妖魔結社ザイザムの戦略諜報参謀ビオベミラは、犯罪組織ベラドンナの狩人・紅虎と手を組んだ。紅虎によってビオベミラの私設捕虜収容所に捕らえられた瀬尾梨帆と磯崎詩歩。そしてシブルリックオーダー総司令のフィリス=ミラ=エクセリアも、ついにビオベミラの手に落ちるだった!
撃墜!?
「ビオベミラ様、ドラゴンファイヤーX1が近づいてきます!」
「まんまとおびき出されているとも知らずに馬鹿な奴らww 直ちに迎撃用の超光速ミサイル発射!!」
ビオベミラの秘密基地から発射された迎撃ミサイルが見事命中し、哀れドラゴンファイヤーX1は煙を上げて山中に墜落、木っ端みじんに爆発してしまった!
「オホホホホッww 見たか! 我がザイザムの誇る破壊ミサイルの威力を!!」
「あら、意外に呆気なかったわね…」
ドラゴンファイヤーX1最期の瞬間をモニターで見ながら高笑いを上げるビオベミラの背後で、指令室の中に今入って来たばかりの紅虎の声がした。
「フィリス=ミラ=エクセリアのボディチェックは終わったのか?」
「敵も考えたものね。あのお姫様のポニーテールを結んでいたリボンの中にGPSが仕込まれてたわ。普通、あんなところに発信器が隠されてるなんて誰も気がつかないでしょ♪」
そう感心するように話しながら、紅虎はフィリスから取り上げたリボンをビオベミラに手渡す。受け取ったビオベミラは、そのリボンを自分の足元の床に投げ捨てて、これでもかと乱暴に踏みつけた。
「さて、もう人質たちにも用はない。あとは奴らの処刑だ!」
「ええっ!? もう〇しちゃうの? なんか勿体ないわねぇ…。せめてもう少しの間だけ、あの娘たちで遊びたかったんだけど…」
「心配するな。そう簡単にすぐに〇してなどなるものか! じわじわと〇の恐怖を味合わせてからあの世に送ってやる!」
迫る満潮の時
「んんんっ!! んんんっ!!」
「んぐぅっ!! んんんむぅぐぐぅーッ!!」
「んんんーっっ!!」
フィリス、梨帆、詩歩の3人は、縛られたまま海辺に繋がる洞窟の中へと連れて来られた。
「よく聞け。ここは1時間後には満潮を迎え、完全に海中の中に沈んでしまうのだ。貴様たちを時限爆弾で始末することも考えたが、それでは〇の恐怖は与えられても〇ぬ瞬間は一瞬だからな。それでは面白くない! 迫り来る〇の恐怖だけでなく、じわじわと長い時間苦痛を味わいながら溺れ〇ぬがいい! オホホホホッww」
フィリスたちを洞窟内に放置して、意気揚々に基地の司令室へと戻るビオベミラ。やがて1時間後、指令室のモニターで洞窟が海水で完全に沈んでしまったことを確認して満足の高笑いを上げる。早速ダイバー部隊を派遣して洞窟内からフィリスたちの溺〇体を引き上げようとした矢先――
――海中から先程撃墜されたはずのドラゴンファイヤーX1が急浮上して大空へと発進した姿がモニター画面に映し出された!
「…そ、そんな馬鹿な!?」
「ビ、ビオベミラ様! ドラゴンファイヤーX1がこちらに向かって攻撃してきます!💦」
「そういえば紅虎の奴はどこに行った!? むむむっ…さては奴め、こうなることを見越して私を置いて先に逃げたな!?」
「て、敵のビーム攻撃が当たるぅぅ~!! ぐ、ウギャアアッ!!!!」
ドラゴンファイヤーX1の総攻撃で壊滅する秘密基地から命からがら脱出したビオベミラの前に、ハイテクオリハルコンスーツを装着した紫城心翔と美濃本敦、そして梨帆とフィリスを含めた4人の姿が立ちはだかった! 勿論詩歩も無事である。
「…き、貴様ら一体どうして!?」
「お前たちがミサイルで撃墜したドラゴンファイヤーX1は、ホログラフィで作った囮だ!」
「その隙に心翔と敦が捕まっていた私たちを助け出してくれたのよ。まんまとひっかかったわね♪」
「な、何だと!? おのれ~よくも謀りおったな!!💢」
「今まで散々いたぶってくれたお礼はたっぷりとして差し上げるわ!」
「ビオベミラ、今日こそ決着をつけてやる!」
こうしてシブルリックオーダーとビオベミラが戦闘に突入していた頃、紅虎は一人愛用のスポーツカーを運転して帰路についていた。
「貰ったギャラの分はもう十分に働いたわ。アタシの今回の契約労働時間はこれまで。あとは自分で頑張ってね♪ ビオベミラさんww」
紅虎は顔をニヤニヤさせながら、意気揚々と引き上げて行くのであった。
END
コメント
満潮を控えた海岸に放置して溺〇を待つ、ビオベミラさん相変わらずいい性格をしてますね~、と言いたいところですが、ただ座らせているだけでは逃げられますよ‼せっかく蛸型妖獣魔人を用意したんだからそいつに監視させないと‼なんかビオベミラさんこの頃抜けてますね~。
それ以上にいい性格な紅虎、バトルは契約外とばかりにハイ、さようならとは…。折角だから高見の見物ぐらいしても悪くはないと思いますが…。とにかくデビュー戦お疲れ様でした。
すみません。妖魔獣人の間違いでした。
> 満潮を控えた海岸に放置して溺〇を待つ、ビオベミラさん相変わらずいい性格をしてますね~、と言いたいところですが、ただ座らせているだけでは逃げられますよ‼せっかく蛸型妖獣魔人を用意したんだからそいつに監視させないと‼なんかビオベミラさんこの頃抜けてますね~。
最低でも監視カメラくらいは設置して行くべきだったでしょう。
それを怠ったのは、やはり「特撮ヒーロー物のお約束その一、悪の幹部は詰めが甘い!」が今回も発動してしまったということなのです(;^_^A アセアセ・・・
>「フィリス=ミラ=エクセリアのボディチェックは終わったのか?」
>「敵も考えたものね。あのお姫様のポニーテールを結んでいたリボンの中にGPSが仕込まれてたわ。普通、あんなところに発信器が隠されてるなんて誰も気がつかないでしょ♪」
なるほど、髪を降ろしたフィリス様の昔の絵がこれで違和感なく使えますね。
さて、フィリス様まで捕まえ、更に誘き出したドラゴンファイヤーX1を見事に撃墜、勝ちを確信して風呂でも入ってこうかって余裕をぶちかますビオベミラ様…
さて捕えた3人ですが…
>「さて、もう人質たちにも用はない。あとは奴らの処刑だ!」
いやだから…そうゆうとこやて、折角指令や戦闘員、オペレーターを捕まえたんだから、ほら人質にするとか尋問するとか、ジブリックオーダーが完全壊滅したわけじゃないんだし、もっと楽しむとことか…紅虎さんももっと楽しもう言うとるやないですか…またすぐ〇すとか、もぉ…
それで…処刑方法は…
「よく聞け。ここは1時間後には満潮を迎え、完全に海中の中に沈んでしまうのだ。貴様たちを時限爆弾で始末することも考えたが、それでは〇の恐怖は与えられても〇ぬ瞬間は一瞬だからな。それでは面白くない! 迫り来る〇の恐怖だけでなく、じわじわと長い時間苦痛を味わいながら溺れ〇ぬがいい! オホホホホッww」
水没…生存フラグだこれ、これまた余裕ぶちかまして放置して、意気揚々に基地の司令室へって、本当に勝った、風呂入ってくるじゃないですか、確かにビオベミラ様がどんどんポンコツ化してきてますね。
案の定撃墜したはずのドラゴンファイヤーX1が登場、撃墜したのは爆発音まで再現した高度なホログラフィの囮だった!
そして、危険察知した紅虎は早々に撤退、今回は本当に顔見せだけだったようですね。
>「貰ったギャラの分はもう十分に働いたわ。アタシの今回の契約労働時間はこれまで。あとは自分で頑張ってね♪ ビオベミラさんww」
う~ん、去り方がクールですね紅虎さん。
今回も見事に任務失敗、どころか今回は完全な独断専行だったようで、これはちょっと粛清されかねない状況ですね…
貴重な女幹部だけにビオベミラ様には消えて欲しくないのですが…女幹部のいない妖魔結社ザイザムなんてハント星人並の価値しかないですよ!(言い過ぎだろ
> なるほど、髪を降ろしたフィリス様の昔の絵がこれで違和感なく使えますね。
久しぶりに髪を下ろしたフィリス様の絵を使ってみたかったので、こういうストーリー展開にしてみました(^^♪
> 水没…生存フラグだこれ、これまた余裕ぶちかまして放置して、意気揚々に基地の司令室へって、本当に勝った、風呂入ってくるじゃないですか、確かにビオベミラ様がどんどんポンコツ化してきてますね。
ビオベミラ様の覚醒も束の間でしたね(;^_^A アセアセ・・・
どんなに優秀な悪の幹部でも、結局は特撮ヒーロー物のお約束フラグの呪縛からは逃れられないのです。
> 貴重な女幹部だけにビオベミラ様には消えて欲しくないのですが…女幹部のいない妖魔結社ザイザムなんてハント星人並の価値しかないですよ!(言い過ぎだろ
ビオベミラ様が消える消えない以前の問題で、もう妖魔結社ザイザムの存在自体に壊滅フラグが立ってきているのかも…。
まあ仮にザイザムが壊滅しても、山桜桃姫や鉢嶺百合子みたいにベラドンナに拾われて生き延びるかもしれませんし(;^_^A アセアセ・・・
相も変わらず華村ももさまの描かれるフィリス嬢がお美しい・・・❤
そして、本来なら忌むべき存在の悪役女性やら女大幹部やらに「死なないで!」な感情移入をしてしまう大首領JUDOは、異常なのでしょうか?(;^_^A
ヨドンナ様やソノニちゃんも特撮ファンには人気でしたからね(^^♪
今年のイターシャの姐御や冥黒の三姉妹は、果たしてどのような末路を辿るのでしょうか?