BRAVERS EDITION　episode.36

ネオブラックマフィアの首領・デスクローン総統の命令で、銀嶺山にて待ち受けブレイバーズ長官・牧村光平とその秘書官・沢渡優香の身柄捕獲に成功した謎の美女犯罪者・黒百合ダークリリィ。光平は優香と引き離されて、十字架の磔台へと連行される。優香のいる場所には爆弾が仕掛けられているため、光平も迂闊には反撃できない！

一方、銀嶺山に到着したブレイバーズの仲間たちは、懸命に光平と優香の捜索を続けるが…？

※文章は、一部chatGPTで生成しております。

デスクローン総統降臨

「デスクローン総統閣下のお成～り～！」
「皆の者、頭が高い！！」

ネオブラックマフィアの首領デスクローン総統が自ら現場へと乗り込んで来た。親衛隊員たちが整列して出迎える中、怪人クローカメレオンが恭しく前へ出る。

「総統閣下直々のお出ましを賜り、このクローカメレオン、終生の誉れに存じます」
「この度の働き見事であったな。それで牧村光平は？」
「あそこにいるわ」

黒百合ダークリリィが視線で指し示した先には、十字架に磔で拘束された光平がいた。

「よしっ、では直ちに電波ジャックによる全世界同時生中継の準備にかかれ。生きて虜囚の辱めを受けたブレイバーズ長官の醜態を全世界に晒し、ブレイバーズの信用と権威を失墜させるのだ。今回のクライアントはそれをお望みだからな。フフフッ…」

そう呟くデスクローン総統の耳に、一人の親衛隊員が何かに気づいたようでそっと囁く。

「総統閣下、上空を何者かが飛行しながらこちらの様子を窺っております…」

デスクローン総統が空を見上げると、上空にはスワローレギウスがこちらの様子を偵察しながら旋回飛行していた。

「直ちに撃墜を！」
「…待て！ よい、捨て置け。仲間が来るまで待ってやろうではないか」

部下に攻撃を控えるように命じるデスクローン。どうやら残りのブレイバーズもまとめておびき出し、一網打尽にする戦略のようだ。果たしてデスクローンの思惑通りに進むのであろうか？

決戦！クラブバブラスの最期、そして新たな展開

「炎獅子烈蹴（えんじしれっしゅう）ッ！！」

ライオンレギウス・パワードモードが咆哮と共にその全身を炎に包み、驚異的な速度で連続キックを叩き込んだ。灼熱の火柱がクラブバブラスを包み込み、鉄のように硬い甲殻が軋む音が辺りに響き渡る。

「ぐぅぅッ！ ぐあああッ！」クラブバブラスが叫び声を上げ、足元がふらついたその瞬間、今度はサーベルタイガーレギウス・パワードモードが前に出た。

「これでトドメだ！獣牙烈閃斬（じゅうがれっせんざん）！！」

サーベルタイガーレギウスの爪が鋭い光を放ち、次の瞬間、空間を切り裂くような衝撃と共に十字の斬撃がクラブバブラスを直撃した。その鋭さと重さに耐えきれず、クラブバブラスの巨大な身体が爆発の光に包まれる。

「馬鹿なぁぁぁぁッ！！！」

断末魔の叫び声と共に、クラブバブラスは大爆発を起こして四散し、赤と黒に染まった甲殻の残骸が地面に散らばった。辺りには静寂が訪れ、吹き抜ける風だけが戦いの余韻を運んでいく。

ライオンレギウスとサーベルタイガーレギウスは構えを解き、互いに頷き合った。

「やったな、詩郎！」ライオンレギウスが勝ち誇ったように拳を握りしめる。
「ああ、これで道は開けた。だが、急がねえと…！」サーベルタイガーレギウスが緊張感を帯びた声で言ったその時、耳元の通信機が鳴った。

『こちら千秋！ 長官を発見したわ！ 場所はその先にある採石場跡地よ！』

スワローレギウス・パワードモード、稲垣千秋の凛とした声が通信から響いた。

「了解！」ライオンレギウスは力強く応答し、すぐにサーベルタイガーレギウスと共に駆け出そうとする。だが、その前に後ろにいた稲垣健斗と柏村晴真に目を向けた。

「お前たちはここに残れ！ 健斗、お前は晴真くんと一緒に待機だ！」

健斗が不満そうに口を尖らせた。「チェッ、子供のお守かよ…」

すかさず柏村晴真が反論する。「何だよー！ 君だって子供じゃないか！💢」

「なんだと！？💢」健斗が晴真に詰め寄り、初対面から印象最悪の二人の間に火花が散る。

「こらこら、お前たち、喧嘩するなよ！」ライオンレギウスが叱るように声を張り上げ、険悪な空気を一蹴する。

「いいか、ここはお前たちに任せるんだ。危険だから絶対に動くなよ。仲良く待ってろ！」サーベルタイガーレギウスも念を押すように言う。

健斗は渋々頷いた。「わかったよ、わかったってば…」
晴真もふてくされた表情で頷く。「仲良くしろって言うなら、まあ……しょうがないか」

ライオンレギウスとサーベルタイガーレギウスは、二人に釘を刺すと一気にその場を後にした。風を切り裂くように走り去る二人のヒーロー。その背中を見送りながら、健斗と晴真はどこか微妙な距離感を保ちながら向かい合う。

「……まぁ、お前が大人しくしてるなら、こっちも我慢してやるよ」健斗が仕方なさそうに言う。
「ふん、そっちこそ余計なことしなければいいんだ」晴真も負けじと言い返す。

二人の間に微妙な沈黙が流れつつも、彼らはどこか少しずつ打ち解け始める兆しを見せていた――。

一方、ライオンレギウスとサーベルタイガーレギウスは、さらに先の採石場跡地を目指して疾走していく。戦いはまだ終わっていない。待ち受ける新たな敵、そして長官の救出――その先にある未来へ向けて、彼らの戦いは続くのだった。

つづく。

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