ブレイバーズ本部セントリネル・ハブ地下にある監獄から脱獄した黒百合は、逃走途中で獅場俊一の妹・楓花を人質に取り、部下の百合鴉と共に廃墟ビルに立て籠もった!
ブレイバーズが開発中のゼログラビティスーツを人質と交換で引き渡すよう黒百合から要求された牧村光平は、黒百合からの要求に応じる苦渋の決断をするが、その方針はアスカロン財団の日本支部長・日置善和によって阻止されてしまう。
※文章は、chatGPTで生成しております。
辞表
牧村光平は、重い溜息をつきながら机の上の書類に視線を落とした。
人質交換の条件を受け入れるか否か――その決断の重みは、彼の肩にのしかかっていた。
長官執務室の中、ただ一人。光平は静かにペンを取り、辞表をしたためる。もし自分一人が責任を取ることで、部下にも累が及ばず、楓花の命も救えるのなら、それでいい。ブレイバーズの指導者としての立場も、名誉も、すべてを捨てる覚悟はできていた。
だが、その思考は突然のノック音によって中断された。
「失礼するわよ。」
入ってきたのは副長官・仲里深雪だった。光平は慌てて辞表を机の引き出しに隠したが、その様子を見逃すほど深雪は甘くなかった。彼女はまっすぐに歩み寄り、何のためらいもなく引き出しを開ける。そして、光平がしまい込んだばかりの辞表を取り出し、その場でビリビリと破り捨てた。
「深雪さん……!」
「優香ちゃんと佳代ちゃんに”自分はそう簡単に長官の座から引き摺り下ろされたりしない”って言ったそうね。あれは嘘だったの?」
鋭い言葉に、光平は息をのむ。
「深雪さん……」
「ねえ光平くん、どうしてそう何もかも自分一人で背負い込もうとするの? あなたの悪い癖だわ。たまにはもっと仲間たちを頼ってくれてもいいんじゃないかしら? それとも私たちはあんまり信用できない?」
光平は言葉を失った。仲間たちを傷つけたくないと思うあまり、自分の選択が正しいと信じていた。しかし、その選択がどれだけ周囲の人間を遠ざけていたのか、今ようやく気づいた。
しばらくの沈黙の後、光平はゆっくりと深雪を見上げた。
「……ありがとう、深雪さん!」
彼は勢いよく立ち上がると、執務室の扉を開けて飛び出していった。
向かう先はただ一つ――技術革新部・装備開発室。
彼の中に、もう迷いはなかった。
最終チェック開始
装備開発室の扉が勢いよく開かれると同時に、牧村光平は中へと足を踏み入れた。そこには、すでに最終チェックの準備を整えたクリストフォロ=エヴァルド=コルティノーヴィス3世、沢渡優香、錦織佳代の三人が待ち構えていた。
「クリス、優香、佳代ちゃん! あと一時間以内でゼログラビティスーツの最終チェックと装着テストを終わらせてくれ!」
光平の無茶とも言える指示。しかし誰一人として驚きも反発もしなかった。むしろ三人の顔には闘志が漲っている。
「光平くん、その言葉を待ってたわ!」
優香が力強く拳を握る。
「当然よ、楓花ちゃんを助けるためだもん!」
佳代も頷き、すでに作業を開始しようとしている。だが、クリスだけは少し真剣な表情を見せた。
「くノ一の佳代さんはともかく、元々非戦闘要員の優香さんには装着テストはキツイものになるかもしれません。無理をしすぎるのは禁物です」
「そんなの関係ないわ!」
優香はすぐさま反論した。彼女の瞳には強い意志が宿っている。
「必ずやり遂げてみせる! 楓花ちゃんを助け出すためだもの!」
クリスはその覚悟を見届けると、静かに頷いた。皆、楓花を助け出したい気持ちは同じなのだ。
「……わかりました。では、すぐに取り掛かりましょう」
「よっしゃ! それじゃあ、時間との勝負ね!」
佳代も気合十分だ。
「すまない、みんな! この通り、よろしく頼む!」
光平は深々と頭を下げるが、すかさず佳代に額を小突かれた。
「コラコラッ、前にも言ったけど、長官が軽々しく頭なんか下げないの!」
「はは、悪い悪い」

「光平さん、時間がありません。さあ、作業を開始しますよ!」
クリスが場を締め、全員が一斉に動き出した。
「オッケー!」
優香の力強い声が響く。
忙しく最終チェックの指揮を執りながら、クリスはふと心の中で呟く。
(待っていてください、楓花さん。必ず助けます……!)
その頃、廃墟ビルでは…

背景は、leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。
一方その頃、こちらは、楓花を人質にした黒百合と百合鴉が立て籠もっている廃墟ビルである。
「………」
さっきから楓花は縛られた状態で、部屋の隅の方で騒いだり狼狽したりする様子もなく、ただじっと静かに座っている。兄・俊一やブレイバーズのみんなが必ず助けに来てくれると、固く信じているからだ。
「フンッ、さすがはライオンレギウスの妹ね。肝が据わってること…。アタシとしては、もっと悲痛な呻き声を上げたり、必死にもがいたりしてくれた方が嬉しいんだけど」
楓花をすぐ傍で見張っている百合鴉は、彼女のことを鼻で笑いつつも、どこか感心するようなそぶりも見せる。そして黒百合は、携帯でどこか外部へ連絡を取っていた。
「もしもし、例の物をこちらに送ってくれるかしら? ええ、大至急よ」
果たして黒百合は、密かに誰と連絡を取り合っているのであろうか?
つづく。
コメント
長官執務室にて、辞表を書き始める牧村氏、なんとも潔いもので、リアルの世界で見習ってほしい人間がかなりいますよね…
でもこの状況でそれは流石に逃げですよ牧村氏、やっぱり副長官・仲里女史に見つかり破り捨てられてしまいましたね、これからこんな場面は何度もあるかもですから、いちいち辞表出してたらキリがないですよね…
そして仲里女史にケツを叩かれ(比喩です)覚悟を決めた牧村氏、装備開発室に向かうとそこには既に覚悟決まりまくっている3人が、早速ゼログラビティスーツの出動ですね、今回は荒事専門のレギウス隊はお休みなのかそれとも陽動なのか、そこは気になりますが、今回のメインは優香ちゃん、佳代ちゃん、そして指揮をとるのはクリス氏になりそうですね。
さて、人質の楓花ちゃんは…
いや~、KazuHanabi様の絵が素晴らしきこと、よきおみ足ですね~
確かに百合鴉嬢の言う通り、もっと泣きながらモジモジして貰いたいところではありますが、そこはライオンレギウスこと獅場俊一の妹、胆が据わってますね~
百合鴉嬢が美味しそうなフトモモにエッチなちょっかいをかけて、黒百合姐様に折檻くらうシーンとかも見てみたいですね~
ところで、黒百合姐様はどこに連絡しているのだろうか…ネオ・ブラックマフィアとまだ繋がっているのかな?
> でもこの状況でそれは流石に逃げですよ牧村氏、やっぱり副長官・仲里女史に見つかり破り捨てられてしまいましたね、これからこんな場面は何度もあるかもですから、いちいち辞表出してたらキリがないですよね…
アスカロン財団からの圧力を押し切って救出作戦を強行する訳ですから、仮に作戦が無事成功したとしても最高責任者たる光平くんはタダでは済まない(下手をすると光平以外にも責任追及が及ぶ)訳でして…。
それを「余計な心配はするな!水臭いぞ!いざとなれば骨は拾ってやる(後始末は引き受ける)!」(意訳)と言って、自分より年下の長官の背中を押してくれる頼れる姐さんポジションの仲里女史は、光平含めたブレイバーズの仲間たちにとって本当に必要不可欠な存在です。
> 今回は荒事専門のレギウス隊はお休みなのかそれとも陽動なのか、そこは気になりますが、今回のメインは優香ちゃん、佳代ちゃん、そして指揮をとるのはクリス氏になりそうですね。
妹を攫われている俊一くんが、まさか黙ってお留守番ということはないと思いますが、ちゃんとレギウス3人衆にも見せ場は作る予定です。
> 百合鴉嬢が美味しそうなフトモモにエッチなちょっかいをかけて、黒百合姐様に折檻くらうシーンとかも見てみたいですね~
そのシーン、挿入しようかなとも考えましたが、長くなりそうなんでやめました🙇💦
エッチなシーンは、chatGPTは書いてくれないし( ノД`)シクシク…
それはまたいずれ別の機会に。
> ところで、黒百合姐様はどこに連絡しているのだろうか…ネオ・ブラックマフィアとまだ繋がっているのかな?
JUDO様のブログ『大首領JUDOの少年少女危機管理館』に登場する、黒百合の背後にいる黒幕「大首領JUDO」は版権キャラなので、一次創作オリキャラ限定の当ブログには直接は出せませんが、その大首領JUDO傘下の組織の存在を匂わせるような描写を少ししてみようかと。
ブレイバーズは実質仲里副長官で持っている、という感じですね。光平君は強いヒーローでリーダーシップもあるけど、「時には厳しい事も言ってくれる優秀な補佐役」が不可欠なタイプと見ました。仲里さんがいなくなったらブレイバーズはかなり運営に支障をきたしそうな気がします。
ともあれ光平君も気を取り直して、いよいよ楓花ちゃん救出作戦開始でゼログラビティスーツもお披露目になりそうで、その性能に期待ですね。ただ元々非戦闘員の優香ちゃんはいいとして、佳代ちゃんは色気のないスーツよりいつものショーパン姿の方が良いな〜などとついつい思ってしまいます。
> ブレイバーズは実質仲里副長官で持っている、という感じですね。光平君は強いヒーローでリーダーシップもあるけど、「時には厳しい事も言ってくれる優秀な補佐役」が不可欠なタイプと見ました。仲里さんがいなくなったらブレイバーズはかなり運営に支障をきたしそうな気がします。
まさに仰せの通り。ブレイバーズは長官の牧村光平をはじめとして主要メンバーたちは皆10代後半~20代と若い人間ばかりですからね。彼らより年長でそれなりに人生経験も積んでいるであろう仲里深雪は、ある時は(自分の弟妹に対するように)若者たちの背中を押し、またある時はブレーキ役を務めてくれるなど、ブレイバーズという組織にとって余人をもって代えがたい貴重な存在だと思います。
ここだけの話、マトモな悪の組織ならブレイバーズ弱体化を狙って仲里深雪をターゲットに狙いそうですが、幸か不幸か、ネオブラックマフィアのデスクローン総統は30代のBBAには興味ナッシングです。おや、誰か来たようだ…?
> 佳代ちゃんは色気のないスーツよりいつものショーパン姿の方が良いな〜などとついつい思ってしまいます。
完全同意。管理人も佳代ちゃんのボーイッシュな私服ショーパン姿が一番好きです。本音を言えば管理人も、実を言うと優香ちゃんにも佳代ちゃんにも完全武装の装甲強化服なんて着てほしくないのです(⇦えっ!?今更!?💦)。さて、その点についてラストでどう落としどころをつけるべきか…。
黒百合様のご連絡先は、果たして・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
楓花ちゃんのイラストが素晴らしき・・・
> 黒百合様のご連絡先は、果たして・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
黒百合の本来の主人である「J」のつくあの御方の組織かも…?