潜入が露見し、来島一味に捕らえられてしまう三刀谷真玲。しかしその隙に別荘に侵入した別の何者かによって、来島陽依が連れ去られてしまった！
※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
偽りの檻
来島家の別荘、地下にひっそりと隠された拷問室。鈍い鉄錆の臭いと、湿った石壁が不気味な空気を醸し出している。
三刀谷真玲は椅子に縛られていた。手首と足首をがっちりと鎖で拘束され、背もたれに身体を固定された姿勢のまま、顔には拷問によるものと思しきいくつかの擦過傷が浮かんでいる。
だが、その双眸には一点の曇りもなかった。
「……くそっ！ しぶといアマだ！ いい加減洗いざらい吐いたらどうだ！？」
怒声とともに壁を蹴りつける来島の手下。他の手下たちも苛立ちを隠せない。だが真玲は何も言わず、ただじっと彼らを睨み返すのみだ。
その時――。
「陽依が……陽依がいない！？どこへ行ったんだ！」
別荘の奥から、聞き慣れぬ狼狽した叫びが響いた。次の瞬間、地下室の鉄扉が勢いよく開かれ、来島士門が血相を変えて飛び込んできた。
「……貴様か！ 陽依をさらったのは貴様なのか！？」
鋭い視線を真玲に突きつけ、机を叩きつけるように近寄る。その姿は、普段の冷徹な政治家の面影を欠片も残していなかった。
だが、真玲は沈黙したまま、何も答えない。
そのとき、秘書がすっと後ろから囁く。
「先生。そろそろ出発しませんと、お時間が……」
「だが、肝心の陽依がいなければ……！」
「……先生」
短く、しかし強く。秘書の声には何かを促す圧があった。
来島は奥歯を噛みしめ、無理やり感情を押し殺して踵を返した。
「……お前たちはその女を見張っていろ。絶対に逃がすなよ！」
そう言い残して、来島は渋々と別荘を後にする。しばらくして、来島を乗せて出発した車がいなくなったのを見計らったかのように、三つの影が滑り込む。
「楓子、頼むで」
「任せてコン♪」
人間体の楓子は、狐耳と尻尾をぴょんと動かし、いつもの小柄な少女の姿をしていた。その爪が鋭く伸びて空気を裂く。
「潜入ルートはこっちです。真玲さんは地下に」
「よっしゃ、いっちょやったるか」
孝森祐宜の背には、黒鞘に納めた愛刀――《空鳴》。その切先が今宵、正義の旋風を巻き起こす。
三人は屋敷内に突入。即座に警備の男たちと鉢合わせになる。
「誰だ貴様らッ！」
「――悪いが通させてもらうで！」
鋭く駆け抜けた彼の斬撃。だが、斬るのではなく、峰打ち。肩口を打たれた男が呻きながら倒れる。
一方、椿姫絢那の手には淡い蒼光を放つ弓。霊力を込めた矢が一本、静かに弦にかかる。
「――外さない」
ピシュッ！
矢が放たれ、正確に敵の腰間接を射抜く。痛みで身を捩るも、命には別状なし。
「どきなコン！」
楓子は踵を返して宙を舞い、回転蹴りを交えた飛び爪で相手の肩を引き裂く。彼女の動きはまるで一陣の風。素早く、無駄がない。
数十秒後――地下室前の警備も全員沈黙。
祐宜「ここやな」
重い扉を蹴り破って突入すると、そこには拘束された真玲と、驚いた顔の残りの手下たちがいた。
「な、なんだお前ら――ッ！」
絢那の矢が壁のすぐ横に突き刺さる。
「降参するなら、今よ」
「はい、動いたら峰打ちで脳震盪確定や」
敵は青ざめて全員が両手を上げた。そうして手下たちを一人残らず縛り上げる。祐宜に拘束を解いてもらいながら真玲がぼやく。
「ちょっと！ 来るの遅いじゃない！」
「すまん。けどこっちにもいろいろ都合があってやな！」
苛立ちと安堵が入り混じった声。鎖を外されると同時に、彼女は立ち上がった。
「それで、陽依さんは？」
「今、翠琳さんが単独で追ってます」
「……オッケー、なら急ぎましょう。翠琳のことだから、見失ってはいないはず」
「ほな、陽依ちゃんを連れ戻しに行こか」
そして三人と一匹――祐宜、絢那、真玲、楓子は、別荘の外と飛び出していった。陽依を取り戻すために。
――次の戦場へと向かって。
黒幕の正体
※この部分のパートは、当ブログ管理人による自筆です。
背景は、Leonardo.AiのモデルDreamshaper v7で生成しました。
来島陽依が座っている椅子は、Stable Diffusion Onlineで生成しました。
「んっ、んんっ…!?」
来島陽依は気が付くと、後ろ手に手錠を掛けられていて、鎖を身体に巻かれて厳重に拘束され、動けないよう椅子に固定されていた。口にはガムテープを貼られていて声を発することすらままならない。周囲を見渡したところ、この場所は何かの撮影スタジオのようで、周囲にはカメラやその他の照明・撮影機材がこちらに向けられているように四方に置かれている。
「んんぐむぅー‼ んんむぅっ!! んんぐむぅ～っ‼」
人生で初めて体験する拉致監禁の恐怖。パニックに陥った陽依は、悲痛な呻き声を上げた。
「んんんーっ‼んんぐぅっ‼んんんむぅー‼（…どうして！ どうして私がこんな目に!? 何が起こっているの!?…パパ…祐宜さん…誰か、誰か助けて!!）」
その様子を、別室のモニター画面からウキウキ気分で鑑賞している人物がいた。
「いつ聞いてもいいメロディだね。口を塞がれた美少女の呻き声ってやつは、どうして心地よく聞こえるんだろうねぇ～♪ う～ん、まさに人類の神秘だ…」
その人物に傍らに、背後から若い男が近づいて話しかける。犯罪組織ベラドンナの猟犬、影猿――来島家の別荘に忍び込んで陽依を外へと連れ出し、ここまで車に乗せて拉致して来たのはこの男だ。
「では、商品の引き渡しも無事に完了しましたので、私はこれで」
「うん、また頼むよ。仲介してくれたMr.Unknown殿や、君らのボスの魔女殿にもよろしくね♪」
影猿が黙したまま一礼して帰って行き、ピラニアをモチーフにした装甲に覆われたその怪人物は部屋の中に一人きりになると、再びモニター画面に映る拘束された陽依の姿に食い入るように見入る。
「来島陽依、君は僕が前々から目をつけていた理想のプリンセスなんだ。これからたっぷりと時間をかけて可愛がってあげるよ。僕の大事な永遠のお人形としてね……💓」
事件の黒幕は、やはりコイツだった！！
（つづく）
コメント
来島の別荘にメイドとして潜入していた真玲だが…正体がバレ捕らわれ地下室で拷問されていた…
…って、真玲たその顔に傷入れるとはなんてことを…弟投下すんぞお前ら…
そこへ、何やらテンパった来島が駆け込んでくる、なんでも娘の陽依ちゃんが行方不明だと…
これってパーティーが中止になることを危惧して…るんじゃなくて、一応娘の事を心配してるんだよね…？
だが、秘書に促され、パーティー会場へ、この秘書絶対ただのモブ秘書じゃないですよね…？
そして、見張りだけになった別荘の地下室に、死んだ筈だった検非違使の２人と式神一匹が襲撃、見張りどもを蹴散らし、真玲を救出。
ここは迅空が出てくると思ったのですが、ちなみに迅空の一人称は一応「私」にしようかと。
＞「ちょっと！ 来るの遅いじゃない！」
やっぱり余裕ですね真玲姉さん…
そして…陽依ちゃんを誘拐したのは…
影猿ですか、久しぶりですね、あの警備の厳重な屋敷から娘を１人攫ってくるとか、本当に飛び加藤並の芸当を見せてくれますね。
そして痛々しく縛られ口を塞がれ怯える陽依ちゃん、可愛そうですけどやっぱりそそられます！
それをカメラ越しに見つめる今回の黒幕は…暗黒大博士に改造手術をされパワーモード装甲のまま表をまともに歩けなくなったピラニアレギウスこと小西李苑！これは意外でしたけど、まあこいつならやりかねない感はありましたね。
さてこいつとやりあう前に、前回のJUDO様へのコメント返しでは、翠琳の相手はベラドンナの猟犬とありましたから、影猿ってことになりそうですね、
こいつは滅多に戦闘はしませんが、一応隠れ強キャラではありますね、本来ハンターよりランクの下の猟犬ですが、こいつはそれなりに強くしたいと思ってましたから、ちょうど良いですね。
ちなみに実はブラザーズとかだったら、翠琳相手では話にもなりません、そもそもブラザーズより上の紅虎よりも上が翠琳ですから。
> …って、真玲たその顔に傷入れるとはなんてことを…弟投下すんぞお前ら…
祐宜たちに捕縛された来島の手下たちのその後の安否が大変心配されます((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
> これってパーティーが中止になることを危惧して…るんじゃなくて、一応娘の事を心配してるんだよね…？
半分は本気で娘の陽依ちゃんのことを心配してますが、もう半分はパーティードタキャンで自分の政治的地位が揺らぐことを危惧してますね。普段の来島からは想像もできない動揺ぶりですが、この期に及んでまだ自分の政治的立場を心配する余裕があるんかい！？このクソ親父が！！ってところですね。
> だが、秘書に促され、パーティー会場へ、この秘書絶対ただのモブ秘書じゃないですよね…？
この秘書、まだネームドキャラではありませんが、いずれ来島を裏切ったりして…？
秘書「用が済んだ手駒は即座に切り捨てる。先生、これは貴方から教わったことですよ？」(￣ー￣)ﾆﾔﾘ
来島「…き、貴様ァァッッ!!」
> ここは迅空が出てくると思ったのですが、ちなみに迅空の一人称は一応「私」にしようかと。
迅空くんの出番、今回出すかどうかまだ迷ってます。今のところ出ない可能性がまだ濃厚でしょうか。
> それをカメラ越しに見つめる今回の黒幕は…暗黒大博士に改造手術をされパワーモード装甲のまま表をまともに歩けなくなったピラニアレギウスこと小西李苑！
皆様は陽依ちゃんが父親の本性を知ってしまった時の精神的ショックを心配されておられましたが、ピラニアレギウスなら「君の絶望した顔が見たい」とか言い出して、士門がこれまで働いて来た悪事の数々を陽依ちゃんの目の前でペラペラ喋ってしまいそうで大変憂慮されます。
> ちなみに実はブラザーズとかだったら、翠琳相手では話にもなりません、そもそもブラザーズより上の紅虎よりも上が翠琳ですから。
相手を影猿にしてよかった…ε-(´∀｀*)ﾎｯ
＞それをカメラ越しに見つめる今回の黒幕は…暗黒大博士に改造手術をされパワーモード装甲のまま表をまともに歩けなくなったピラニアレギウスこと小西李苑！これは意外でしたけど、まあこいつならやりかねない感はありましたね。
私も見事に予想を裏切られました‼Mr.unknown殿は今回は前面に出ずに仲介役に…。そして、久々登場のベラドンナ…。野田武志もいい当て馬にされてしまいましたね。ところで今回の構図は以下のような関係でよろしいでしょうか？
小西李苑がMr.unknown殿の仲介でベラドンナに来島陽依ちゃんの仲介を依頼。Mr.unknown殿は野田武志の恨みを利用、野田の言うあの人とはMr.unknown殿。
次回はいよいよ翠琳ちゃんの出番ですね。翠琳ちゃんは純粋に救出役ということになりそうですが…。
> 小西李苑がMr.unknown殿の仲介でベラドンナに来島陽依ちゃんの仲介を依頼。Mr.unknown殿は野田武志の恨みを利用、野田の言うあの人とはMr.unknown殿。
小西=ピラニアレギウスはあの姿ですので直接野田と接触していたわけではないのでしょうが、おそらく今流にメールかSNSなどを介して野田に指示を出していたものと思われます。野田の言っていた「あの人」とは、ピラニアレギウスのことです。Mr.unknownは、ピラニアレギウスとベラドンナの仲介をしただけですね。
> 次回はいよいよ翠琳ちゃんの出番ですね。翠琳ちゃんは純粋に救出役ということになりそうですが…。
陽依ちゃん救出＆（今回のラスボスである）ピラニアレギウスとの対決は、翠琳VS影猿戦が終わって、追いかけて来た祐宜たちと合流してからですね。
お約束通りというかやはり生きていたというか小西李苑・・・
ベラドンナ様や、Mr.Unknownも久しぶりのご活躍を？
> ベラドンナ様や、Mr.Unknownも久しぶりのご活躍を？
最近は竜門会の陰に隠れがちですが、ベラドンナにも当ブログ悪の組織の老舗?として頑張ってもらいたいものです(^^♪
なんと黒幕はピラニアレギウス=小西李苑でしたか、ゼルバベルというタガが外れてやりたい放題という感じですね。人間の姿には戻れないはずなので普段の生活とかどうしてんのかな？とも思いましたが暗黒大博士が面倒見ているのでしょうか。
>士門がこれまで働いてきた悪事の数々を陽依ちゃんの前でペラペラと
そうなるとこれが来島失脚の端緒になりそうですが、吉野の老人あたりが来島を用済みと見て刺客を送って来そうでもありますね。今回でなくてもいずれは避けられないイベントで、陽依ちゃんには辛いことになるでしょうね。
ところで影猿って登場済でしたっけ？すみません紅虎とブラザーズと石鼠くらいしか覚えてません💦
> 間の姿には戻れないはずなので普段の生活とかどうしてんのかな？
引きこもりのニート生活をenjoyしているのでしょう。
> 今回でなくてもいずれは避けられないイベントで、陽依ちゃんには辛いことになるでしょうね。
次回でピラニアレギウスから死んだ（父親の士門に殺された）と聞かされていた祐宜と絢那が生きて助けに現れたことで、「やっぱり（父親の悪事の件も含めて）あの怪人の言ってたことは嘘だったんだわ！」ということに落ち着きそうです。ひとまず陽依ちゃんが父親の本性を知ってしまうのは、まだ先になりそうかと…。
> ところで影猿って登場済でしたっけ？すみません紅虎とブラザーズと石鼠くらいしか覚えてません💦
旧ブログ（閉鎖済）のコメント欄で旅鴉様が投稿したSSの中に出て来たことはありますが、こちらの方では本編ではまだだったような…。