悪の組織ネオブラックマフィアの違法薬物取引の現場を偶然目撃してしまった、ごく普通の平凡な男子高校生・夏幹時生。その時生を警護するため、ブレイバーズの錦織佳代と甲賀流天才少年忍者・稲垣健斗は、ICPO特命捜査官・彩堂寺戒と3人でチームを組んで警戒に当たる。
学校の中でネオブラックマフィアの工作員に襲われ、危うく拉致されるところだった時生を間一髪で保護した戒たちは、念のために彼を病院へと移送したが、敵の魔手は時生の幼馴染・広田真衣にも及ぼうとしていた。
※一部文章は、chatGPTで生成しております。
襲われる真衣
夏幹時生を病院で見舞った帰りの途中、広田真衣は突然目の前に停まった不審なワンボックスカーに行く手を遮られ、中から飛び降りて来た全身タイツ姿の怪しい男たち――ネオブラックマフィア戦闘員に取り囲まれた!
「…えっ? あ、あなたたちは誰!?」
「キキ―ッ!! 広田真衣だな?」
「大人しく一緒に来てもらおう。さあ車に乗るんだ!」
「何するんですか!? キャアアッ!!…だ、誰か助けて―っ!!」
強引に車の中へと押し込まれた真衣は、そのままどこかへと連れ去られてしまった。
病室の決断
病室のベッドの上で横になりながら、夏幹時生は暇を持て余していた。窓の外から射し込む午後の日差しに目を細め、手元のスマホをいじるだけの退屈な時間。何か面白いことでも起きないかと内心でぼやいていると、不意にスマホの着信音が鳴り響いた。画面に表示された名前は広田真衣。
「真衣か?さっき帰ったばかりなのに、どうしたんだろう?」
少し首を傾げながら電話に出る。だが、耳に届いたのは予想外の緊迫した声だった。
「時生!助けて!」
真衣の悲痛な叫び声に、時生は思わず体を起こした。
「真衣!どうしたんだ真衣!返事をしろ!」
焦りと不安で声を荒げる時生。しかし、彼女の声は途切れ、その代わりに聞こえてきたのは、不気味な男の薄ら笑いだった。
「……誰だお前は!?」
時生が怒鳴ると、男の声が冷酷な調子で答える。
「夏幹時生だな?広田真衣はこちらで預かった。助けたければ、こちらで指定した場所の廃工場まで今日中に一人で来い。地図はメールで送る。言うまでもないが、もしブレイバーズにこのことを知らせたら、人質の命はないと思え」
その言葉に、時生の胸が強く締め付けられる。
「待ってくれ!ブレイバーズが四六時中俺の周囲を見張ってるんだ。アイツらに気づかれずに一人で行くなんて無理だよ!」
男は冷笑を浮かべるように声を低めて言い放った。
「今日中には退院できるだろう?何とか隙を突いてブレイバーズの目を晦ましてこい。それとも、お前の可愛い幼馴染がどうなってもいいのか?」
その言葉に、時生の拳は強く握りしめられた。
「……分かった。何とかやってみる。でも真衣には指一本触れるんじゃねえぞ!」
電話は無情にもぷつりと切れた。画面を見つめる時生の手は震えている。そこに立ち上がりたくても立ち上がれないほどの葛藤と恐怖が渦巻いていた。
「どうする……どうすればいい……!」
一瞬、思考が止まりそうになる。しかし、その時、病室の扉が開き、廊下で待機していた錦織佳代が中に入ってきた。
「時生くん、今、病室から話し声が聞こえてきたけど……誰かから電話?」
その問いに、時生は慌てて顔を背ける。
「あ、ああ、ただの……営業の電話だよ。なんか変な勧誘でさ」
苦し紛れにそう答える時生を、佳代はじっと見つめたが、やがて肩をすくめた。
「そう……それならいいわ。それより、退院の手続きを取ってきたから、君も帰りの支度をして」
そう言い残して佳代は再び病室から出て行った。
時生はベッドに腰掛けたまま、頭を抱えた。
「いったいどうしたらいいんだ……」
一人で廃工場に向かうしかない。しかし、佳代や戒たちが四六時中監視している中、彼らを出し抜くのは至難の業だ。彼女たちを信じるべきか、真衣を守るために独断で動くべきか――どちらの道を選んでも危険は避けられない。
時生はスマホに送られてきた地図を見つめながら、決意を固めるべく深く息を吐いた。自分がどうにかしなければ、真衣が危険に晒される――その一心だけが、彼を突き動かしていた。
逃走未遂と説得
退院の手続きがすべて完了し、病院の玄関を出る直前、夏幹時生はふと足を止めた。隣には付き添いの錦織佳代が立っている。
「どうしたの?」と佳代が首を傾げる。
時生はわざとらしい調子でお腹を押さえた。
「ちょっと……トイレに行きたくなった」
佳代は一瞬、怪訝な顔をしたが、「まさか男子トイレにまで一緒について来るなんて言わないよな?」と時生が苦笑交じりに言うと、肩をすくめて引き下がった。
「分かったわ。でも早く済ませて来てね。変な気を起こさないでよ?」
「分かってるって!」
そう言いながら、時生は病院内の男子トイレに駆け込んだ。しかし、その言葉とは裏腹に、彼の考えは最初から決まっていた。トイレの個室に一旦入ると、窓を開けて外の様子を確認する。幸い、外には誰もいない。
「よし、今だ!」
時生は窓枠に手を掛け、素早く外に飛び降りた。地面に着地すると、周囲を見渡しながらそっと息をつく。
「なんとか上手くいった……」
だが、その安堵は長くは続かなかった。
「それで逃げたつもりか?」
冷静な声が背後から響く。振り返ると、そこには冷たい目でこちらを見据える彩堂寺戒が立っていた。その隣には腕を組んでムッとした表情を浮かべている稲垣健斗。
「こんなこったろうと思ったよ」健斗が皮肉っぽく言う。
時生の心臓が跳ね上がる。なんとか反対側に走ろうとしたが、今度は正面から佳代が駆け寄ってきて行く手を塞いだ。
「やっぱり逃げようとしたのね」と、佳代が呆れたようにため息をつく。
あっという間に3人に取り囲まれた時生は、観念して両手を挙げた。
「待ってくれ!俺の話を聞いてくれ!」
戒が鋭い目を向ける。
「どういうつもりだ?」
時生は目をぎゅっと閉じ、意を決して言った。
「頼む!見逃してくれ!俺が行かないと、真衣が危ないんだ!」
「真衣ちゃんが!?」佳代が驚いた声を上げる。
「どういうことだ? 説明しろ」戒が時生を問い詰める。
時生はこれ以上隠し通すことはできないと悟り、電話で受けた脅迫の内容、そして真衣が誘拐されたことをすべて打ち明けた。話を聞くうちに健斗の顔が怒りで真っ赤になる。
「ちくしょう!ネオブラックマフィアの奴ら、汚い手を使いやがって!」
時生は必死の表情で戒に訴える。
「分かるだろ?俺が行くしかないんだ!どうかこの場は見逃してくれ!」
戒は腕を組み、時生の言葉を黙って聞いていたが、やがて静かに口を開いた。
「その気持ちは分かるが、独りで行ったところで、彼女を助けられる保証はない。それどころか、お前も捕まって二人とも危険な目に遭うだけだ」
「でも……!」
「真衣さんは俺たちが必ず助ける」戒が毅然とした口調で言う。佳代も「時生くん、君の気持ちは分かるけど、ここは一人で突っ走らないで。私たちを信じて」と時生を説得する。
戒も冷静に続けた。
「お前が無事でいることが真衣さんにとって一番の救いになるんだ。俺たちで作戦を立てて、必ず彼女を救出する」
時生は苦しげに目を伏せたが、やがてゆっくりと頷いた。
「……分かった。頼む……真衣を助けてくれ」
その言葉に戒が力強く頷く。
「任せておけ。俺たちはそんなに甘くない」
3人はその場で立ち止まることなく行動を開始し、真衣救出のための作戦を練り始めた。時生の胸にはまだ不安が残っていたが、それでも戒たちの頼もしさに心のどこかで希望の光を感じていた。
一方その頃、ネオブラックマフィアが指定した廃工場の中では、誘拐された真衣が捕らえられていた。そのすぐ傍には、加茂嶋青虎こと怪人ネイビータイガーの姿も!
「フフフッ…よかったな、お嬢さん。もうじき愛しのボーイフレンドが助けに来てくれるぜ? ガァァッッ!!ルルルルゥッッ!!!!!!」
「んっ、んんっ、んんーっ!!」
危うし、真衣!!
つづく。
コメント
時生くんの見舞いを終え帰路につく真衣ちゃんに、突如襲い掛かる謎のタイツ軍団!
そして病院で暇してる時生くんのスマホに真衣ちゃんを誘拐したという犯人からの脅迫の電話!
いいですね~、王道のDIDシチュエーションじゃないですか!
そしてブレイバースを巻こうとする時生くん、ドラマとかだったら逃走成功して散々護衛をかき回してくれるんでしょうけど、銀髪眼鏡は簡単に引っ掛かってくれませんでしたね…っていうか密かにGPSとかつけられてるんじゃないですか時生くん、
観念して事情を説明し時生くんはブレイバーズの忍者コンビと銀髪眼鏡に協力を仰ぐことに、なんだかサクサク展開が進んでますね~逆に気になります。
そしてようやく縛られ猿轡をされた真衣ちゃんを拝むことができました!
その横に、既に変身モードの加茂嶋青虎こと怪人ネイビータイガーが…縛った女の子の前で青色の半裸のオッサンが、絵面的にどうなのこれ!?
それに、なんか色々触手とか増えてませんか、BIOHAZARDのクリーチャーの第二形態みたいになってますね…