BRAVERS EDITION　episode.115

ネオブラックマフィアに誘拐された堰合幹事長を救出するため、あえて罠と承知でネオ・ヴァンタジス・コーポレーションのヴァネッサ=レイブンズクロフトと偽者の堰合の誘いに乗ることにした我らがブレイバーズは――？

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

安土市・ネオ・ヴァンタジス・コーポレーション研究施設前

「着きましたね」

灰色の外壁と鋭角的なデザインが目を引く新設の研究施設に到着した沢渡優香、錦織佳代、稲垣千秋、そしてクリストフォロ=エヴァルド=コルティノーヴィス3世の4人。

その正面玄関前に立つ二人の人物――ヴァネッサ=レイヴンズクロフトと堰合幹事長（偽）が、来訪者を待ち受けていた。

「ブレイバーズの皆さん、本日はようこそおいでくださいました」
ヴァネッサが完璧な笑みを浮かべ、優雅に一礼する。

「おや、牧村君は来ないのかね？」
堰合が目を細める。
「それに、ブレイバーズの主幹隊員にはもう二人、若いのがおると聞いていたが？」

沢渡優香は、表情を崩さずに応じた。
「光平く……長官の牧村は所用で来られません。それから獅場俊一と寺瀬詩郎は、任務のため海外に出張中です」

「ふむ、まあいいだろう」
偽堰合はにやりと笑い、肩を揺らして笑い声を上げる。
「参加者の女性比率が大きくなるなら、儂としては大歓迎だ！　ガハハハッ！」

「それでは、ご案内いたします」
ヴァネッサは黒髪を揺らしながら、優香たちを施設の中へと誘った。

白く静謐な廊下を進む一行。その背後で、二人は声を潜めて囁き合う。

「……ミス・ヴァネッサ、これはチャンスだぞ」
堰合の偽者は口角を吊り上げた。
「天凰輝シグフェルどころか、ライオンレギウスもサーベルタイガーレギウスも来ない。こうなったら、いっそ訓練などと偽らず、本当に奴らを捕らえて人質にしてしまうか？」

「急いては事を仕損じます」
ヴァネッサは目を細め、艶やかに笑う。
「まずは予定通り、彼女たちには“脱出訓練”に取り組んでもらいましょう。後のことはそれから考えても遅くはありません。フフフッ……」

一方そのころ――。

静まり返った駐車場の隅で、ブレイバーズが乗ってきた車のトランクがカタカタと揺れた。
次の瞬間、ハッチが音を立てて開き、ふわりと金色の髪が風に舞う。

「ふぅ～……狭くて苦しかった！　でも、うまく行きましたわ♪」

そこから現れたのは、安城アリアドネ明日香だった。純白のワンピースを翻し、ブーツのつま先を軽く地面に鳴らして伸びをする。

「うふふっ♪　これで私も一緒に参加できますね！」

明日香は悪戯っぽく笑うと、周囲をきょろきょろと見回し、誰もいないことを確認してから足取り軽く施設の中へと入って行った。

誰も知らぬまま、世間知らずのお嬢様は、確実に危険な渦へと巻き込まれていくのだった。

ネオ・ヴァンタジス・コーポレーション研究施設・第一訓練室

ヴァネッサが軽やかにリモコンのスイッチを押すと、無機質だった部屋の光景が一変した。壁も天井も床もすべてが光の幕に包まれ、瞬く間に濃密な緑があふれる――。

熱気と湿り気を帯びた空気。頭上には巨木が覆いかぶさり、遠くで聞き慣れぬ鳥の声が響く。まるで本当にアマゾンの密林に放り込まれたかのようだった。

「すごい……」
千秋が瞳を輝かせる。

「本格的ですね……」
クリスも感嘆の声を漏らした。

その時だった。

――スルスルッ。

背後から不気味な音が迫り、次の瞬間、無数の太い植物の蔓が生き物のように伸びてきた。

「っ……な、なによコレ！？」
千秋が悲鳴を上げるより早く、腕と胴に蔓が巻き付いていく。

「う、動けない……！」
佳代もまた、きつく締め付けられて苦しげに息をついた。

ヴァネッサは涼しい顔で振り返る。
「植物系のヴィラン怪人による攻撃を想定した蔓拘束です。それではお二人とも、時間はかかってもいいので頑張って解いてみてください」

そう言うや否や、彼女は優香とクリスに微笑みかける。
「では――お二人は次のエリアへ」

「えっ……！？」
クリスの顔が青ざめる。

「ちょ、ちょっと……!!💦」
優香も抵抗しようとするが、スタッフたちに強引に次のエリアへ連れて行かれてしまった。

置き去り同然に残された佳代と千秋は、蔓にがんじがらめにされたまま。

「くっ……どうなってんのよこれ！　千秋ちゃん、そっちはどう？」
「だ、だめです……！　もがけばもがくほど、きつく締め付けられるみたいで……！」

千秋の顔が苦痛に歪む。佳代もまた、縄抜けの術を駆使しようとするが、相手は無機物ではなく生きた植物。ロープや手錠のようにはいかず、じりじりと追い詰められていた。

その時だった。

「まあ、お二人とも……何をしているんですか？」

軽やかな声が響く。振り返ると、そこには白いワンピースを揺らしながら現れる安城アリアドネ明日香の姿があった。

「明日香さん！？　どうしてここに！？」
千秋が目を見開く。

「内緒でついてきちゃいました♪」（*´・∀＜）ﾃﾍﾍﾟﾛ
無邪気に笑う明日香。

佳代は必死に呼びかける。
「ちょうどよかった！　明日香ちゃん、この蔓を解くのを手伝って！」

「ええ、いいですよ」
頷いた明日香が歩み寄った――その瞬間。

「明日香ちゃん！　後ろ！！」

佳代の叫びと同時に、背後から再び蔓がのたうち出る。

「……え？　きゃあああっ！！」

明日香の細い身体が瞬く間に絡め取られ、白いワンピースごときつく締め付けられていく。

「くっ……まさか、あなたまで……！」
佳代の顔が悔しさに歪む。

こうして三人の少女は、密林に潜む生きた罠に囚われ、もがけばもがくほど自由を奪われていった――。

（つづく）

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