ホテル内の監禁場所から脱出することに成功した寺瀬詩郎、フィリス=ミラ=エクセリア、獅場楓花、リネア=フリーデン=ヴァイサーの4人は、別室に捕らえられていた稲垣健斗を助け出して仲間に加え、反撃のチャンスをうかがう。
ホテルからの脱出
※文章は、chatGPTで生成しております。
無事に稲垣健斗と合流した寺瀬詩郎たち――いや、今は詩郎の“黒”の人格、黒詩郎が主導権を握っていた。
「……お前、敵に気づかれずにホテルの中と外を行き来できるか?」
黒詩郎が低く問いかけると、健斗はキッと鋭い目つきで応じる。
「そんなの朝飯前さ♪」
健斗はにやりと笑い、軽やかに身を翻すと、すぐさま窓の外の状況を確認。
詩郎たちから外部への伝言を託された彼は、外壁に手を掛け、音ひとつ立てずにするすると降下していく。しなやかで迷いのない動きは、幼さを感じさせない歴戦の忍者そのものだった。
やがて健斗は、ホテルの裏手に広がる木々の影を辿り、ホテル全体を見下ろせる小高い丘へと忍び込む。そこには、仲間たちの姿があった。
「いたっ!」
先に健斗が目に留めたのは、姉の稲垣千秋。そしてその傍には、牧村光平、獅場俊一、そして加藤段十郎の姿がある。
「……健斗!」
最初に声を上げたのは千秋だった。彼女は駆け寄り、弟の体を抱きしめる。
「無事だったの!? 怪我はないの?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ちゃんと脱出してきたよ」
得意げに笑う弟に、姉はようやく安堵の息をつく。
「で……そっちにいるのが、もしかして加藤段十郎さん?」
「いかにも加藤は俺だが?」と、段十郎が腕を組んで応じる。
「リネアさんって人から、伝言を預かってきたぜ」
「――なにっ!? リネアに会ったのか!」
加藤の顔色が変わる。その名を聞いただけで、彼の奥に潜む激情が一瞬、顔を覗かせた。
健斗はすぐさま状況を説明する。
詩郎、フィリス、楓花、そしてリネアは、敵の監禁部屋から脱出しており、今はホテル内の安全な場所に身を潜めていること。
リネアの「魅了(チャーム)」によって、詩郎の中に眠っていたもうひとつの人格――黒詩郎が目覚めてしまったこと。
だが、その黒詩郎は敵意を持たず、むしろ今のところは協力的であること。
さらに、シブルリックオーダーの大型戦闘機“ドラゴンファイヤーX1”が敵の手に落ちており、その敵が妖魔結社ザイザムと結託した黒百合(ダークリリィ)の一味であることも明かされた。
「そうか……楓花は無事なのか。よかった…」
俊一は深く息をつき、妹の無事を噛みしめるように呟いた。
一方で、段十郎は苦々しげに唸る。
「……よりにもよって、寺瀬詩郎の過去の人格が復活しちまうとはな」
「なるほど。そういうことだったのか……」
光平もまた複雑な表情を浮かべるが、すぐに切り替える。
「健斗くん、もう一度ホテルに戻ってくれるか? フィリスたちに伝えてほしい。こちらでドラゴンファイヤーX1の奪還を引き受ける。
だから――一時間後、ホテル屋上で奇襲を仕掛ける。その段取りを彼らに伝えてくれ」
ドラゴンファイヤーX1さえ取り戻せれば、今は屋上で無力なまま捕えられている紫城心翔たちもハイテクオリハルコンスーツの装着が可能となるのだ。
「任せといてよ!俺に抜け道のひとつやふたつ、わかんない訳ないって!」
健斗はにかっと笑うと、再び影に紛れて姿を消す。
「千秋、それに加藤さん。ここで待機していてください」
光平がそう告げると――
「おい、“加藤さん”なんて呼ぶなって言っただろ! 加藤でいいっつってんだよ!」
段十郎が噛みつくように返すが、光平は軽く流す。
「了解、加藤」
俊一はすでに立ち上がり、目を細めて前方を見据えていた。
光平は右手を高く掲げ、鋭く叫ぶ。
「翔着(シグ・トランス)!!」
金色の光が彼の体を包み、天凰輝シグフェルの装甲が次々と実体化していく。
神鳥の如き威風をまとい、光平は天翔る騎士へと変身を遂げた。

俊一もまた叫ぶ。
「ブレイブシフト!!」
ライオンレギウス・パワードモード――炎を思わせる赤き重装甲が俊一の体を覆い、猛獣のような覇気が彼を包む。

二人は変身を終えると、互いに視線を交わし、力強く頷く。
「光平さん、行きましょう!」
「行くぞ、俊一!」
そして彼らは、煌めく軌跡を残して、健斗によってもたらされたフィリスからの情報で位置が分かっているドラゴンファイヤーX1のもとへと疾駆していった――。
星彩のルミナ始動!
※作:旅鴉様
「まいりましたね~、なるべく近づきたかったのですが、霧深温泉の道がまさかあれ一本とは…」
車のハンドルを握りながら、神向寺冴佳は後部座席に座る少女に向かってぼやいていた。
「やっぱりヘリコプターでそのまま山越えするべきだったかもですね」
そう言って空を見つめる冴佳。
「仕方がないです、グレッグさん言ってたじゃないですか、山の向こうには何がいるか解らないと、下手に音を立ててヘリが近づこうものなら撃墜される可能性もあると」
そう言いながら、後部座席の少女、柏葉美佳は冴佳を宥める。

「まあ、そうですけど…まさか崖崩れとは、間違いなく孤立させられてますね、なるべく近づきたかったのですけど…」
「それでもグレッグさんがいてくれたおかげで、こんなに早くここまで飛んで来れました、本当は私が魔法で飛んで霧深温泉まで行けば良いのでしょうけど…」
そう言いながら、申し訳なさそうな顔をする美佳。
((それは駄目だ、状況がわからない、ヘリほどじゃないが飛行魔法も十分目立つからな、アスカロン財団が提供してくれた武器は間に合ったから、それを召喚して迎撃することは可能かもしれないが、あれは魔力を結構くうからな、強敵相手にとって置いた方が良い、とにかくまずは相手に悟られず霧深温泉に近づくことがベストだ))
美佳の横で伏せていた黒い生物、ブラックカーバンクルことクロエルが美佳を諫める。
「解ってる…慎重にってことよね…でも、加藤さんやリネアさんのことも心配だし、あの寺瀬詩郎の悪の心が復活してるんだったら、尚更急がないと大変なことに…」
数時間前、美佳はアスカロン財団の日本支部に招かれていた、そこで秘密を共有すべき主要な人物達と顔を合わせていた、だがそこにいたライトシーカーの予知能力者マッテオ=ラファエロ=グラツィアーニがとあるビジョンを見た、それは同じライトシーカーの加藤とリネアに危機が迫っていること、そしておかめ党時代の悪の心を持った寺瀬詩郎が復活するというものだった、それを聞き、2人を助けに、美佳はこの霧深温泉へと向かったのだった。
途中まではB.A.Dの隊長、グレッグ=ボードマンに近場までヘリコプターで送ってもらい、その後は同乗していた支部長付き秘書の神向寺冴佳がレンタカーをチャーターして、霧深温泉を目指したのだが、途中で崖崩れで道を塞がれ、近づくことが出来なかった。天凰輝シグフェル達の活躍もあり、すでに土砂の除去は完了しているものの、まだ安全確認作業が終わっていないため一般車両の通行再開までには時間がかかるとのことだった。
「そうですよね、せっかくここまで来たのに…(ああ、加藤さ~ん、お願い無事でいて!それと加藤さんに酷い事した奴は、逆さに吊るして百叩きの刑だからな!アスカロン財団に喧嘩売ってただで済むと思うなよクソが!💢)」
平静を保っているように見える冴佳だが、内心はとても焦り、そしてキレていた。
((少し気持ちが昂ってないか冴佳))
「ちょっと!?解るんですかそんなことまで!?」
突然のクロエルの声に、慌てる冴佳。
((まあな…))
「私の気持ちをむやみに読もうとしないでください!とにかく!このままもたもたしているわけにはいきませんし、何とかして霧深温泉に近づかないと」
そう言って、霧深温泉のある方向へと目を向ける冴佳。
((もしもの時のためにグレッグ氏もヘリを待機させておくとは言っていたからな、いざって時は強硬手段で山越えか…))
「やっぱり私が飛ぶしか…」
クロエルと美佳が悩みながら唸っていたところで、突如車のブレーキを踏む冴佳。
((どうした冴佳?))
そう訊ねるクロエルに、冴佳は指を差して答える。
「交番です、交番見つけました」
そう言いながら、道路の角に建つ、古びた木造の交番前に車を停める冴佳。
「待っててくださいね、ここから霧深温泉に近付ける道はないか聞いてきますね」
そう言いながら、交番へと向かう冴佳、出迎えたのは温和そうな雰囲気の老巡査だった。
何やら話ながら中へと入る2人、それを見ながらクロエルは美佳に心の声を飛ばす。
((美佳…ルミナへ変身の準備を…))
「ちょっと、クロエル!どうゆうこと!?」
突然そう言われ、驚きの声を上げる。
((落ち着いて聞いてくれ、あれは多分人間ではない!このままでは冴佳が危ない!))
「そっか、こんなところにまでいたんだ…」
そう言うと、美佳は気合を入れるように自分の頬を両手で叩いた。
「了解!『魔法少女星彩のルミナ』いきます!」
((初陣だな…行くぞ美佳!))
つづく。
コメント
要塞化したホテルから1人、少年忍者の健斗くんが脱出、すぐに牧村氏ブレイバーズ主力部隊と合流、久々の姉弟の再会ですね…って考えてみたらここまでの時間ってそんなに経ってないんですよね…随分と色々あった濃密な時間でしたね。
ここでやっと敵が誰なのかどんな状況かを知ることが出来た牧村氏、妖魔結社ザイザムと黒百合チームが組んだという情報も厄介でしょうけど、やっぱり詩郎くんのブラック化は加藤だけでなく牧村氏にとっても厄介な問題のようですね…
だが、敵に押さえられているドラゴンファイヤーX1を取り戻せばジブリックオーダーが戦力として数えられる、そこで牧村氏こと天凰輝シグフェルと俊一くんことライオンレギウスが救出に向かうことに、さあ反撃開始と言ったところですか、ここから溜まってたブレイバーズサイドのフラストレーションを爆発させるところですね!
さて、ところ変わって霧深温泉にやってきた美佳ちゃんこと魔法少女星彩のルミナ、これはまた美佳ちゃん良い絵が出来ましたね~、まごうことなく自分が知ってる美佳ちゃんですね!
崖崩れのところ、上手く修正してくださり有難う御座います。
さあ、次回は美佳ちゃんこと魔法少女星彩のルミナの初陣ですか、楽しみですね!
> これはまた美佳ちゃん良い絵が出来ましたね~、まごうことなく自分が知ってる美佳ちゃんですね!
Dreaminaは、Leonardo.AiやStable Diffusionよりもきちんとプロンプトを反映してくれる確率が高いですね。後ろ手のイラストとかも生成の成功率が、他の画像生成AIに比べて高い気がします。
> さあ、次回は美佳ちゃんこと魔法少女星彩のルミナの初陣ですか、楽しみですね!
交番の中に残っているのはボーイズ(洸介&陽平)だけで、ガールズコンビ(優&亜沙美)はすでにどこか別の場所に移動させられているかも…。
健斗君が黒詩郎君達に合流できたことでブレイバーズ&加藤もようやく反撃の糸口が掴めましたね。それにしても健斗君、本当に使い勝手が良くて役に立ちますね。
一方星彩のルミナこと美佳ちゃんいよいよ魔法少女デビューですか。おかめの御前様は相手として小西李苑を想定しておられるようですが、こいつ結構強いし悪賢くておまけにDIDマニアと、初戦としてはかなり厳しいし危険な気もしますが…まあクロエルがついてるし何とかなるかな?初っ端で戦いの厳しさを知っておくのも後々役に立ちそうですしね。
ところでゼルバベルのメンバーで生き残っていそうなのは小西意外では小西の舎弟の名取洋太郎、ハッカーの内海ラクシュミー希理子あたりでしょうか。こいつらどう見ても忠誠心など無さそうですし。ただブレイバーズエディションの世界は本家とはパラレルワールドとのことなので、こちらでは他にも生き残りはいそうですしゼルバベル崩壊の過程も本家とは異なっていそうです。