紅蓮の天使 第7話

TEAM FRIENDSの事件簿
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
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悪のマッドサイエンティスト・暗黒大博士とハイテク犯罪者兄妹サイバーヴァイパーズによって誘拐された勢川理人たちを救うため、朝比奈テニスショップのオーナー・朝比奈梢こと紅蓮の乙女グリムゾンエンジェルは、単身で地獄谷デビルタワーへと乗り込み、まずは第一の敵・戦闘アンドロイドのオメガD1を倒して理人を救出する。そしてタワーの4階へと上がったグリムゾンエンジェルと理人は、藤永沙織を捕らえていた第二の敵グリーンデーモンと対峙していた。

※文章は、chatGPTで生成しております。

グリーンデーモン撃破

 デビルタワー四階、血のように赤い光が瞬く部屋の中央に、バイオモンスター「グリーンデーモン」の巨大な身体が横たわっていた。その緑色の外殻には無数の裂傷が刻まれ、床には粘つく体液が広がっている。

 その傍らで、紅蓮の乙女――グリムゾンエンジェルは息を整えながら立ち尽くしていた。全身に纏う赤き戦闘スーツが微かに燻る。彼女は冷たい視線を床に伏す少女に向け、優しく声をかけた。

「もう大丈夫、あなたは自由よ」

 藤永沙織は、未だ震える手で自らの腕を抱いたまま、小さく頷いた。目には涙が滲んでいる。

「助けてくれて……ありがとうございます」

「礼なら後にして。まずはここから離れるわよ」

「あれっ、アイツはどこに行った??」

サイバーヴァイパーズの兄・ソーラがいつの間にか姿を消していたことに気づく勢川理人。グリムゾンエンジェルは、周囲を見回している理人に目を向けた。

「あなたたち、窓の外を見てみなさい」

 理人と沙織は、促されるまま窓際へ歩み寄る。四階の窓の外から見えるのは、デビルタワーを取り囲む無数の黒い影。建物の周囲を完全に包囲した武装集団が、暗闇の中で規律正しく配置についていた。

「何なんだ、アイツらは……?」理人が息を呑む。

「安心して。彼らは味方よ」

 グリムゾンエンジェルは腕を組みながら、わずかに口元を緩めた。

「あれはアスカロン財団のヒーロー後方支援部隊 B.A.D(バッド)。さすが仕事が早いわね」

「B.A.D……?」

「特殊戦術部隊よ。もう塔の階下は制圧しているはず。あなたたち二人は、ここから引き返して彼らに保護してもらいなさい」

「冗談じゃないぜ!」

 理人は拳を握りしめた。

「まだ愛実倫生が捕まってるんだ!放ってはおけない!」

「私たちも一緒に行きます!」

 沙織も、震える声ながらも強く言葉を発した。しかし、グリムゾンエンジェルの表情は変わらない。彼女は静かに、だがはっきりと告げた。

「バカなこと言わないで。これ以上この塔の上に登るのは本当に危険なの」

 理人と沙織は言葉を詰まらせる。グリムゾンエンジェルは続けた。

「ハッキリ言わせてもらうけど、あなたたち二人は足手まといよ。さすがの私でも、敵と戦いながら非力なあなたたちを守り切れる保証はないわ」

「くっ……」

 理人は悔しげに歯を食いしばる。沙織も拳を握り、唇を噛んだ。

「この塔の階下は、すでにB.A.Dが制圧しているから安全なはず。あなたたちはここで役目を果たしたのよ。だから、引き返して」

 グリムゾンエンジェルの言葉は、まるで鋼のように揺るがなかった。理人と沙織は、彼女の真剣な眼差しに抗えず、やがて小さく頷いた。

「……わかったよ」

「勢川くん、行こう……」

 二人は後ろ髪を引かれる思いで、その場を後にした。グリムゾンエンジェルは、彼らの背中を見送りながら、小さく息をつく。そして、再び闘志を燃やし、上階へと向かう階段へと足を踏み出した。

(待ってなさい……倫生くんと愛実ちゃんは私が必ず助けるわ)

 紅蓮の乙女の影が、暗闇の中に消えていった。

デビルタワーの追跡

 グリムゾンエンジェルと別れ、勢川理人と藤永沙織は、デビルタワーの下の階へと続く階段へ向かって歩いていた。冷たい空気が漂う廊下を進みながら、理人はふと呟く。

「……なんだか、グリムゾンエンジェルとは以前にどこかで会ったことがある気がするんだよな」

 隣を歩いていた沙織も、小さく頷いた。

「勢川くんもそう思う? 私も、なんとなくだけど……どこかで会ったような気がするのよね」

 しかし、二人は彼女の正体が自分たちのアルバイト先である**「朝比奈テニスショップ」**のオーナー兼店長、朝比奈梢であるとは知る由もなかった。

 そんな時だった。

 二人の前方の廊下を、誰かが歩いてくる気配がした。理人と沙織は反射的に壁際へ身を寄せ、慎重に様子を窺う。

 そして、次の瞬間、二人の目に映った光景に驚愕した。

「……うそっ!? どうしてこんなところに有理紗ちゃんが!?💦」

 沙織が小声で叫ぶ。

 廊下を歩いていたのは、一人の女だった。金色の装甲強化服に包まれた鍛え上げられた体躯、銀髪のショートヘア、そして健康的な褐色肌――彼女の正体は、サイバーヴァイパーズの妹・リリス

 そして、その肩には、気を失っている星本有理紗の姿があった。

「さっきあの緑の化け物と一緒にいた奴と、格好が似ている……。アイツの仲間かもな」

 理人はそう呟きながら、リリスの動きを注意深く観察する。

 サイバーヴァイパーズの一員が、有理紗を連れ去ろうとしているのだ。

 そんな状況を目の当たりにして、ただ黙って見過ごすわけにはいかなかった。

「あとをつけてみよう!」

 理人の言葉に、沙織も覚悟を決めたように頷く。

 こうして、二人はリリスの後をこっそりと尾行し始めた――。

つづく。


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TEAM FRIENDSの事件簿
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コメント

  1. JUDO より:

    やはり来ましたか、グリムゾンエンジェルの現役復帰!!

    この手のキャラは、スポット参戦か条件(フラグ)満たすと、後半で正式参戦してくれるイメージ大ですね(^▽^)/しかも、本来の参戦作品の主人公キャラを凌駕する能力+精神コマンド持ちで・・・

    この先も大活躍を希望(ただし、人知れず且つ正体は明かされない範囲でですかね(;^ω^))

    • > この先も大活躍を希望(ただし、人知れず且つ正体は明かされない範囲でですかね(;^ω^))

      いえ、管理人は引っ張るのは嫌いなんで、『紅蓮の天使』のラストでグリムゾンエンジェルの正体は理人くんたちにバレてしまう予定なのですが…?💦

  2. 旅鴉 より:

    グリーンデーモンの奴、あんだけイキりまくってたくせに、ナレシしやがった…

    前のアンドロイドの方が強かったんじゃないですか…
    ソーラの奴本当に消えましたね、てっきり手を出さないとか言って理人くんあたりを攫っていくんじゃないかとばかり思ってましたから、本当に無駄な仕事をしない奴ですね。

    さて階下には B.A.D到着、理人くんと沙織ちゃんは彼らに預けた方が良いと判断したグリムゾンエンジェルだったが、
    2人は仲間になりたそうな目でこちらを見ている…若者たちはどうも無謀と勇気をはき違えているところがありますね~、
    はっきりと足手纏いと言われて、しぶしぶ引き下がる2人、グリムゾンエンジェルこと梢さんも本当はこんなこと言いたくないのでしょうけど、これからまだ危険なクリーチャーが待ち受けているかもですからね…

    さてそのまま階下に下りていく2人だが…そこでとんでもないものを目撃してしまう、なんとここにいる筈のない有理紗ちゃんが、サイバーヴァイパーズの妹・リリスによって連れ去られようとしていた、そしてその後を追いかける理人くんと沙織ちゃん、せっかく助けられたのにまた捕まってしまいそうな予感、なんだかケイドロっぽくなってきましたね~
    クリムゾンエンジェルは無事に全員を助け出し、サイバーヴァイパーズと暗黒大博士を撃退することが出来るのだろうか!?

    ちょっとここで、アスカロン財団の追加部署と、新キャラ2人ほど追加します。
    爺さんと若い娘ではありますが、若い娘の方は…スイマセン、また管理人様が苦手なタイプになりそうです…

    アスカロン財団技術研究開発部

    最新の技術の研究と開発を行っている部署。
    ヴィランに対抗するための兵器の研究開発や、発掘したオーパーツの研究なども行っている。
    研究で得た技術やデータなどは、他の研究機関や組織に提供することもある。
    世界中から優秀な研究員を集めており、常に最先端の技術を保有している。

    研究開発本部長

    メルヴィン・ファインズ
    アスカロン財団の研究開発本部長で、研究部門を統括する責任者の老科学者。
    天才と呼べる優秀な科学者であり、優秀な管理者でもある。
    天才なれど人間性に問題があるアルマ・ブラックバーンを手懐けることが出来る稀有な人物。
    財団の創設者、デビット・アスカロンとは古くからの友人。

    アルマ・ブラックバーン「ただお前は、この私(天才)を信じるだけでいい!」

    アルマ・ブラックバーン
    年齢15歳
    身長150㎝
    技術研究開発部主任研究員、元はあるヴィランサイドの秘密組織によって作られた天才少女、試験官ベイビーで元の両親は不明、一応国籍はアメリカ。
    アスカロン財団に組織が壊滅させられたことで救出されたのだが、外部に組織の情報を密かに流していたのはアルマ本人だと思われる。
    救出された後に、本人の要望でメルヴィン・ファインズの助手となり、そのまま技術研究開発部の研究員として働くことになる。
    自他とも認める天才であり、10歳を過ぎた頃にはメルヴィン・ファインズに「もう自分に教えられることはない」と言わしめる程に。
    アスカロン財団の研究開発には殆ど彼女が携わっており、財団にはなくてはならない存在になっている。
    ちなみにアルマ・ブラックバーン名は、救出されブラックバーン家の養女になってからつけられた名前で、元は名前すらなかった。

    容姿
    無造作に腰下まで伸ばした明るい茶色の髪に、特徴的なアホ毛、瞳の色は金色と緑色のオッドアイの、美しさと可愛らしさを兼ね備えた白い肌の人形のような小柄な西洋人の美少女。
    常時白衣を着ており、白衣の下はTシャツにミニスカートを穿いている。

    人物
    傲岸不遜が服着て歩いているような人物、とにかく態度も悪ければ口も悪い、それが上下関係なしなのでたちが悪い。
    「莫迦が」「阿呆が」「愚か者が」などの暴言は、もはや口癖と言ってもいい。
    養母の要望で女の子らしい格好はするが、女の子らしく振る舞うことはしない、ただ容姿には自信を持っている。
    こうゆう性格なために他の研究員と揉めることもあり、その度にファインズ本部長が宥めるといったことが日課となっている。
    だが、優れた人間は素直に認め、時には腰を低くして教えを乞うこともある、その中の1人にメルヴィン・ファインズ本部長もいる。
    ただ傲慢なだけの人間ではなく、常に向上心を持ち、誰よりも真剣に研究に取り込んでいる、
    その姿を見せているので、生意気な年下ではあるが、なんやかんやで他の研究員もついてきているところはある。
    とにかく自分でなんでも行動したがるところがあり、その落ち着きのなさから「暴言ハムスター(命名加藤段十郎)」などと呼ばれている。
    自分の生まれのこともあってか、悪の組織に対しての敵愾心は強く、その気持ちからアスカロン財団で働こうと決意したのもある。
    ヴィランサイドの科学者たちに対しても厳しく、特に暗黒大博士に対しては「悪趣味な狒々木乃伊」と随分辛辣な言葉で罵っている。
    特殊能力持ちの人間には頗る興味を持ち、事あるごとに「調べさせてくれ」としつこいぐらい言ってくる。
    前述のように悪の組織に作られた経験もあってか、改造人間などには特に嫌悪感を抱いており、人体改造だけは何があってもやらないと誓っている。
    オフの時はゲームなどをして遊ぶことも多いが、上手い上に容赦がなく、そちらの方でもヘイトを集めることが多い。

    • > ちょっとここで、アスカロン財団の追加部署と、新キャラ2人ほど追加します。
      > 爺さんと若い娘ではありますが、若い娘の方は…スイマセン、また管理人様が苦手なタイプになりそうです…

      アルマ・ブラックバーン嬢のキャラクターデザインは、現在いろいろな画像生成AIを用いてチャレンジしておりますが、アホ毛とオッドアイの生成に只今苦戦しております(;^_^A アセアセ・・・

  3. bakubond より:

     科学技術チームのメンバーが人格的に難ありというのはあるあるですが、中和する要素も結構豊富で旅鴉様の引き出しの多さには改めて感服させられます。

     グリムゾンエンジェルの賢明な判断も空しくリリスに抱えられた有理紗ちゃんを見てしまった理人君と沙織ちゃん、やっぱりこのまま捕まってしまうんでしょうかねえ…。それにしても有理紗ちゃんを肩に抱えて歩くなんてリリスすごいパワーしてますね。

    >「……なんだか、グリムゾンエンジェルとは以前にどこかで会ったことがある気がするんだよな」

     隣を歩いていた沙織も、小さく頷いた。

    「勢川くんもそう思う? 私も、なんとなくだけど……どこかで会ったような気がするのよね」

     JUDO様の期待空しく有理紗ちゃんが二人に正体バレしてしまうんでしょうか…。そんなことはないと思いますが…。

    • > JUDO様の期待空しく有理紗ちゃんが二人に正体バレしてしまうんでしょうか…。そんなことはないと思いますが…。

      まだ正体バレしない方がいいでしょうか?

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