悪辣な社長令嬢・蜂嶺百合子の陰謀で、星本有理紗がブラックマフィアに誘拐された! 百合子の恐るべき企てとは!?
ショッピング中の災難
「どうして俺がお前の荷物持ちなんかしなきゃならないんだ?」
「文句言わないの! レディファーストでしょ?」
有理紗がブラックマフィアに連れ去られたほぼ同時刻、そんなこととは露とも知らない勢川理人は、岸本愛実に街中での買い物に付き合わされていた。傍から見ればどう考えても若い男女のデート以外の何者でもないが、少なくとも理人の方にはどうもその自覚は全くないようで…… ┐ (´д`)┌ヤレヤレ
まあ理人と愛実は正式に恋人同士として付き合っているわけではなく、関係性は未だに幼馴染の域から出ていないのだから仕方ない面もあるのだが……。
「じゃあ試着室に行ってくるから、ちょっと待っててね♪」
「ハイハイ、分かりましたよ…」
しかし二人が立ち寄ったブティックで、それからすぐに異変が起こった! 試着室の中から愛実の「キャアアッ!!」という悲鳴が聞こえたのだ!
「愛実ッ!!」
悲鳴に気づいた理人が慌てて駆けつけ試着室のカーテンを開けると、そこはすでにもぬけの殻になっていて、鏡が店裏へ通じる抜け道の隠し扉になっていたのだ!
「いいか! 目的地に着くまで大人しくしてろよ!」
「よしっ、出るぞ!!」
「んんーっ!!んんーっ!!(理人ッ!助けて―!!)」
縛られた愛実を後部座席の荷台に乗せたバンが急発進する。試着室から抜け穴を通って店裏へ出た理人は、すぐさまバンに気づいて走って追いかけるものの、人の力で自動車に追いつけるはずもなく、すぐに見失ってしまった。
「…ハァ…ハァ……ちくしょう。でも車のナンバーはナンバーは覚えたぞ。すぐに警察に連絡を――!」
愛実の無事を祈りつつスマホで110番に掛けようとする理人だったが……
「…うっ!?」
突然、背後から何者かに強い鈍器のような物で後頭部を殴られ、理人は倒れて気を失ってしまうのだった。
謎の山荘
「…ど、何処だここは!?💦」
気がついた理人が周囲を見回すと、豪華な装飾があちこちに施されている洋館風の部屋に閉じ込められていた。手足はロープできつく縛られている。そこへウェーブのかかった髪を美しい金髪に染めた、いかにも高慢そうな目つきの若い女が黒服のボディーガードを引き連れて現れた。
「フフフッ…どうやらお目覚めのようね?」
「誰だお前は!?」
「もうお忘れかしら? 先週、貴方たちの店に買い物に行ったのだけれど」
「えっ…?」
理人はここ一週間の記憶を探り、そういえば金曜日の日に目の前の女が客として朝比奈テニスショップに来ていたことを思い出した。豪華な黒塗りの高級車に乗り、執事やメイドなど大勢のお供を連れていたのでよく覚えている。
「ようやく思い出してくれたみたいね。私の名前は蜂嶺百合子。これから貴方が仕える女王となる女よ」
「何だと!? ふざけんな! 早くこの縄を解いて僕をここから解放しろ!」
「下級国民の分際で、女王たる私にそんな口を利いてもいいと思っているのかしら? こちらは岸本愛実と星本有理紗の身柄を預かっているのよ?」
「何だって! すると愛実を攫ったのはお前たちの仕業か!? それに有理紗ちゃんまで! 絶対に許さないぞお前ら!」
理人がそこまで言ったところで、百合子は理人の頬にバチンッと平手打ちをお見舞いする。
「くっ…!!」
「舐めた口を利くと後悔するわよ。二人のお嬢さんの身に何が起こってもいいの?」
「卑怯だぞ…!!💢」
「何とでも言いなさい。所詮は下級国民の負け犬の遠吠えww 大人しく運命を受け入れて私に愛玩動物として仕えるか? それと二人のお嬢さんと共に地獄を見るか? 一晩だけ時間をあげるわ。じっくりと冷静に考えてみることね。ついでに言っておくけど、ここはパパが所有している山荘。屋敷の周辺は全部蜂嶺グループの土地で、関係者以外は立ち入り禁止のエリアになっているの。いくら大声を出したところで、誰も助けになんか来ないわよ。オホホホホッ!!!!!」
嫌味な高笑いを上げながら、百合子は取り巻きを引き連れて退室して行った。幼い頃から人を見下すことしか知らず、この世の中で自分以外の人間は「家族」と「使用人」と「敵」しかいないのだと両親から教え込まれて育った百合子にとって、これでも好きな異性に対するプロポーズのつもりなのだが、当然ながらそんな傲慢な物言いで理人に真意が伝わる筈もない。そして部屋の中に一人だけ残された理人は…?
「くそっ! 愛実! 有理紗ちゃん! どうか二人とも無事でいてくれ!」
襲撃
一方こちらは、某ヨットハーバーに停泊している蜂嶺家所有のクルーザーの中に監禁されている岸本愛実と星本有理紗。両手両足をロープで縛られ、口にはガムテープ。船内は百合子の雇ったブラックマフィア構成員たちに厳重に警備され、自力で逃げ出すことなど到底不可能だ。
そこへ突然大きな衝撃音と共に、所有者不明のヨットがクルーザーの隣に強引に横付けし、ヨットから何者かがクルーザーの中に押し入って来た。「まさか警察か!?💦」と慌てて臨戦態勢に入るブラックマフィアだったが、侵入者は病的な程に白い肌に、ややクセ毛美味なセミロングの黒髪、淡褐色の瞳を持つ全身黒ずくめのゴスロリチックな格好をした西洋人の女だった。
彼女の淡褐色の瞳が闇の中で輝き、その黒いゴシックドレスが船内の暗闇に映えていた。ブラックマフィア構成員たちは彼女の姿を見て驚愕し、武器を構えた。
「まさか、こんなところに侵入者が!」
「相手はたった一人だ! やっちまえ!!」
一人の構成員が叫んだ。しかしゴスロリ女は彼らを無言のまま見据え、そして一瞬のうちに手に持っていた銃を構えた。
「さあ、遊びマショウ!」
その言葉と共に、彼女の攻撃が始まった。ブラックマフィア構成員たちは驚きつつも、迅速に反撃に出たが、彼女の動きはまるで影のように素早く、彼らの攻撃を全てかわしていく。
ゴスロリ女は銃器や近接武器を巧みに操り、その攻撃は容赦なく構成員たちに命中していく。彼女の狂気が船内に充満し、彼女の攻撃によってブラックマフィア構成員たちが次々と倒れていった。最後に立ち残った構成員も彼女の圧倒的な力に抗うことはできず、彼女の前に敗れ去った。
船内には静寂が戻り、ゴスロリ女だけが生き残った姿で立ち尽くしていた。彼女の淡褐色の瞳が闇を見つめ、その笑みは冷たく、勝利の喜びに満ちていた。やがてそのゴスロリ女は、愛実と有理紗がいる船室の中へ……。
「………(だ、誰なのこの人!?)」
「………(私たちを助けに来てくれた…訳じゃない! イヤッ、怖い!助けて!!)」
ニヤニヤと笑いながら愛実と有理紗に近づくゴスロリ女。果たしてこの女の目的は!?
つづく。
コメント
愛実ちゃんと有理紗ちゃんをいきなり横取りするとはベラドンナも大胆な行動に出ましたね。果たして誰の意向なんでしょうか。ブラックマフィアを一蹴してしまうメアリーも戦闘力に磨きがかかったようで…。
そうとは知らぬ百合子嬢、これを知ったらどんな反応を示すんでしょうか。次回のお楽しみとさせていただきましょう。ちなみに今回は倫生君と沙織ちゃんはこのままお休みということでよろしいでしょうか。
> ちなみに今回は倫生君と沙織ちゃんはこのままお休みということでよろしいでしょうか。
愛実と有理紗の身柄を失ったことで、百合子&ブラックマフィアも急遽として代わりの人質が必要になりました。その「代わりの人質」として倫生と沙織はターゲットになるかもしれませんね。
>まあ理人と愛実は正式に恋人同士として付き合っているわけではなく、関係性は未だに幼馴染の域から出ていないのだから仕方ない面もあるのだが……。
大学生にもなってこの2人は…中学生か!
…っと2人が仲睦まじくショッピングデートを楽しんでたところで、いきなりの悲劇!
試着室で突如消える女性…これ海外の都市伝説とかであるやつですよね、まさか日本で…
このブティックもまさか蜂嶺グループのなのか…どこまで手広くやってんだ…
愛実ちゃんを誘拐した車を急いで追いかけ、なんとかナンバーを覚え、警察に連絡しようとする理人くん、だが背後から襲い掛かられ気を失ってしまう、目を覚ますとそこには…なんか絵に描いたような日本人離れした悪役令嬢がいる!
蜂嶺百合子…理人くんに優しく対応され、勘違いしたストーカー思考の女だったらまだマシだったかもですね…
こいつ…はっきり言って理人くんのこと高価なアクセサリーか何かとしか考えてませんね、なんか飽きたらポイしそうな感じですね…
しかも自分の事を女王(クイーン)って…頭湧いてんのか…親の顔が見たくなりましたね、まあ反社と繋がりがある奴ですからろくでなしなのは解りますが…
「豪華な黒塗りの高級車に乗り、執事やメイドなど大勢のお供を連れていた」、まあ、理人くんの印象も良いものじゃなかったでしょうね…
縛られ動けなくされた状況であっても、こんなク〇ビッ〇には屈しない理人くんではありますが、愛実ちゃんと有理紗ちゃんを人質にとられていると知らされ、流石に動揺を隠せない様子、このままこの女に逆らい続けると2人がぐへへな目に…さて、どうしたものやら…
そしてその、人質になっている愛実ちゃんと有理紗ちゃんは、クルーザーの中に監禁されていた…やった!2人の連縛姿が見れたぞ、憧れのクルーザー…を楽しんでる余裕はなさそうですね。
このまま沖にでも連れて行かれるのか…ここで逃げないと、しかし縛られやばいブラックマフィアどもに囲まれた状態ではどうすることも出来ず…ってなんかクルーザーにヨットが突っ込んできた!
ヨットからクルーザーに乗り込んできたのは…はい、だろうなって思いました、こいつが一番適任かと、こうゆう仕事は。
やっぱりベラドンナはやはりこいつを送り込んできましたか、ブラッディ・メアリー、本領発揮ですね!
…おお、暴れとる暴れとる…なんか文を読むだけで映像が浮かんでくる…メアリーは楽しそうですが、これを見せられてる愛実ちゃんと有理紗ちゃんにとっては恐怖でしかないでしょうね、なんか見せられないよテロップが必要な光景が広がってそうですね。
>「………(だ、誰なのこの人!?)」
>「………(私たちを助けに来てくれた…訳じゃない! イヤッ、怖い!助けて!!)」
やばい奴らに誘拐されたら、なんかもっとやばそうな奴がきた…彼女達の運命はいかに…続きが楽しみですね!
> やっぱりベラドンナはやはりこいつを送り込んできましたか、ブラッディ・メアリー、本領発揮ですね!
> …おお、暴れとる暴れとる…なんか文を読むだけで映像が浮かんでくる…メアリーは楽しそうですが、これを見せられてる愛実ちゃんと有理紗ちゃんにとっては恐怖でしかないでしょうね、なんか見せられないよテロップが必要な光景が広がってそうですね。
管理人は戦闘シーンの執筆が苦手なので、そこの部分だけchatGPTに代筆させたのですが、実際最初に出来上がった文章というのが流血アリのグロ描写でした💦
そのうえAIが自分で書いたくせに「この文章は利用規約違反の恐れがあります(うろ覚え)」的な意味の文章が出てError表示されました(;^_^A アセアセ・・・
ブラックマフィアとベラドンナ・・・これから両者の死闘も見られるのですね(^▽^)/
監禁場所が、すでに人手の及ばぬ場所ゆえに猿轡なしというシチュエーションも、絶望感溢れるのでいいですね(^▽^)/
猿轡無しのイラストストックは極端に少ないんですよね……💦
少なくとも星本有理紗嬢の猿轡無しの緊縛・拘束イラストは、確かまだ一枚もなかったはず。
ご期待に沿えず申し訳ございません。