闇の装甲戦士、襲来! 第20話

重機装士ヴァルダー

暗黒大博士の行方を追い、夜の横浜市街をパトロール中だった我らが重機装士ヴァルダーは謎の銃撃を受け、不良グループ「スラッシュ・ドッグス」の残党に襲撃されるがこれを撃退。その背後には、暗黒大博士配下のエージェント001の影がちらついていた。

その翌日、綾瀬早弥香ルナ=ハートウェルは、恋中七香耀 瑪愛莉を誘い、それに七香の後輩・楯岡彩葉も加わって、ショッピングモールで買い物を楽しむが、そんな中、瑪愛莉が試着室の中から姿を消してしまい、兄の耀 斗仁威もまた暗黒大博士の秘密基地に捕らえられ、早弥香やルナまで連れ去られてしまった。早弥香とルナを救い出したヴァルダーは、残る耀兄妹を救出すべく敵のアジトへと向かう。しかし先回りしていた恋中七香も、久我美輝と共に一足先に敵のアジトへと突入してしまっていた。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

Aパート

 薄暗い廃工場の通路を、恋中七香と耀瑪愛莉は駆け抜けていた。

 足音が響くたびに、どこからともなく気配が集まってくる。

「くっ……しつこい!」

 七香が舌打ちする。

 次の瞬間、曲がり角の向こうから数人の不良たちが飛び出してきた。

「いたぞ! 逃がすな!」

「囲め!」

 叫び声とともに一斉に襲い掛かる。

「瑪愛莉ちゃん、下がって!」

「はい!」

 七香は前に出ると、最初に飛び込んできた男の拳をかわし、腹部に鋭いストレートを叩き込む。

 ――ドンッ!

「ぐっ……!」

 さらに回し蹴りで二人目を薙ぎ倒す。

 だが、敵はまだいる。

 その背後で、瑪愛莉も動いた。

 床に転がっていた鉄パイプを拾い上げると、ぐっと握り締める。

(怖い……でも……!)

 踏み込む。

 振り上げる。

 ――ガンッ!

「ぐあっ!?」

 不良の腕に叩きつけ、体勢を崩させる。

 続けてもう一撃。

 剣道で鍛えた踏み込みと間合い。

 部活での稽古や試合とは違い、ぎこちなさはあるが、確かな意志が込められていた。

襲ってくる不良たちに応戦する恋中七香と耀 瑪愛莉の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「はあっ……!」

 二人で背中を預けるようにして応戦する。

 だが――

 敵の数は、あまりにも多い。

「くそっ……!」

 七香が蹴りで一人を倒した、そのわずかな隙。

「しまっ……!」

 背後から、巨大な影が迫る。

 屈強な体格の男が、瑪愛莉の腕を乱暴に掴んだ。

「きゃっ……!」

 強引に引き寄せられ、そのまま羽交い締めにされる。

 鉄パイプが床に落ち、乾いた音を立てた。

「瑪愛莉ちゃん!」

 七香が振り返る。

 その瞬間。

 ギラリ、と光るものが見えた。

人質に取られた耀 瑪愛莉の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

 男の手に握られた刃物が、瑪愛莉の首筋へと突きつけられている。

「そこまでだ!」

 低く唸る声。

「コイツがどうなってもいいのか!?」

「……っ!」

 七香の動きが止まる。

 ほんのわずかでも踏み込めば――その刃が振り下ろされる。

 瑪愛莉の喉が、かすかに震える。

「……な、七香さん……!」

 必死に声を絞り出す。

「くっ……卑怯よ……!」

 七香は歯を食いしばる。

 拳を握りしめるが、動けない。

 悔しさが、胸を焼く。

「へへ……分かりゃいいんだよ」

 男は勝ち誇ったように笑った。

「そのまま大人しくしな」

 ――選択肢はなかった。

 七香はゆっくりと両手を下ろす。

捕えられる直前の恋中七香の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

 抵抗をやめる。

 その瞬間、周囲の不良たちが一斉に飛びかかってきた。

「捕まえろ!」

「逃がすな!」

 数の暴力。

 あっという間に二人は押さえ込まれ、身動きを封じられる。

 ――しばらく後。

 廃工場の一室。

 薄暗い床の上に、七香と瑪愛莉は並んで座らされていた。

縛られている恋中七香と耀 瑪愛莉の画像生成AIイラスト(1) @cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

 両手両足は縄で縛られ、口には無理やりガムテープが貼られている。

「んーっ……んーっ!!」

 七香が必死にもがく。

「んっ、んんっ……!」

 瑪愛莉も不安げに身をよじる。

 だが、縄はびくともしない。

 見張りの不良が、苛立たしげに舌打ちする。

「チッ……手こずらせやがって」

 壁にもたれ、だるそうに二人を見下ろす。

 七香は顔を上げた。

 悔しさと怒りに満ちた視線で、不良を睨みつける。

 瑪愛莉もまた、恐怖を押し殺しながら、その目に強い意志を宿していた。

 ――負けない。

 こんなところで、終わるわけにはいかない。

 だがその想いとは裏腹に。

 二人は今、完全に敵の手の中にあった。

Bパート

 廃工場の内部は、どこを歩いても同じような景色だった。

 錆びた鉄骨、剥き出しの配管、ひび割れた床。足音だけがやけに響き、方向感覚を狂わせていく。

廃工場内を彷徨う楯岡彩葉の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「先輩たち……どこ行っちゃったんだろ……?」

 楯岡彩葉は小さく呟きながら、慎重に通路を進んでいた。

 普段の明るい口調とは違い、その表情にはわずかな焦りが浮かんでいる。

 胸の奥がざわつく。

 その時――

 かすかに、人の気配。

 そして微かな物音。

 彩葉はぴたりと足を止めた。

(……あっちだ)

 気配のする方へ、壁沿いに静かに近づく。

 やがて一つの扉の前に辿り着いた。

 わずかに開いた隙間から、中の様子をそっと覗き込む。

 ――そこにいた。

「……恋中先輩!?」

 思わず声が漏れそうになるのを、慌てて押し殺す。

 部屋の中には、床に座らされた恋中七香と耀瑪愛莉。

 両手両足を縛られ、口にはガムテープ。

 そして、それを見張る不良が一人。

「それに……瑪愛莉ちゃんも……どうして……!?」

 確か瑪愛莉は別の部屋で捕まっていたはず…。だが、大体の状況は一目で理解できた。

 彩葉は息を整え、視線を鋭くする。

(見張りは一人……)

 周囲の気配も探る。

 他に増援は……今のところなし。

(……いける)

 小さく頷く。

 決断は早かった。

 次の瞬間――

 扉が勢いよく開いた。

 ――バンッ!!

「だ、誰だてめえは!?」

 見張りの不良が振り返る。

 その視線の先に立っていたのは――

 小柄な少女。

 だがその瞳には、迷いのない光が宿っている。

縛られている恋中七香と耀 瑪愛莉、見張りの不良と戦う楯岡彩葉の画像生成AIイラスト@cryravens.bsky.socialによる投稿 — Blueskyは、旅鴉様提供。

「助けに来ました、先輩!」

 楯岡彩葉は、まっすぐに言い放った。

「んんっ……!?」

 七香が目を見開く。

(なんでアンタが!?)

 声にならない叫び。

 だが驚いている暇はない。

「ナメてんじゃねぇぞ!」

 不良が怒鳴りながら突っ込んでくる。

 拳を振り上げ――

 だが。

 彩葉はその動きを、紙一重でかわした。

「遅いです」

 静かな声。

 踏み込み。

 低い姿勢からの一撃が、不良の腹部に突き刺さる。

「ぐっ……!?」

 体がくの字に折れる。

 さらに――

 回転するように身体をひねり、肘打ちを叩き込む。

 ――ドンッ!

 不良はそのまま吹き飛び、壁に叩きつけられた。

「なっ……!?」

 七香は言葉を失う。

(この子……こんなに強かったの!?)

 普段はチアリーディング部で元気に笑っている後輩。

 そんな印象しかなかった彩葉が、まるで別人のように戦っている。

 不良はよろめきながら立ち上がろうとするが――

「まだやるの?」

 彩葉は冷静に間合いを詰める。

 そして、迷いなく一撃。

 ――バシッ!

 首筋への正確な打撃。

 不良は白目を剥き、その場に崩れ落ちるのだった。

(つづく)


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