紅蓮の天使　第8話

悪のマッドサイエンティスト・暗黒大博士とハイテク犯罪者兄妹サイバーヴァイパーズによって誘拐された勢川理人たちを救うため、朝比奈テニスショップのオーナー・朝比奈梢こと紅蓮の乙女グリムゾンエンジェルは、単身で地獄谷のデビルタワーへと乗り込み、まずは第一の敵・戦闘アンドロイドのオメガD1を倒して理人を救出する。そしてタワーの4階へと上がったグリムゾンエンジェルと理人は、藤永沙織を捕らえていた第二の敵グリーンデーモンを倒す。グリムゾンエンジェルは、残る岸本愛実と平瀬倫生の救出は自分にまかせて、理人と沙織にタワーの外へ引き返すように言い含めるのだが――

※文章は、chatGPTで生成しております。

消えた二人

　デビルタワー四階の戦いは終わった。

　グリムゾンエンジェルは、床に転がるバイオ怪物**「グリーンデーモン」**の亡骸を一瞥すると、拳を握りしめた。

　——これで、この階層の脅威は取り除かれた。

　彼女は、救出した勢川理人と藤永沙織に向き直る。

「あなたたちはここから引き返して、外へ戻りなさい」

　その言葉に、理人は不服そうに唇を噛んだ。

「でも……！」
「ダメよ！」

　グリムゾンエンジェルの鋭い声が、理人の言葉を遮る。

「この先に進めば、本当に命を落とすことになるかもしれない。あなたたちは普通の人間なの。今は生きて帰ることを最優先にしなさい」

　沙織も、俯きながらも静かに頷いた。

「……分かりました。勢川くん、行きましょう」

　理人はまだ納得できない様子だったが、しぶしぶと踵を返し、沙織と共に下階へと向かった。

　――はずだった。

　その数分後。

　四階にアスカロン財団のヒーロー後方支援部隊、B.A.Dが到着した。

　隊員たちが迅速に周囲の安全を確認する中、グリムゾンエンジェルは隊長のグレッグ＝ボードマンに声をかけた。

「グレッグ、理人くんと沙織ちゃんは無事に保護してくれた？」

　だが、彼の返答は、彼女の想定外のものだった。

「何だと？ そんな二人は見ていないぞ！」

　その瞬間、グリムゾンエンジェルの表情が凍りつく。

「まさか……あの子たち!?💦」

　心臓が嫌な音を立てて跳ね上がる。

　まさかとは思ったが、理人と沙織が自分の忠告を無視し、さらに上の階へと昇ってしまったことは明白だった。

「なんて無茶を……！」

　彼女は歯を食いしばり、即座に決断を下した。

「グレッグ、あなたたちはこの階の安全を確保して！　私は二人を追う！」

　そう言い残し、グリムゾンエンジェルは疾風のごとく駆け出した。

　目指すは、五階。

　――二人が無事でいてくれますように。

　祈りを胸に、彼女は闇に包まれた階段を駆け上がった。

再捕獲

ここはデビルタワーの5階より上の上層階のどこかにある、暗黒大博士の研究室である。

「ちくしょう！ 放せー！放せよー！！」
「いやっ！ 放して！！」

サイバーヴァイパーズの妹・リリスの尾行に失敗していた理人と沙織は、案の定あっけなく捕まっていた。

「ふんっ、アタシがお前たちみたいなド素人の尾行に気づかないとでも思った？ バカな奴らww」

捕らえられている理人と沙織を、鼻で嘲笑っているリリス。

「俺たちをどうするつもりだ！？」
「有理紗ちゃんはどうしたの！？ それに愛実と倫くんはどこにいんのよ！？」

「黙れ。捕虜のお前たちに質問の権利があるとでも思っておるのか！」
「…で、博士、コイツらどうすんの？」
「後で何かしらの使い道はあるだろう。それまで奥の部屋にでも閉じ込めておけ！」

暗黒大博士の指示で、理人と沙織は研究室奥の部屋に縛られたまま放り込まれてしまうのだった。

「あの時グリムゾンエンジェルさんの言うことを聞いていれば、こんなことにはならなかったのに…」
「諦めたらダメだ藤永さん！ ……くそっ、こんなところで終わってたまるかよッ！」

果たして2人の運命は？

つづく。

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