南の島の極秘調査 第4話

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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
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アスカロン財団ライトシーカーテリーサ=エリスマッテオ=ラファエロ=グラツィアーニの二人は、巷で活躍しているという謎のスーパーロボットの調査をするために、常夏の楽園パシフィックゲートウェイ島に上陸した。中村弘樹を密かに監視中、彼がネオブラックマフィアに誘拐されるというアクシデントが発生する。

※文章は、chatGPTで生成しております。

アクアライザーVSガメドレイカー

 弘樹を乗せた車を追うテリーサとマッテオ。その時、車を運転するマッテオの脳裏に一瞬、何かのビジョンが浮かんだ。

「――!?」

「どうしたの神父?」

「例のスーパーロボットが来ます!」

 夕焼けに染まるブライトバレーの空を、白と青の光が駆け抜けた。AE-78X アクアライザー――スタイリッシュなデザインのその機体は、背中に備えた翼のような構造物を広げ、颯爽とマッテオとテリーサの乗る車を上空から追い越して行った。

 一方、弘樹を乗せた車中では、ネオブラックマフィアの亀型怪人・ガメドレイカーが不気味に笑いながら助手席で指示を出している。

「フハハハ! このまま基地まで連れ帰るぞ!」

中村弘樹イラストは、KazuHanabi様。
背景は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。

 後部座席には口をガムテープで塞がれて、縄で縛られている弘樹の姿。必死にもがくものの、逃げ出す術はない。

「んぐぐっ! んぐむむーっ!!」

 その時、突如として車の前方に閃光が走った。アクアライザーが鋭く降下し、着地と同時に両足をしっかりと地面に固定する。

 「お前ら! 弘樹を返せ!」

 操縦席から響く橘拓斗の声。鋭い眼差しで怪人を見据えていた。

 「フハハハッ! 予想通り現れたか! だが俺様を止められると思うなよ!」

 ガメドレイカーは車から飛び出し、全身を赤黒いエネルギーに包ませながら、アクアライザーと同じくらいの大きさに巨大化する。筋骨隆々とした体躯がさらに膨れ上がり、地面を揺らした。

 「グォォォッッ!! どこからでもかかってこい!」

 ガメドレイカーの咆哮を合図に、激しい戦闘が幕を開けた。

 「でかくなったくらいで勝てると思うなよ!」

 アクアライザーは怯るむことなく瞬時にアクアビームサーベルを展開し、蒼いエネルギーの刃を輝かせる。刹那、剣戟が閃き、ガメドレイカーの分厚い甲羅に深い傷を刻んだ。

 一方その頃、道路脇に車を止めたテリーサとマッテオは、巨大戦の隙を突いて行動を開始する。

 「急ごう、神父!」

 「了解です!」

 二人は素早く戦闘員たちに向かって突進した。テリーサは軽快な身のこなしで敵を翻弄し、鋭い蹴りを次々と浴びせて戦闘員を倒していく。マッテオも冷静に立ち回りながら、近接戦闘で敵を蹴散らしていった。

 「よし、今のうちに!」

 後部座席の扉を開け、縛られていた弘樹を素早く助け出す。

 「大丈夫?」

 「う、うん!ありがとう! でも、あなたたちはいったい…?」

 その瞬間、アクアライザーはマルチフェイズプラズマキャノンを展開。巨大化したガメドレイカーへと狙いを定め、灼熱のエネルギーを一気に放った。轟音と共にガメドレイカーは「グオオッ!」という断末魔の叫びと共に炎に包まれ、ついには爆発四散した。

 戦闘を終えたアクアライザーは、弘樹の無事を確認すると、無言のまま静かに飛び立っていく。

 「ありがとう! アクアライザー!」

 弘樹は大きく手を振りながら叫んだ。

 「ふ~ん、あのロボットってアクアライザーって言うんだ?」

 テリーサがニヤリと笑って問い詰める。ハッとした弘樹は焦りながら慌てて取り繕う。アクアライザーのことは、弘樹と拓斗たちの間の秘密だ。誰にも喋る訳にはいかない。

 「あ、いや、その、違うよ!テレビで見たことあるだけ! ほら、ニュースとか!」

 「ふぅん?」

 テリーサは意味深な笑みを浮かべながらも、それ以上は追及せずに肩をすくめた。

事件解決後

 アクアライザーとガメドレイカーの激闘が終わり、破壊された路面の煙が徐々に晴れていく。近隣の騒然とした空気の中、現場に駆けつけた二人の女性がいた。息を切らしながら駆け寄ってくるのは、中村友美志賀野紗季だった。

   「ヒロくん! 大丈夫!? どこにも怪我はない!?」

 友美は弟・弘樹の姿を見つけるなり、心配そうに駆け寄る。

 「大丈夫だよ、姉ちゃん。そんなに心配すんなって。」

 弘樹は少し気恥ずかしそうに笑いながら、姉を安心させようと努める。友美は安堵の表情を浮かべ、ぎゅっと弟の肩を抱き寄せた。

   一方、状況を静かに見守っていたマッテオは、やや訝しげな表情を浮かべながら、紗季に話しかけた。

 「よくここが分かりましたね?」

 彼の問いに、紗季は驚いたように目を丸くして答える。

 「いやぁ、たまたまエバーグレン高校の近くで取材してたんですよ。それで騒ぎを聞きつけて急いで駆けつけました。弘樹くんが誘拐されたって聞いて、すぐに友美さんにも連絡して一緒に来たんです。でもまさか、こんなすごいことになってるなんて……!」

 彼女の口調には興奮と驚きが入り混じっていた。

 「巨大ロボットと亀の化け物が戦ってるなんて、まるで映画みたいでしたよ!」

 紗季は手振りを交えて語るが、マッテオは静かに頷くだけだった。表情には表れないが、彼の胸中には何か引っかかるものが残った。

  テリーサは横で腕を組みながら、冷静な視線を紗季に向けつつも、友美と弘樹のやり取りを静かに見守っていた。

 「とにかく無事でよかったわね。」

 そう呟くテリーサの言葉に、弘樹は小さく頷き返した。

 しかし、この場にいる誰もが知る由もなかった。マッテオの心に生まれた一抹の疑念が、今後の展開に影を落とすことになることを……。

ホテルにて

 ホテルの一室に戻ったテリーサとマッテオは、部屋の中央にある小さな丸テーブルを挟んで向かい合っていた。部屋の窓からは、ブライトバレー市の煌びやかな夜景が広がっているが、二人の表情は明るいものではない。

 マッテオはノートパソコンを開き、事件の記録をまとめながら低い声で呟いた。

「結局、弘樹君が『アクアライザー』という名前を知っていた理由は、説明がつかないままです。彼は報道で知ったと言っていましたが……」

 テリーサはベッドに腰掛け、考え込むように顎に手を添えた。

「でも、調べた限りでは、どのメディアも『アクアライザー』なんて名前で呼んだことはないのよね。」

「ええ。ネットニュースやテレビ放送、どれを見ても『謎の巨大ロボット』としか表現されていません。」

 マッテオはパソコン画面に映し出された記事をスクロールしながら言った。

「弘樹君自身がアクアライザーの名を知っていたこと、それが何よりの証拠です。彼が何らかの形であのロボットに関わっている可能性は高いでしょう。」

 テリーサは頷きつつも、やや不満げに呟いた。

「でも、直接問い詰めても白を切られるでしょうね。何か別の事情がありそうだし…。」

「……それは確かに。無理に問い詰めるのは逆効果でしょう。」

「私が直接、彼に触れて調べてみよっか?」

 テリーサは自分のサイコメトラーとしての能力で、弘樹の心中を探る方法を提案するが、マッテオは深く息をつき、次の話題へと移った。

「今はそれよりももう一つ、実は気になることがあります。志賀野紗季のことです。」

 テリーサは少し眉をひそめた。彼女の脳裏にも、事件解決直後に現れた紗季の姿が浮かんでいた。

「確かに、あのタイミングは不自然だったわね。私もそう思った。でも、彼女の心を読んだ限り、特に怪しい感情や思考は見つからなかった。彼女の驚きも興奮も、まるで演技ではなく本物だったわ。」

 テリーサは、自らのサイコメトリー能力を信じていた。それでも、長い間行動を共にして来た相棒であるマッテオの直感が気になるのも無理はない。

「私の予知能力でも、紗季さんのことに関する不吉なビジョンは見えませんでした。」

 マッテオの声は静かだったが、僅かな疑念を捨てきれない様子だった。

「……けれど、何かが引っかかります。何か見落としているのかもしれません。」

 彼の言葉に、テリーサは小さくため息をついた。

「いずれにしても、彼女については今のところ保留ね。これ以上の詮索は慎重にすべきだわ。」

「同感です。弘樹君の件と合わせて、もう少し様子を見ることにしましょう。」

 こうして二人は、事件の核心に迫るための次なる一手を探るべく、冷静に情報を整理し続けた。夜の静寂が、彼らの緊張した思考を静かに包み込んでいった。

同じく、その日の夜

 夜の静寂に包まれたエバーグレン市の住宅街。中村家での弘樹の部屋の中で、微かに鳴る電話の音が響いた。

「もしもし、拓斗くん?」

 弘樹の声が震えていることに、電話の向こうの橘拓斗はすぐに気付いた。

「ああ、弘樹か。どうした?」

 拓斗はエバーグレン高校の工房で、滝沢俊彦レイラ=ジェーン=ウィルソンと共にインダストリアルメックの設計作業を続けていた。途中で中断した工程を再開し、再び試行錯誤していた矢先だった。

「昼間は助けてくれてありがとう。実は……大事な話があるんだ。」

 弘樹の声に緊張が滲んでいる。拓斗は工具を置き、椅子にもたれながら耳を傾けた。

「急にどうしたんだ?」

「姉ちゃんのところに、妙な二人組が来たんだ。何とか財団とかいう組織の人らしくて、謎のスーパーロボットのことについて色々聞いていったみたい。」

「……何とか財団? あの時お前を助けてた二人組か?」

 その瞬間、俊彦とレイラは顔を見合わせた。拓斗も昼間、弘樹を襲った怪人との戦いの後、奇妙な視線を感じたことが記憶に鮮明に残っている。

「そう、その人たち、アクアライザーのことを知ってるみたいだった。それに……僕のことも怪しんでいるようなんだ。」

 弘樹の言葉に、拓斗はわずかに眉をひそめた。

「分かった。しばらく工房には来ない方がいいかもな。心配するな、俺たちは大丈夫だ。お前も気をつけろよ。」

「うん。拓斗くんたちも気をつけて……」

 通話が切れると、拓斗はゆっくりとスマートフォンを閉じ、無言で机の上に置いた。俊彦がすかさずパソコンを起動し、その”財団”とやらの情報を検索し始める。

「見つけたぞ……これだ。アスカロン財団――世界中の防衛組織に資金援助を行ってるらしい。それだけじゃなく、スーパーヒーローになり得る人材をスカウトしてるみたいだ。財団直属のエージェントや私設部隊も存在してるってさ。」

 画面に映し出された情報を見つめながら、レイラが静かに問いかけた。

「もし彼らが私たちを見つけたら、どうするつもりなのかしら?」

 アスカロン財団は、アクアライザーとそのパイロットを、財団傘下のスーパーヒーローとしてスカウトするつもりなのだろうか? 拓斗は拳を握りしめ、きっぱりと言い放った。

「冗談じゃないぜ。俺は困ってる人を放ってはおけないけど、専属で正義の味方をやるつもりはない。俺たちには他にやりたいこと……夢があるんだ。」

 レイラと俊彦は無言で頷いた。工房の静けさの中、三人の間には固い決意が満ちていた。彼らの選ぶ道は、ただのスーパーヒーローではなく、己の信念を貫く道だった。

レイラ=ジェーン=ウィルソン、橘拓斗、滝沢俊彦イラストは、朋藤チルヲ様。
背景は、Leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。

「さて、これからどうするか……みんなでじっくり話し合おう。」

 俊彦の言葉に、二人は深く頷き、静かに議論を始めるのだった。

つづく。


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コメント

  1. 旅鴉 より:

    誘拐された弘樹くんを助けるため、車を追いかけるテリーサちゃんとマッテオ神父、その時マッテオの頭にビジョンが浮かぶ!

    これまた派手に現れましたね~アクアライザー!
    ここで迎え撃つガメドレイカー、全身に赤黒いエネルギーを発しながら巨大化!

    >「でかくなったくらいで勝てると思うなよ!」

    むしろ巨大化は負けフラグです…

    さて、戦闘員達はテリーサちゃんと神父であらかたかたずけ、ゲメドレイカーもやっぱり負けフラグ、アクアライザーに倒され一件落着…かと思ったら。

    >「ありがとう! アクアライザー!」

    >弘樹は大きく手を振りながら叫んだ。

    >「ふ~ん、あのロボットってアクアライザーって言うんだ?」

    やべぇ…思わず口を滑らせた弘樹くん、それを見逃すテリーサちゃんではなく、すっかり謎のロボットの関係者とバレてしまった弘樹くん、
    まあそれも重要なことなのですが、それよりも…突如友美さんと共のタイミングよく現れた紗季さんがめたくそ怪しくなってしまったマッテオ神父、
    だがテリーサちゃんは紗季さんからは怪しいものは感じ取れない…彼女に直接触れたら逆に何かを違和感を感じ取ることは出来るかもですが、意味なく触れるのは難しいかもですね。

    さて、弘樹くんからアクアライザーの事をアスカロン財団に探られてることを知らされた拓斗くん、普通に夢を追いかけたい拓斗くんたちにとっては変に探られるのはたしかに迷惑かもしれませんね、さて、どうするべきか、彼らのこれからの行動も気になりますね。

    • > やべぇ…思わず口を滑らせた弘樹くん、それを見逃すテリーサちゃんではなく、すっかり謎のロボットの関係者とバレてしまった弘樹くん、

      いつまでも「謎のスーパーロボット」と呼び続けるのもアレですので、今後アスカロン財団側も「アクアライザー」と呼称していくことになると思います。

      > だがテリーサちゃんは紗季さんからは怪しいものは感じ取れない…彼女に直接触れたら逆に何かを違和感を感じ取ることは出来るかもですが、意味なく触れるのは難しいかもですね。

      意味なく触れるのは不自然で難しいというなら、弘樹くんに対しても同じですね。ただ、放課後になり生徒たちが帰宅して誰もいなくなったエバーグレン高校の教室に忍び込んで、弘樹くんが普段使っている机に直接手で触れてみるとしたら、残留思念くらいは読み取れそうです( ̄ー ̄)ニヤリ

      > 普通に夢を追いかけたい拓斗くんたちにとっては変に探られるのはたしかに迷惑かもしれませんね、さて、どうするべきか、彼らのこれからの行動も気になりますね。

      もし正体がバレて、レイチェル本部長直々に拓斗くんたちをスカウトに来た場合、当然拓斗くんたちは断るとしても、レイチェルから「無理強いはしないわ。でも協力してくれないなら、財団としてもそのアクアライザーとかいうロボットの出所を調査させてもらうことになるわよ?」と言われ(実質的な脅し)、拓斗くんたちも「くっ…!」と歯軋りすることになりそうです。ただでさえミラージュ星人のせいでアーロン会長も異星人には懐疑的ですし、拓斗くんたちもコスモスの民に迷惑はかけたくないでしょうから…。

  2. JUDO より:

    テリーサちゃんが転校生の女子高生と身分を偽り、弘樹君に接近していく展開を希望します。勿論、制服コスプレ付きで・・・19歳、全然OKです!!!!!

    転校するための色々な偽造が大変?そんなものは、永遠に見た目は子供、頭脳は大人な名探偵やら、本来は戸籍もってるか怪しい追加プリキ○アの皆さんだってやってのけたじゃないですか(# ゚Д゚)

    マッテオ神父・・・いざというときのために冒険の書に記録させてくれませんか?

    • > テリーサちゃんが転校生の女子高生と身分を偽り、弘樹君に接近していく展開を希望します。勿論、制服コスプレ付きで・・・19歳、全然OKです!!!!!

      残念!
      エバーグレン高校は海外の高校なので、ガチで制服は存在しません。自由な校風なので、完全私服通学校です。
      所謂「なんちゃって制服」を私服として着て来る生徒はいるかもしれませんが…。

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