学生報道部VSグラビティ・ブレイカーズ 第4話

こちら学生報道部
スポンサーリンク
スポンサーリンク

※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
※アフィリエイト広告を利用しています。

横浜駅近くで闇パルクール組織に襲われ拉致されかけていた桜庭陽平鳳凰院優。しかし間一髪で二人を探していた久我美輝が駆けつけ、無事に二人を救出するのだった。

※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。

久我鍼灸整骨院・道場にて

 拉致される寸前の窮地から救い出された後、桜庭陽平と鳳凰院優は久我美輝たちグラビティ・ブレイカーズ5人の案内で、美輝の自宅兼祖父の経営する「久我鍼灸整骨院」へといったん身を寄せた。
 整骨院の裏手に広がる木造の道場は、磨き込まれた床板が夕日の光を反射し、落ち着いた空気を漂わせている。ここは普段、グラビティ・ブレイカーズのメンバーたちが稽古や作戦会議の場として使っている場所だった。

 畳の床に腰を下ろした陽平と優は、まだ少し緊張の残る表情で美輝たちを見渡した。

「……改めて、助けてくれてありがとう。あのままだったら、僕たちどうなっていたか……」
 陽平が深々と頭を下げる。
「わ、私も。本当に……本当にありがとう……!」
 優も両手を胸の前で握りしめ、震える声で感謝を述べた。

 美輝は苦笑しながら首を横に振った。
「礼なんていいですよ。僕たちは困っている人を助けたいだけですから」

 そこで、グラビティ・ブレイカーズのメンバーたちは事情を語り始めた。
 小寺洸介漆崎亜沙美が闇のパルクール組織に連れ去られたこと。
 敵は二人を人質に、自分たちを“闇のパルクール”に出場させようとしていること。
 そして――あえてその挑戦を受け、二人を取り戻す覚悟であること。

「……そんなことが……!」
 陽平が息をのむ。
 優も両目を見開き、唇を噛んだ。

 少しの沈黙の後、陽平は強く拳を握った。
「だったら、僕たちにも協力させてくれ! 小寺も亜沙美ちゃんも、同じ報道部の仲間なんだ。二人を放っておくなんてできない!」

 優もまた力強く頷く。
「私たちに戦う力はないかもしれないけど……情報を集めたり、記録を残したり、できることはきっとあるはず。お願い、仲間に加えて!」

 その真っ直ぐな眼差しに、美輝は思わず微笑んだ。
 隣で片倉ジョアン雅清が「心強いな!」と声を上げ、志道考貴も「情報戦で報道部が味方になるのは大きい」と頷く。
 和泉原萌菜上月智晴も、互いに顔を見合わせてから嬉しそうに頷いた。

「――決まりだね」
 美輝が言うと、道場に自然と温かな空気が広がった。

 こうして、グラビティ・ブレイカーズと鷺島国際大学報道部の二人は、新たな仲間として手を取り合った。
 闇の組織に囚われた洸介と亜沙美を救い出すために。
 そして、待ち受ける“闇のパルクール大会”に立ち向かうために――。

三日間の特訓 ― DRYADESの森にて

 桜庭陽平と鳳凰院優が、敵の魔の手から救われて翌日。
 だが安堵している暇はなかった。連れ去られた報道部の仲間――小寺洸介と漆崎亜沙美を助け出すため、彼らは即座に動き始めていた。

 陽平と優は報道部の人脈を総動員し、警察関係者や闇パルクールから奇跡的に生還した者たちから情報をかき集めた。そこで見えてきたのは、数々の罠と容赦なきルールが待ち受ける、命懸けの競技の実態だった。

「……生半可な覚悟じゃ、全員途中で脱落する」
 優が集めた資料を見せられて、美輝たちの表情はさらに険しくなる。

 その時、優の友人である羽鳥瑠璃華が声を上げた。
「ならば――私たち《DRYADES》の出番ね」

 鷺島国際大学の女子大生であり、サバイバルゲームサークルDRYADES(ドリュアデス)の代表を務める瑠璃華。彼女は仲間を率い、普段サバゲーの練習場にしている森にグラビティ・ブレイカーズを案内した。
 そこではすでに、木材とロープ、廃材や鉄パイプなどを組み合わせて、闇パルクールのコースを再現する工事が急ピッチで進められていた。

「本当に……作っちゃったのか」
 考貴が呆気にとられる。

「時間は三日しかない。死ぬ気で鍛えてもらうわよ」
 瑠璃華は眼鏡の奥で鋭い光を放ち、ニヤリと笑った。


 こうして始まった特訓は、想像以上に苛烈だった。

 高さ三メートルを超える壁を駆け上がり、ロープを伝って滑車で移動し、足場の悪い丸太の上を疾走する。
 転んで泥にまみれる智晴。息が切れて肩で呼吸する雅清。ペースを落としながらも必死に食らいつく萌菜。

「諦めるな! まだ行ける!」
 美輝の叫びが森に響く。

 だが、休む間もなく罠が襲いかかる。

 茂みの奥から、乾いた破裂音が立て続けに響いた。次の瞬間、鮮やかな赤や青のペイント弾が飛び出し、美輝の肩と胸を直撃する。

「うわっ!」
「ぎゃっ、痛っ……!」

 木陰から姿を現したのは、DRYADESのサブリーダー・里恵りえ。銃を構えたまま冷たい視線を向ける。

「もっと警戒心を持って。今のままじゃ、敵の餌食だよ」

 続いて、艶やかに笑いながら銃口を傾ける彩美あやみ
「でも……ペイントまみれの皆さん、とっても可愛いわ♡ ふふ、もっと撃ちたくなっちゃうかも」

 最後に、茶髪を揺らして飛び出した寿莉愛じゅりあが大声を上げる。
「オラオラ! とろとろ走ってんじゃねーぞ、このヘタレども!」

(左から順に)里恵、寿莉愛、彩美は、Dreamina: Create realistic talking avatars with AI avatar generatorで生成しました。

 嵐のようなペイント弾に晒され、気づけば五人の体は赤や青の染みだらけ。息も絶え絶えにその場に倒れ込む。

 だが、容赦ない叱咤が飛んだ。
「甘い!」瑠璃華が叫ぶ。
「もしこれが実弾だったら、今頃君たちは全員蜂の巣よ!」

 張り詰めた沈黙の中、美輝が泥だらけの顔を上げる。
「……それでも……諦めてなるものか!」

 その言葉に仲間たちも歯を食いしばって立ち上がる。
「そうだ、俺たちは負けられない!」
「洸介君と亜沙美さんを助けるために!」

 泥と汗、そしてペイントに染まりながら――彼らは再び、罠だらけのコースへ駆け出していった。

約束の朝

 あれから3日経過した。苦しい特訓を乗り越えてついに迎えた、組織から指定された当日の朝。道場に集合したグラビティ・ブレイカーズの五人は、支度を整えて玄関へ向かおうとした――その瞬間、二つの影が仁王立ちして立ちはだかった。

「じいちゃん!? ……それに、恋中さん!?」
 驚きに目を丸くする美輝。

 久我明徳くが あきのりは腕を組み、険しい表情で孫たちを睨みつけた。
「お前たち、どこへ行くつもりじゃ?」

 その声には、老練な武術家らしい鋭さと、孫を案ずる家族の気配が入り混じっている。
 さらに横には、にこにこと微笑む恋中七香が控えていた。

「お前たちがこの3日間何をしていたか、知らぬ儂だとでも思ったか? 何があったのか全部正直に話しなさい!」

 美輝たちは一瞬目をそらしたが、やがて観念したように口を開いた。
 闇のパルクール組織、洸介と亜沙美の拉致、そして今日が勝負の指定日であること――すべてを。

「なんじゃと……!」
 明徳の顔が苦々しさに歪む。
「そんな危険な真似、この前の竜門会の一件だけでまだ懲りとらんのか! そういうことは警察に任せればいいものを」

「駄目です!」と萌菜が声を荒げた。
「警察に通報なんかしたら、それこそ洸介さんと亜沙美さんは殺されてしまいます!」

「俺たちが行かなきゃ、二人は……!」
 雅清が必死に訴えるが、明徳は首を振った。

「若いお前たちが、これ以上危険な揉め事に巻き込まれるのは、わしが見ておれん。どうか、この年寄りを少しは安心させてくれんか?」

 美輝は、言葉を失って拳を握りしめた。

 やがて明徳は振り返り、七香に言った。
「七香ちゃん、すまんが、このバカ孫どもが勝手に外に出て行かぬよう、見張っていてくれ」

「はい、分かりました♪」
 にこにこと微笑む七香。その様子に、美輝たちは顔をしかめるしかなかった。

 明徳が仕事場へ戻ると、道場には七香と五人だけが残された。
 七香はすり寄るように近づき、わざとらしく囁いた。

「ねえ、何だか大変なことになってるみたいじゃない。……どうして私に教えてくれなかったの?」

「ごめん、恋中さん」美輝は申し訳なさそうに答える。
「恋中さんにも、じいちゃんにも、余計な心配をかけたくなかったんだ……」

 七香はしばし沈黙した。だが次に口を開いたとき、その瞳は輝いていた。
「……分かったわ。その報道部の人たちを助けたいんでしょ? ここは見逃してあげる」

「本当っ!?」
「助かるよ、ナナっち!」

 智晴と美輝の声が重なる。だが七香は指を立てて制した。
「ちょっと待って。このまま通したら、私が明徳さんに怒られるでしょ? だから……こうしましょう」

 彼女の提案は――「縛られて強引に出て行かれたことにする」。

 美輝たちは顔を見合わせ、困惑しつつもロープを手に取った。
 七香は畳に腰を下ろすと、腕を差し出す。
「さあ、しっかり縛ってちょうだい。……ちょっと! そこ緩いじゃない。もっときつくしないと、バレるでしょ!」

「ご、ごめん!💦」
 美輝は慌てて縄を締め直す。

「それと猿轡は忘れないでね!」
 七香は嬉しそうに笑い、口に布をあてられて「んーっ!」と芝居がかった声を上げた。

 ――それから一時間後。

「美輝、それにみんな、大人しくしとるか?」
 明徳が道場の戸を開ける。

恋中七香イラストは、KazuHanabi
道場背景は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。

「んんーっ!! んんーっ!!」

 そこに美輝たちの姿はなく、あったのは縛られ猿轡を噛まされた七香が必死にもがく姿だけであった。

「や、やられた~~!!」
 明徳はその場で頭を抱え、がっくりと膝をついたのだった。

(つづく)


スポンサーリンク

「趣味の創作活動でオリジナルキャラクターを作りたいけど、自分は絵が描けない…」
「こんなシーンの挿絵を描きたいけど、自分は絵が上手じゃない…」
そんな貴方に朗報です!
ココナラではイラストレーター様に気軽にイラスト作成を相談・依頼できます。
当プログでは、ココナラで作成依頼した挿絵イラスト(フリー素材の背景を除いたキャラクター・登場人物)がたくさん掲載されています!
出品者さんによっては、AIイラストでは難しい複雑なポーズ指定も可能です!
あなたもココナラに今すぐ登録して、イメージ通りの素敵な作品を描いてくださる絵師様を探してみましょう♪

スポンサーリンク
スポンサーリンク

当ブログは、『お名前.com』のレンタルサーバーを利用しております。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
こちら学生報道部
おかめの御前をフォローする

コメント

  1. S-A より:

    七香ちゃん今回はお休みかと思ったらこういう展開でしたか💦美輝君との距離は前回より確実に縮まっていそうなのは何よりです。
    DRYADESとはいつの間に知り合いに?とも思いましたが優ちゃんつながりでしたか。今回はゲスト出演のようですがそのうち本格的にコラボする前フリかなとも思いました。Lilyコンビや星彩のルミナとの絡みも期待して待ちたいですね。

タイトルとURLをコピーしました