ブラックマフィアVSベラドンナ　第7話

　ブラックマフィアVSベラドンナという暗黒街の歴史始まって以来の最大の抗争が開始された！
　一方のベラドンナに成り行きで囚われていた勢川理人は、この騒ぎに便乗してベラドンナのアジトに潜入した鷹松優姫刑事と笹南侑衣梨婦警に救出される。

まとめられる人質たち

「んんぐぅっ、んんんぐっ!!」
「んんんむぅ、んんんんむぅ～!!」

　これまで個別のVIPルームで一人ずつ別々に監禁されていた人質の女の子たちは、緊急事態なのか、ほぼ全員が組織の女ボスである魔女の側近く一カ所に集められていた。どうやら岸本愛実や藤永沙織以外にも攫われて来た女の子たちがいるようで……。

「魔女様、ここはまもなく危険です。万一の場合に備えて、速やかにご避難ください！」
「避難…？ 面白くもない冗談だわ。これから楽しいショーが始まるというのに、私に出て行けと？」
「し、しかし…！💦」
「黙りなさい。これ以上くだらない戯言を口にすると処すわよ？」
「…わ、分かりました！」((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸ

市街地戦闘

　ブラックマフィアVSベラドンナの戦闘が発生している市街地周辺の騒ぎを聞きつけたのか？ それとも優姫から連絡を受けて応援として駆けつけて来たのか？　警官隊が出動して事態に対処すべく動き出したのだが……。

「小癪な警察め！ サイバーロイドたちよ！ 今こそ合体するのじゃ！」

？！！　おや、サイバーロイドたちの様子が………

　暗黒大博士ダークプロフェッサーの号令でサイバーロイドたちが合体し始めて、やがて巨大化。某キン〇ス〇イムの如く超合体サイバーロイドに変化してしまった！

倫生救出作戦

「…くっ！ 放せ！ いつまで俺をここに閉じ込めているつもりだ？」
「静かに黙っていろ。さっきみたいにまた腹に一発お見舞いされたいか？」

　監禁室に捕まっている平瀬倫生の様子を、廊下側からドアの隙間を通じてこっそりと覗き見している理人と侑衣梨。

「あれが貴方の友達の倫生君ね？ 何とかして助け出さないと！」
「でも見張りがいますよ？ どうするんですか？」
「私に考えがあるわ！ ちょっと耳を貸して。ごにょごにょ……」

　しばらくして、縛られた理人を引っ立ててベラドンナの女構成員が監禁室の中に入って来た。

「どうした？」
「外の騒ぎのどさくさに紛れてコイツが逃げ出そうとしていたから捕まえたわ」
「助けて！ 僕をどうするつもりだ！？」
「くくくっ…そいつはご苦労だったな。よしっ、このガキも鎖に繋いでしまえww」

　見張りの男が油断した隙を突いて、スルスルッと縄抜けした理人とベラドンナの女構成員に変装していた侑衣梨が二人がかりで見張りの男をフルボッコする！

「…な、何をする貴様らァァッッ!? ぐ、ぐわあァァッッ!!」

　見張りの男を倒した理人と侑衣梨は、男が着ているスーツの胸ポケットから鍵を取り出し、倫生の両手両足を拘束していた鉄枷を外した。

「助かったよ理人。それで、そちらの女性は？」
「警察です」

　侑衣梨は倫生に自身の警察手帳を提示する。

「それ以上の詳しいことは後で話すよ。それよりも倫生、愛実や藤永さんたちがどこにいるのか知らないか？」
「ああ、それなら見張りの男が話していたよ。女の子たちはここの階より上層階にあるヘカ何とかっていう高級クラブに集められているらしいぜ」
「よしっ！ それじゃあ二人ともついてきて！ 女の子たちを一気に助け出しましょう！」

いよいよ決戦近し！
つづく。

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