地球侵略を目論む悪のエイリアン、ハント星人の手により勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織、星本有理紗、そして鷹松優姫と笹南侑衣梨の合計7人の地球人がハント星へと連れ去られた。果たして彼(彼女)らはハント星の牢獄から脱出し、無事に地球へと生還できるのか!?
理人は、異星人ヒーローのミラージュXが融合している倫生と共に脱獄し、まずは改造手術寸前だった優姫と侑衣梨を救い出した。そして愛実、沙織、有理紗の行方は!?
ハント星爆発5秒前!?
ハント星人の科学者たちを蹴散らし、囚われていた優姫と侑衣梨を救い出したミラージュXと理人。しかし……。
「なんだチクタク言っているのは…??」
さっきから何か不吉を感じさせる時計の針が動くような音が聞こえる。すると死にかけのハント星人の1匹が理人たちに対して呟いた。
「ククククッ…時限爆弾ガ作動シタノダ! コノ星はマモナク粉々に吹ッ飛ブノダ!」
「な、なんだと!?」
「オ前タチが反抗スルカラ悪イノダ。コウナッタラ地獄ノ道連れダ!ww ぐぶっ…!!」
最悪の負け惜しみだけ言い残して、ハント星人は事切れた。
部屋の中央では時限爆弾が刻々と時を刻んでいる。どうやらあと10分後に爆発するようだ。
「くそっ! なんてことだ! まだ愛実たちの居場所が分かってないって言うのに!」
「お前たちはこの先の部屋にある脱出ポットに乗って、この星から早く脱出しろ。これ以上周囲をウロウロされても迷惑だからな」
「ミラージュX、貴方はどうするの?」
「とりあえずタイムリミットギリギリまで残りの人質は探してやる。一応、仕事だからな。ただし時間が少なすぎるから、必ず助けるとは約束できんぞ」
「私たちも警察官として人質救出までこの星に残るわ! 探す人数は少しでも多い方がいいでしょ?」
「私も先輩と一緒に残ります!」
「フン、物好きな奴らだ。勝手にしろ」
「…という訳で、理人くん、民間人の貴方だけでも先に脱出ポットに……って、あれ? どうしたの理人くん!」
「………」
理人が見つめる視線の先には、戦闘用サイボーグの製造カプセル装置が置かれていた。
「刑事さん、あのカプセルの中に入ればサイボーグになって超人的な力を手に入れられるんですか!?」
「そうね。私たちも危うくあの中に放り込まれるところだったわ。……って、理人くん、貴方何を考えているの!? まさか…💦」
「やめておけ。一度戦闘用サイボーグになったら最後、二度と元の人間の姿には戻れんぞ。……おい、貴様!? バカな真似はやめろ!!」
構わない。それで愛実や有理紗ちゃんたちを助けられるのなら!――そう決意した理人は、優姫やミラージュXが止めるのも聞かずに改造カプセルの中へと飛び込んだ!
脱出
「んんんっぐ!! んんむぅっ‼」
「んむぅぐうむぅぐんんん‼」
「んんっ‼ んんーむぅっ‼」
怪しな機械や装置が並ぶ部屋で縛られて放置されていた、愛実、沙織、有理紗のTEAM FRIENDS3人娘。さっきから地震のような揺れが激しくなってきた。やがてこの部屋も徐々に倒壊が始まり、彼女たちは否応なくパニックに陥る。さらにそれに拍車をかけたのは、見たこともない屈強な戦闘用サイボーグが姿を現したことだった。
「んんっ‼ んんむぅーーっ‼」
「んむむぅ!んむぅうう‼」
その姿に恐怖する愛実や有理紗たちだが、そのサイボーグは無言のまま愛実たち3人を助け出すと、優姫たちが待っている脱出ポットの発射口まで連れて行ってくれたのだ。
「なんでだろう…。このサイボーグさん、初めて会った気がしない。それに、どこか温かい」
有理紗は、以前にこのサイボーグと会ったことがあるような、不思議な感覚にとらわれていた。
エピローグ
大爆発するハント星から無事に脱出できたTEAM FRIENDS。いつの間にかあのサイボーグは何も告げずに姿を消していた。そして地球に帰還した後、愛実たちはミラージュXが融合を解除して元に戻った倫生、そして優姫と侑衣梨から衝撃の事実を告げられる。あの時自分たちを助けてくれたのは、自らの意思で戦闘用サイボーグに改造された勢川理人本人であること。そして理人は、もう二度と元の人間社会へは戻れないということを…。
「そんな、そんなのってないよォォッッ!!」( ノД`)シクシク…
「理人さァァッッン!!」( ノД`)シクシク…
真相を知った愛実と有理紗は、深く嘆き悲しむのであった…。
一方その頃、どこへも行く当てがなく、とある岬で一人佇んでいたサイボーグ理人の元へ、ミラージュXが近づく。
「………?」
「フッ、田舎の惑星の下等生物の癖に、なかなかイイ物を見せてくれるじゃないか。いいか? 今回だけは特別だぞ。毎回こうだとは思うなよ!」
ミラージュXは胸のX文字の意匠から特殊な光線を理人に浴びせ、彼を元の人間に戻してくれたのだった。こうして勢川理人は無事に仲間たちの元へと戻り、幸せな青春を取り戻すことだろう。めでたしめでたし♪
おまけ
「な、何!? 臨時ボーナスは無しだと!? どういうことだ上司よ!!」
「どーしたもこーしたもないでしょ。アンタが吹っ飛ばしたハント星は、奴らの数ある拠点の一つに過ぎないっつーの! ハント星人だってまだ全滅してないし!」
「そ、そんな馬鹿なことがあってたまるか! 断固労働争議する!」
「勝手にすれば~♪ あと地球の民間人を危険に巻き込んだマイナスポイント分はしっかり、来月分の給料からしっかり減俸しておくから、あとはヨロシク~♪」
「ま、待て!!💦💦」
結局ミラージュXは踏んだり蹴ったりだったとさ。ちゃんちゃん♪
コメント
二部作お疲れ様でした。女の子たちを救うために戻れないと知りつつサイボーグ製造カプセルに身を投じる理人君、泣かせてくれます。それを止めたり、元の姿に戻してやるミラージュxも腐ってもヒーローといったところでしょうか…。
ミラージュ上司、こちらも部下に勝るとも劣らないク〇上司のようでまるでネ〇〇71みたいですね。まあ、某公園前派出所の風景を考えれば納得とも言えますが…。
> ミラージュ上司、こちらも部下に勝るとも劣らないク〇上司のようでまるでネ〇〇71みたいですね。
ミラージュXが自由に変身させてもらえる分、ネ〇○〇71よりはまだマシかと。
今回はあっさり勝負がついたようですね、
ハント星人との力の差を見せつけたミラージュXでしたが…
「ククククッ…時限爆弾ガ作動シタノダ! コノ星はマモナク粉々に吹ッ飛ブノダ!」
やっぱりやりやがった…この手の奴らはいつも爆発したがる…
ここで今まで冷酷な面を見せていたミラージュXが、なんと自ら人質の救出を買って出るミラージュX、身体を借りた恩でも返そうとでも言うのか、急に良い奴ぶりだしやがりましたねコイツ…
ここで、理人くんがやべぇものを見つけてしまう、
あら便利、入るだけで簡単、君も戦闘サイボーグになれるカプセル!(※但し、二度と人間には戻れません)
ここで迷いなく、自らの身を犠牲にカプセルへと入る理人くん、胆が据わっていると言うよりは、頭のネジが飛んでる…ちょっとは躊躇え…
そしてスーパー戦闘サイボーグとなった理人くんは、愛実ちゃん、沙織ちゃん、有理紗ちゃんを救出、ギリギリのところでなんとかハント星から脱出することとなった…
今度こそ地獄のような時間からようやく解放されたTEAM FRIENDSだが、その犠牲はあまりにも大きく…
ああ、でも、どこぞの紫髪の中二病野郎もサイボーグになりながら日常生活送ってるわけですし、理人くんもなんとか…って訳にはいきませんか…
そして、サイボーグと言うより戦闘ドロイドのようになり、ポツンとなっていた理人くんの元へ奴が…
>「フッ、田舎の惑星の下等生物の癖に、なかなかイイ物を見せてくれるじゃないか。いいか? 今回だけは特別だぞ。毎回こうだとは思うなよ!」
>ミラージュXは胸のX文字の意匠から特殊な光線を理人に浴びせ、彼を元の人間に戻してくれたのだった
最後に男気のあるところを見せたミラージュX、実は良い奴だったんだね~、誤解してたゴメン…なんて言うと思ったかこら💢
お気に入りの有理紗ちゃんをハント星人諸共〇そうとした件は忘れんぞ、ちょっと減俸されたぐらいで禊が済んだと思うなよ…
というわけで、いつか的にかけたろかコイツと思っとります(ニッコリ
> というわけで、いつか的にかけたろかコイツと思っとります(ニッコリ
ミラージュXを何かとっちめるようなシナリオがあれば募集したいと思います。
我がおかめ党も近々ミラージュXにターゲットを絞った抹殺作戦を決行しようかと……。
何気にミラージュXファンになってきた自分がいる・・・
次に来るのは、帰ってきたミラージュマスクかはたまたミラージュマスクV3か・・・
> 次に来るのは、帰ってきたミラージュマスクかはたまたミラージュマスクV3か・・・
ちなみに長男は「ミラージュゴッド」という名前にする予定です(;^_^A アセアセ・・・