パシフィックゲートウェイ島のブライトバレー市郊外にあるシャドウヘイブン湖 (Shadowhaven Lake)周辺に、謎の円盤UFOの目撃情報が相次いだ。実は地球征服を企む悪のハント星人が、密かに湖底に秘密基地を建設中だったのである。
中村友美とその弟・弘樹がシャドウヘイブン湖近くの森で行方不明となり、二人を心配して探していた橘拓斗、滝沢俊彦、レイラ=ジェーン=ウィルソンの3人もハント星人に捕らえられてしまった。
秘密基地へ
黒服男たちに縄で縛られて、秘密基地へと通じる湖岸の洞窟へ連行される拓斗たち。
「放せ! 放せよッ!!」
「くそっ! 放せ!」
「イヤッ! 放してください!!」
「………」
黒服男たちは、抵抗する拓斗たちを無言のままぐいぐいと力ずくで洞窟の奥へと引っ立てて行く。そして秘密基地内部へと辿り着いた拓斗たちが見たものとは、牢屋の中で口にガムテープを貼られて手足を縛られ投獄されていた中村姉弟の姿だった!
「弘樹!?」
「友美さん!?」
「ングゥッ!? ンンムゥッ!!」
「ンンンムゥ‼ ンンムゥー‼💦」
牢屋の中から拓斗たちの姿に気づいた弘樹と友美は何かを必死に伝えたそうに懸命に呻き声を上げるが、口のガムテープのせいで何を言っているのかさっぱり理解できなかった…。
「おいっ! この二人がお前らに何をしたって言うんだ!!💢 せめて口のガムテープだけでも剥がしてやれよ!!」
しかし拓斗の訴えも、黒服男たちは最初から何も聞いていなかったかのように無視する。
「お前たちが入る牢屋はここではない。こっちに来るんだ」
牢獄へ
拓斗たちが投獄されたのは、弘樹たちのいた牢からはかなり離れた位置にある場所だった。
「くっ、僕たちや弘樹君たちををいったいどうするつもりだ!?」
「お前らがハント星人だな!?」
「…なにっ!?」
拓斗たちに正体を言い当てられて少し驚いた様子の黒服男たちは、蟹か百足のようなおどろおどろしい外見のモンスターの姿へと変身した。拓斗たちの予想通り、黒服男たちの正体はハント星人の兵士たちだったのである。
「我ラヲハント星人ト見破ルトハ!? ヤハリオ前タチ、タダノ鼠デハナイナ?」
「ここは一年中が常夏のパシフィックゲートウェイ島よ! そんな分厚い黒いコートを着込んでいて汗一つかかずに涼しい顔のままでいるなんて、あからさまに怪しいのよ!!」
「フフフッ…ドウヤラ叩ケバ誇リガ出ソウダ。尋問ノ時間ヲソコデ楽シミニ待ッテイロ!」
拷問の危機
「くっ、放せ! これから何を始めようってんだ!?」
牢屋から一人だけ引きずり出され、対捕虜専用の取調室に連れて行かれて両手を拘束された拓斗。そんな彼に、ハント星人による拷問の恐怖が忍び寄ろうとしていた!
「アクアライザーさえあれば、こんな奴らには負けないのにッ…!」
危うし、拓斗!
つづく。
コメント
中村姉弟、無事捕まってましたね~
>「おいっ! この二人がお前らに何をしたって言うんだ!!💢 せめて口のガムテープだけでも剥がしてやれよ!!」
確かに…もう外へ声が届かないところで口にガムテープは必要ない筈ですよね(そもそも牢屋の中で縄拘束も不要)、しかし、やっぱり自分はあった方が嬉しいです!(まあ野郎の存在は不要ですが…)
>「お前らがハント星人だな!?」
>「…なにっ!?」
>拓斗たちに正体を言い当てられて少し驚いた様子の黒服男たちは、蟹か百足のようなおどろおどろしい外見のモンスターの姿へと変身した。拓斗たちの予想通り、黒服男たちの正体はハント星人の兵士たちだったのである。
まさか…正体を知られてないと思って連れてきたのか…トロピカル・ギアーズと知って連れて来たのかと…
>「我ラヲハント星人ト見破ルトハ!? ヤハリオ前タチ、タダノ鼠デハナイナ?」
>「ここは一年中が常夏のパシフィックゲートウェイ島よ! そんな分厚い黒いコートを着込んでいて汗一つかかずに涼しい顔のままでいるなんて、あからさまに怪しいのよ!!」
そうですよね…そこツッコまれますよねやっぱり、普通は熱くて死ぬ…
>「フフフッ…ドウヤラ叩ケバ誇リガ出ソウダ。尋問ノ時間ヲソコデ楽シミニ待ッテイロ!」
それ悪党サイドが言う言葉じゃないから…っていうかどの口がどの口がどの口がどの口が!
> 中村姉弟、無事捕まってましたね~
さすがのバーサーカー弘樹くんも、相手がエイリアンでは太刀打ちできなかったようです。当ブログの世界では落人村様のブログにいた頃のようには行きませんよ。フフフッ( ̄ー ̄)ニヤリ
> 確かに…もう外へ声が届かないところで口にガムテープは必要ない筈ですよね(そもそも牢屋の中で縄拘束も不要)、しかし、やっぱり自分はあった方が嬉しいです!
その通り! 例え必要がなさそうでも、用心深い誘拐犯によって「念の為だ」とか言われて猿轡をされて手足も縄で厳重に拘束しておくべきなのです。