BRAVERS EDITION　episode.01

※一部文章の作成に、chatGPTを使用しております。

強襲！ ネオガイスト基地

　中央アジアの数か国の国境に跨る山岳地帯。ここに悪の組織「ネオガイスト（Neo-Geist）」の秘密基地があるとの情報をキャッチした「ブレイバーズ（BRAVERS）」シグフェル隊に属する三人の戦士たちは、密かに集結していた。ネオガイストの拠点を壊滅させるための作戦が今、始まろうとしているのだ。

「皆、準備はいいか？」天凰輝シグフェル、牧村光平が静かに問いかける。

「いつでも行けます！」スワローレギウス・パワードモード、稲垣千秋が力強く応じる。

「やってやりますよ、長官！」ライオンレギウス・パワードモード、獅場俊一が拳を握りしめる。

三人は互いに頷き、夜明けと共にその拠点へと向かって行く。ネオガイスト基地は、高い壁とセキュリティシステムで厳重に守られていた。しかし、スワローレギウスは空中機動力を駆使し、静かに監視カメラを無力化していった。

「侵入完了。行くわよ」スワローレギウスの報告に、シグフェルとライオンレギウスも慎重に動き始める。しかし三人が内部に侵入すると、そこには無数の武装アンドロイド兵が待ち構えていた。彼らの存在は既にバレていたのだ。

「来るぞ！」シグフェルが叫び、火星剣マルスエンシスを握りしめる。

　ライオンレギウスは、豪快なキックで敵を吹き飛ばしながら突進し、百獣の王の雄たけびと共に、敵兵たちが次々と倒れていく。

　スワローレギウスは、その機動力を活かし、空中からの連続攻撃を繰り出す。「ツバメ疾風斬！」高速で移動しながらの斬撃で、敵を次々と斬り倒す。しかし、敵の数は多く、次第に三人は追い詰められていく。シグフェルは汗を拭いながら言った。「これじゃキリがないな…」

その時、ライオンレギウスが力強く叫んだ。「長官、俺たちにはまだ必殺技があります！」

スワローレギウスも頷く。「そうね、ここで一気に決めましょう！」

三人は互いに視線を交わし、全力を振り絞る。

「斬天紅蓮！」シグフェルの赤い猛火の斬撃が、敵の陣を一気に焼き尽くす。

「風神翔撃！」スワローレギウスの高速旋回からの連続攻撃が、残る敵を打ち砕く。

「獅子烈風拳！」ライオンレギウスの強烈な拳打が、最後の敵兵を吹き飛ばした。

謎の少年

　ネオガイスト秘密基地の急襲作戦は成功した。後方で待機していた部隊が、シグフェル隊から敵が全滅したとの連絡を受けるとすぐに駆けつけ、順次基地内の制圧任務に取り掛かる。しかし一つ心残りとなったのが、ネオガイストの指導者・アナスパー大佐を一足違いで取り逃がしたことだ。ネオガイストとの戦いはまだしばらくは続くだろう。

　戦いが終わり、無人となったネオガイスト基地の内部は静寂に包まれていた。変身を解除した光平、俊一、千秋の三人は、残骸の中を慎重に進みながら、他の隊員たちと手分けしながら基地内部を調査していた。

「長官、あっちに何かあります！」俊一が、改造手術室らしい部屋の扉を指差した。

「行ってみよう！」光平は頷き、千秋と共に手術室に向かう。

　扉を開けると、そこには無機質な手術台と数々の医療器具が並んでいた。そして、手術台の上には一人の少年が拘束されたまま横たわっていた。

「これは…？」千秋が驚きの声を上げる。

　その紫色の髪をした少年は見た目高校生程度で、意識を失ったまま手術台に拘束されていた。彼の体には無数のチューブと機械が繋がれており、その姿は痛々しかった。

「まさか、彼も改造されていたのか…？」光平が険しい表情で言う。

「何とかして彼を助けないと。」俊一が手早く拘束具を外し始める。

　千秋もすぐに機械とチューブを取り外し、少年の状態を確認する。「まだ生きてるわ。でも、かなり衰弱している…」

「すぐに救急医療チームを手配して！ 彼をセントリネル・ハブに運ぶんだ！」

少年の目覚め

　あれから数日後、セントリネル・ハブの静かな廊下を、若くしてブレイバーズ長官である牧村光平は歩いていた。今の彼の肩には重い責任がのしかかり、デスクワークに追われる日々だったが、今日もまた彼は集中治療室へと足を運んでいた。

　ガラス越しに見る集中治療室の内部では、例のネオガイスト基地の改造手術室から救出された紫髪の少年が横たわっていた。意識を失ったままのその姿は、あの日の戦闘の傷跡を物語っている。光平は少年の名前も知らないが、その瞳に浮かぶ無力な表情が心に引っかかっていた。

　ドアを押し開けて中に入ると、沢渡優香が待っていた。彼女は医療部門統括担当の秘書官であり、光平の恋人でもある。白衣の優香は、長い髪をきちんとまとめて、彼の姿を見つけると優しい笑みを浮かべた。

「光平くん、来てくれたのね」と優香は言いながら、光平に近づいた。

「やあ、優香。どうだい、彼の様子は？」光平は少年の顔を見つめながら尋ねた。

　優香はカルテを手に取り、深い息をついた。「検査の結果が出たわ。彼はレギウス因子を持つサイボーグだということがわかったの」

　光平は驚きの表情を浮かべた。「レギウス因子を持つサイボーグ？それは…ネオガイストによる改造の結果か？」

　優香はゆっくりと頷いた。「それはまだ分からないわ。でも彼の身体には高度な改造が施されていて、その影響で記憶も一部失っている可能性があるわ」

　光平は深いため息をついた。「あの日の戦闘で、彼がどれほどの苦しみを受けたのか想像もつかない。でも、彼を助けるためにできることは全部やるつもりだ」

　優香は光平の手を取り、温かい目で彼を見つめた。「あなたのその思いが、彼にも届くといいわね…ううん、きっと届くわ」
　光平も優香の優しい声に、笑顔で応える。「ありがとう、優香」

　そのとき、集中治療室のモニターに微かな変化が現れた。心拍数がわずかに上昇し、少年の瞼が微かに動いたのだ。

「光平くん、見て！彼が反応してる！」優香の声に、光平もモニターを見つめた。

　少年の瞳がゆっくりと開き、ぼんやりとした視線が部屋の中を彷徨った。その瞳には、恐れと混乱が浮かんでいる。

　光平は少年の手をそっと握りしめた。「安心していい。君はもう安全だ。ここはセントリネル・ハブ、そして僕は牧村光平。そして彼女は沢渡優香。みんな君を守るためにここにいるんだ」

　少年はゆっくりと光平を見つめ、微かに頷いた。「…ここは…どこだ…？」

「ここはセントリネル・ハブだよ。君は助け出されたんだ。名前は分かるかい？」光平は優しく尋ねた。

　少年はしばらく沈黙し、そして小さな声で答えた。「…寺瀬てらせ…詩郎しろう…」

「テラセシロウ…いい名前だね。詩郎、これからは君も僕たちの仲間だ」光平は微笑んだ。

　優香もそっと詩郎の手を取り、暖かい眼差しを向けた。「詩郎くん、私たちブレイバーズがあなたを守るわ。だから安心して」

　詩郎はその言葉に微かに微笑み、再び瞼を閉じた。だが、その表情には一筋の安心感が浮かんでいた。

忍び寄る魔の手

　詩郎が意識を回復したことで安堵した優香は、「念の為もう少し彼の傍で様子を見る」とは言ったものの、疲れているだろうとの光平の気遣いもあり、後のことは夜勤の医療スタッフたちに任せて今日は仕事を切り上げて帰宅の途に就こうとしていた。

　正面玄関口で待機していたタクシーを拾い、その後部座席に乗り込んだのだが、途中で道が違うことに気がつく。

「あのー、運転手さん、道が違っていませんか？」
「…いや、これで間違っていませんよ。こちらは貴女を地獄の一丁目までご案内するように仰せつかっていますので」(￣ー￣)ﾆﾔﾘ
「あ、あなた、タクシーの運転手じゃないわね！？ いったい誰！？💦」

　その瞬間、優香は後ろへ振り向いた運転手にスプレーを吹きかけられ、意識を失ってしまった。道路端に車を停めた運転手は、携帯電話でどこかへと連絡を取る。

「もしもしギルベルト大佐、ご指示通り女は拉致しました。これより指定ポイントへと向かいます」

果たして、連れ去られた優香の運命は！？

つづく。

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