※文章作成には、chatGPTを使用しております。
突然の海外転居
その日、中村友美と弘樹の仲良し姉弟は、日曜日の夕方、リビングでテレビを見て寛いでいた。そこへ突然、父親が真剣な表情で部屋に入って来る。彼らの視線を感じた父親が深い溜息をついてから、キッチンで夕飯の支度中だった母親も交えて友美と弘樹に話し始める。
「みんな、ちょっと話があるんだ」
友美と弘樹は親の表情から何かが起こったことを察し、心配そうな表情を交わしました。
「実はね、仕事の関係で…私たちは海外へ転勤することになったんだ」
「えっ、パパ本当なの? 海外ってどこよ?」
友美は驚きの表情を浮かべる。そんな彼女に対して父親は重々しい表情で答える。
「パシフィックゲートウェイ島というところだよ」
友美は目を丸くしたが、一方の弘樹は口を開きたいと思いながらも、なかなか言葉が出て来ない。不安と混乱が彼の心を乱す。パシフィックゲートウェイ島――あまり聞いたこともない島である。
「ねえパパ、パシフィックゲートウェイ島って、どんなとこなの?」
友美の質問に対して父親が説明を始めると、好奇心旺盛な彼女は興奮を覚え、「南国の島?それってすごく楽しそう!」とはしゃぎ出した。
パシフィックゲートウェイ島――南太平洋に浮かぶ一年中が常夏の楽園で、国連特別行政区として知られている。かつて第二次世界大戦以前、この美しい島は日本の委任統治領であったが、戦後も日本資本の主導による都市開発が続き、日本の影響力は今も強く残っている。公用語は日本語と英語で、多文化的で国際的な雰囲気が漂います。また島の周辺の海底鉱脈ではレアメタルの資源が豊富です。
しかし、弘樹は何も言えなかった。彼の心は不安でいっぱいであり、父親の言葉が耳に入るよりも、自分の未来がどうなるのか、という不安が彼を支配していたのだ。
「でも、僕は英語が喋れないし…その島で馴染めるかどうかもわからないし…」
弘樹が気弱な小さな声で未知の海外生活に対する不安を訴えるも、父親は「日本語は向こうでも通じるから心配ない」と説得するように諭す。それを傍で見ていた友美は弟の不安を感じ、優しく彼の手を握る。
「大丈夫だよ、ヒロくん。私たちが一緒に頑張ればきっと大丈夫だよ♪」
しかし、弘樹の心の奥深くでは、未知の場所での生活への不安が大きく渦巻いていたのだった。
上陸
パシフィックゲートウェイ島の空の玄関口――シルファシンディー国際空港のターミナルから外に出ると、中村一家は暖かい南国の風に迎えられた。友美は顔を上げ、太陽の光を浴びながら深呼吸をしました。弘樹は興奮気味に周囲を見回しました。
「すごいなあ、こんなに暖かいんだ。日本とは違う感じがするね」と友美が言うと、弘樹も「そうだね、でも雰囲気はなんか落ち着くな」と穏やかそうな笑顔で答える。
父親が手に持っていた案内図を見ながら、一家4人は出口を目指した。その途中で、一家の到着を待っていた現地の案内係(ガイド)が彼らに声をかけた。
「ようこそ、パシフィックゲートウェイ島へ!この島へは初めてですか?」
友美が思わず緊張気味に「はい、初めてです…!💦」と頷くと、ガイドは親しみを込めた笑顔で言葉をかける。
「大丈夫ですよ、こちらでは日本語を話せる方が多いですから。何か困ったことがあれば、遠慮なく声をかけてくださいね。」
中村一家は安心した表情で笑顔を返し、空港を出ると目の前には緑豊かな景色が広がっていた。やがて、タクシーで向かった先には、新しい家が立っていました。ガイドの案内で到着した立派なデザイナーズ住宅は、日本にいた頃に住んでいた狭い借家とは比べ物にならないくらい広く大きな庭付き一戸建てであり、静かな場所に佇み、自然と調和した美しさを放っていた。
友美は興奮しながら新居を眺める。
「すごい…こんな素敵な家、初めて見た!」
「うん、本当にいい感じね。ここで暮らせるなんて、幸せだわ♪」
友美が歓声を上げ、続けて母親もが微笑みながら満足そうな感想を漏らす。父親は玄関の鍵を開け、いよいよ一家は中に足を踏み入れた。リビングルームには柔らかな自然光が満ちており、広々とした空間が心地よい雰囲気を醸し出している。
「ここが私たちの新しい家だ。これからはここでたくさんの思い出を作ろう!」
父親の誇り高い高らかな宣言に、母親も優しく微笑みながら「そうね、これからはここが私たちの安らぎの場所になるわ」と付け加えた。友美も興奮と幸せで胸がいっぱいになった感じで、特に庭のバーベキューエリアを見た彼女は「家族でバーベキューをするの楽しみだな!」と嬉しそうだ。
しかし弘樹は、一応家族に合わせるように「うん、本当に楽しみだね。ここでの生活、きっと最高になるよ…」と無理な作り笑顔で応えるものの、本心ではまだ不安を拭いきれてはいないようだった。
学校で迷子に
弘樹は転校初日、入学することになったエバーグレン高校の校舎内で迷子になってしまった。自分の通うはずの普通科の校舎を探している最中、いつの間にか迷ってしまい理工科の校舎に入り込んでしまったのだ。
周囲は高い技術力と熱意を持つ理工科のエリート生徒たちで溢れていた。彼らの中には弘樹とは異なる、自信に満ちた雰囲気が漂っていた。弘樹は自分の立場を理解できず、戸惑いながらもただただ校舎内を彷徨うことしかできない。
すると、その場にいた理工科の生徒たちから奇異の目で見られ、彼らの視線に背中がゾクリと冷たく刺さる。弘樹は周囲に助けを求める勇気もなく、ますます孤立していく気がした。
「どうして…こんなことになってしまうんだろう。みんなが自信たっぷりで、僕だけが浮いている…。何もできない自分が嫌だ!」(๑•́_•̀๑)シュン
しかし、そんな中、一人の理工科生徒が近づいてきた。彼は今にも泣き出しそうな顔をしている弘樹の迷いを察し、優しく声をかけてくれたのだった。
「お前、もしかして迷子か? 普通科の校舎は向こうだぞ?」
「き、君は…??」
弘樹は新しい学校で初めてかけられた優しい言葉にホッとしたが、それでも緊張がほどけるわけではない。橘拓斗と名乗ったその男子生徒は弘樹を自分たちの工房に案内し、一時的に匿ってくれた。
弘樹は拓斗の所属するインダストリアルメック制作サークル『トロピカル・ギアーズ』の工房に匿われていた間、多くのインダストリアルメックの設計図やデザインを目にした。彼は興味津々でそれらを眺め、その巨大な人型機械の魅力に引き込まれていく。
拓斗は優しく弘樹に近づき、彼にインダストリアルメックについての説明を始めた。彼は熱意を込めてそのメカニックの特徴や役割、さらには製作に携わる技術について語り始めた。弘樹も拓斗の話に聞き入り、その情熱に共感を覚える。彼は初めは戸惑いながらも、次第に拓斗たちの世界に引き込まれていくのだった。
「すごいな…こんな大きなロボットを作るんだ。でも、どうしてこんなにこだわるんだろう?」
弘樹が興味津々に尋ねた。拓斗は笑顔で答える。
「だってさ、これが俺たちの夢なんだ。このメックたちが、未来の産業や社会を支える力になるって信じてるんだぜ♪」
弘樹は拓斗の言葉に感動を覚えた。彼らの熱意と夢に触れ、弘樹の心にも少しずつ希望が湧いてきた。こうして、弘樹と拓斗はすっかり意気投合し、やがて二人は友情を育んでいくきっかけとなるのだった。彼らは共に未来を切り拓く力を持ち合わせ、新たな冒険への一歩を踏み出す準備を整えていくこになるのである。
その後、拓斗は弘樹を普通科の校舎まで無事に送り届けてくれた。弘樹は拓斗に深く感謝し、彼との出会いが自分の新しい生活での頼りになる存在になることを確信していた。
こうして、弘樹はエバーグレン高校での新たな友情を手に入れ、彼の不安な心にほんのりと光が差し込んできたのだった。
ちなみに、橘拓斗がエバーグレン高校の理工科でも超が付くほどの有名でスクールカースト上位の学業成績優秀なエリート生徒であると弘樹が知るのは、それからしばらくしてからのことである。
友美の新たなる道
一方その頃、友美は心がざわめき、途方に暮れながらも一人で街を歩いていました。南国の島での新生活に心躍らせていたのも束の間、両親からこの機にそろそろフリーターから脱却して定職に就くように言い渡されたのだ。新しい生活に対する不安と、定職を見つけるためのプレッシャーが彼女の心を押し潰そうとしていた。
その時、街角で目にしたポスターが彼女の視界に飛び込んできた。週刊パシフィックの新人カメラマン募集の文字が、彼女の心を大きく揺さぶった。
友美は立ち止まり、興味津々にポスターをじっと見つめる。カメラマンになるなんて、彼女にとっては全く経験はなく未知の世界だ。しかし、その瞬間、彼女の心にひらめきが走り出した。
「もしかしたら…これが私のチャンスかもしれない!」
不安や心配を振り払い、友美は決意を固める。彼女は自分の未来を切り開くために、勇気を振り絞り、カメラマンとしての道を歩んでいく覚悟を決めた瞬間であった。
そして晴れてフリーの契約カメラマンとなった彼女は、この後いろいろと危ない事件に首を突っ込んでは、このパシフィックゲートウェイ島でも悪人に誘拐されたり監禁されたりするピンチを繰り返し経験することになるのである(;^_^A アセアセ・・・
つづく。
コメント
いよいよこちらのストーリーが始まる予感がワクワク(^▽^)/
あらすじといい、人物設定と言い壮大なロボット物を髣髴とさせますね。むしろ、スパロボのオリジナル主人公的な感じがするかも・・・
友美ちゃん、カメラマンという実にフラグの多い職業に就いてくれることを激しく期待します!
> 友美ちゃん、カメラマンという実にフラグの多い職業に就いてくれることを激しく期待します!
『星雲仮面マシンマン』の葉山真紀といい、『超人機メタルダー』の仰木舞といい、昔の東映特撮ヒロイン(変身して戦う方ではなく、変身しないで守られる方)の職業といえば、カメラマンというのは伝統ですからね。事件に必要以上に首を突っ込んでは悪者に誘拐されて人質になるには、まさにこれ以上ない打ってつけのお仕事です( ̄ー ̄)ニヤリ
中村姉弟サイドはこうゆう入り方だったんですね、
既に社会人なのにちゃっかり転勤についてくる友美さん、そういえばフリーターでしたね、
未知なるカメラマンの仕事に飛び込む思いっきりの良さ、なんか見習いたいですね。
逆に引っ込み事案の弘樹にも友達が出来て、初対面が優しい拓斗だったのは運が良いですね~
さて…近未来的な警察署があるにもかかわらず、治安がゴッサム・シティ並みに悪そうなこのパシフィックゲートウェイ島で、いったい2人にどんな試練が待ち受けているのか楽しみですね~
…っていうか、この2人がコ〇ン君みたく事件を引き寄せているような気もしますが…
> 逆に引っ込み事案の弘樹にも友達が出来て、初対面が優しい拓斗だったのは運が良いですね~
旅鴉様はあまりご興味ないかもしれませんが、拓斗と弘樹くんでソフト寄りな描写のボーイズラブっぽい展開も少しやれたらなぁ~とか勝手に考えております。
もっとも拓斗は「インダストリアルメックが恋人!」みたいな奴ですが(;^_^A アセアセ・・・
ところで弘樹くんといえば、こちら↓での『落人村・真伝』様のブログコメント欄にて旅鴉様が投稿されたSSで安斉美香ちゃんとの間にフラグが立っておりましたが、これはもし亡八者様からのお許しがあればの話になりますが、美香ちゃんにも是非パシフィックゲートウェイ島まで何らかの理由で移住して来てもらってそのままレギュラー化……なんて願望もあったりしてます。
http://blog.livedoor.jp/bouhachimon/archives/39525195.html#comments
> …っていうか、この2人がコ〇ン君みたく事件を引き寄せているような気もしますが…
なるほど、中村姉弟が来訪したことによりパシフィックゲートウェイ島での誘拐事件発生率が格段に跳ね上がったと……。
しかし事件を呼び込む体質なら、拓斗たち『トロピカル・ギアーズ』のメンバーも負けてはいないかもしれません( ̄ー ̄)ニヤリ
>ところで弘樹くんといえば、こちら↓での『落人村・真伝』様のブログコメント欄にて旅鴉様が投稿されたSSで安斉美香ちゃんとの間にフラグが立っておりましたが、これはもし亡八者様からのお許しがあればの話になりますが、美香ちゃんにも是非パシフィックゲートウェイ島まで何らかの理由で移住して来てもらってそのままレギュラー化……なんて願望もあったりしてます。
http://blog.livedoor.jp/bouhachimon/archives/39525195.html#comments
それ良いですね、BL展開より自分的にはこちらの方が嬉しいです、あくまでも亡八者様からのお許しがあればの話ですが…
> それ良いですね、BL展開より自分的にはこちらの方が嬉しいです、あくまでも亡八者様からのお許しがあればの話ですが…
誘拐された美香ちゃんを救おうと敵のアジトに単身乗り込んだ弘樹君ですが、ここでバーサーカーモードになり勝利するか、それとも返り討ちに遭い美香ちゃん共々捕まって縛り上げられてしまうか?
管理人としては後者の展開を推したいです(^^♪
あ、どーぞどーぞ。
お好きなように使ってくださって大丈夫です。
私も一読者として楽しませてもらいます。
安斉美香ちゃんの使用許可ありがとうございます!
それでは早速に……( ̄ー ̄)ニヤリ