暗黒大博士の行方を追い、夜の横浜市街をパトロール中だった我らが重機装士ヴァルダーは謎の銃撃を受け、不良グループ「スラッシュ・ドッグス」の残党に襲撃されるがこれを撃退。その背後には、暗黒大博士配下のエージェント001の影がちらついていた。
その翌日、綾瀬早弥香とルナ=ハートウェルは、恋中七香、耀 瑪愛莉を誘い、それに七香の後輩・楯岡彩葉も加わって、ショッピングモールで買い物を楽しむが、そんな中、瑪愛莉が試着室の中から姿を消してしまい、兄の耀 斗仁威もまた暗黒大博士の秘密基地に捕らえられ、早弥香やルナまで連れ去られてしまった。早弥香とルナを救い出したヴァルダーは、残る耀兄妹を救出すべく敵のアジトへと向かう。しかし先回りしていた恋中七香も、久我美輝と共に一足先に敵のアジトへと突入してしまっていた。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
Aパート
廃工場の一室に、束の間の静寂が戻っていた。
床に倒れ伏した見張りの男。その傍らで、楯岡彩葉は素早く身をかがめ、恋中七香と耀瑪愛莉の手首に巻かれていた縄を解いていく。
「はい、これで大丈夫です」
するりと縄が外れ、自由を取り戻した七香は手首をさすりながら立ち上がった。
「ありがとう、助かったわ……って言いたいところだけど、楯岡、アンタいったいどこで武術なんか習ってたのよ?」
問いかける声には、安堵と同時に戸惑いが混じっている。つい先ほどまで“普通の後輩”だと思っていた少女が、まるで別人のような動きを見せたのだ。
彩葉は一瞬だけ困ったように笑い、しかしすぐに表情を引き締めた。
「先輩、それについては後で。今はそんなことを説明している余裕はなさそうですし」
その言葉と同時に――
コツ、コツ、コツ……。
廊下の奥から、複数の足音が響いてくる。
三人の表情が一斉に強張った。
「……来るわね」
七香が低く呟く。
敵はまだ、すぐそこまで迫っている。
彩葉は一歩前に出ると、きっぱりと言い放った。
「私が囮になります。先輩と瑪愛莉ちゃんは、その隙に外へ逃げてください」
「そんな…!」と瑪愛莉が息を呑む。「彩葉さんは大丈夫なんですか!?」
不安に揺れる瞳を向けられても、彩葉はまったく動じない。それどころか、いつものように明るく微笑んでみせた。
「大丈夫よ♪ そう簡単に捕まったりはしないから。さあ、早く!」
その笑顔は、妙に頼もしかった。
次の瞬間、彩葉は勢いよくドアを開け放ち、廊下へと飛び出した。
「ほ~ら!鬼さんこちら♪ 手の鳴る方へ♪」
わざとらしく声を張り上げる。
すぐに角の向こうから不良たちが姿を現した。
「いたぞー!!」
「捕まえろー!!」
怒号とともに、数人の男たちが一斉に彩葉へと向かっていく。
彩葉はくるりと身を翻し、軽やかな足取りで廊下の奥へと駆け出した。まるで追われることすら計算の内であるかのように。
その隙を、七香は見逃さなかった。
「行こう!瑪愛莉ちゃん!」
瑪愛莉の手を引き、反対方向へと走り出す。
「せっかく楯岡が作ってくれたチャンスを無駄には出来ない…!」
「はい……!」
走りながら、瑪愛莉は一瞬だけ振り返った。
(彩葉さん、どうか無事で……!)
祈るような想いを胸に、二人は暗い廃工場の通路を駆け抜けていく。
その背後では、彩葉を追う足音と怒号が遠ざかっていった――。
Bパート
廃工場の薄暗い通路に、荒い息遣いと苛立ちがこだましていた。
「ちくしょー! あのガキ、どこに行きやがった!!」
「向こうを探せー!!」
不良たちは怒号を飛ばし合いながら、四方へと散っていく。足音が遠ざかり、やがて廊下は再び不気味な静けさに包まれた。
その一角、崩れかけた資材の陰から、ひょこりと顔を覗かせる影があった。
楯岡彩葉だ。
周囲を慎重に見渡し、完全に人の気配が消えたことを確認すると、彼女は静かに物陰から抜け出した。
「上手く行ったみたいね」
小さく息を吐き、肩の力を抜く。
「さてと、それじゃあ私もそろそろ逃げないと…」
そう呟き、一歩踏み出した――その瞬間だった。
背後から、ぬっと伸びてきた腕が、彼女の体をがっしりと拘束した。
「――っ!?」
「キャアアッ!! 何すんのよ!! 放して!!」
突然の羽交い絞めに、彩葉は激しく抵抗する。しかし、相手の力は桁違いだった。
ぎしり、と金属が軋む音。
振りほどこうとする腕に、びくともしない圧倒的な剛力。

その正体は――全身を禍々しい装甲で覆った男。
パワードスーツに身を包んだ鬼塚剛だった。
「フフフッ……」
耳元で低く響く笑い声。
まるで獲物を仕留めた猛獣のような、余裕と嗜虐に満ちた声だった。
彩葉の背筋に、ぞくりと冷たいものが走る――。
Cパート
それからしばらくして、同じ廃工場の別の通路では。
「恋中さ~ん!! 瑪愛莉ちゃ~ん!! いたら返事をしてくれ!!」
久我美輝の声が、虚しく反響していた。
彼は走っていた。何度も分岐を曲がり、同じような通路を行き来しながら、仲間の姿を必死に探している。
「……くそっ、みんな一体どこ行ったんだ!?」
焦りと不安が胸を締め付ける。
その時だった。
――ドゴォンッ!!
突如、すぐ横の壁が爆ぜた。
コンクリート片が飛び散り、粉塵が舞い上がる。
「うわっ!?」
美輝は咄嗟に身を引き、目を見開いた。
崩れた壁の向こうから現れたのは――

鈍く光る装甲に身を包んだ巨体。そして赤いゴーグル。
パワードスーツ姿の鬼塚剛。
「……お、お前は!?」
驚愕しつつも、美輝はすぐに体勢を立て直し、構えを取る。
その視線の先で、鬼塚はゆっくりと顔を上げた。
そして――
「フハハハハ!! ……久しぶりだなぁ~!? 女顔野郎!!」
嘲るような笑い声が、廃工場の闇に響き渡った。
(つづく)

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