石鼠姐さん再び!
ベラドンナに賓客(という名の人質)として招かれた寺瀬聖佳と入れ替わりに、悪の組織同士の人事交流の一環という名目のもとにおかめ党へと出向することになった狩人・石鼠と猟犬のブラザーズ・毬雄と累児の二人。
早速おかめ城に着陣した三人を待ち構えていたのは、おかめの御前からの極秘司令であった。
「時に石鼠よ、ブレイブジェニウスなる組織についてはご存知ッスか?」
「ブレイブジェニウス…?? さあ、聞いたことないわねぇ…。ねぇ、アンタたちは知ってる」
「いや、俺も知らないッス…」
「右に同じく…」
「ブレイブジェニウスとは、世界各地から正義と世界平和のために集められた優秀なる少年少女たちで構成された秘密のネットワークのことッス」
「そのブレイブ何とかが一体どうしたってのさ?」
おかめの御前によると、そのブレイブジェニウスに所属する少年少女のエージェントたちが世界各地を駆け回り、世界中の正義の味方やスーパーヒーローを連合させた新組織を結成しようと各方面に働きかけているらしい。
「その根回しのためのロビー活動の中心となっていると思われるのが、こちらのエミリー=ハート嬢ッスよ」
石鼠たちは、おかめの御前から一枚の写真を手渡された。
「おや、この娘がそのエミリーちゃん?」
「アメリカ人ッスか…」
「随分と可愛い女の子ッスね」
「諸君らの今回の使命は、このエミリーちゃんを誘拐して、スーパーヒーロー連合組織の設立計画の全容を吐かせることにあるッス。あらかじめ言っておくッスが、ブレイブジェニウスをガキの組織だと甘く見て舐めてかかると、後で手痛い目に遭うッスよ。フフフッ…」( ̄ー ̄)ニヤリ
ちなみにもし石鼠たちが正義の味方に捕らえられ、あるいは〇されても、おかめ党は一切関知しないからそのつもりで。死して屍拾う者無し!とのこと。
こうして石鼠たちはエミリー嬢の誘拐実行に取り掛かることとなった。
危うし、エミリー!
そして紆余曲折を経て、エミリーは石鼠たちの罠に嵌り、捕らえられてしまった。
「案外あっさりと上手くいったッスね」
「アタシにかかればザっとこんなもんよ♪」
今回はミラージュマスクの妨害もなくスムーズに事が運び、石鼠はいつになくご満悦の表情である。
「姐さん、この娘を捕まえただけじゃ、まだミッションはコンプリートになっていませんぜ?」
「チッ、分かってるわよ!!」
早速捕らえたエミリーへの尋問を始める石鼠。
「さぁて、お嬢ちゃん。エミリーちゃんさって言ったっけ? アンタたちの組織が裏で進めてる“ヒーローたちを一つの組織に連合させる”って計画について、洗いざらい話してほしいんだけど?」
「わたしをどうするつもり?」
「あれれー、質問してるのはこっちなんだけどなぁ!」
「わたしを拷問したって無駄よ。世界の平和と正義のために、わたしたちブレイブジェニウスはいつでもいざという時の覚悟は出来てるんだから!」
「あらー、楽しませてくれそうなこと言ってくれるじゃない? 実はアタシさぁー、青春リア充も大っ嫌いなんだけど、貴女みたいな正義だの平和だのお花畑なお題目を掲げる奴も同じくらい虫唾が走るのよねぇ…」( ̄ー ̄)ニヤリ
エミリーVS石鼠、果たしてこの対決の行方はどうなる!?
つづく。
コメント
>悪の組織同士の人事交流の一環という名目のもとにおかめ党へと出向することになった狩人・石鼠と猟犬のブラザーズ・毬雄と累児の二人。
毬雄と累児も行ってたんですね、まあセットみたいなもんですからね、留守番してたら他の狩人につけてこき使ってやろうと思ってたところだったのですが、逃げやがったな…
そして早速言い渡されたおかめの御前様からの指令は…
ブレイブジェニウスのエミリー=ハート嬢の誘拐、まさかこんなに早くブレイブジェニウスが出てくるとは思いませんでしたね~
ブレイブジェニウス、その理念は「世界中の正義の味方やスーパーヒーローを連合させた新組織を結成」、なるほどシブルリックオーダーや京都検非違使との連合もありえそうですね、そしてスーパーヒーロー…今のところあのミカンみたいな奴しか思い浮かばないのですが…
ちなみに自分もちょっとそうゆうのを支援する組織を財団という形で考えています、お許し頂けるのでしたらいずれ絡ませたいなと思っています。
>そして紆余曲折を経て、エミリーは石鼠たちの罠に嵌り、捕らえられてしまった。
>今回はミラージュマスクの妨害もなくスムーズに事が運び、石鼠はいつになくご満悦の表情である。
肝心な時に使えませんねあのミカン野郎、一応ブレイブジェニウスのスーパーヒーローリストには入っている筈なのでしょうけど…
さて、悪い奴らに捕らわれた美女…さあ尋問の時間だぐへへ…はないですよねやっぱり…
>「わたしを拷問したって無駄よ。世界の平和と正義のために、わたしたちブレイブジェニウスはいつでもいざという時の覚悟は出来てるんだから!」
その強気な態度がいつまで続くか見ものではありますね~、てゆーかブレイブジェニウスが黙ってはいないでしょうね、これからどんな展開になるのか気になりますね~
「実はアタシさぁー、青春アオハルリア充も大っ嫌いなんだけど、貴女みたいな正義だの平和だのお花畑なお題目を掲げる奴も同じくらい虫唾が走るのよねぇ…」( ̄ー ̄)ニヤリ
石鼠姐さんもブレてなくてよかった、やっぱりこの女はこうでなくては、でも…
>ちなみにもし石鼠たちが正義の味方に捕らえられ、あるいは〇されても、おかめ党は一切関知しないからそのつもりで。死して屍拾う者無し!とのこと。
梯子も外されているわけだし、今度こそ後がないですね、いよいよお別れかな~、そうならないように石鼠姐さんにはしぶとく頑張って欲しいものですね。
エミリーちゃん可愛ぇぇ💛
誘拐されるまでの紆余曲折なんかの方が、最近は楽しみ?に思えてきた大首領JUDOでありました(⌒∇⌒)
その「誘拐されるまでの紆余曲折」を書くと、ガチで管理人の貴重な睡眠時間が減ってしまうため、どうかそこは各自でそれぞれ妄想補完をお願いします(;^_^A アセアセ・・・