石鼠たちに捕まり尋問され、ブレイブジェニウスが主導する極秘計画を話してしまった翔空寺鷲とエミリー=ハート。正義のスーパーヒーローたちが一堂に会した大同盟結成の動きを阻止すべく、石鼠一味は計画の中核にいるという雷戦隊サンダーフォースのリーダー、サンダーレッドこと橘拓斗を拉致しようとするのであるが……?
天斗と戦闘員とのバトル
橘拓斗に仕掛けられたGPSを頼りに、石鼠一味のアジトに到着したブレイブジェニウスのチームブルー・蒼煌天斗。
狭い暗がりの倉庫で、天斗は無表情なまなざしで周囲を見回していた。周囲を巡回していたおかめ党戦闘員たちが彼の存在に気づくと、急速に数人が近づいてきた。
「お前、何者だ?ここに入ってくるのは許さん!」一人の戦闘員が手にしたバットを振りかざして威嚇する。
天斗は淡々と応じた。「俺はブレイブジェニウスの蒼煌天斗。お前たちの悪事を許すわけにはいかない。怪我をしたくなければ引っ込んでな!」
その言葉と共に、天斗の前にいる戦闘員たちが彼に向かって突進してきた。しかし、天斗の体は瞬く間に駆け出し、空中で身をかわした。彼の念力制御が戦闘員たちを察知する速度を超えていたのだ。
「素早いな!」戦闘員の一人が驚きの声を漏らすが、すぐに天斗に再度攻撃を仕掛けた。
しかし、天斗は迅速かつ優雅に戦いを繰り広げる。彼の格闘術は見事で、念力を利用して相手の攻撃を見切り、正確なカウンターで戦闘員たちを次々と仕留めていく。
倉庫内には響き渡る戦闘の音が響き、戦闘員たちは次第に不安を覚え始める。それでも彼らは数を頼りにして、再び天斗に立ち向かう。しかし、天斗のクールな判断力は揺るがない。
一人の戦闘員が勇ましく飛びかかってきたが、天斗は機敏にかわし、一瞬で戦闘員の背後にまで回り込んだ。そして、静かに言葉をかけた。
「戦う必要はない。降参すれば、命は助ける」
戦闘員は恐れを見せながらも、頑なに首を横に振る。しかし、その瞬間、彼の足元から無数の念力の糸が伸び、彼を束縛し動きを封じた。
「無駄な抵抗だ」天斗の声は冷たく、同情の余地を感じさせなかった。
倉庫の中で、戦闘員たちの数は減っていく。彼らは蒼煌天斗の力に歯が立たないことを悟りながらも、最後まで抵抗を続ける。しかし、結末は避けられないものとなるだろう。
天斗は悪者たちを一掃し、戦闘員たちが倒れる中で静かに立ち尽くした。彼の表情は変わらず、戦いに勝利した平然としたものだった。
「正義は、必ず勝つんだ」彼はそうつぶやくと、その場を去り、鷲たちが捕らわれているであろう上の階へと向かった。
サンダーフォースVSブラザーズ
1階で警備にあたっていた戦闘員たちが侵入者によって撃退されたとの報告は、今まさに3階で橘拓斗を捕らえる寸前のところまで来ていた石鼠一味にも伝わっていた。
「な、何っ!? 侵入者ですって!?」
「どういうことだ!?」
「今だ! とりゃあッッ!!」
「うわっ!?」💦
拓斗は、自分を縛ろうとロープを持ってすぐ側まで迫っていた累児を、一瞬の隙をついてノックダウンさせる。
「みんな! 今だ! 出て来い!!」
拓斗の掛け声に応じて、今まで屋根裏に隠れていた他のサンダーフォースのメンバー4人(変身済み)が床に飛び降り姿を現すのだった。
「みんな、こいつらが誘拐組織のハンターとハウンドだ。普段の顔は作られたもので、裏では悪事を働いているという話だ」
「巧妙な変装で獲物を狩るってわけか。でもそれも、ここまでだ!」
「人の心を騙す行為は許せないわ!お仕置きさせてもらうわよ!」
「拓斗、変身を!」
「おう! 雷神!サンダーフォース、レディゴー!」 (Raishing! Sandāfōsu, Redi Gō!)
橘拓斗はサンダーレッドに変身した!
ついに5人勢揃いしたサンダーフォースを相手に、毬雄と累児のブラザーズは闘志を漲らせる。
「ふふん、サンダーフォースが何だってんだ! さあ、返り討ちにしてやるぜ!」
「ハハ、楽しみだな。やってやるよ、サンダーフォース!」
毬雄と累児は兄弟の連携攻撃を繰り出してサンダーフォースを翻弄する。彼らは総合格闘技の経験者でもあるため、腕っぷしが強く、巧妙な動きでサンダーフォースを苦しめる。だが如何に暗黒街でそれなりに名も知られたコンビと言えども、所詮は普通の生身の人間。強化服を装着しているサンダーフォースの力強い声と圧倒的な戦闘力に徐々に押され始め、結局毬雄と累児は最終的に降参に追い込まれるのであった。
「あれっ!? そう言えば姐さんは…?」
「そりゃないッスよ、姐さん」( ノД`)シクシク…
サンダーフォースは勝利を収め、毬雄と累児を駆けつけて来た警察に引き渡される一方で、石鼠はいつの間にか姿を消していた。どうやらブラザーズを見捨てて、自分一人だけ先にすたこらさっさと逃げたようだww
「そっちもどうやら終わったようですね?」
「天斗君か。そっちもご苦労さん!」(^^♪
1階と2階で戦闘員を片付けて来た天斗は、3階でサンダーフォースと合流したころには、もう事件は解決していた。天斗とサンダーフォースたちは、捕まっていた鷲とエミリーの拘束を解いた。
「( ´Д`)=3 フゥ…あぁ、苦しかった!」
「鷲、エミリー、大丈夫か?」
「ありがとう天斗! それにサンダーフォースの皆さん!」
「捕まえたあの二人から警察の取り調べで誘拐組織の全容が掴めるといいんだが…」
石鼠姐さん、もう後がない!
おかめ城へと逃げ帰った石鼠であったが、おかめの御前から糾問を受けていた。
「石鼠よ、余は寛大な男ッス。作戦失敗を繰り返したくらいで部下を処刑したりはしないッス。しかし魔女殿が何と言うか…。いくら余の力をもってしても庇え切れないことも当然あるッス」
「お願い! もう一度だけチャンスを頂戴! そこを何とかベラドンナに執り成してよ! 次こそは! 次こそは必ず!!」ふぇぇぇ〜〜( ˃ ⌑ ˂ഃ )
さあ石鼠姐さん、もう本当に後がないですよ!
つづく。
コメント
念動力と格闘術を織り交ぜた戦いかた、良いですね~、こうゆうアクションシーンやっぱり好きですね!
てゆ~か、おいおかめ党戦闘員、バットって…ここはもう少しクールな武器を…
>サンダーフォースVSブラザーズ
ここは「赤2人いるのはおかしい!」ってツッコんで欲しかったですね(もうええって!
おお、サンダーフォースVSブラザーズ、良いですね~
やっと総合格闘術の生かされたのは嬉しいですね、序盤はサンダーフォースを苦しめているところが熱いですね~
>だが如何に暗黒街でそれなりに名も知られたコンビと言えども、所詮は普通の生身の人間。強化服を装着しているサンダーフォースの力強い声と圧倒的な戦闘力に徐々に押され始め、結局毬雄と累児は最終的に降参に追い込まれるのであった。
でたよ…戦隊の数の暴力…強化服装着した奴らが生身の人間をリンチとか最低だ!!(笑
…で、石鼠がえらく静かだな~っと思ったら…あのアマ…逃げやがった
さて…どうしましょうかね…
ブラザーズは…今度は護送車でも襲撃して逃がすか…それとも後腐れもなく悪の組織らしく…
そして石鼠はと…
>「お願い! もう一度だけチャンスを頂戴! そこを何とかベラドンナに執り成してよ! 次こそは! 次こそは必ず!!」ふぇぇぇ〜〜( ˃ ⌑ ˂ഃ )
う~ん…すっかり情けなくなっちゃいましたね、牙すらなくなったのなら…もう…
魔女「あいつら興味あるから寄こしてくれって言ったのおかめの御前なんだし、処理についてはぶん投げちゃうか~♪」
> さて…どうしましょうかね…
> ブラザーズは…今度は護送車でも襲撃して逃がすか…それとも後腐れもなく悪の組織らしく…
とりあえずおかめ党としてはしばらくの間ブラザーズは放置します。彼らも闇の世界に生きるプロ。そう易々と警察の取り調べで組織の秘密を自供したりはしないでしょう。
> 魔女「あいつら興味あるから寄こしてくれって言ったのおかめの御前なんだし、処理についてはぶん投げちゃうか~♪」
はい、言質頂きました!
それでは石鼠姐さんの今後の処遇については、おかめ党に全て委任するということで( ̄ー ̄)ニヤリ
ご無沙汰しております。ブレイブジェニウス、チームブルーの頭脳プレイが光って見事に初陣を飾りましたね。次回はチームターコイズのお披露目といったところでしょうか…。
>でたよ…戦隊の数の暴力…強化服装着した奴らが生身の人間をリンチとか最低だ!!(笑
戦隊モノには宿命的について回る突込みですが、本編中でまともに突っ込んだのはボーゾックだけだったような気が…。
おかめの御前様も学生報道部戦の戦費の肩代わりに続いての恩着せの機会を逃す手はないので三人の処置については穏便に計らうように配慮を求めると思います。何ならボンド星人が身柄を引き受けてボンド星にかくまってもよろしいかと存じます。
> 次回はチームターコイズのお披露目といったところでしょうか…。
鷲くんや天斗くんと違って、AIイラストでルイくんの姿(髪型など)を繰り返し再現できるか?という問題があったりするんですよね(;´・ω・)ウーン・・・
> おかめの御前様も学生報道部戦の戦費の肩代わりに続いての恩着せの機会を逃す手はないので三人の処置については穏便に計らうように配慮を求めると思います。
魔女殿からおかめ党に一任の言質を頂きましたので、とりあえず石鼠姐さんは命拾いしそうです(^^♪
サンダーフォース・・・やはり、紅一点のメンバー構成ですかね?
だれかの声で「赤がふたりおるやんけ!!」と聞こえてきそう・・・(某ゴレンジャーでなく、ゴレンジャイ・・・)
> だれかの声で「赤がふたりおるやんけ!!」と聞こえてきそう・・・
たぶん追加戦士なんですよ…(←震え声)