鷺島国際大学報道部のカメラマン小寺洸介が行方不明になった。事件の匂いを嗅ぎつけたDRYADESメンバーの逢沢彩人(と融合しているミラージュX)と寿莉愛(と融合しているミラージュジャック)の2大異星人ヒーローは捜査を開始した!
追跡
夜の市民病院から出て来た怪しい受付嬢をこっそり尾行する彩人と寿莉愛。やがて受付嬢の女は上役と思しきサングラスの男と接触した。
「鳳凰院優に脅迫メッセージは送ったか?」
「はい。縛られている小寺洸介の画像と一緒にメールで確かに送りつけました。仲間には知らせず、明日、指定された場所に一人で来るようにと…」
「よし、首尾は上々だな。お前は何食わぬ顔をして今まで通り病院の受付で業務に従事していろ。それでもし小寺洸介に面会に来た人間がいたら、これまで通り面会謝絶だと言って追い返すんだ」
「畏まりました。では、私はこれで」
サングラスの男と病院受付嬢の女は別れた。その一部始終を草叢に隠れて観察していた彩人と寿莉愛だったが…。
「大変だ! このままだと優さんが危険だ! どうしましょうジャック兄さん!?」
「フフフッ…これでまた新たな女体の神秘を体験できるな…」( ̄ー ̄)ニヤリ
「あっ…(察し💦)」(´¬_¬)ジトーーーー
囮捜査
翌日、ミラージュジャックは寿莉愛から乗り換えて、改めて鳳凰院優と融合していた。
「やっぱりなぁ…(;-ω-)ウーン。ちゃんと事前に優さんから融合の同意は得ているんですか!?」
「今は緊急事態だ! そんな暇などない。後で事情を説明して事後承諾をもらう!」
「あっ、やっぱり同意得てなかったんだ…」(;^_^A アセアセ・・・
「おっ、早速奴らがお出ましだぞ。隠れろX! 後は手筈通りにな!」
彩人が物陰に隠れると、指定された場所に待っていた優(ミラージュジャック)の側に黒ずくめの怪しい男たちが近づいてきた。
「あなたたちが小寺くんを!? 小寺くんは無事なの!?」
「まずはボスが直接アンタにご挨拶したいんだそうだ。手数をかけるが一緒に来てもらおう。詳しい話はそれからだ」
「悪いが目的地に着くまで、移動中の車の中ではアンタを拘束させてもらうぞ」
男たちは優を縛り上げようと縄を持って近づいて来る。
「いいわ。抵抗したりはしない。どこへでも連れて行きなさいよ!」
「フフフッ…思ったより度胸のあるお嬢さんだ」
男たちは優の両手を後ろ手に縛り上げて、口には猿轡を噛ませて車の後部座席へと乗せた。そしてやがて車はどこかへと出発した。
「んっ、んんっ…!!」
いかにも悪党たちに囚われ怯える可憐な女の子みたいな仕草をしながら、か細く小さな呻き声を上げてみる鳳凰院優。でもその中身は男の異星人ミラージュジャックであるww
「………(コイツら一体どういうつもりだ? 普通こういう場合は縛って猿轡よりも目隠しだろ。おかげで行先までの道順が窓から見えてバレバレだ。もしかしてコイツら全員バカなのか?)」
優の中身のミラージュジャックが不思議に思っていると、そうこうしているうちに優たちを乗せた車は目的地へと到着した。
ボスの登場
車を降りたところで縄を解かれて、丁重に部屋の中へと通される優。
「あなたたち小寺くんに何をしたの!小寺くんは無事なの」
目の前の背広姿の男が言った。どうやらコイツが一味のボスのようだ。
「今のところはね。おい」
男はラフなスタイルの肥満体の男に顔をやった。
肥満体の男は優に見せるようにスマホの画面をかざした。そこには茶髪の美しい女性の顔が映っていた。
「この女を俺たちの所へ連れて来てほしいんだよ。心当たりの情報は送っておくからそこにいるはずだ」
「その人が何をしたの」
背広の男は笑いながら言った。
「良心の呵責が芽生えたのか、欲の皮が張ってきたのか知らないが、そいつは俺たちの組織の内部事情の資料を持ち出して姿を消した。期限は12時間だ。遅れたり他の連中に知らせたらどうなるかは分かっているな」
優は唇をかみしめながら男の話を聞いていた。
「とりあえず話は終わった。まあせいぜい頑張るんだな」
二人の男はそのまま離れていった。
「小寺くん・・・」
優(本来の人格)は洸介の安否を気遣いつつその姿を見つめているしかなかった。
おことわり
「ボスの登場」の文章ですが、以前に旧ブログでbakubond様がコメント欄に投稿された文章より引用、一部改変しております🙇
コメント
旧ブログでの私の文章を引用していただいたということで誠に恐縮です。ヘオクス大僧正、いい仕事をしてくださいました。彩人君完全にミラージュxをコントロールしているようですね。
>「………(コイツら一体どういうつもりだ? 普通こういう場合は縛って猿轡よりも目隠しだろ。おかげで行先までの道順が窓から見えてバレバレだ。もしかしてコイツら全員バカなのか?)」
早くも寿莉愛さんから優ちゃんに乗り換えたミラージュジャック、君こそ何もわかってないッスねとおかめの御前様からツッコミが来そうです。
>そこには茶髪の美しい女性の顔が映っていた。
一瞬鷹松優姫さんが潜入捜査に当たっているのでは、と思ってしまいましたが、時間的に無理ゲーなのは確実なので、この線は見送ります。まあ、Lilyのコンビと接点のある潜入捜査官也密偵という線はありそうですが…。
> 旧ブログでの私の文章を引用していただいたということで誠に恐縮です。
実は今度こそ未練を振り切りまして、旧ブログを今月中(つまり今年中)に閉鎖します。その前にまだ新ブログに移転が終わっていないコンテンツは転載を済ませてしまう予定です。もし移転洩れ、転載漏れのコンテンツ(コメント欄に投稿されたSS等)がありましたらお知らせください。
> 一瞬鷹松優姫さんが潜入捜査に当たっているのでは、と思ってしまいましたが、時間的に無理ゲーなのは確実なので、この線は見送ります。まあ、Lilyのコンビと接点のある潜入捜査官也密偵という線はありそうですが…。
今回は「スマホの画面に映っていた茶髪の美しい女性=志賀野紗季」説を採用しましたが、Lily関係でも新キャラ案というのはあれば面白そうですね(^^♪
怪しい受付嬢…実は別に本物がいて、偽物と入れ替わられていて、縛られ猿轡をされてどこかに監禁されているってのを期待してたりするのですが…もうこれ絵なしで文章だけでもいいや…
そして優ちゃんにだけ、洸介くんが誘拐されていることが伝えられ、優ちゃんが脅迫されていることを知ったミラージュ兄弟、そこでミラージュジャックがとった行動は…!?
>「フフフッ…これでまた新たな女体の神秘を体験できるな…」
>翌日、ミラージュジャックは寿莉愛から乗り換えて、改めて鳳凰院優と融合していた。
本当に節操ないな、この外星人は…まあ今はこれが一番の手なのかもしれませんが…
そして見事な演技で誘拐犯を騙し、優ちゃんになりきったまま連れ去られるミラージュジャック、
>いかにも悪党たちに囚われ怯える可憐な女の子みたいな仕草をしながら、か細く小さな呻き声を上げてみる鳳凰院優。でもその中身は男の異星人ミラージュジャックであるww
それ想像しただけでせっかくな気分が萎えそうですね…
>「………(コイツら一体どういうつもりだ? 普通こういう場合は縛って猿轡よりも目隠しだろ。おかげで行先までの道順が窓から見えてバレバレだ。もしかしてコイツら全員バカなのか?)」
はぁ?💢バカはお前だ、萎える常識もってくんじゃねーぞ半端寄生獣が、目隠ししたら怯えた表情が見えないだろうが、そんぐらい想像働かせろボケェ!!
…っと、失礼、まあ普通は目隠しするのでしょうけど、自分的には表情見えた方が良いですね。
>車を降りたところで縄を解かれて、丁重に部屋の中へと通される優。
…え…、優ちゃんの緊縛タイムが終わってしまった…OTL
優ちゃんが連れて来られた部屋で待っていたのは組織のボスらしき背広の男、その男にある女を連れてくるように言われた優ちゃん、なんで優ちゃんが指名されたのか気になるところですが…その理由も後で判明するのかな…?
そしてスマホの画面に映っていた茶髪の美しい女性…
ひょっとして、潜入取材をしていた新聞記者のサキさんだったりしますか?
もしそうなら、優ちゃんの中に入っているミラージュジャックの心境はいかに?
> 怪しい受付嬢…実は別に本物がいて、偽物と入れ替わられていて、縛られ猿轡をされてどこかに監禁されているってのを期待してたりするのですが…もうこれ絵なしで文章だけでもいいや…
文章だけなら低コストで出来そうですが、どんな風なシーンにしましょうか? ちょっと考え中です。
> 優ちゃんが連れて来られた部屋で待っていたのは組織のボスらしき背広の男、その男にある女を連れてくるように言われた優ちゃん、なんで優ちゃんが指名されたのか気になるところですが…その理由も後で判明するのかな…?
洸介くんと優ちゃんとの間に恋愛フラグを立てたいので、洸介くんを助け出す役目は優ちゃん(尤も中身はミラージュジャックですが…💦)にしてみました。
> そしてスマホの画面に映っていた茶髪の美しい女性…
>
> ひょっとして、潜入取材をしていた新聞記者のサキさんだったりしますか?
> もしそうなら、優ちゃんの中に入っているミラージュジャックの心境はいかに?
「スマホの画面に映っていた茶髪の美しい女性=志賀野紗季」説を採用させていただきました。
ちなみにミラージュジャックとはこの時点で初対面です。
この先志賀野紗季がミラージュジャックの固定の融合相手になる可能性も?