学生報道部ＶＳグラビティ・ブレイカーズ　第6話

上月智晴の尊い犠牲の元、久我美輝たちグラビティ・ブレイカーズは、まずは闇パルクールコースの第1ステージをクリアした。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

第二ステージ ――仲間を失っても進め

　鉄骨の迷路を抜けた先に広がっていたのは、古代遺跡を思わせる石造りのフィールドだった。崩れかけた柱と瓦礫の中に、無数の罠が仕掛けられている。足元の石板は所々不自然に沈み、壁の影には矢の発射口のような穴が並んでいた。

「ここが……第2ステージか」
　片倉ジョアン雅清が低くつぶやき、冷ややかな視線を周囲に走らせる。

　4人は息を合わせ、慎重に罠を避けながら進んでいく。
　だがその時――。

「ヨシくん！　危ない！！」
　和泉原萌菜の叫び声が響いた。

　美輝の足元で石板がカチリと沈み、刹那、仕掛けが作動した。
　石の床が崩れ落ち、美輝の体が吸い込まれそうになる。

「えっ――」
　美輝が踏みとどまるより早く、萌菜が彼を突き飛ばした。

「モナさん！？」

　次の瞬間、萌菜の身体が逆に床の裂け目に呑み込まれる。
　光景はあまりにも一瞬の出来事で、気づいた時には彼女の姿はもう消えていた。

「モナさぁぁ～～んっっ！！！！」
　美輝の悲痛な叫びが遺跡にこだました。

　足場の隙間を覗き込んでも、そこに萌菜の姿はない。
　ただ、深い闇が広がっているだけだった。

「僕のせいで……僕なんか庇ったから……！」
　美輝の拳が震える。唇を噛み、視界が涙で滲む。

　その肩を強く掴んだのは、志道考貴だった。
「立つんだ！　ヨシ！」

　さらに雅清も怒鳴る。
「俺たちは立ち止まっている暇はないんだ！　モナちゃんの犠牲を無駄にする気か！？」

「……マサさん……コウキさん……」
　美輝は歯を食いしばり、震える足に力を込めた。
「……うん、行こう！」

　3人は気持ちを新たにし、息を合わせて走り抜けた。
　襲いかかる矢の罠も、落とし穴も、今や彼らを止めることはできない。

　やがて出口の光が差し込み、第2ステージは突破された。

第三ステージの入口

　石造りの広間を抜けた先。そこが第3ステージのスタート地点だった。
　目を凝らした瞬間、美輝は思わず声を上げる。

「……トモさん！？　モナさんも！？」

　奥に見えるゴール地点に、鎖で拘束され猿轡で口を塞がれた智晴と萌菜の姿があった。
　死んだと思っていた仲間が生きていた――その事実に胸が熱くなる。

「よかった……！　二人とも……！」
　美輝の頬を涙が伝った。

　だが安堵の刹那、冷たい声が空間に響き渡る。
《仲間を助けたければ、第3ステージを見事クリアしてみせるがいい》

　それは闇パルクールのオーナーの声だった。

　挑発的な響きに、3人の胸に再び炎が燃え上がる。
　美輝は拳を握りしめ、前を睨んだ。
「必ず助け出す……！　トモさんも、モナさんも！」

　雅清が鼻を鳴らし、考貴が静かに頷く。

　こうして、久我美輝、片倉ジョアン雅清、志道考貴の3人は、いよいよ最後のステージへと挑むのであった。

（つづく）

---