美少年美少女を拉致監禁して自身のコレクションに加えている謎の怪人物・魔宮夫人に捕らえられてしまった勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織の4人。後輩の星本有理紗を人質に取られ、夫人の思うがままに弄ばれるしかない状況を受け入れる理人たち。
倫生の機転で逃げ出した沙織は、同じく夫人一味に捕まって逃げ出していた恋中七香と友貞稜太の二人に助けられる。しかし魔宮夫人は理人たちを人質に、沙織に投降するように脅迫して来た!
投降した沙織、そして他にも捕らえられていた千隼祐一郎、星愛怜美花、天帆美空たちの運命は!?
最終決戦
星愛怜美花に魔宮夫人の魔手が迫ろうとしていたその時、部屋の中に恋中七香が乱入して来た!
「それまでよ! その人たちを放しなさい!」
「フフフッ…この前の小娘ですが。また私の妖魔術でコテンパンにされたいのですか?」
「くっ…!!」
そう、魔宮夫人に戦いを挑んだ七香は、夫人の妖魔術によって返り討ちに遭い、仲間の稜太と共にこの城に囚われていたのだ!
だがその頃、七香とは別行動を取っていた稜太は城の宝物庫に到着していた。
「これが魔宮夫人の魔力の源である水晶玉か…。よぉーし!!」
稜太はそこら辺で拾った鉄パイプを、力いっぱい水晶玉めがけて振り下ろした!
そして七香と魔宮夫人が対峙している場では――
「…バ、バカなッ!?💦 私の妖魔術が作動しないですって!!💦」
「どうやら稜太が上手くやってくれたみたいね」( ̄ー ̄)ニヤリ
「貴様ァァッッ!! 一体何をしたのッ!?💢」
「アンタの魔力の源の水晶玉を、わたしの仲間がぶっ壊したのよ。もう妖魔術が使えないアンタなんか怖くないんだからねッ♪」
この後、七香が魔宮夫人を一方的にフルボッコする展開に。
「ひえええェェェッッッ!! 黒崎ィィッ!! 黒崎助けてェェェッッッ!!」
形勢逆転し、もはや劣勢の魔宮夫人の助けを求める叫びに応じて手下の黒崎が現れたのだが……。
「未練者め、もう貴様には用はない。〇ぬのだ!」
なんと黒崎は持っていた拳銃で魔宮夫人を射〇した。「ギャアアッ!!」という断末魔の悲鳴と共に倒れた魔宮夫人の体は赤い血の代わりに傷口から噴き出た白い液体で塗れるとたちまち跡形もなく溶けて消えてしまった。
「人工的に造られたバイオ人間だったのね…。ねえアンタ、自分のボスを裏切ったの?」
「裏切り? バカを言うな。俺は今でも魔宮夫人の忠実なる臣下。そいつは魔宮夫人の影武者だ! 用済みとなった者を始末しただけのことだ!」
「何ですって!?」
「真の魔宮夫人――我らがマダムはこの程度で不覚を取るような御方ではないわ!」
その時、城が激しく揺れ始めた!
「まもなくこの城は自爆する。さらばだ小娘! 縁があればまた会おう!」
黒崎は逃げ出した。ちょうどそこへ稜太と彼に助けられたTEAM FRIENDSの面々が合流する。
「七香さん、これはいったい!?」
「詳しい話はあとあと! それよりもそこのまだ縛られている人たちを助け出して、ここから逃げましょう!」
エピローグ
恋中七香、友貞稜太、勢川理人、岸本愛実、平瀬倫生、藤永沙織、星本有理紗、千隼祐一郎、星愛怜美花、天帆美空の計10人は、無事に魔宮夫人の城から命からがら脱出に成功した。轟音と共に崩れ落ちる城を遠くから見つめる一同。
「ふぅー、危ないところだったぜ♪」
「全部七香ちゃんと稜太くんの活躍のおかげね。お礼を言わなきゃ」
「あれっ!? そういえばあの二人は??」
「どこにもいないぞ!?」
いつの間にか七香と稜太は、理人たちの前から姿を消していたのだった。果たして七香と稜太の二人は愛実や沙織の見た幻だったのか? 真相は誰にも分からない…。
そして地球から遠く離れたとある惑星の都市にある洋館では……。
「マダム、地球にいる黒崎からの報告では、どうやら今回の作戦は不首尾に終わったようです」
「フフフッ…そうッスか。いや、そうでしたか」( ̄ー ̄)ニヤリ
配下から「マダム」と呼ばれ、ワイングラスを片手にソファに優雅に腰かけている真の魔宮夫人は、おかめの仮面をかぶり、その両目は妖しく光っているのであった。
END
コメント
怜美花ちゃんのピンチに颯爽と現れた七香ちゃん、
魔宮夫人と最終対決、燃える展開ですね〜
ちょっと忙しいので手短な感想ですが、BBA…魔宮夫人(クローン)の弱点を暴き、見事撃退した2人、本当に稜太くんと七香ちゃんなのか、去りかたといい怪しいですね、
そしてマダムの正体…ここは触れない方が良さそうですね。
黒崎の正体も行方不明の四天王とかだったり…(結局触れるんかい!)
> 怜美花ちゃんのピンチに颯爽と現れた七香ちゃん、
今回ストーリーでTEAM FRIENDSと千隼祐一郎、星愛怜美花、天帆美空、そして恋中七香と友貞稜太の間には面識が出来ましたが、次回以降のストーリーではたぶんその点に関しては完全にリセットされると思います。仮に彼ら(彼女ら)が再び相まみえたとしても、初対面扱いになるとご理解ください(;^_^A アセアセ・・・
市川崑監督・石坂浩二主演版の金田一耕助シリーズでも、加藤武氏演じる等々力警部とは毎回初対面設定でしたし…。
> 黒崎の正体も行方不明の四天王とかだったり…(結局触れるんかい!)
そういえばおかめ党四天王、どこに行ったんでしょう?
すっかり忘れ去られてたりして…💦
久々の長編、楽しませていただきました
影武者設定、今後も使えそうですね(⌒∇⌒)当方の黒百合様ももしかして・・・
それにしても黒崎、影武者魔宮夫人を粛正するときの声がもう某デストロンの首領の声にしか聞こえなくなり・・・
真の魔宮夫人、一体正体はどこのおかめ様なのでしょうか!?(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
> れにしても黒崎、影武者魔宮夫人を粛正するときの声がもう某デストロンの首領の声にしか聞こえなくなり・・・
硫酸のプールが大好きな某ザリガニ元帥閣下粛清の場面ですね( ̄ー ̄)ニヤリ
> 真の魔宮夫人、一体正体はどこのおかめ様なのでしょうか!?(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
ネオ・おかめ党の結成も近い…!?