悪のマッドサイエンティスト・暗黒大博士とハイテク犯罪者兄妹サイバーヴァイパーズによって誘拐された勢川理人たちを救うため、朝比奈テニスショップのオーナー・朝比奈梢こと紅蓮の乙女グリムゾンエンジェルは、単身で地獄谷のデビルタワーへと乗り込み、まずは第一の敵・戦闘アンドロイドのオメガD1を倒して理人を救出する。その頃、藤永沙織は自力で脱出を試みるが、失敗して再捕獲されてしまう。
一方、ミラージュマスクが留守番をしていた朝比奈テニスショップでは、星本有理紗とグレッグ=ボードマンがミラージュマスクから異変が起こったことを知らされていた。
タワー3階
第一関門を突破し、デビルタワーの内部へと侵入したグリムゾンエンジェルと勢川理人。やがて二人はタワーの3階へと到達する。

「これは…!?」
そこでグリムゾンエンジェルと理人が見たものとは、何もない広い空間と柱の傍に散らかって落ちているロープだった。グリムゾンエンジェルは、そのロープをそっと手に取る。
「誰かを縛っていたロープね。きっとさっきまでここに誰かが捕まっていたんだわ…」
その時、若い女性の声で「キャアアッ!!」という悲鳴が聞こえた。
「今のは…藤永さんの声だ!」
「この上の階から聞こえて来たわ! 急ぎましょう!」
タワー4階
その頃タワーの4階にある人体実験室では、沙織が拘束されていた。

背景は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。
「…い、痛いッ! やだ! お願い放してッ!!」
鉄枷による拘束の苦痛に悶える沙織だったが、怒り心頭のグリーンデーモンは当然の如くこれを傍観。
「ダメだ。それよりも、やい小娘! さっきはよくもこの俺様をコケにしてくれたな!」
「ごめんなさい。もう二度と逃げようなんてしません。だから、許して…!」( ノД`)シクシク…
「ふざけるなッ!!💢 どうやらお前にはお仕置きが必要なようだなぁ…」( ̄ー ̄)ニヤリ
頬に一筋の涙を流しての沙織の懇願も、グリーンデーモンには通じない。
「おいサイバーヴァイパーズ、この小娘はもう俺の好きにしていいよな?」
「勝手にしろ。俺たちは捕虜の扱いについて、特に何も聞いてない」
「フフフッ…だとよ。さぁて、そのTシャツを引き裂いて、胸のブラジャーが丸見えになるようにしてやろうか? それともショートパンツのホックを外して下にずり落ちさせた方がいいか?」
「…い、いやッ…やめて…! 誰かァァッッ!!」
怯えて悲鳴を上げる沙織に対して、ぐへへ!な笑みを浮かべ涎を垂らしながら迫るグリーンデーモンと、それを傍観するサイバーヴァイパーズの兄妹。
「ねえ兄貴、アイツって確かバイオモンスターだから性別はないのよね。それなのに性癖や性欲はあるわけ?」
「フン、どうせあの変態博士の趣味だろうさ。あの化け物の脳みそにそういう性格がインプットされているんだろうよ」
「ふ~ん、そう。まあどうでもいっか。兄貴、少し外の空気を吸ってくるから、ここは任せたわよ」
「なるべく早めに戻って来いよ」
外の空気を吸うと言って部屋を後にするリリス。一方グリーンデーモンに迫られる沙織危うし!
「待ちなさい!」
間一髪、グリムゾンエンジェルと勢川理人が人体実験室の中へと踏み込んだ!
「お前ら、藤永さんをどうするつもりだ!?」
「勢川くん…助けて!」
「ここのフロアボスはどっちかしら? そこの金ぴかの強化服を着たお兄さん? それとも…」
「もちろんこの俺、グリーンデーモン様だ! おいソーラ、手を出すなよ。グリムゾンエンジェルを倒すのは、俺が暗黒大博士から賜った使命だからな!」
「フッ、分かっている。俺はせいぜい高みの見物をさせてもらうぜ」
「いいでしょう。どこからでもかかって来なさい!!」
勢川理人、ソーラ、そして囚われの藤永沙織が見守る中、グリムゾンエンジェルVSグリーンデーモンの一騎打ちが今始まる!
有理紗の危機

一方その頃、地獄谷に辿り着いていた星本有理紗。ミラージュマスクから地獄谷の大まかな位置は聞いてはいたが、グレッグ=ボードマンに「自分も一緒に連れて行ってほしい」と頼んだところで即座に却下されるのがオチなので、路線バスなど公共の交通機関とタクシーを乗り継いで、残りの距離は徒歩で何とかデビルタワーの近くまで辿り着いたのだが、当然のことながら先回りしていたB.A.D部隊によって非常線が張られ、タワーの出入り口には全く近づけない。
「蟻の這い出る隙間もない。どうしよう…」
せっかくここまで苦労して来たのに、このまま突撃したところで追い返されてしまう。岩陰に隠れたまま様子を窺っている有理紗が困り果てていると、背後から聞き覚えのない女の声がした。
「そんなに塔の中に入りたいなら、アタシが連れて行ってあげようか?」
「えっ…!?」
有理紗が驚いて後ろに振り返った瞬間、いつの間に背後の方向に立っていた金色の装甲服の女=リリスが有理紗に腹パンを一発お見舞いする。
「うっ…!!」
そのまま気絶して倒れてしまう有理紗。そして彼女をほくそ笑みながら見下ろすリリス。
「フフフフフッ……これはまた、こんなところに思わぬ可愛い獲物ね♪」
つづく。
コメント
再捕獲された沙織ちゃん、待っていたのはグリーンデーモンによるぐへへ展開!
>「さぁて、そのTシャツを引き裂いて、胸のブラジャーが丸見えになるようにしてやろうか? それともショートパンツのホックを外して下にずり落ちさせた方がいいか?」
ここでいきなり全裸にしないところがよく解ってますねこの緑は、
>「ねえ兄貴、アイツって確かバイオモンスターだから性別はないのよね。それなのに性癖や性欲はあるわけ?」
>「フン、どうせあの変態博士の趣味だろうさ。あの化け物の脳みそにそういう性格がインプットされているんだろうよ」
でしょうね、あのマッドサイエンティストのことですから、悪趣味な性格もつけてるでしょうね、性欲はなくとも嗜虐心はありそうですからね。
妹のリリスが部屋を出ていったのと入れ替わるように入ってきたのは、グリムゾンエンジェルと理人くん、
ここでイキリまくってるグリーンデーモンがグリムゾンエンジェルと一騎打ちを挑もうとしてるわけですが…極悪ヴィランのソーラ黙ってこのまま見ているでしょうか?
さて、公共の交通機関とタクシーを乗り継ぐといった女子高生とってはかなりの大金を使い、地獄谷に辿り着いていた有理紗ちゃん、
だが、せっかく根性でここまで辿り着いたのに、B.A.D部隊によって非常線が張られ、タワーの出入り口には近付けない!
ああ…これ地元警察と揉めただろうな…そしてアスカロン財団から上へと圧力がかかり…「なんなんだよこいつらちくしょう…」ってぶつくさ言ってる地元警察の人達が想像出来ます。
有理紗ちゃんが途方に暮れていると、何と向こうからお出迎え、現れたのはキイロスズメバチの雌の方、サイバーヴァイパーズのリリス!
時代劇の町娘のごとく腹パンくらって有理紗ちゃんもまた捕らわれの身に、本当見事に足で纏いになってくれましたね、まあDIDヒロインはこうでないとですね!
> ここでイキリまくってるグリーンデーモンがグリムゾンエンジェルと一騎打ちを挑もうとしてるわけですが…極悪ヴィランのソーラ黙ってこのまま見ているでしょうか?
はい、ソーラはこのまま黙って見てます。何故なら、ここでグリーンデーモンに加勢したとしてもそれは契約の範囲外なので、暗黒大博士が追加料金を払わない限りタダ働きになってしまうからです。
> ああ…これ地元警察と揉めただろうな…そしてアスカロン財団から上へと圧力がかかり…「なんなんだよこいつらちくしょう…」ってぶつくさ言ってる地元警察の人達が想像出来ます。
これは近い将来、鷹松優姫&笹南侑衣梨のLilyコンビもアスカロン財団と揉めそうですなぁ……。
> 時代劇の町娘のごとく腹パンくらって有理紗ちゃんもまた捕らわれの身に、本当見事に足で纏いになってくれましたね、まあDIDヒロインはこうでないとですね!
有理紗ちゃんが捕まったせいで、一度助かった理人くんやこれから助けられる予定の沙織ちゃんも再び捕まってしまうかも。