新規オープンした外資系テーマパーク『イマジンネイション・キングダム』を取材に訪れた鷺島国際大学報道部のメンバーたち。しかしその地下では暗黒大博士による恐るべき陰謀が進められていた。
テーマパークの取材に同行していた鳳凰院優とはぐれてしまった小寺洸介は、アトラクションの海賊船から海に放り出されて無人島へと漂着したのだが……。
無人島の廃墟
「んっ、んんっ…!!」
「君は!? 待っててくれ。すぐに解いてあげるからッ!」
入り込んだ廃工場跡の内部で縛られていた小学生の女の子を見つけた小寺洸介。すぐにその少女の縄を解いてあげて事情を聴いた。
「うわ~ん!!怖かったよぉ~!!」( ノД`)シクシク…
「もう大丈夫だよ。だから安心して。俺は小寺洸介。君の名前は?」
「わたしは譜久里知世。友達と一緒に遊園地に遊びに来てたら、いつの間にかここで捕まっていたんです」
「…友達? もしかして朝霧尋紀くんって子は知ってるかな?」
「尋紀くんを知ってるの? わたし、尋紀くんと一緒に来てたんです!」
「やっぱりそういうことか…」
「それで尋紀くんは!? 尋紀くんは無事なんですか!?」
「それは追々話すよ。まずはここから一刻も早く離れよう」
しかし、廊下へ出ようとしたところで洸介と知世は、待ち受けていた何者かに銃口を向けられてしまう。
「おっと、2人ともそこで大人しくしてもらおうか?」
「キャアアッ!!」
「だ、誰だお前はッ!?」
「いいから怪我をしたくなかったらこっちに来な!」
バーチャルワールド
「どうかねお嬢さん、儂の大発明は?」
「………」
イマジネイション・キングダムのアトラクション各所で捕まっている若者たちの様子が映されたモニター画面を眺めてご満悦の様子の暗黒大博士。そしてその傍で一緒にモニター画面を見せられている鳳凰院優。
実は今、洸介たちが今まで体験して来た大迷宮も忍者砦も海賊船も無人島も奴隷市場も、全ては暗黒大博士が開発した仮想空間発生システムが見せている幻なのだ。
「分からないわ。貴方は私たちを躍らせて苦しめて、一体何がしたいの!?」
「…ふん、所詮は凡人に真の天才の意図は理解できんか」
暗黒大博士は吐き捨てるように言った。
「さて、そろそろお嬢さんにも役に立ってもらおうかのう…」( ̄ー ̄)ニヤリ
「…イヤッ、な、何をするつもりなの!? やめてください!! キャアアッ!!」
果たして優の運命は!?
つづく。
コメント
突っこんではいけないところを突っ込んでしまい、暗黒大博士(ダークプロフェッサー)を某改造実験帝国で同じ称号(読み方は違いますが)を頂く方と同じノリに走らせてしまった優ちゃん、とりあえずはまだ無事だったようで何よりです。
仮想空間(バーチャルワールド)発生システムが作った空間の中で皆が弄ばれている中、二人ほど消息不明な気が…。洸介君と知世ちゃんに銃を向けたのがその内のどちらかなら希望が見えてくるのですが…。
> 洸介君と知世ちゃんに銃を向けたのがその内のどちらかなら希望が見えてくるのですが…。
残念ながら洸介君と知世ちゃんに銃を向けたのは、暗黒大博士の手下です。果たしてこれから二人は何処へ連れて行かれるのかは、まだ考え中です(;^_^A アセアセ・・・
消息不明な陽平君と奏陽君はしばらく出て来ないかも…。
知世ちゃん、やっと登場しましたね~
ようやく助けが来たかと思ったら、また再びピンチが…まあ監視されてる状態なのだから、どう動こうとも直ぐに捕まってしまいますよね~
仮想空間発生システム…なぞの多いシステムですね…
現実に体感しているのですよね、生身で動いている状態の幻覚ならここまでリアルに感じる筈がないですから…
もしかしたら、全員まだ捕まって眠らされ、機械に繋がれた状態で、ヴァーチャルの世界を見せられ続けているの…って仮説を立ててみたのですが、優ちゃんには今全員が見ている仮想空間世界の出来事を見ているみたいな…多分ハズレでしょうねこれ…
> 知世ちゃん、やっと登場しましたね~
大変お待たせいたしました。友貞稜太くんとセットで出す予定でしたが、とりあえず今回は知世ちゃんだけ先に登場させました。稜太くんは後から出すかもしれません。
> もしかしたら、全員まだ捕まって眠らされ、機械に繋がれた状態で、ヴァーチャルの世界を見せられ続けているの…って仮説を立ててみたのですが、優ちゃんには今全員が見ている仮想空間世界の出来事を見ているみたいな…多分ハズレでしょうねこれ…
いや、その予想はハズレではないかもしれませんよ。……といいますか、その仮説がハズレてると書き手として最後にストーリーを収拾させるのが物凄く面倒なことに…💦
暗黒大博士がいるのが、現実世界における本拠地にあたる場所ですかね。
この手の博士キャラだと、仮想世界における自分のアバターもチート級にして参戦することもできそうです。・・・よもや仮想世界における死が現実の・・・(某SAO)
> よもや仮想世界における死が現実の・・・(某SAO)
さすがにデスゲームではありませんが、暗黒大博士ならやりかねませんね。