けられているではないか!?

「フフフッ…大人しくしていた?」
「んんーっ!! んむむーっ!!💦」
縛られてもがいている本物の紗季の前で、真の姿を現す偽者の紗季。その正体はネオブラックマフィアの怪人ヴェノムデビルだった!
アスカロン財団が志賀野紗季に接触するという情報を事前にキャッチしていたネオブラックマフィアは、先手を打って本物の紗季を捕らえてこの廃工場に監禁し、ヴェノムデビルが化けた偽者とすり替えていたのだ。
「命が惜しかったら、しばらくそこで静かにしていることだな。くれぐれも逃げ出そうなどと余計な考えは起こすなよ?」
果たして、紗季に化けてテリーサたちに接触していたヴェノムデビルの目的とは!?
そして囚われの身となっている本物の紗季の運命は!?
つづく。
コメント
>インタールード – おかめの御前の創作文庫コメント欄投稿SSからの続き
まさか、あの続きを書いてくださるとは、有難う御座います!
レイチェルとアルマの関係は頗る良好のようですね、このクソ生意気なガキんちょとここまでの関係を築けるレイチェル本部長流石です!
牧村氏にもこの件であまり良い印象を持ってないようで、自分的には後々アルマをブレイバーズに出張させるのもありかなと考えていたのですが…本人目の前にしてどんな態度をとるやら…俊一くんの血管が切れなきゃいいが…
さて…闇牙坊…ゴリマッチョハゲのくっころは気持ち悪いわ!
ここはいつものようにリネアの出番かな…ああやだな…こんなゴリマッチョハゲにリネアちゃんを近付けさせるなんて…こら叫ぶなハゲ猿、唾が飛んでくるだろ!
…っと思ったら、ここで待ったをかけたのは、なんとアルマ、最新式の尋問装置?なにそれ恐い!
さて、パシフィックゲートウェイ島では、マッテオとテリーサのライトシーカーコンビが紗季さんと接触…ってこの人こんな陽キャでしたっけ…?
そして紗季の紹介で謎のスーパーロボットに接触したことのある週刊パシフィックのカメラマンの友美さんと会うことに、
やっときましたね友美さん、ここでとりあえず役者は揃った感じですが…情報交換したところで、大した情報は得られなかったようですが、テリーサは友美さんから何かを読み取ってるのでしょうか?
さて、皆と別れた紗季さんだが、1人ブライトバレー市郊外にある無人の廃工場へ、あれ…なんだか怪しいぞ…って思ったら、そこには縛られ口をガムテで塞がれたもう1人の紗季さんが!?
テリーサ達と接触していた紗季さんはネオブラックマフィアの怪人ヴェノムデビルだった!?
いや、あのテンション、おかしいと思ったんだよ、なるほどこいつも変化が得意なのですね。
それよりも、よくテリーサの目から誤魔化せたもので、その辺になにか謎がありそうですね~
> 牧村氏にもこの件であまり良い印象を持ってないようで、自分的には後々アルマをブレイバーズに出張させるのもありかなと考えていたのですが…本人目の前にしてどんな態度をとるやら…俊一くんの血管が切れなきゃいいが…
アルマがブレイバーズに出張!? それは一波乱起こりそうで面白そうですね(^^♪
光平くんはアルマから何を言われても気にしないと思いますが、確かに光平信者の俊一くんが聞いたらブチギレそうですね💦
> …っと思ったら、ここで待ったをかけたのは、なんとアルマ、最新式の尋問装置?なにそれ恐い!
ここから先はご想像にお任せします。兵庫介は「闇牙坊は大した情報は知っていない」と言っていましたが、悪の組織同士の横繋がりで、他の悪の組織の動向とかについては何か噂レベルの情報を握っているかもしれません。
> テリーサは友美さんから何かを読み取ってるのでしょうか?
まだ友美さんは謎のロボット(アクアライザー)のパイロットの正体を知りませんからね。テリーサたちに拓斗くんたちのことが露見する心配は、まだ今のところなさそうですが……果たして?
> さて、皆と別れた紗季さんだが、1人ブライトバレー市郊外にある無人の廃工場へ、あれ…なんだか怪しいぞ…って思ったら、そこには縛られ口をガムテで塞がれたもう1人の紗季さんが!?
後ろから見える構図の紗季さんの緊縛画像は、AI生成ながら管理人渾身の一作です。特に「縛られている後ろ手」が一番苦労しました(;^_^A アセアセ・・・
> よくテリーサの目から誤魔化せたもので、その辺になにか謎がありそうですね~
後々明らかになりますが、実はヴェノムデビルは「自分の心に鍵をかける」という特技を持っております。したがってテリーサのサイコメトリーとしての能力は効きません。残る厄介な問題はマッテオの予知能力ですが、「必ずやこのハードルもクリアしてテリーサちゃんの拉致も実行して見せる!」と、ネオブラックマフィアのデスクローン総統が申しております。
>実はヴェノムデビルは「自分の心に鍵をかける」という特技を持っております。
やはりそのタイプでしたか。
>残る厄介な問題はマッテオの予知能力ですが、「必ずやこのハードルもクリアしてテリーサちゃんの拉致も実行して見せる!」と、ネオブラックマフィアのデスクローン総統が申しております。
プロフィに書きましたが、マッテオの予知はチートにならないように制限つけてますから大丈夫です、フラッシュ予知ならかなり見えますが先の未来になるほど朧になりますから、気合入れて先読みし過ぎると鼻血出ちゃうかもですし…ノストラダムスではありません。
「何か今…嫌なものが…注意してください!」な感じのものは見えるかもしれませんが。
テリーサのサイコメトリーの方が厄介かもですが、結局この子は能力頼みのところがありますからね、能力を封じられたらちょっと強いぐらいの普通の女の子です。
そうゆう意味言うと、技術持ちの加藤やリネアの方が上手くやれるかもですね。
まあテリーサも、逆に紗季に何かおかしいと感じ、ほいほい追いかけるってのもあるかもですね、そこで本物の紗季さんの方の思念を感知するが…的な…
その時、マッテオと別行動でもしてたものなら、アウトですね。
> まあテリーサも、逆に紗季に何かおかしいと感じ、ほいほい追いかけるってのもあるかもですね、そこで本物の紗季さんの方の思念を感知するが…的な…
> その時、マッテオと別行動でもしてたものなら、アウトですね。
アドバイスありがとうございます。
すでにテリーサちゃんの後ろ手ポーズのイラストも画像生成AIで生成済みで、あとはこの画像をどのシーンで使おうかという段階です。
なんとかマッテオ氏をテリーサちゃんから引き離す方策を考えてみます。
アルマ・ブラックバーン嬢本編登場ですね。アスカロン財団本部ラボの研究員という立場上DID展開は難しそうですが、かなり勝ち気で行動力もありそう、且つ背伸びしてるけどまだまだお子様なので自分から外に飛び出してピンチに飛び込んでくれることも期待できるかな?と思っています。
一方志賀野紗季さんもセミレギュラーに昇格?で本格登場ですがなんとすでに捕まっていたとは…ヴェノムデビルの狙いは当然ナイトシーカー、というより本命はどう考えてもテリーサですがそう簡単に捕まらないことは証明済みなのでさてどういう展開になるか、とりあえず受難体質の友美さんが巻き込まれるのは確定ですね。
> アルマ・ブラックバーン嬢本編登場ですね。アスカロン財団本部ラボの研究員という立場上DID展開は難しそうですが、かなり勝ち気で行動力もありそう、且つ背伸びしてるけどまだまだお子様なので自分から外に飛び出してピンチに飛び込んでくれることも期待できるかな?と思っています。
旅鴉様が言及しておられますが、もしアルマがブレイバーズに出張あるいは出向するエピソードが今後あれば、そのタイミングがアルマのDID展開をやれる最大のチャンスになりそうな気がします。科学顧問のクリスくんとも上手くやれるか気になりますね(アルマの師であるメルヴィン=ファインズがクリスくんと過去に面識がある設定にすると面白そうです)。
> とりあえず受難体質の友美さんが巻き込まれるのは確定ですね。
友美さんよりも、弟の弘樹くんの方が先だったりして…💦
ついつい、野暮なこと気になってしまいますが、レイチェル女史近辺のお仲間ということは、皆様アラサー・・・
いやいや、まさか…!💦
恐れながら設定をよくお読みくださいませ。
https://okamenogozen.com/ascalon-foundation/
リネア=フリーデン=ヴァイサーは18歳、アルマ=ブラックバーンは15歳です。
まだ二人とも華の10代ですよ!