BRAVERS EDITION episode.79

BRAVE SUCCESSION
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
※アフィリエイト広告を利用しています。

逃走したコックローチレギウスを追って、敵のアジトらしきアトリエ風の一軒家に辿り着いた神向寺冴佳柏葉美佳クロエル、そして小寺洸介桜庭陽平の4人と1匹。美佳は単身で一軒家の裏側に回り込んで潜入を試みる。

潜入成功?

たった一人で一軒家の裏側に回り込んだ柏葉美佳。小窓からそっと中の様子を覗き込むと、中ではピラニアレギウスビオベミラが何やら二人きりで話し込んでいた。

「やっぱりヴィランだわ…。きっと優さんと亜沙美さんもこの中に…! よぉーし!」

美佳は大きく手をかざすポーズを取ると、目を閉じ、心の奥で星の煌めきを感じ取る。

「星よ、輝きを! 私に力―――」

ゴンッ!!

「――うっ!?」

星彩のルミナに変身しようとした美佳だったが、変身ポーズの途中で突然何者かに後ろから頭を殴られ、彼女は気絶してしまった。そこに立っていたのは、偽交番で人の好さそうな老巡査に成り済ましていたコックローチレギウスこと深田だ。

「フフフッ…飛んで火にいる何とやらだなww」

こうして深田によって捕縛された美佳は、鳳凰院優漆崎亜沙美が閉じ込められていた地下牢に一緒に押し込まれる羽目になった。

「んむむぐんむむっ!?(もしかして美佳ちゃん!?)」
「んんっんむぐぐっ!?(どうしてここに!?)」

「んんむむぅぅ、んんぐぐっっ(よかった。二人とも無事だったんですね?)」

牢屋の中で縛られていた優や亜沙美と再会できた美佳。そこへ鉄格子の隙間を縫って、クロエルが地下牢の中に入り込んで来た。

「美佳、一人で先走り過ぎだぞ!」

「んんーっ!!んむむーっ!!んぐむぐんんーっ!!(クロエル! ちょうどいいところに来たわ! 早く縄を解いてよ! お説教なら後で聞くから!)」

「やれやれ、仕方がないな…。少し待ってなさい」

美佳の傍に近寄り、彼女の手首を縛っている縄の結び目を噛み切り始めるクロエル。その様子を不思議そうに見つめている優と亜沙美だが、彼女たちには美佳とクロエルのテレパシーの会話の内容は聞こえていない。

柏葉美佳イラストは、ぽよい様。
鳳凰院優と漆崎亜沙美イラストは、KazuHanabi様。
クロエルは、Dreaminaで生成しました。
背景は、【Moon☆Wind – 音×絵の創作素材サイト】様のフリー素材より拝借しました。

やがてようやく美佳の両手は自由になった。

「やった! 解けた!」

美佳は自由になった両手で足首の縄も解くと、すぐに優と亜沙美の縄も解いてあげるのだった。

「ありがとう美佳ちゃん! ところでその黒いウサギは貴女のペットなの?」
「…えっ!? ま、まあ…そんなところです💦」
「でもどうするの? 両手両足は自由になったけど、牢屋から出られないんじゃ意味ないじゃん!」

亜沙美の指摘した通りだった。確かに縛られていた状態からは脱したものの、鉄格子の扉には鍵が掛けられたままだ。これでは牢屋の中から外へは出られない。

「心配いらない。鉄格子の扉なら、さっき私が開けておいた」

「えっ!? それってホントなの!?」

突然美佳が声を上げたので、優と亜沙美はびっくりする。

「…ど、どうしたの美佳ちゃん!?💦」

「…す、すみません!💦 何でもないです。ちょっと待っててください」

美佳は鉄格子の扉にそっと手をかけると、確かにクロエルの言った通り、扉の鍵は開いていた。

「あのー、外に出られるみたいですよ?」

「えっ!? マジなの!? ラッキー♪」

あっさりと牢屋の外へと出られた美佳、クロエル、優、亜沙美。

「きっと階段の上にはアイツらが待ち構えているはずよ!」

「見つからないように気をつけて行きましょう…!」

3人と1匹は、慎重に忍び足で地上の1階を目指すのであった。

救援に出発

※文章は、chatGPTで生成しております。

 霧深温泉のホテル――事件の終息がようやく見えてきたその矢先、眉間に深い皺を寄せながら、スマホ画面を見つめている加藤段十郎の表情が険しさを増す。通信の相手は、神向寺冴佳。彼女からの連絡は、アスカロン財団にとって無視できぬ“ヤマ”の報せだった。

 傍らのリネア=フリーデン=ヴァイサーも、段十郎の表情の変化にすぐさま気づいた。

「何があったの、加藤さん?」

「……冴佳からだ。山の中にあるアトリエ風の一軒家。そこにヴィランの怪人が潜伏している可能性がある。それに……俺が助け出したはずの鷺島国際大学の報道部の学生たちが巻き込まれてる」

 その言葉に反応したのは、ブレイバーズの面々だった。錦織佳代獅場俊一は、以前の事件の時に報道部の学生たちとは面識があったからだ。その報道部所属の鳳凰院優や漆崎亜沙美が別の事件に巻き込まれていると聞き、ブレイバーズ側も救出作戦に協力を申し出たのだが――

 段十郎は、冷たい口調で一線を引いた。

「おっと、ここから先はアスカロン財団が抱えているヤマだ。ブレイバーズの手出しは無用だぜ。……悪いが、俺はアンタたちのことを信用しちゃいないんでな」

 その言葉に、俊一が食ってかかった。

「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」

 続いて、佳代も強い口調で言い放つ。

「今捕まってるかもしれない優ちゃんや亜沙美ちゃんは、アタシたちにとっても知らない仲じゃないんだ。悪いけど勝手について行くからね!」

 段十郎が険しい視線を向けるも、リネアがそっと口を開いた。

「加藤さん、ここは素直にブレイバーズの皆さんの力も借りるべきです。敵の数や性質もまだ分からないのなら、戦力は多い方がいいわ」

「……フン、なら勝手にしろ。邪魔だけはすんなよ」

 渋々ではあるが、段十郎は折れた。

 だが、その場にいた寺瀬詩郎は、まだ放心状態から抜け出せず、目の焦点すら定まっていない。

 牧村光平は、彼を見つめ、そっと稲垣千秋に視線を向けた。

「千秋、お前は詩郎についていてやってくれ。無理に連れていくわけにはいかない」

「……分かりました。私がそばにいます」

 千秋が静かにうなずいたとき、今度はクリスが一歩前へと踏み出した。

「光平さん、僕も同行させてください」

「クリス……?」

「敵が、ブレイバーズが使用しているパワードモードスーツと類似した装備を使っている可能性があるなら、科学技術顧問としても無視できません。現地で直接確認しなければ」

 光平は一瞬、考えるように視線を伏せた。

「だが、君は非戦闘要員だ。危険すぎる」

「決して足手まといにはなりませんから!」

 その必死の言葉に、光平はわずかに目を細めたあと、ゆっくりと頷いた。

「……分かった。だが、決して楓花ちゃんを悲しませるような無茶はしないでくれ。いいな?」

「はい!」

 そんなやり取りを見届けたフィリス=ミラ=エクセリアが、一歩進み出る。

「光平、私たちは?」

「シブルリックオーダーもここで待機だ。ホテル周辺の混乱も完全に収まったわけじゃない。万一の事態に備えて、ここを頼むよ」

 彼女は短く頷いた。

「了解よ。そちらも気をつけて」

 こうして、段十郎、リネア、光平、俊一、佳代、そしてクリスの六名は、それぞれの覚悟と使命を胸に、敵の待つ一軒家のアジトへと向かっていった。
 急峻な山道を、闇の中へと進む彼らの車両。その先に待ち受けるのは、果たしてどんな敵か。

 新たな戦いの舞台は、すでに整いつつあった――。

つづく。


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コメント

  1. 旅鴉 より:

    なぜ失念していたのだろうか…こんな敵が待ち構えているところで女の子が1人になったら…
    ルミナ変身のことばかり考えていてましたが、美佳ちゃんのDIDシーン展開があるじゃないですか!

    >変身ポーズの途中で突然何者かに後ろから頭を殴られ、彼女は気絶してしまった。

    これはちょっと恥ずかしい捕まりかたではありますね、まあこうゆうドジっ子な美佳ちゃんも好きです。

    そして、なんだか良い匂いがしそうな牢屋に新たな女の子が追加、猿轡された呻き声会話がよかですね!

    そして堂々と入ってくる黒ウサギ…じゃなくてクロエル!?
    お説教の後に美佳ちゃんの縄を解いてくれるが…

    >「 ところでその黒いウサギは貴女のペットなの?」

    こんな賢くて額に宝石つけとる変なウサギがいるか!!(笑

    見事な天然っぷりを見せる優ちゃん…かな?
    まあ、変に勘ぐられようものなら催眠術かけちゃえばいいし(オイ

    さあ自由になったぞ、脱出だ…ってまだ牢屋の中、さてどうやってここから出るか…

    >((心配いらない。鉄格子の扉なら、さっき私が開けておいた))

    器用な黒ウサギだなお前、ここで驚き声を上げる美佳ちゃんだが、傍目独り言ですから危うくやべぇ奴になるところでした…気を付けようね美佳ちゃん。
    とりあえず、今度こそ自由の身になったガールズ、さて、このままラッキーが続くのだろうか…?

    そして所変わって霧深温泉。

    冴佳さんから、山の中のポツンと一軒家にヴィランが出没、報道部の連中もその関連の厄介事に巻き込まれているという連絡を受けた加藤。

    ここはアスカロン財団メンバーだけでなんとかしようと思った加藤だが…報道部と知った仲のブレイバーズの人間達は引き下がってくれなかった。
    とりあえずポンコツ状態の詩郎くんとその見張りの千秋ちゃんと、事後処理としてジブリックオーダーが残り、残りのメンバーと…

    >「敵が、ブレイバーズが使用しているパワードモードスーツと類似した装備を使っている可能性があるなら、科学技術顧問としても無視できません。現地で直接確認しなければ」

    …っと、科学班のクリス氏もついてくることに…加藤も結局折れることに…

    ここからは想像です…

    リネア(ボソ)「相手が謎のヴィランですから、戦力は多い方がいいわけですし、ブレイバーズの協力もあった方が…」

    加藤(ボソ)「なぜ神向寺から連絡があったと思う?」

    リネア(ボソ)「そう言えば、なぜ神向寺さんから?」

    加藤(ボソ)「一緒に来てんだよ美佳…星彩のルミナが!」

    リナア(ボソ)「ええええ!!なぜ!?彼女がここに!?」

    加藤(ボソ)「多分だが…マッテオの予知だろ、俺達がピンチに陥るとかでも見えたんだろ」

    リネア(ボソ)「それで…あの子優しいですからね…」

    加藤(ボソ)「それと、寺瀬詩郎の覚醒するってのも聞いたんじゃねーか、あの馬鹿、いらんもん視やがって…」

    リネア(ボソ)「でも、良かったですね…寺瀬詩郎は今あの状況ですから、連れて行けませんし、ルミナと出会うこともないでしょう…」

    加藤(ボソ)「だが結局こいつらには見られるじゃねーか、どうゆう反応するのやら…なんやかんやと探られるのも面倒くせえし、クリスとかいうそうゆうのに食いついてきそうな科学者もいるし…この小僧ウチのクソガキと同じ臭いがするんだよ…」

    リネア(ボソ)「まあ…新たなヒーローが増えたって気楽に喜んでくれるかもしれませんし、それよりも、美佳ちゃん…星彩のルミナは実戦経験がないです、いきなりの相手が強敵ですし、心配です…」

    加藤(ボソ)「そうだな…その方が心配だな、無茶しなきゃいいが…しっかり手綱握ってろよあの畜生…」

    …ってな会話を想像します。

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