暗黒大博士の行方を追い、夜の横浜市街をパトロール中だった我らが重機装士ヴァルダーは謎の銃撃を受け、不良グループ「スラッシュ・ドッグス」の残党に襲撃されるがこれを撃退。その背後には、暗黒大博士配下のエージェント001の影がちらついていた。
その翌日、綾瀬早弥香とルナ=ハートウェルは、恋中七香、耀 瑪愛莉を誘い、それに七香の後輩・楯岡彩葉も加わって、ショッピングモールで買い物を楽しむが、そんな中、瑪愛莉が試着室の中から姿を消してしまい、兄の耀 斗仁威もまた暗黒大博士の秘密基地に捕らえられ、早弥香やルナまで連れ去られてしまった。早弥香とルナを救い出したヴァルダーは、残る耀兄妹を救出すべく敵のアジトへと向かう。しかし先回りしていた恋中七香も、久我美輝と共に一足先に敵のアジトへと突入してしまっていた。
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
Aパート
ATベースキャリアの重厚な後部ハッチが静かに閉じると同時に、白い装甲のスーパーバイク「ヴァルダー・ラプター」は、そのまま滑るように格納スペースへと収容された。
エンジン音がフェードアウトし、静寂が訪れる。
恋中七香と耀瑪愛莉は、おそるおそるバイクから降り立った。
目の前に広がるのは――見たこともない光景。

無機質な光沢を放つ壁面、整然と並ぶコンソール群、天井を走るケーブルと照明。どこを見ても、現実離れした最先端の設備ばかりだった。
「凄い……」
七香が思わず呟く。
瑪愛莉も、目を輝かせながら周囲を見回した。
「まるで特撮映画の中みたいです……」
その言葉通り、ここはまるで物語の中の秘密基地そのものだった。
――その時。
「七香ちゃん! 瑪愛莉ちゃん!」
聞き慣れた声が、奥から響いた。

振り向いた二人の視線の先――駆け寄ってきたのは、綾瀬早弥香とルナ=ハートウェルだった。
「早弥香さん!? ルナさん!?」
七香が驚きの声を上げる。
「よかった! 二人とも無事だったのね!」
ルナが安堵の笑みを浮かべる。
「どうしてここに!? スラッシュ・ドッグスの奴らに捕まってたんじゃ……」
七香の問いに、早弥香は一瞬だけ言葉を詰まらせた。
「えっと……遼……じゃなくて、ヴァルダーに助けてもらったの」
わずかに視線を逸らしながらの返答。
ルナも慌てて続ける。
「……そ、そうなの! 一時はどうなることかと思ったわ💦」
その様子は、どこかぎこちない。
七香の目が、すっと細められる。
「それで遼馬さんはどこに行ったんですか?」
核心を突く問い。
「そ、そういえば遼馬ったら、こんな大変なときにどこいっちゃったのかしらぁ……?💦」
棒読みだった。
「いつもアイツ、肝心な時にいないのよねぇ……💦」
ルナも負けじと棒読み。
空気が、微妙に凍る。
七香は腕を組み、じーっと二人を見つめる。
(……怪しい)
無言の圧。
(バレたかも……)
早弥香の背中に冷や汗が流れる。
(やばい、完全に疑われてる……)
ルナも内心で焦る。
その時だった。
「早弥香さん、ルナさん、それに七香さん……」
瑪愛莉が一歩前へ出た。
「今日は私のために、皆さんまで危険な目に巻き込んでしまって、本当に申し訳ありません……」
深く、深く頭を下げる。
その姿に、三人ははっと我に返った。
「違うよ!」
「瑪愛莉ちゃんは何も悪くない!」
「そうよ、気にしないで!」
三人が同時に声を上げる。
張り詰めていた空気が、少しだけ和らいだ。
――その時。
「もうじきヴァルダーのカメラアイと中継が繋がりますけど、廃工場の中の様子、見てみます?」
スピーカーから、明るい少女の声が響いた。サブオペレーターの陽莉だ。
早弥香はすぐに顔を上げる。
「見たいわ。すぐに繋げて!」
「了解です♪」
軽やかな返事。
しかし――
「ねぇ、今の声、誰なんですか?」
七香が、すかさず突っ込んだ。
「さ、さあ……誰なのかしら……💦」
またしても早弥香の目が泳ぐ。
「随分と親しそうじゃありませんでしたか?」
鋭い追撃。
「そ、そんなことないよ💦」
ルナが慌ててフォローに入る。
「た、たぶんこの移動基地のオペレーターさんじゃないかなぁ……? 私たちも姿は見てないの💦」
必死のごまかし。
だが――
「ふ~ん……」
七香は腕を組んだまま、ジト目でじっと早弥香を見つめ続ける。
疑念は、まだ消えていなかった。
その視線の重さに、早弥香はぎこちない笑顔を浮かべるしかなかった――。
Bパート
廃工場の薄暗い通路に、重い空気が張り詰めていた。
楯岡彩葉は、後ろ手に縛られ、口をガムテープで塞がれたまま、不良の男に乱暴に押さえつけられている。その喉元には、鈍く光るナイフの刃先がぴたりと突きつけられていた。
鬼塚の手下「可愛いお仲間の顔を傷つけたくなけりゃ、大人しくしてるんだな!」
その言葉に、美輝の動きが止まる。
美輝「く……っ!」
目の前の光景に、歯を食いしばるしかなかった。ほんの一瞬でも隙を見せれば、彩葉に危険が及ぶ――その事実が、彼の身体を縛り付けていた。
鬼塚「ヒャハハハハ! ざまぁねーなぁ! とんだ足手まといがいたもんだぜ!」
嘲るような笑い声が、無機質な壁に反響する。
その直後、鬼塚はゆっくりと距離を詰め――
鈍い衝撃音が、静寂を破った。
美輝は反撃することもできず、ただ耐えるしかなかった。踏み出しかけた足も、握りしめた拳も、すべてが彩葉を守るために止められている。
彩葉「んんんーっ!(ヨシにぃーーーっ!)」
必死に声を上げようとする彩葉。しかしガムテープに遮られ、その想いは言葉にならない。
美輝「……っ……!」
それでも美輝は、倒れまいと踏ん張る。だが――
積み重なるダメージに、ついに膝が折れた。

静かに、しかし確かに、彼の身体は床へと崩れ落ちる。
美輝「うう……っ」
鬼塚はそれを見下ろし、鼻で笑った。
鬼塚「てめぇは殺さねーよ。素体として必要だとかどうとか言われてるからよ!」
やがて、美輝と彩葉はまとめて地下へと連れて行かれた。
鉄の扉が軋む音を立てて開き、二人は暗い地下室へと放り込まれる。
――ドサッ。
冷たい床に転がされた美輝は、意識を失ったまま動かない。
その少し離れた場所に、彩葉も同じように縛られたまま座らされる。
かすかな灯りの中で、彩葉の視線は自然と彼へ向かっていた。
動かない。
声もない。
ただ静かに横たわる、美輝の姿。
彩葉「ん……んんっ……」
呼びかけようとしても、声にならない。

胸の奥が、ぎゅっと締め付けられる。
(ヨシにい……ゴメン……私がドジったばっかりに……)
自分の軽率な行動が、この状況を招いたのではないか――その思いが頭から離れない。
震える瞳の奥に、涙が滲む。
ぽろり、と。
一筋の涙が頬を伝い、静かに落ちた。
暗闇の中、彩葉はただ――祈ることしかできなかった。
Cパート
廃工場の内部は、外観以上に荒廃していた。
崩れかけたコンクリートの壁、ひび割れた床、風が吹き込むたびに軋む鉄骨の音。わずかな月明かりが割れた窓から差し込み、長く歪んだ影を通路に落としている。
その中を、白い装甲に身を包んだ重機装士ヴァルダーが、慎重に歩みを進めていた。
ヴァルダー「陽莉、生体反応をそちらで感知できないか?」
ヘルメットの内部に、通信音声が響く。
陽莉の声「待って。今やってみる」
微かにキーボードを叩く音や電子音が混じる。遠く離れたATベースキャリアの管制室で、陽莉が必死に情報を探っているのが伝わってくる。
静寂。
そして――
陽莉の声「お兄ぃ! 誰かがヴァルダーの方へ近づいて来るよ!」
ヴァルダー「なにっ!?」
その瞬間、ヴァルダーもまた“気配”を感じ取っていた。
ただの人間ではない。
明確な敵意――そして、鋭く研ぎ澄まされた殺気。
空気が、変わる。

ヴァルダーは即座に身構え、暗闇の奥を見据えた。
やがて、ゆっくりと――影が動く。
瓦礫を踏みしめる音とともに現れたのは、一体の装甲戦士だった。
闇夜をそのまま形にしたかのような、深い青の装甲。全身を覆う重厚なパワードスーツが、鈍く光を反射する。頭部のバイザーの下の目は妖しく紫に輝き、その姿には明らかに人間離れした威圧感があった。
ヴァルダー「何者だ!?」
問いかけに、返ってきたのは――
デモンスブルー「……標的ヲ発見。コレヨリ殲滅スル」
機械的で、感情のない声。
次の瞬間――
地面を蹴り、デモンスブルーが一直線にヴァルダーへと突進した!
鋭い拳撃。
それを紙一重でかわすヴァルダー。
すぐさま反撃の一撃を繰り出すが、相手もまた人間離れした反応でそれを受け流す。
火花が散る。
金属同士がぶつかる鈍い音が、廃工場の中に響き渡る。
――その戦闘の一部始終は、ヴァルダーのカメラアイを通じて、ATベースキャリア内部へとリアルタイムで中継されていた。
モニターに映し出される激しい戦い。
ルナ「頑張れヴァルダー!」
七香「そんな奴、やっつけちゃえ!!」
思わず身を乗り出して声援を送る二人。
しかし――
瑪愛莉だけは、違った。
食い入るように画面を見つめ、その表情が次第に強張っていく。
「……そんな……」
小さく震える声。
やがて、はっきりと――
瑪愛莉「あれって……まさか、お兄ちゃん!?」
その叫びに、室内の空気が一変した。
早弥香「何ですって!?」
驚愕の声が上がる。
画面の中では、なおも激しく打ち合う二つの装甲の影。
しかし瑪愛莉の目には、その動きが“ただの敵”には見えなかった。
間合いの取り方。
踏み込みの癖。
攻撃のリズム。
それは、幼い頃からずっと見てきた——
兄・耀斗仁威そのものだったのだ。
瑪愛莉「間違いない……あの動き……お兄ちゃんです……!」
声は震えていた。
恐怖と、確信と、そして信じたくない現実が入り混じる。
モニターの中で、ヴァルダーと“デモンスブルー”は、なおも激突し続けている。
――それは、仲間同士が知らずに刃を交えている戦いだった。
(つづく)

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