黒髑髏の美女　第9話

美少年美少女を拉致監禁してコレクションとしている魔宮夫人が、今度は武智探偵事務所の学生探偵たちに挑戦状を叩きつけた。その事件を背後で操っていたのはおかめの御前だったが、計画はいつの間にかディド恒星系第三惑星ボンド星からやって来たボンド星人に乗っ取られていた。

突如乱入して来た第三勢力の謎の女・黒百合ダークリリィに囚われた鷹松優姫。そして相馬晴彦とイサム=ルワン=ラーティラマートに救出され、学生探偵と共同戦線を張ることになった笹南侑衣梨。監禁城の冒険はまだまだ続く。一方、優姫や侑衣梨と同様に監禁城内に囚われていた寺瀬聖佳は、おかめの御前が化けた大亀桃香によって助け出された。

監禁城の最上階

監禁城の最上階、生贄を捧げる祭壇の間に両手を吊るされて拘束されている雨宮梨奈と不破詩織。その様子を先程からずっと物陰に隠れて密かに窺っているのは、一番乗りで最上階へと辿り着いた大亀桃香と寺瀬聖佳の二人である。

「大変だわ。すぐに助けないと！」
「ちょっと待ちなさいよ！ 今すぐ助けちゃうだなんて勿体ない。せっかくの白ショーパン＆白ミニスカの美少女ペアが拘束されているのよ。もう少し鑑賞していたいわ！」
「その中年エロ親父みたいな思考と、白ボトムス＆生足コーデへの並々ならぬこだわり…。もしかして、貴女は本当におかめの御前様なの！？💦」
「だからさっきからそう言ってるじゃないの！ ……あっ、静かに！ 誰か来るわ！！」

現れたのは、この監禁城の主である（はずの）魔宮夫人である。

「黒髑髏の魔力も充分に溜まって来たようです。そろそろ頃合いですね…」

黒髑髏の瞳の光の明滅具合を確認した魔宮夫人はサーベルを抜き、その剣先を梨奈と詩織の喉元に向ける。

「少し痛いけど我慢してくださいね。すぐに終わりますから。全ては一瞬です…」(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

「んん～っ！！んん～っ！！💦」
「んむぐぐ～っっ！！んむむ～んっっ！！💦」

マズい！💦　どうやら魔宮夫人は、本気で梨奈と詩織の命を奪うつもりのようだ。

「魔宮夫人はおかめの御前様のアバター。人質や捕虜の生命には決して危害を加えないようにプログラミングされている筈！」
「どうやら本当にボンド星人の支配下に置かれているようね。でもボンド星人でも無闇に美女の命を奪うとは思えないけど……。一体あの魔宮夫人の身に何が――！？」

それまで隠れて様子を見ていただけだった桃香と聖佳も、さすがにこのままではマズいと梨奈と詩織を助けに飛び出そうとしたが、その前にちょうどいいタイミングで相馬晴彦とイサム=ルワン=ラーティラマート、それて彼らと共同戦線を張ることになった笹南侑衣梨がその場に駆けつけて来た！

「てめー！ 梨奈と詩織に何をするんだ！？ コノヤローッッ!!💢」

晴彦は咄嗟に魔宮夫人に飛び掛かりもみ合いになる。その隙にイサムと侑衣梨は梨奈と詩織の拘束を解いて助け出すが、ようやく彼女たちの両手首の縄を解き終わった瞬間、「ギャアアッ―！！」という魔宮夫人の悲鳴が響いた。驚いたイサムと侑衣梨たちが振り向くと、なんと魔宮夫人が大量の血を流して床に倒れていて、その横には晴彦がさっきまで魔宮夫人が持っていた血まみれになっているサーベルを右手に握っていて呆然と立ち尽くしていたのである。

「キャアアッ！！」

その様子を目撃した梨奈が悲鳴を上げる。

「晴彦、君は……！？」
「…ち、違う！ 俺じゃない！！💦」

ハッと我に返り、状況に気づいて動揺しながらも否定する晴彦。しかしこれはどう見ても、晴彦が魔宮夫人を手に掛けたとしか思えない。そこへさらに黒百合ダークリリィまでもがひょっこりと姿を現した！

「あらあら…これは貴方が〇したの？」
「違う！ 俺じゃない！ 俺じゃないんだ！！」

まさかの〇人事件発生！　ずっと隠れて様子を観察している桃香と聖佳も驚いている。

「何だかとんでもない展開になってきましたね…」
「まさか〇人事件まで起こるとは…。これってボンド星人は承知しているの！？」

カオスな展開へと突入した『黒髑髏の美女』編。次回、いよいよ最終回…！？

雑記　2024/10/02

先日、管理人が就寝中に見た夢についてお話したいと思います。これだけは忘れないうちに語っておきたい。

このブログをご覧の方で、1993年に放送された東映スーパー戦隊シリーズ第17作『五星戦隊ダイレンジャー』の第7話「裏切り者ォッ!」をご存じない方はいらっしゃらないと思います。
戦隊の紅一点メンバーであるホウオウレンジャーこと天風星 リンが他の男性戦隊メンバー二人と共に敵に拉致されて、いつもの採石場にて柱に鎖で縛られて猿轡も噛まされているという、特撮ヒロピン系DIDマニアにとって伝説の回でもあるわけですが、先日、管理人は夢の中で、ホウオウレンジャーが地割れに呑まれて敵に連れ去られた場面から採石場で縛られている場面までの間の時間軸の、実際には放送されていないストーリーを夢の中で見ることが出来たのです！　今からそれについてお話します！

地割れに呑み込まれてしまったリンは、気がつくと敵組織ゴーマのアジトに柱に鎖で縛り付けられていました。ちなみに猿轡は無し。一緒に捕まったはずの男性メンバー二人の姿は、何故か見当たりません。具体的な台詞は忘れてしまいましたが、「私をどうするつもり！？」的な台詞は言っていたようないなかったような…。リンは緊張した表情をして怯えながら耐えています。そこへ敵女幹部のガラ中佐がやってきてリンをナイフで〇そうとするピンチになりますが、確か同僚のシャダム中佐に止められて、リンは事なきを得たような気がします（原作ではリンたちを捕まえたのは、シャダムやガラ、ザイドスら三幹部とは対立している大僧正リジュの手下の鉄面臂張遼なので、そもそもこの場にシャダムたちがいるのはおかしいのですが…）。

管理人の記憶にあるのはここまでです。この後原作通りにリンは大五（シシレンジャー）や知（キリンレンジャー）と共に例の採石場に連れて行かれて猿轡を噛まされて、道士・嘉挧をおびき出すための餌にされたのだと思われます。

これだけ読んでもあまり参考にならなかったかもしれませんが、管理人には今後のDIDストーリーで構築する上で大いに参考になりました。ブログをご覧の皆様も、もし理想のDID夢を見たご経験がおありでしたら、是非コメント欄にてその体験談をお聞かせくださると嬉しいです。

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