琉那市に遠征合宿に訪れていた鷺島国際大学女子バドミントン部エース選手の星愛怜美花、同じく同大男子陸上部所属の女子マネージャーである天帆美空の失踪を皮切りに、次々と琉那市で巻き起こる若者の失踪!
連続誘拐事件の可能性が濃厚であると判断したシブルリックオーダーは直ちに極秘捜査を開始したが、合宿を取材に来ていた鷺島国際大学報道部の取材クルーである漆崎亜沙美の拉致に巻き込まれて紫城心翔が、さらには京都にいたフィリス=ミラ=エクセリアも犯人一味に捕らえられてしまった!
そして心翔以外のシブルリックオーダーを罠に嵌めてまんまと始末し、亜沙美含む報道部クルー全員をも捕虜とすることに成功した石鼠&ブラザーズ一味は……。
囚われた者たち
「んんー!んんー!」
「んんっ、んむむぅぅー!!」
「んむぐぐ、んんううっっ~!!」
狭い部屋に8人の人質が所狭しとぎゅうぎゅう詰めにされている。だがそこへようやく救出の手が届いた。ミラージュマスクの手引きで落とし穴から脱出できた美濃本敦と瀬尾梨帆。そして孝森祐宜と共に駆けつけたフィリス=ミラ=エクセリアだ。
「先輩、遅いじゃないですか!」
「スマンスマン、でもこれでも急いだんや。ほい、これ、お前の弓と矢筒持ってきたで」
祐宜は縄を解かれた椿姫絢那に持ってきた武器の弓矢を渡す。絢那の正体は、祐宜と同じ検非違使だった。絢那の履いていた靴の底に発信器が仕掛けられており、それを頼りにして祐宜とフィリスはこの場所の位置を割り出したようだ。
「一目見たときから隙がなくて只者じゃないとは思ってはいたけど、アンタが検非違使だったとはな…」
「はじめましてシブルリックオーダーさん」
「えっ! その男の子がシブルリックオーダー!?」
今回が心翔と初対面である亜沙美は勿論、以前に面識のある洸介たちもシブルリックオーダー(心翔)のヘルメットを脱いだ素顔を見るのは初めてである。
「そういった詮索は後々。それよりも今はここから脱出だ!」
石鼠とブラザーズ、御用となる!?
「んむむぅぅー!!んぐぐぅぅー!!」
「んんっ、んんっ!!」
いよいよゲームマスターから課せられたノルマ達成まで2人と迫った石鼠とブラザーズ。手っ取り早く琉那市内を修学旅行に訪れていた女子高生の琴川玲奈と椎穂亜弥を某観光名所の裏通りで車で待ち伏せして拉致し、意気揚々とアジトへと引き上げる最中である。他の人質全員に逃げられた後だとは露知らずww
「やりましたね姐さん、これでギャラは俺たちが総取り確定ですよ♪」
「今夜は行きつけの居酒屋でバーッと飲もうか?」
「それ、賛成ッス!」
しかし交差点の角を曲がったところでシブルリックオーダーがブラスターを前方に向けて待ち構えていた。背後にも刀を抜いた祐宜と弓を引いた絢那の二人が立ちはだかり、石鼠とブラザーズは完全に退路を断たれた。
「チクショー!! あいつらいつの間に逃げ出しやがった!?」
「こうなったら正面突破だよ! 猛スピードで突っ込みな!」
「合点ッ!!」
猛スピードで車を発進させ、敵中突破を図る石鼠とブラザーズ。しかしワンボックスカーを強化服に身を包んだシブルリックオーダー3人が易々と受け止め、軽々と車体を持ち上げてしまう。焦る毬雄は人質の玲奈にナイフを突きつける。
「こ、こっちには人質がいるんだぞ!💦 この女の子に怪我をさせたくなかったら、車体を今すぐ降ろしやがれ!!💦」
「んんむむぅぅー!!(助けて―!!)」
しかし絢那の放った百発百中の弓矢が毬雄が握るナイフを叩き落した。この後いろいろ戦闘があって、敗れた石鼠とブラザーズは警察からお縄を受ける身となったのである。
エピローグ
数日後、石鼠とブラザーズは警察署の留置所から脱獄して姿を消した。そして誘拐ゲームの黒幕であるボンド星人からシブルリックオーダーの拠点である宇宙ステーション『シュヴァイリヴュート』に総司令フィリス宛でメッセージが届けられた。
「シブルリックオーダーの諸君、我々ボンド星人は決定した! 諸君を我々の仕掛けるゲームにとって最大の障害の一つと見做し、必ずや諸君らの組織を壊滅に追い込むことであろうことを。覚悟を決めたまえ。フフフフッ…」
完
コメント
とある高級クラブのVIP室にて、ドレスを纏った可憐とも妖艶ともとれる女が、高級そうなソファーに座り、あからさま不機嫌そうな顔をしながら天井を仰いでいた。
「それで、ちゃんと手を回して逃がしたのよね?」
そう言いながら女は、直立不動に立つ正面の男に声をかける。
「とりあえずいつものように協力者に動いてもらい、無事に脱獄させました」
男はやや緊張した声で答える。
「そう…で、あいつらが身を隠した場所は解ってるわよね…?」
「その辺も大丈夫です、海外に逃がす手は…」
「誰に〇らせようかしら!?」
男の言葉を遮るように女が声を上げる。
「…え、あの…と言いますと…?」
「まあ予想外の奴らに介入されたとはいえ、警察に捕まり面も割れた、特に犬どもは表で派手な仕事してたしね~、まあクライアントもゲームと言うことでペナルティはなしってことらしく報酬も払ってくれるらしいけど、信用はがた落ちね、どこぞのド素人の脱獄犯が出来た仕事をプロの私達の組織がしくじった…これがどうゆう意味か解るわよね?」
そう言いながら男に鋭い目を向ける女。
「それは…彼女らを始末するということですか…」
「当然でしょ、普通ならあなたを行かせても良いのだけど、アンシーリーにでもお願いしようかしら、彼は〇しも出来るから、プロセルピナのような可愛げのある子だったら前みたいにオシオキで済ませてあげれるんだけど…あいつ可愛げないし、ウチらを売る可能性だってある危険分子よ、まあ仕事出来る方だから使ってきたけど、そろそろ潮時か…あの犬も目立ちすぎるしね…これで周りにも示しはつくでしょ」
そう言いながら一息つくように、女は置かれたワインを口に含む。
「その件ですが…少し預からせて頂けませんか…?」
「あらあら、どうゆう意味かしら?今すごい裏切りにあった気分なんだけどぉ?」
そう言いながら頬杖をつき、更に鋭い目つきで男を睨みつける女。
「…ブラザーズはとりあえず顔や源氏名も変えさすかして、石鼠は元々地味で目立たない女ですからどうとでも身を隠すことも…」
「随分庇うのね~、あなたはいつからそんなに甘くなったのかしら~、昔だったら私に同調してくれてたはずなのにな~」
「このまま処分するには惜しい狩人かと…それでなくてもうちの組織は人材が…ここで見せしめで始末しようものなら他の狩人達にも影響が…」
コンッ!
男の言葉を遮るようにテーブルに置かれるワイングラス、そして女がグラスにワインを注ぐ。
「まあ座ってあなたも飲みなさい、今晩は久しぶりにゆっくりと話しましょう、今回の始末をどうつけるかを、私を楽しませてくれたら気が変わるかもしれないわよ」
完結編ときましたね!
>祐宜は縄を解かれた椿姫絢那に持ってきた武器の弓矢を渡す。絢那の正体は、祐宜と同じ検非違使だった。絢那の履いていた靴の底に発信器が仕掛けられており、それを頼りにして祐宜とフィリスはこの場所の位置を割り出したようだ。
さすが抜かりないですね祐宜くん、このサイトでの顔つき男子の中では強キャラの部類に入るだけのことはあります、そして絢那ちゃんの活躍がようやく見れましたね~
修学旅行は沖縄が大人気、まあ季節的にも今と真逆でしょうからね、一番楽しい時でしょうから!
そして今度のターゲットが玲奈ちゃんと亜弥ちゃん、この2人も石鼠姐さんのお嫌いなリア充ですからね~、何か見えない力が大きく働いているのか、男の気配がない2人ではありますが…
ノルマ達成やったぜ姐さん…っと思ったらまさかのジブリックオーダーと検非違使がタッグを組んで立ち塞がってきた!
前門にハイテクども、後門にチート術師、これはもう無理ゲーですね、毬雄なんて見事な小悪党っぷりを見せてくれましたね~
そしてナレ死した石鼠&ブラザーズ御一行は警察のお縄に…めでたしめでたし…
…が、今回の件でシブルリックオーダーは新たな敵を作ってしまったようですね~、妖魔結社ザイザムとボンド星人が共闘することになるのか、それとも三つ巴になるのか気になりますね!
ちなみに…新たな狩人(ハンター)で考えていたキャラがいるのですが、どうも妖魔結社ザイザム向きになっちゃいました、ちょっと提案したいのですがどうでしょうか?
さて…今回しくじった石鼠とブラザーズ…
石鼠と報道部との因縁…いや、誘拐組織のボスの魔女にとっては知ったことではないし、組織的には始末という流れで…消しちゃおうかって厳しいことも考えてますが、
管理人様的にはまだまだ使えると思って頂けるのでしたら、仲介者の説得が上手くいったということにして使っていきたいなと思っています。
> ちなみに…新たな狩人(ハンター)で考えていたキャラがいるのですが、どうも妖魔結社ザイザム向きになっちゃいました、ちょっと提案したいのですがどうでしょうか?
是非お聞かせいただきたいと存じます。
ザイザム向きのキャラなら、もしかしたらビオベミラ様に代わる後任の大幹部に推挙される可能性も。
> 石鼠と報道部との因縁…いや、誘拐組織のボスの魔女にとっては知ったことではないし、組織的には始末という流れで…消しちゃおうかって厳しいことも考えてますが、
> 管理人様的にはまだまだ使えると思って頂けるのでしたら、仲介者の説得が上手くいったということにして使っていきたいなと思っています。
SS拝読しました。魔女は大変ご立腹のようですが、面が割れたと言っても闇の世界に生きる住人に顔なんて所詮あって無きが如きものですし、これで退場させちゃうのは勿体ない。石鼠姐さんには是非とも鷺島国際大学報道部に対してお礼参りを実行して頂きたいですし、もっと漆崎亜沙美ちゃんや他のリア充との絡みが見たいです。何卒魔女殿にはご再考をお願いします。<(_ _)>
とりあえず、管理人様のお気持ちが通じたと言う事で、ボスの魔女さんは「とりあえず今回は許す」とのことにしておきます、
自分も石鼠姐さんとブラザーズにはもう少し活躍して欲しいですからね、鷺島国際大学報道部に対してお礼参り(逆恨みだ!)他、もっとリア充どもを苛めて欲しいですからね(笑
>ザイザム向きのキャラなら、もしかしたらビオベミラ様に代わる後任の大幹部に推挙される可能性も。
実は…ビオベミラ様直属です、ある逆に右腕的な存在として補助する側に回るかもですね…って、まあ性格にかなり難アリですが…早速プロフィール載せときます
妖魔結社ザイザム オリハルコン適正強化人間
製造番号(お任せします)
コードネーム(お任せします)
妖魔結社ザイザムの作り出した強化人間で、オリハルコンの適正者。
見た目は10代後半の中性的な顔をした美少年、一人称は「僕」
戦うことに悦びすら感じている戦闘狂、エキセントリックな性格で、狂暴かつ凶悪、時として仲間であっても容赦しない。
ありとあらゆる薬物投与や外科的手術により肉体強化され、生身でも常人よりもはるかに強い。
だが強化人間として精神操作を受けた影響からか精神が安定しておらず、躁鬱状態になることがある。
強化人間製造の指揮をとった戦略諜報参謀ビオベミラを母親のように慕っており、普段は「ビオベミラ様」と呼んでいるが、気が昂ると「ママ」と呼ぶ。
相手だけではなく自分の命を軽んじているところがあり死ぬことを恐れていない、しかしビオベミラに見捨てられることにだけは恐怖を感じている。
戦いに関しては手段を選ばず、むしろどんな卑劣な手を使ってでも勝つことにのみ執着している、尚且つ執念深く狙った相手はとことんまで追い詰める。
記憶操作の影響からかジブリックオーダーには並々ならぬ敵意を持っており、彼らを全て捕えビオベミラの元に並べることこそ自らの使命だと考えている。
普段はホストのようなスーツで身を包んでいるが、戦闘時はクリムゾンレッドのプロトタイプハイテクオリハルコンスーツを纏っている。
武器はザイザム製ブラスターの他に、紫城心翔の流星(オリオン)のバスタードソードと同じ性能を持った剣型のチェーンソー。
主なセリフ
「ほらどうしたんだい?もっと僕を楽しませてくれよおおおおおおおお!!」
「うるさいうるさいうるさいんだよお前らあああああ、もう黙れよおおおおお!!」
(人質に対して)「ほら、もっと泣いてよ、叫んでよ、奴がくるまでもっと僕に君の歌を聞かせてくれよ!」
「嫌だ…このままじゃビオベミラ様に…ママに捨てられる、それだけは嫌だ…勝たないと勝たないと…」
所謂凶悪プッツンキャラです、普段はややキザな感じの美少年ですが、気持ちが昂ると三白眼になって変顔を見せてくれるタイプだと思ってください。
本来は誘拐組織の魔女の直属エージェントにしようと思ったのですが、それよりも強化人間にしてオリハルコンスーツを着せ、ジブリックオーダーと戦わせた方が面白いかと思ってビオベミラ様の直属の方に変えました。
ちなみに元はクローンなのか、オリハルコン適応者が誘拐され洗脳されたのか、その辺の設定は決めていません。
ちなみにこの男はザイザム大首領よりもビオベミラ様に忠誠を誓っているので、ビオベミラ様が謀反を起こそうものなら迷わずそっちについて行きます。
ちなみに自分の中ではこの男には明確なモデルとしたキャラがいます、「天空の〇スカフローネ」のディラン〇ゥ様と言えば管理人様ならお分かりかと思われますが。
強化人間はちょっとガン〇ムを参考にしました。
この男はあくまでもプロトですので、逆に妖魔結社ザイザムの兵隊造りにお役に立てればと思っています、試作段階で廃棄でもOKです。
石鼠姐さんとブラザーズを助けていただき、ありがとうございます。
まだまだ彼女と彼らには利用価値があります。
処刑してしまうのはそれからでも遅くはないでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ
ビオベミラ配下の美少年ライバルキャラ、いいですねぇ。是非とも採用したいのですが、こちらのキャラデザに予算配分を回してしまう(メカも絡む以上、どうしてもキャラデザ代は普通より跳ね上がります)と、新規の緊縛・拘束系イラストの作成が後回しになってしまうのがネックなのであります。残念ながらしばらくはキャラ設定はお蔵入りということになりそうです。でもいつかはイラスト化などで具体化してみたいです。
ちなみにエス〇フローネはリアルタイムではありませんがレンタルビデオなどで見てました。管理人はシリーズ前作のガル〇ーバやリュー〇イトも好きでしたが(当時、テレ東の「異世界ロボットアニメ三部作」と呼ばれていたらしいです)。
脱走を許してしまった警察にある意味拍手ですね( ̄▽ ̄)
どんどんと誘拐ゲームを進めていただきたく・・・石鼠女史が個人的に気になる存在です。
そろそろ誘拐ゲームは一旦お休みして、またTEAM FRIENDSのお話に戻そうかと思っています。それに石鼠姐さんもこのまま引っ込んではいないはず。
完結編お疲れ様です。玲奈ちゃん亜弥ちゃんコンビを捕まえてゲームクリア、と思ったら今までの人質はすでに救出済みで挙句の果てにはシブルリックオーダーと検非違使の連携プレイで逮捕、なんとも間が悪いことで…。内通者の手引きで脱獄には成功したもののこれでは抹殺対象になってしまうのもやむなしでしょうね。おかめ党で使うにしてもあまりにもリスクが高すぎるようですし、天山桜桃の下働きにするのも問題大有りですね。
>今回の件でシブルリックオーダーは新たな敵を作ってしまったようですね~、妖魔結社ザイザムとボンド星人が共闘することになるのか、それとも三つ巴になるのか気になりますね!
シブルリックオーダーに宣戦布告とはボンド星人も思い切った手に出たものです。フィリス様に10人分、ユニット部隊に5人分、サポートメンバーに3人分、といった具合にボーナスポイントを設定して対応しそうですね。妖魔結社ザイザムとの共闘ですが、今回のフィリス様狙いでやらずぶったくり的な対応をされましたので否定的でしょうね。
> 内通者の手引きで脱獄には成功したもののこれでは抹殺対象になってしまうのもやむなしでしょうね。おかめ党で使うにしてもあまりにもリスクが高すぎるようですし、天山桜桃の下働きにするのも問題大有りですね。
一度正義のヒーローに負けたくらいで即粛清なんて厳し過ぎやん( ノД`)シクシク…
まだだ…石鼠姐さんはまだ終わらんよ!!
これからも石鼠姐さん&ブラザーズのご活躍を祈念します。