旧ブログからの転載

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刹那の悪夢

作:有栖川飴璃 様 ※一部、原文より改変しております。  快晴の日曜というのは、どうしたって気分がいい。譜久里知世は表情も明るく、図書館へと歩みを進めていた。友人との待ち合わせがあるのだ。するとその軽やかな足取りに近寄る軽自動車が一台。やけ...
TEAM FRIENDSの事件簿

続 探偵の災難if

※原文より一部改変しております。 作:旅鴉様 「沙織、遅いな…」『愛実に付きまとっていたストーカーの件で話がある』そう藤永沙織にメールで呼び出された岸本愛実は、待ち合わせ場所である公園で彼女を待っていた。(沙織、ストーカーのこと『私がなんと...
TEAM FRIENDSの事件簿

探偵の災難if

※ここから先は、『探偵の災難』にて無事に脱出を果たした藤永沙織が「もしも脱出に失敗していたら?」という続きのifストーリーです。尚、原文から一部を改変しております。 作:旅鴉様 ストーカー男に監禁されていた空き家から逃げ出すことに成功した沙...
TEAM FRIENDSの事件簿

探偵の災難

作:有栖川飴璃 様  目に眩しくないイエローのTシャツに、純白のショートパンツ。豊かな黒髪を耳の後ろで、きっちり二つ結いにした女性─まだ少女と表現出来る幼さのある─が、先程から電柱にくっついている。藤永沙織。穏やかな印象と可憐さを持ち合わせ...
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友貞稜太の場合 その一(後編)

作:あきねこ 様  どこかで水の落ちる冷たい音がする。 稜太が目を醒ましたとき、そこは薄暗い小屋の中―― ひどく粗末な小屋だ。育ちのいい稜太にとって、それは見たこともない光景だった。荒々しい木目をさらす壁も、簡単に組み建てられただけにしか見...
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友貞稜太の場合 その一(前編)

作:あきねこ 様  その日、下校する稜太の足取りは軽やかだった。家で母の手作りケーキが待っていることを知っていたからだ。 (母さんがお菓子作ってくれるの、久しぶり!)  別に記念日というわけじゃない。母が突然そんなことを言い出したのは、きっ...