籠城事件発生!
警察から追われていた凶悪犯が鷺島市内の放課後の中学校に逃げ込み、女子生徒の柏葉美佳を人質に取って教室の中に立て籠もるという人質籠城事件が発生した!
「えー、犯人に告ぐ犯人に告ぐ! 君は完全に包囲されている! 速やかに武器を捨てて人質を解放して出て来なさい! 田舎のお母さんは泣いているぞ!」
「うるせー! それよりも身代金と逃走用のヘリの準備はどうしたァァッッ!!」
「んんーっ!!んむむーっ!!」
妹の危機を知った兄の柏葉章介と、その友人である逢沢彩人と綾塚音祢も急遽現場へと駆けつけて来たが、周囲はすでに警察が非常線を張っていて容易に中学校の中には近づけない。こうしている間にも人質である美佳は、精神的にも肉体的にもそろそろ限界の時期を迎えてきており予断を許さない情勢だ。
「どうしよう…! このままじゃ美佳ちゃんが!」
「くそっ! 美佳、どうか無事でいてくれ!!」
「………(よぉーし、こうなったら俺がミラージュXに変身して、美佳ちゃんを助け出さないと!)」
誰にも見つからない場所で変身しようと中学校の体育館裏に回ろうとする彩人だったが、なんとそれを制止して止めたのは寺瀬詩郎だった。
「待ちな!」
「寺瀬、なんで止めるんだ! 早くしないと美佳ちゃんが危ないのに!?」
「そう慌てなさんなって。ちょっと面を貸しな!」
衝撃の事実
少し場所を移動して二人きりになった彩人と詩郎。そこで彩人は「次に変身したら、自分の肉体を完全に本来のミラージュXの人格に乗っ取られてしまう」という衝撃の内容を告げられるのだった!
Σ(,,ºΔº,,*)ナッ!?ナンダト!?
激しくショックを受ける彩人。
「それだけお前の身体は幾度も変身を繰り返した結果、もう限界を迎えていたんだ…」
「…で、でも! 親友の妹の命がかかってるんだ! たとえ我が身がどうなろうとも!!」
「だから慌てなさんなって! 元通りのミラージュXに戻ったら、犯人諸共柏葉の妹まで木っ端みじんに吹っ飛ばされかねないのはお前も知ってるだろう!?」
「くっ、だったらどうすればいいんだ!!」
そこへ章介が、血相を変えて彩人たちのところへ走ってやって来た。
「…た、大変だ! 綾塚さんが“自分が美佳の身代わりの人質になる”って言いだして、警察の制止を振り切って校舎の中に入って行った!!」
「な、何だって!?」
二人目の人質
「…そ、そんな! 約束が違います! 私が人質になったら、その代わりに美佳ちゃんは解放してくれる話だったはずです!」
「バカめ! そんな約束を俺が守ると本気で思っていたのか? お前は二人目の人質だww このままコイツと同じように大人しく縛られなッ!!」
「い、いやっ、助けて…!」
「んんっ、んむぐぐぅぅーっ!!(音祢さん、私に構わず逃げて!!)」
後退りする音祢に、彼女を美佳と同じように縛り上げようとする卑劣な犯人の持つロープが迫ろうとしていた!
つづく。
コメント
1枚目の美佳ちゃんのアングルは、まさに王道の突きつけアングルとでも言うのでしょうか?ちょっと昔の刑事もの、2時間もの、探偵もののクライマックスなどでよく見られた光景な気がします(⌒∇⌒)
もちろん、突きつけるのは拳銃かナイフに限る・・・ですかね?(;^_^A
> もちろん、突きつけるのは拳銃かナイフに限る・・・ですかね?(;^_^A
最近の戦隊ものだと、女幹部や戦闘員がいかにも殺傷力の低そうな短い棒みたいな武器を捕えたヒロインの首筋に突きつけたりしてますがね。雰囲気さえ出ていればいいので、そういう低年齢の視聴者児童層に配慮した演出でも管理人は全然セーフです(^^♪