悪のマッドサイエンティスト・暗黒大博士とハイテク犯罪者兄妹サイバーヴァイパーズによって誘拐された勢川理人たちを救うため、朝比奈テニスショップのオーナー・朝比奈梢こと紅蓮の乙女グリムゾンエンジェルは、単身で地獄谷のデビルタワーへと向かった。
オメガD1との対決
深い谷底にそびえ立つデビルタワー。その入口に降り立ったのは、紅蓮のスーツに身を纏った女戦士――グリムゾンエンジェルだった。
彼女の前に立ち塞がるのは、全身を黒鋼の装甲に覆われ、赤い光を宿す目を輝かせる戦闘用アンドロイド「オメガD1(ディーワン)」。暗黒大博士ご自慢の最高傑作の一体である。そしてすぐ傍では、口に猿轡を噛まされた勢川理人が柱に縛り付けられている。
「んんっ!んぐぐーっ!!」

オメガD1は、は、leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。
背景は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。
「侵入者、排除対象。」
無機質な声とともに、オメガD1は拳を振り上げた。
轟音とともに大地が震え、衝撃波が周囲の瓦礫を吹き飛ばす。しかし、グリムゾンエンジェルは紙一重でその一撃をかわし、空中へと舞い上がる。
「機械ごときに、負けるわけにはいかない!」
赤き羽を翻し、彼女は炎を纏った拳を繰り出す。「ブレイジングナックル!」
激突する拳と装甲。灼熱のエネルギーがオメガD1の装甲を焼き焦がし、衝撃で巨体が後退する。しかし、それでもオメガD1は倒れず、機械仕掛けの精密な動きで態勢を立て直した。
「耐久度、七十五パーセント。戦闘、続行。」
「タフなやつね……だったら、これで決める!」
グリムゾンエンジェルは空高く跳び上がり、両の掌に烈火のエネルギーを集中させる。
「クリムゾン・インフェルノ!」
彼女の手から解き放たれた紅蓮の光線が、オメガD1の胸部を貫いた。轟音とともにアンドロイドの装甲が崩れ、爆炎が谷底に響き渡る。
黒煙の中、オメガD1は膝をつき、ついには沈黙した。
勝負は決した。
グリムゾンエンジェルは軽く息を整え、素早くタワーの入口へと駆け寄る。
そこには、拘束されていた勢川理人の姿があった。彼は目を見開き、グリムゾンエンジェルを見つめている。
「大丈夫?」
「あ、ああ……どこの誰だか知らないけど、助けてくれてありがとう。でも、愛実たちは……?」
「まだタワーの中よ。でも、ここは危険だから、あなたは逃げて。あなたの友達は私が必ず助けるから」
彼女の言葉に、理人は拳を握りしめた。
「愛実たちを残してなんて行けるわけないだろ! 僕も行く!」
「……っ! あなたを守る余裕なんてないのよ!」
「だったら足手まといにならないようにする! 僕…いや、俺だって愛実たちを助けたいんだ!」
必死の形相で言い張る理人を見つめ、グリムゾンエンジェルはしばし沈黙した。
やれやれ、と言いたげに肩をすくめ、彼女は渋々と頷く。
「……仕方ない。絶対に無茶しないでよ?」
「もちろん!」
理人は力強く頷いた。
こうして、グリムゾンエンジェルと勢川理人のデビルタワー潜入作戦が始まった――。
待ち受ける次なる敵

グリーンデーモンは、leonardo.aiのモデルDreamShaper v7で生成しました。
背景は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。
一方、デビルタワー3階では、藤永沙織を人質にしているバイオ怪物のグリーンデーモンが、グリムゾンエンジェルの到着を今か今かと待ち構えていた。コイツもまた、暗黒大博士が造ったご自慢の生体兵器である。
「オメガD1がやられたらしいな。不甲斐ない奴よ。この俺こそが暗黒大博士様に創造された唯一無二の最高傑作なのだと証明してくれよう! ぐへへ…!!
果たしてグリムゾンエンジェルはグリーンデーモンに勝利し、沙織を助け出すことが出来るのであろうか!?
つづく。
コメント
TEAM FRIENDSのメンバーを救いにデビルタワーに乗り込んだ紅蓮の乙女グリムゾンエンジェル、まず正面ゲートに捕えられていたのは勢川理人くん、
そして立ちはだかるのは暗黒大博士自慢の鉄くず…戦闘用アンドロイド「オメガD1(ディーワン)」!
やはりアンドロイドだけあってタフですが、序盤の相手、大したことはなかったですね。
そして助け出された理人くんでしたが、仲間になりたそうにこちらを見ていた!
正体がバレと困るし、足手まといだし、正直なところ帰れと言いたいところでしょうけど、ここで1人にしてまたキイロスズメバチに攫われると面倒くさいですからね…
勢川理人が仲間に加わった!
こうやって助けるごとに仲間が増えていくのでしょうけど、はたして役に立つのか足を引っ張ることになるのか、場合によってはグリムゾンエンジェルが危機に陥ってしまうかもですね。
さて次の人質はは沙織ちゃん、待ち受けているのは…なんかアン〇レラ社が開発した生物兵器の亜種みたいなやつが…
キシャーとか言いながら首刈ってくるわけでもなく、一応知性みたいなものはあるみたいですね、ただ、早速負けフラグ台詞吐いてますねこいつ。
> こうやって助けるごとに仲間が増えていくのでしょうけど、はたして役に立つのか足を引っ張ることになるのか、場合によってはグリムゾンエンジェルが危機に陥ってしまうかもですね。
管理人も理人くんは九分九厘足を引っ張るので?と予想しますが、例えばグリムゾンエンジェルが敵の目を引き付けている間に理人くんが人質救出を引き受けるなど、細かい点での活躍の機会はあるかもしれません。
> さて次の人質はは沙織ちゃん、待ち受けているのは…なんかアン〇レラ社が開発した生物兵器の亜種みたいなやつが…
大変お待たせいたしました。次回は女の子のDIDです。
沙織ちゃんの活躍?にご期待ください。
暗黒大博士が仕掛けた死亡遊戯が遂に始まりました。先陣を切ったのは戦闘用アンドロイド、グリムゾンエンジェルに救出された理人君、仲間を見捨てられないという心意気はいいのですが、それがなんか壮大なフラグを立てているような気が…。そして次に待ち受けるのはバイオ怪物。ということは倫生君の所で待ち受けるのはサイボーグ、強化人間の類ということになるんでしょうか。なんかゴーストバンクの軍団構成を連想してしまいました。
> そして次に待ち受けるのはバイオ怪物。ということは倫生君の所で待ち受けるのはサイボーグ、強化人間の類ということになるんでしょうか。なんかゴーストバンクの軍団構成を連想してしまいました。
ロボットもバイオモンスターも造れてしまう暗黒大博士に、専攻分野というものはないのでしょうか?(;^_^A アセアセ・・・
仮に暗黒大博士の配下が、某ネ〇ス帝国や某ク〇イシス帝国のような怪人の種類によってカテゴリが分けられる軍団制だとしたら、それぞれを率いる軍団長とかいそうですね。