ネオブラックマフィアの首領・デスクローン総統の命令で、銀嶺山にて待ち受けブレイバーズ長官・牧村光平とその秘書官・沢渡優香の身柄捕獲に成功した謎の美女犯罪者・黒百合。光平は優香と引き離されて、十字架の磔台へと連行される。優香のいる場所には爆弾が仕掛けられているため、光平も迂闊には反撃できない!
光平を救出に現れたライオンレギウス・パワードモード、スワローレギウス・パワードモード、サーベルタイガーレギウス・パワードモードの3人が、目の前に立ちはだかるデスクローン総統に立ち向かう!
※文章は、chatGPTで生成しております。
目覚めしもう一つの人格
暗い採石場に、砂煙が立ち込めていた。
ライオンレギウスとスワローレギウスは、無残にも地面に倒れ伏し、気を失っている。瓦礫の中には、ただ一人――サーベルタイガーレギウス・パワードモードの姿が、かすかに動いていた。
「ぐっ……!」
立ち上がったサーベルタイガーレギウスは、顔だけ寺瀬詩郎の素顔を曝け出した状態となり、荒い息を吐きながらデスクローン総統を見据える。しかし、その目にはいつもの彼とは違う、獰猛な光が宿っていた。
「よぉ! 久しぶりだなぁ~御前!」
突如、低く響く声で詩郎が言い放つ。デスクローン総統の鉄仮面が一瞬だけ硬直し、驚愕に染まった。
「……お、お前は!?」
その声には、確かな動揺が滲んでいた。
詩郎――否、彼の中に目覚めた“もう一つの存在”が、口元にニヤリと不敵な笑みを浮かべる。そしてその表情には、これまでの詩郎には見られないほどの狂気と自信が満ちていた。
「どうした? 息子と久しぶりに再会したってのに、随分と冷たい反応じゃねえか?」
デスクローンは鋭く詰め寄りながら言葉を絞り出す。「……余を『御前』と呼ぶ貴様……! 育ての親である余に対して、刃を向けるか!?」
「はっ! 何言ってやがる!」詩郎が肩をすくめ、不敵に笑う。「その関係をリセットしたのはてめぇだろ? 俺が“お前のモノ”でい続けるなんて……虫が良すぎるぜ、御前さんよォ!」
詩郎――否、その人格は獣のように飛びかかった。空気を裂く猛攻撃がデスクローン総統を襲う。
「このっ……!」
デスクローン総統は必死に防戦するも、詩郎の攻撃は容赦がない。その動きは普段のサーベルタイガーレギウスを遥かに凌駕していた。拳、爪、蹴り……そのすべてが獣のように鋭く、そして重い。
「ふざけるなあああッ!」デスクローンが黒い波動を放ち、反撃を試みるも――
「無駄だぜッ!」詩郎はそれすらも紙一重で回避し、なおも攻撃の手を緩めない。
「貴様……!」
明らかに追い詰められたデスクローン総統の姿に、威厳など残っていなかった。彼は苦し紛れに叫ぶ。
「クローカメレオン! 貴様に任せたぞ! 親衛隊員たち、余に続け!」
突如、彼の背後から現れたのは、不気味な緑色のカメレオン型の怪人――クローカメレオンだ。
「ええっ!? 総統閣下、ちょっと待ってくださいよ!💦」クローカメレオンが慌てる間にも、デスクローン総統は側近の親衛隊員を引き連れて闇の中へと撤退していく。
「逃がすかよ……!」詩郎が追いかけようとするも――
「邪魔だぁッ!」
クローカメレオンが舌を伸ばして詩郎の動きを封じようとする。しかし、その程度の攻撃は、今の詩郎には通じなかった。
「消えろ……!」
詩郎は低く呟くと、鋭い爪を一閃。クローカメレオンの体に深々と傷が刻まれ、断末魔の叫びが響く。
「ぎゃああああッ!」
爆発音が轟き、クローカメレオンは粉々に砕け散った――。
静寂が訪れる。荒れ果てた採石場の中央に、詩郎は佇んでいた。だが、その姿は――いつもの寺瀬詩郎に戻っていた。
「……あれっ?」詩郎は辺りを見回し、困惑した表情を浮かべる。「俺は……ここで何をしていたんだ?」
記憶の欠落。彼には、先ほどまでの激闘が完全に抜け落ちていた。
その時――
「詩郎ーっ!」
ライオンレギウスとスワローレギウスから獅場俊一と稲垣千秋の姿に戻った二人が、意識を取り戻して駆け寄ってくる。
「デスクローンを倒したのね!?」千秋が目を輝かせて叫ぶ。
「すごいじゃないか! 詩郎、どうやったんだ?」俊一も笑みを浮かべ、詩郎の肩をポンッと叩いた。
だが、詩郎はただポカーンとした顔で二人を見つめる。
「えっ? えっと……俺……倒したの? 誰を?」
「ええっ!?」千秋が目を丸くする。
俊一は苦笑しながら言った。「おいおい、謙遜するなよ。詩郎、お前がやったんだぜ? 俺たちが倒れてる間に!」
「そ、そうなのか……?」詩郎は頭を掻き、困惑したまま周囲を見回す。その表情には、いつもの寡黙だが心優しい詩郎の雰囲気が戻っていた。
「本当に……俺が……?」
俊一と千秋は笑いながら詩郎を称えるが、詩郎だけはその場に立ち尽くし、ただ茫然と空を見上げるのだった――。
胸の奥にわだかまる、説明のできない違和感。それは、彼の中に眠る“もう一人”が確かに存在している証拠だった。
この先、寺瀬詩郎の中に眠る闇が、再び目を覚ます時――物語は新たな局面を迎えることになる……。
黒百合との決着
「私のことを忘れてもらっちゃ困るわね!」
詩郎たちの前に立ちはだかったのは、まだこの場に残っていた黒百合だった。
「観念しろ! 仲間はとっくに逃げて、もうここにはお前一人だけだぞ!」と俊一は叫び、千秋と詩郎の3人で黒百合を取り囲むが――
「それはどうかしらね。これをよく御覧なさい」
よく見ると黒百合の右手には、黒いリモコンのような物が握られていた。
「沢渡優香ちゃんのいる場所に素敵なプレゼントを仕込んでおいたの。ここからリモコンのスイッチ一つ押すだけで木っ端みじんに吹き飛んでしまうわ」
「何だと!?」
光平救出まであと一歩というところで、衝撃の事実を突きつけられる詩郎たち。勝ち誇る黒百合だったが、その時、どこからか飛んできた手裏剣が黒百合の持っていたリモコンを叩き落した!
「――なっ!?💦」
「あっ!佳代さん!」
「優香さんもいるぞ!」
「みんな! 心配かけてごめんなさい! 私ならこの通り大丈夫よ!」
錦織佳代に連れられてやって来た沢渡優香。優香は佳代に無事救出されていたのだ。
優香の無事を確認した光平も「ふんッ!!」と力を入れて、自分を拘束していた鎖を強引に引き千切った。
「長官、ご無事ですか!?」
「ああ、心配をかけた。……さて、どうする黒百合? まだ俺たちとやり合うつもりか!?」
ブレイバーズに完全に包囲された黒百合は、あっさり観念して降参の意思を示す。
「参ったわ。私の負けよ。いくら私でも天凰輝シグフェルと3体のレギウスを同時に相手にして無事で済むと思うほど馬鹿じゃないわ」
「黒百合、あなたをブレイバーズ長官と秘書官に対する誘拐監禁の現行犯、並びに爆発物取締法違反の容疑で逮捕します!」
黒百合の差し出した両手に手錠をかける稲垣千秋。こうして事件はひとまずの解決を見たのだった。
エピローグ「終幕の影と黒幕」
「ひとまずの終息」
事件はひとまず終息を迎えた。
深い森の中、夕日が木々の隙間から差し込み、柔らかな光が落ち葉の上を照らしている。その中を、光平たち6人――牧村光平、沢渡優香、錦織佳代、寺瀬詩郎、獅場俊一、そして稲垣千秋が歩いてきた。
彼らを待っていたのは、柏村晴真と稲垣健斗だ。晴真は、ほっとしたように光平や優香たちの姿を見ると、駆け寄って声を上げた。
「みんな! 無事だったんだな!」
「晴真!」光平が笑顔で晴真の肩を叩く。「遅くなってすまなかった。心配をかけたな」
「心配したに決まってるだろ!」晴真の声には少し怒気が混じるが、その目は涙をこらえているようでもあった。
一方、稲垣健斗は満面の笑みで手を振りながら、姉の千秋へと走り寄る。「千秋姉ちゃん、俊一兄ちゃん、無事だったんだな! 良かったぜ!」
「ああ、なんとかね」と千秋が頷くと、健斗は安堵のあまり地面にどさっと座り込んでしまった。
そんな光景を見ながら、光平は少し申し訳なさそうに口を開く。
「晴真……今回は、楽しみにしていたピクニックが台無しになってしまって、本当にすまなかったな」
晴真は一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに笑顔を浮かべる。
「いいさ、光平兄ちゃん。みんなが無事ならそれでいいよ♪」
「いや、それでも――」光平は微笑みながら晴真の肩を叩く。「今度、必ず日を改めて、最高のピクニックをしよう。約束だ」
その言葉に、晴真は嬉しそうに頷いた。「……うん、約束だよ!」
夕日を背に、仲間たちの笑顔が森に響き渡る――事件は終わり、平和なひとときが戻ってきたかに見えた。
「ネオブラックマフィアのアジト」
だが、その頃――場所は暗い地下の奥深くに広がる、ネオブラックマフィアのアジト。闇の中に設置された巨大なモニターには、ある男の姿が映し出されていた。
モニターの中に映るのは、衆議院議員・来島士門。スーツ姿の彼は、青ざめた顔で画面の向こうにいるデスクローン総統を睨みつけている。
「デスクローン総統!」来島の怒声がアジトに響き渡る。「なぜ牧村光平をすぐに始末しなかった!?」
デスクローン総統は黒い鉄仮面とマントに包まれた姿のまま、威厳ある態度で椅子に座り、冷ややかに来島を見下ろすように返した。
「ほう。始末しろ、だと?」
「当たり前だ! そのためにお前たちネオブラックマフィアに大金をつぎ込んで依頼したんだ!」来島の声は怒りと苛立ちに震えている。「昔のブラックマフィアの方がまだ使い勝手が良かった! お前たちはすっかり牙を抜かれた犬じゃないか!」
デスクローン総統は微動だにせず、冷笑のような気配を漂わせる。
「我がネオブラックマフィアは、今の時代に適応した組織。もはや単なる殺し屋集団ではないのだよ」
「何を言っている!」来島は苛立ちを隠せず、さらに畳みかける。「いっそベラドンナやスパルトイにでも任せた方が、まだマシだったぞ!」
その言葉にもデスクローン総統は眉ひとつ動かさず、ゆっくりと立ち上がった。そして鉄仮面の向こうから静かに、だが威圧感たっぷりに言葉を放つ。
「来島士門よ――君は、我がネオブラックマフィアの力を見誤ったようだな」
「な、何だと……?」
「それ以上、好き勝手なことを言うならば……」総統は軽く手を振ると、傍らにあったボタンを押した。すると、別のモニターに映し出されたのは――来島とネオブラックマフィアが密かに会談している映像だ。
「君と我が組織の関係を、世間に暴露すればどうなるかな?――君の政治生命は、その日をもって終わりだ」
「なっ……!?」来島の顔が真っ青になる。
「我々は、君のような政治家と手を組んでやっているだけでも、感謝されるべき存在だ。その恩を仇で返す気か?」
「くっ……!」来島は何か言い返そうとするも、言葉が出ない。
「今後、君は我々に対して不満を述べることは許さん――」デスクローン総統の声が低く響き渡る。「分かったな?」
「……くっ、覚えていろ……!」来島が絞り出すように言葉を吐き、通信はプツリと途絶えた。
モニターが暗くなると、アジトには静寂が戻る。
「愚かな男よ……」デスクローン総統は嘲笑のように呟き、マントを翻す。「これだから人間どもは面白い」
その声には、冷徹な響きと、どこか余裕の笑みが滲んでいた――。
ネオブラックマフィアは、次なる策を練るため静かに闇へと潜んでいく。だが、光平たちの戦いは、まだ終わりではないのだ――。
完
コメント
デスクローン総統の圧倒的な力の前に、倒れ伏すレギウストリオ、だがそこで1人立ち上がるサーベルタイガーレギウス…だった詩郎くんが、まさかの覚醒!
突如おかめ党幹部のとしての記憶を取り戻した寺瀬詩郎!
>「どうした? 息子と久しぶりに再会したってのに、随分と冷たい反応じゃねえか?」
>デスクローンは鋭く詰め寄りながら言葉を絞り出す。「……余を『御前』と呼ぶ貴様……! 育ての親である余に対して、刃を向けるか!?」
ああ、やっぱり…そろそろその真面目な喋り方疲れませんかデスクローンの中の方…
昔の力を取り戻した詩郎くんによって追い詰められたデスクローン総統、明らかに戦闘タイプではないクローカメレオンを殿にすたこらさっさ、う~ん中の人まだ本調子じゃないのかな…?
あっさりクローカメレオンを爆殺した詩郎くんだったが、再び元のヒーロー詩郎くんに戻り、再び記憶喪失状態、なんだか記憶のタガが少し緩くなってきてますね、
実はちょっと新たに出したいな~ってキャラがいて、SSで詩郎くんと絡ませたいなって思ってるのですが、良いでしょうか?
さて…形勢が変わったこの状態でも、まだまだ余裕な黒百合姐さん、その手にはリモコンが、このボタン1つではずの優香ちゃんが木っ端みじん…って、そのリモコンもあっさり佳代ちゃんの手裏剣で壊され、さらに捕まえてたはずの優香ちゃんの登場、そして拘束をあっさりと引きちぎる牧村氏、ここでゲームセットですね、見苦しく足掻かない所が黒百合姐さんらしくていいですね、う~んでも、このまま退場させるには惜しい方ですね~
さて、今回の黒幕だった来島氏だが、話が違うとブチギレ状態、最初の方の威厳はどこにやら、小物っぷりを曝け出してますね。
逆にデスクローン総統に自分との関係をバラすと脅される始末…だから反社と付き合うなってことですよね~
う~ん、デスクローン総統と来島氏の間には遺恨が残ったようで、Mr.unknounのジジイとかにこれ使えるかなとか思われてるかもですね。
申し訳ございません!
一昨日のコメントに返信し忘れました💦
そちらの方にも返信を書き込んでおきました🙇
> ああ、やっぱり…そろそろその真面目な喋り方疲れませんかデスクローンの中の方…
その後デスクローン総統は暫く自室に引きこもって「詩郎に嫌われてしまったッス…グスン」( ノД`)シクシク…といじけて落ち込んでいたそうですww
> 実はちょっと新たに出したいな~ってキャラがいて、SSで詩郎くんと絡ませたいなって思ってるのですが、良いでしょうか?
旅鴉様の新作SS、是非読みたいです!
勿論許可します!
しかし女の子キャラではなく詩郎くんと絡ませたいとは……。
旅鴉様のことですから「SSの中に野郎だけ出して終わり!」とは絶対にならないはずと拝察いたします。
そういえば姉の聖佳ちゃんもまだMr.unknounに捕まったままですし、そちらとも絡むのかな?…と勝手に推察してみたり(;^_^A アセアセ・・・
> 見苦しく足掻かない所が黒百合姐さんらしくていいですね、う~んでも、このまま退場させるには惜しい方ですね~
あの黒百合がこのまま終わる訳がありません。おそらくこれからしばらく続くであろう拘置所暮らしも、黒百合にとってはほんの骨休めに過ぎないはずです。
> う~ん、デスクローン総統と来島氏の間には遺恨が残ったようで、Mr.unknounのジジイとかにこれ使えるかなとか思われてるかもですね。
Mr.unknounと来島代議士の接触はありそうですね。
圧倒的強者感を出していたデスクローン総統が手も足も出ずに逃げる羽目になるとは、バーサーカー化した詩郎君はもしかしてシグフェルより強くないですか?今回はいつもの(仮の?)人格に戻りましたが、いずれ別人格が暴走して大事件につながりそうな予感がします。
ともあれ今回は今まででブレイバーズ最大の危機だったと思います。最後は人質の監視をおろそかにして逃げられるという悪の組織あるあるな結末になりましたが、優香ちゃんがシグフェルの最大の弱点なのは変わらないので、今後も狙われたり攫われたりと受難が続きそうですね。あと旅鴉様もおっしゃっておられますが黒百合姐さんは退場するには惜しいキャラなので、脱獄して今後も活躍してほしいものです。
> 今回はいつもの(仮の?)人格に戻りましたが、いずれ別人格が暴走して大事件につながりそうな予感がします。
その心配はないかと。テレビドラマ『VIVANT』の主人公「乃木憂助」と「F」の関係みたいに、善詩郎と悪詩郎の二重人格は案外お互いに協調して上手くやっていくことになると思います。おかめ党幹部だった頃の詩郎も決して根っからの悪人ではありませんでしたし。
> あと旅鴉様もおっしゃっておられますが黒百合姐さんは退場するには惜しいキャラなので、脱獄して今後も活躍してほしいものです。
ゲストヒロインが黒百合姐さんが脱獄する現場の近くを偶然通りかかって目撃してしまい、口封じ目的で連れ去られてしまうところまで次回シナリオの構想は出来つつあります。