暗黒大博士の行方を追い、夜の横浜市街をパトロール中だった我らが重機装士ヴァルダーは謎の銃撃を受け、不良グループ「スラッシュ・ドッグス」の残党に襲撃されるがこれを撃退。その背後には、暗黒大博士配下のエージェント001の影がちらついていた。
その翌日、綾瀬早弥香とルナ=ハートウェルは、恋中七香、耀 瑪愛莉を誘い、それに七香の後輩・楯岡彩葉も加わって、ショッピングモールで買い物を楽しむが、そんな中、瑪愛莉が試着室の中から姿を消してしまい、兄の耀 斗仁威もまた暗黒大博士の秘密基地に捕らえられ、早弥香やルナまで連れ去られてしまった。早弥香とルナを救い出したヴァルダーは、残る耀兄妹を救出すべく敵のアジトへと向かう。しかし先回りしていた恋中七香も、久我美輝と共に一足先に敵のアジトへと突入してしまっていた。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
Aパート
薄暗い廃工場の通路を、恋中七香と耀瑪愛莉は駆け抜けていた。
足音が響くたびに、どこからともなく気配が集まってくる。
「くっ……しつこい!」
七香が舌打ちする。
次の瞬間、曲がり角の向こうから数人の不良たちが飛び出してきた。
「いたぞ! 逃がすな!」
「囲め!」
叫び声とともに一斉に襲い掛かる。
「瑪愛莉ちゃん、下がって!」
「はい!」
七香は前に出ると、最初に飛び込んできた男の拳をかわし、腹部に鋭いストレートを叩き込む。
――ドンッ!
「ぐっ……!」
さらに回し蹴りで二人目を薙ぎ倒す。
だが、敵はまだいる。
その背後で、瑪愛莉も動いた。
床に転がっていた鉄パイプを拾い上げると、ぐっと握り締める。
(怖い……でも……!)
踏み込む。
振り上げる。
――ガンッ!
「ぐあっ!?」
不良の腕に叩きつけ、体勢を崩させる。
続けてもう一撃。
剣道で鍛えた踏み込みと間合い。
部活での稽古や試合とは違い、ぎこちなさはあるが、確かな意志が込められていた。

「はあっ……!」
二人で背中を預けるようにして応戦する。
だが――
敵の数は、あまりにも多い。
「くそっ……!」
七香が蹴りで一人を倒した、そのわずかな隙。
「しまっ……!」
背後から、巨大な影が迫る。
屈強な体格の男が、瑪愛莉の腕を乱暴に掴んだ。
「きゃっ……!」
強引に引き寄せられ、そのまま羽交い締めにされる。
鉄パイプが床に落ち、乾いた音を立てた。
「瑪愛莉ちゃん!」
七香が振り返る。
その瞬間。
ギラリ、と光るものが見えた。

男の手に握られた刃物が、瑪愛莉の首筋へと突きつけられている。
「そこまでだ!」
低く唸る声。
「コイツがどうなってもいいのか!?」
「……っ!」
七香の動きが止まる。
ほんのわずかでも踏み込めば――その刃が振り下ろされる。
瑪愛莉の喉が、かすかに震える。
「……な、七香さん……!」
必死に声を絞り出す。
「くっ……卑怯よ……!」
七香は歯を食いしばる。
拳を握りしめるが、動けない。
悔しさが、胸を焼く。
「へへ……分かりゃいいんだよ」
男は勝ち誇ったように笑った。
「そのまま大人しくしな」
――選択肢はなかった。
七香はゆっくりと両手を下ろす。

抵抗をやめる。
その瞬間、周囲の不良たちが一斉に飛びかかってきた。
「捕まえろ!」
「逃がすな!」
数の暴力。
あっという間に二人は押さえ込まれ、身動きを封じられる。
――しばらく後。
廃工場の一室。
薄暗い床の上に、七香と瑪愛莉は並んで座らされていた。

両手両足は縄で縛られ、口には無理やりガムテープが貼られている。
「んーっ……んーっ!!」
七香が必死にもがく。
「んっ、んんっ……!」
瑪愛莉も不安げに身をよじる。
だが、縄はびくともしない。
見張りの不良が、苛立たしげに舌打ちする。
「チッ……手こずらせやがって」
壁にもたれ、だるそうに二人を見下ろす。
七香は顔を上げた。
悔しさと怒りに満ちた視線で、不良を睨みつける。
瑪愛莉もまた、恐怖を押し殺しながら、その目に強い意志を宿していた。
――負けない。
こんなところで、終わるわけにはいかない。
だがその想いとは裏腹に。
二人は今、完全に敵の手の中にあった。
Bパート
廃工場の内部は、どこを歩いても同じような景色だった。
錆びた鉄骨、剥き出しの配管、ひび割れた床。足音だけがやけに響き、方向感覚を狂わせていく。

「先輩たち……どこ行っちゃったんだろ……?」
楯岡彩葉は小さく呟きながら、慎重に通路を進んでいた。
普段の明るい口調とは違い、その表情にはわずかな焦りが浮かんでいる。
胸の奥がざわつく。
その時――
かすかに、人の気配。
そして微かな物音。
彩葉はぴたりと足を止めた。
(……あっちだ)
気配のする方へ、壁沿いに静かに近づく。
やがて一つの扉の前に辿り着いた。
わずかに開いた隙間から、中の様子をそっと覗き込む。
――そこにいた。
「……恋中先輩!?」
思わず声が漏れそうになるのを、慌てて押し殺す。
部屋の中には、床に座らされた恋中七香と耀瑪愛莉。
両手両足を縛られ、口にはガムテープ。
そして、それを見張る不良が一人。
「それに……瑪愛莉ちゃんも……どうして……!?」
確か瑪愛莉は別の部屋で捕まっていたはず…。だが、大体の状況は一目で理解できた。
彩葉は息を整え、視線を鋭くする。
(見張りは一人……)
周囲の気配も探る。
他に増援は……今のところなし。
(……いける)
小さく頷く。
決断は早かった。
次の瞬間――
扉が勢いよく開いた。
――バンッ!!
「だ、誰だてめえは!?」
見張りの不良が振り返る。
その視線の先に立っていたのは――
小柄な少女。
だがその瞳には、迷いのない光が宿っている。

「助けに来ました、先輩!」
楯岡彩葉は、まっすぐに言い放った。
「んんっ……!?」
七香が目を見開く。
(なんでアンタが!?)
声にならない叫び。
だが驚いている暇はない。
「ナメてんじゃねぇぞ!」
不良が怒鳴りながら突っ込んでくる。
拳を振り上げ――
だが。
彩葉はその動きを、紙一重でかわした。
「遅いです」
静かな声。
踏み込み。
低い姿勢からの一撃が、不良の腹部に突き刺さる。
「ぐっ……!?」
体がくの字に折れる。
さらに――
回転するように身体をひねり、肘打ちを叩き込む。
――ドンッ!
不良はそのまま吹き飛び、壁に叩きつけられた。
「なっ……!?」
七香は言葉を失う。
(この子……こんなに強かったの!?)
普段はチアリーディング部で元気に笑っている後輩。
そんな印象しかなかった彩葉が、まるで別人のように戦っている。
不良はよろめきながら立ち上がろうとするが――
「まだやるの?」
彩葉は冷静に間合いを詰める。
そして、迷いなく一撃。
――バシッ!
首筋への正確な打撃。
不良は白目を剥き、その場に崩れ落ちるのだった。
(つづく)

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