BRAVERS EDITION　episode.76

加藤段十郎は、相棒のリネア=フリーデン=ヴァイサーとようやく合流。そしてシブルリックオーダーは、今回の事件の首謀者の一人である妖魔結社ザイザムの戦略諜報参謀ビオベミラと対峙していた。

シブルリックオーダーVSビオベミラ

※文章は、chatGPTで生成しております。

　ビオベミラの漆黒のマントが揺れた。彼女の背後に妖気が渦を巻く。

「三流のヒーロー部隊風情が……このビオベミラに歯向かうとは」

　妖気をまとった爪が鋭く伸びる。紫の光を帯びた魔術の円陣が彼女の足元で回転し始めた。

「全員、散開！　一気に畳みかける！」

　紫城心翔の号令と共に、紫の流星《オリオン》が突撃する。背中のバーニアから青白い炎が吹き出し、巨剣「バスターソード」を両手で構えた彼が一直線にビオベミラへ斬りかかる。

　ガァン！

　爪と剣がぶつかり、火花を散らした。剛剣と鋭爪、どちらも一歩も引かない。だが、その衝撃を利用して、ビオベミラは宙を舞い、手を掲げた。

「喰らいなさい、“黒花乱舞”！」

　彼女の周囲から、無数の黒い百合の花弁が渦を巻きながら炸裂。斬撃のように空間を切り裂き、周囲に解き放たれる。

「任せろ！　カバー入る！」

　金色の獅子《レオ》を装着した美濃本敦が、長距離ビームライフルを構え、花弁の中心核を正確に撃ち抜く。ライフルが放った閃光が爆裂を中和し、さらに肩部ビームランチャーが後続の魔弾をまとめて吹き飛ばした。

　その隙を突いて、翠蘭《スイラン》のスーツの瀬尾梨帆が駆け出す。スーツと一体化したような見事な動作で、ロングスピアを繰り出す。

「刺し貫く、翠嵐槍舞――！」

　槍が旋風のように翻り、ビオベミラの魔術障壁を削り取る。だが、ビオベミラは舌打ちしながら後方へ飛び退き、反撃の妖気刃を薙ぎ払った。

「フィリス、上から援護を！」

「了解よ――《スターダスト・エクリプス》！」

　天空《ゴッテス》スーツをまとうフィリス=ミラ=エクセリアが、宙へ舞い上がり、煌めく星を模した魔力弾をスターロッドの先端に集中させる。

　彼女が振るった瞬間、無数の星光が雷雨のようにビオベミラを襲った。空間が白銀に染まり、妖魔の悲鳴が木霊する。

「うっとうしい……！ だが、私を甘く見ないことね！」

　魔法陣が床下から湧き上がり、重力魔術による束縛が発動。動きの鈍った心翔たちを狙って、ビオベミラが一気に間合いを詰める――

「そんなもん効くかよッ！」

　心翔が拳銃型のブラスターを抜き、至近距離から連続射撃。熱光線がビオベミラの足元を焼き払うように爆ぜ、足止めに成功。

　続けざまに、敦と梨帆も左右からブラスターを一斉射撃。多方向からの照射に、さすがのビオベミラも回避しきれず、スーツを焦がす直撃を受けてよろめく。

「これで終わりだ！」

　心翔が空中でバスターソードを構え、スラスター全開で突貫。剣にオリハルコン製の粒子エネルギーが集まり、紫電を纏っていく。

　――《流星衝》！

　紫の流星が落ちる。ビオベミラが爪を構え直すが、その瞬間、梨帆の槍が地面を突き砕き、重力魔術の陣を破壊。

　動きが鈍った一瞬――心翔の一撃がビオベミラの肩口に炸裂した。

「ぐっ……この私が……この私があァァァ！！」

　衝撃で吹き飛ばされたビオベミラが、背後の壁を突き破り、瓦礫と共に崩れ落ちる。

　煙が立ち上り、辺りに静寂が戻る。

　数秒後――

「……終わった、か」

　心翔が肩で息をしながら呟いた。だが、油断はしない。ビオベミラの生命反応はまだ残っている。だが、確かに戦況はこちらに傾いた。

　フィリスが宙から降りてくる。彼女のロッドに残った魔力が、ゆっくりと収束していく。

「どうするフィリス？」

「今は敵に止めを刺すより、残る人質の救出が優先よ。行きましょう」

　こうしてその場から離れていくシブルリックオーダーたち。一方深いダメージを負いながらも、敵に情けをかけられるも同然に放置され、瓦礫の山の中から這い出て来たビオベミラはというと…？

「…お、おのれ…またしてもッ!!💦」

だがそんなビオベミラの前に、見たこともない謎の怪人が姿を現す。

「…な、何者だ、貴様…！？」

「やあ初めまして♪ フフフッ…それにしても無様だねぇ、ビオベミラさんww」

逃走する黒百合一味

「んんんっ!! んんむぅっ‼」
「んむぅ!! んぐむぅぐんんん‼」

あらかじめ黒百合ダークリリィがホテル裏口に待機させていたトラックの荷台コンテナに乗せられている、沢渡優香、錦織佳代、そしてクリストフォロ=エヴァルド=コルティノーヴィス3世の3人。黒百合にとってブレイバーズの長官秘書官二人に科学技術顧問という高く売れそうな要人の身柄さえ押さえていれば、もはや他の低価値な人質などに用はない。おかめ党の遺産の秘密を暴けなかったのは残念だが、ここは下手に欲をかかずに長居は無用とばかりに早々に退散しようとするが――。

「どうしたの百合鴉！？ どうして車を発進させないの！？」

「…そ、それが…何度やってもエンジンがかかりません！💦」

「な、何ですって！？💦」

そうこうしているうちに、シグフェル、ライオンレギウス、スワローレギウス、そしてコブラレギウスの4人にトラックは取り囲まれてしまった。

「ここに停まっていたトラックがどうにも怪しかったんでね。先にちょいと車のエンジンに細工させてもらったよ。」
「もう逃げられないぞ！ 観念しろ！！」
「優香さんたちを返しなさい！！」

「…お、おのれブレイバーズめぇ～～ッッ！！💢」

完全に包囲され、いつもの人を食ったような余裕な態度もどこへやら。悔しがる黒百合。

いよいよ黒百合一味との決着の時も近い！？

つづく。

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