BRAVERS EDITION episode.29

BRAVE SUCCESSION
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※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
※掲載されている画像の無断転載を禁じます!
※アフィリエイト広告を利用しています。

ネオブラックマフィアの首領・デスクローン総統から、ブレイバーズ長官・牧村光平の誘拐作戦を強要された黒百合ダークリリィは、安土市のブレイバーズ本部「セントリネル・ハブ」に潜入し、次の週末に光平が休暇を取り沢渡優香錦織佳代と一緒にピクニックに出掛けるという情報をキャッチ。黒百合の潜入に気づいた寺瀬詩郎だったが逆に黒百合に捕らえられていたが、稲垣健斗に救出された。

※文章は、chatGPTで生成しております。

銀嶺山への急行

安土市にあるブレイバーズ本部「セントリネル・ハブ」のブリーフィングルームに、緊迫した空気が漂っていた。副長官・仲里深雪は、壁面スクリーンに映し出された銀嶺山の地図を指し示しながら、目の前に立つ獅場俊一稲垣千秋に詳細を説明していた。

「千秋ちゃんの読みどおりだったわ。やはり、あの詩郎くんは偽者よ!」
深雪の鋭い声が部屋に響く。

「それで、本物の詩郎は!? 無事なんですか?」
俊一が即座に問い返す。

「安心して、俊一くん。本物の詩郎くんは、健斗くんが無事に救出したわ」
深雪が安堵の表情を浮かべる。

「さすが、健斗ね。よくやってくれたわ」
千秋は、弟の活躍を誇りに思うように頷いた。しかし、その表情はすぐに険しくなる。
「それで、長官には連絡がついたんですか?」

深雪は険しい顔で首を横に振った。
「それが問題なの。携帯の電波が届かないか、あるいは何らかの方法で電波が遮断されているのか、光平くんと連絡が取れないの…」

「そんな…!」
千秋の顔が青ざめる。

「敵の狙いが光平くんだという確証が得られた以上、のんびりしてはいられないわ。俊一くん、千秋ちゃん、すぐに銀嶺山へ急行して。光平くんのことだから滅多なことはないとは思うけど、途中で詩郎くんとも合流して情報を共有しつつ、現地で長官の安全を確保して!」
深雪は鋭い口調で指示を下す。

「了解!」
俊一が力強く答えた。

「了解しました!」
千秋も同様に返事をし、すぐに行動に移る。


千秋は廊下を駆け抜けると、セントリネル・ハブの屋上へと向かった。そして、外に出た瞬間、大きく息を吸い込みながらスワローレギウス・パワードモードに変身した。光の粒子が体を包み、鮮やかな白とピンクのツートンカラーのメタリックな装甲スーツが瞬時に形成される。

「行くわよ!」
翼を広げ、スワローレギウスは空高く舞い上がった。青空を切り裂くように銀嶺山を目指して一直線に飛んでいく。

一方、俊一はライオンレギウス・パワードモードに変身し、陸路から銀嶺山へと向かっていた。赤いメタリックカラーの輝かしいアーマーから力強い咆哮音を響かせ、百獣の王の強靭な脚が険しい道をスピードを上げて突き進む。

「千秋は空から、俺は地上から…。絶対に光平さん…いや、長官を無事に守ってみせる!」

二人がそれぞれのルートを進む中、銀嶺山では黒百合の暗い陰謀が、徐々にブレイバーズ全体をも包み込もうとしていた――。嵐の予感を孕んだ静けさが、山の奥深くに潜んでいるかのようだった。

黒百合の指令

銀嶺山の山腹、木々が密集した薄暗い場所に黒百合が潜んでいた。二人の視線の先には、何も知らずに仲睦まじく山道を歩く牧村光平と沢渡優香の姿がある。

牧村光平と沢渡優香のイラスト線画は、さすあい様。着色は、しんあ。(現:RiNーりん)様。
背景は、Leonardo.AiのモデルLeonardo Anime XLで生成しました。

「本当に噂に聞いてた通りのバカップルね。うんざりするわ…」
黒百合が小さく舌打ちをしながら、双眼鏡を下ろす。その表情には苛立ちが浮かんでいた。

そのとき、後ろから足音が聞こえ、木々の間からクローカメレオンが現れた。緑色の鱗に覆われた体を揺らしながら、彼はどこか怯えた様子で近づいてくる。

「どうしたのよ? 寺瀬詩郎はちゃんと監視してるんでしょうね?」
黒百合が鋭い声で問いかけると、クローカメレオンは肩をすくめ、口元の触角を震わせながら答えた。
「そ、それが…申し訳ない! あのガキに逃げられた…!」

「何ですって!?」
黒百合の声が低く唸り、クローカメレオンはその場で縮こまる。

「全く使えない奴ね。あんな子供一人も管理できないなんて…!」
黒百合は大きくため息をつき、怒りを抑えるように額に手をやった。

クローカメレオンは申し訳なさそうに頭を下げる。
「め、面目ない…でも奴を取り戻すべく、すぐに手分けして—」

「もういいわ!」
黒百合が言葉を遮ると、腰に携えたトランシーバー型の無線機を取り出し、アンテナを勢いよく引き伸ばした。

「あの坊やが逃げたとなれば、こちらの計画が露見するのは時間の問題。ブレイバーズの応援が動き出すのもすぐね…仕方ない。プランBを発動するわ!」

黒百合は無線機の送信ボタンを押し、冷徹な声で指令を下した。
「こちら黒百合ダークリリィ。全員、プランBを実行に移して。目標は、応援チームの足止めよ!」

無線機のスピーカーからは、別動隊員たちの声が次々と返ってくる。
「了解!」
「すぐに動きます!」

無線の応答が終わると、黒百合は一度目を閉じ、静かに息を整えた。そして目を開けたその表情には、不敵な笑みが浮かんでいる。

「牧村光平と沢渡優香はここで捕獲して、ブレイバーズも混乱に陥れる。計画は必ず成功させるわよ」

「了解だ、黒百合殿!」
クローカメレオンが低く頷き、二人は再び密林の影に紛れた。

その頃、何も知らずに山道を歩く光平と優香は、互いに微笑みながら楽しそうに話をしている。だが、その背後には、次第に迫りくる黒百合の影があった。

展望台の決断

銀嶺山の展望台では、休日を楽しむ家族連れやカップル、友人同士で賑わっていた。晴れ渡る空の下、周囲を覆う緑の木々の間から見える絶景が、訪れた人々を魅了している。しかし、その中で錦織佳代と柏村晴真の二人だけは、浮かない顔で展望台の一角に佇んでいた。

「ねえ、佳代姉ちゃん。光平兄ちゃんたち、遅いね…」
晴真が不安そうに佳代を見上げる。

佳代は腕時計を確認しながら首を傾げた。
「おかしいなぁ…そろそろ追いついて来てもいい頃なんだけど…」

その時、佳代の携帯電話が着信音を鳴らした。画面に表示されたのは、ブレイバーズ専用の緊急回線番号。佳代の胸に緊張が走る。

「深雪さんからだ…」佳代は素早く電話を取った。
「もしもし、佳代です。どうしたんですか?」

「佳代ちゃん!? よかった…こっちは繋がったわ!」
電話越しの仲里深雪の声は、いつも以上に切迫していた。

「何かあったんですか?」佳代は即座に尋ねる。

「佳代ちゃん、よく聞いて。敵の狙いは光平くんよ!」
ネオブラックマフィアの改造人間が、寺瀬詩郎の偽者に化けて本物と入れ替わり、セントリネル・ハブの中に潜入していた。そして逃げ出してきた本物の詩郎から連絡があり、敵の真の狙いが牧村光平だと分かったというのだ。深雪の言葉に、佳代は息を飲む。

「何ですって!? 光平が狙われている!?」
佳代の声に、近くにいた晴真も顔を強張らせた。

「俊一くんと千秋ちゃんをそちらに向かわせたわ。佳代ちゃんは彼らと合流次第、至急対応策を講じてちょうだい!」

「了解しました!」佳代は緊張の中にも冷静な声で答え、電話を切った。

錦織佳代と柏村晴真と背景の挿絵イラストは、Stable Diffusion Onlineで生成しました。

佳代は晴真に目を向けると、少し戸惑ったように口を開いた。
「晴真くん…。困ったなぁ…。どうしよう…」

彼女の顔には複雑な思いが浮かんでいた。せっかく楽しみにしていた晴真にピクニック中止を告げるのは心苦しい。だが、それ以上に、光平と優香が危険に晒されている状況を考えれば、一刻も早く駆けつけなければならない。しかし、ここに晴真を一人で残していくのは不安が残る。

佳代が迷っていると、晴真が毅然とした声で言った。
「佳代姉ちゃん、行って来なよ!」

「えっ?」佳代は驚いて晴真を見る。

「光平兄ちゃんと優香姉ちゃんがピンチなんだろ? 僕は一人でも大丈夫だから。こんなのいつものことだから慣れっこさ!」
12歳の少年の言葉とは思えない、強い意志が込められていた。

「晴真くん…」佳代は目を見開いたまま、言葉を失う。

晴真はにっこり笑って、佳代に親指を立てた。
「僕はここで待ってるから、安心して行って来て!」

佳代はその笑顔に救われたような気がした。そして、大きく頷く。
「…本当にごめんね、晴真くん。ありがとう!」


佳代は展望台に併設されている観光事務所に晴真を連れて行き、スタッフに事情を説明して彼を預けた。

「お姉さん、安心してください。ここでお預かりしますので、どうぞお気をつけて!」
スタッフの言葉に感謝しつつ、佳代は振り返らずに走り出した。

彼女は光平と優香の元へ向かうべく、再び来た道を急いで引き返していく。その瞳には、仲間を救おうとする強い決意が宿っていた。

展望台から離れ、静まり返った山道に入ると、佳代は心の中で誓うように呟いた。
「待っててね、光平、優香。絶対に間に合うから!」

その声は山の静けさに吸い込まれて消えたが、彼女の決意はますます揺るぎないものとなっていた。

つづく。


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コメント

  1. JUDO より:

    うーむ、赤&青のトップスと白のボトムズの組み合わせがこれほど素晴らしいとは・・・と感じさせてくれる2人のイラストですな(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

    黒百合様は、もしやリア充な2人にお怒り・・・かも。

    • > うーむ、赤&青のトップスと白のボトムズの組み合わせがこれほど素晴らしいとは・・・と感じさせてくれる2人のイラストですな(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

      赤&青のトップスと白のボトムズの組み合わせコーデは管理人もお気に入りです。
      錦織佳代ちゃんの他に笹南侑衣梨ちゃんも、青トップスと白ショーパンの私服コーデでしたね。

      > 黒百合様は、もしやリア充な2人にお怒り・・・かも。

      もし聖谷マリアちゃんにもイケメンの彼氏がいたら、黒百合姐さんは果たしてどんな反応をするのでしょうか?((((;゚Д゚))))ガクガク

  2. 旅鴉 より:

    >「本当に噂に聞いてた通りのバカップルね。うんざりするわ…」
    黒百合が小さく舌打ちをしながら、双眼鏡を下ろす。その表情には苛立ちが浮かんでいた。

    石鼠「あ~、解るわ~その気持ち~」

    とりあえず佳代ちゃん達とバカップル…牧村氏と優香ちゃんを分断した黒百合姐さんだが…イラついてらっしゃる…
    そこに更にイラつかせてくれる情報を携え現れたのが怪人クローカメレオン、偉そうなことほざいていながら詩郎くんをあっさり逃がしたクソ役立たずのトカゲ野郎に、心底呆れる黒百合姐さんは、新たなプランBを発動!

    プランAじゃないってことは逃げの一手じゃないようですね(このネタ解らなかったらスイマセン…

    深雪さんからの連絡で牧村氏と優香ちゃんが狙われている事を知った佳代ちゃん、すぐにでも行きたいところだが、晴真くんを残していくのは不安が…っと思ったら晴真くんの方から牧村氏の助けに向かうように促される。
    晴真くんの言葉に後押しされ、牧村氏と優香ちゃんの救援に向かう佳代ちゃん、その間晴真くんは観光事務所に預けられるわけだが…

    ああ、これ悪手だ…多分本物の観光事務所の事務員は裏の倉庫にでも縛られ猿轡を噛まされ監禁されてる状態でしょうね(これが若いお姉さんだったら良いのだけど…)

    ああ、これはガキんちょ人質決定ってところでしょうか…?

    • > 石鼠「あ~、解るわ~その気持ち~」

      石鼠姐さん、そろそろ復帰してほしいところですが、今頃どこで何をしているんでしょうか…?(;^_^A アセアセ・・・

      > ああ、これ悪手だ…多分本物の観光事務所の事務員は裏の倉庫にでも縛られ猿轡を噛まされ監禁されてる状態でしょうね(これが若いお姉さんだったら良いのだけど…)
      > ああ、これはガキんちょ人質決定ってところでしょうか…?

      今回晴真くんは捕まえない予定(同じ小6男子なので、あまり出番を増やすと健斗くんともキャラが被るし…)でしたが、そう言われると管理人も「縛られた事務員の若いお姉さん」は見たくなってきました( ̄ー ̄)ニヤリ
      ここは旅鴉様のご期待に応えるためにも、晴真くんにも犠牲になってもらいましょう!

  3. S-A より:

    別働隊をちゃんと用意していたあたり、デスクローン総統も黒百合姐さん1人に押し付けるのではなくサポートする気はあるようですが、この後ブレイバーズvsネオブラックマフィアの乱戦になだれ込むのは確実と思われるのでまだ一山も二山もありそうですね。うまくいけば優香ちゃんのDID(あるいは光平君との連縛?)が期待できるかも?
    それにしても詩郎君、ブレイバーズエディション編では捕まって縛られている回数がダントツな気がします。もう彼が実質的なヒロインかもしれませんねw

    • > 別働隊をちゃんと用意していたあたり、デスクローン総統も黒百合姐さん1人に押し付けるのではなくサポートする気はあるようですが、この後ブレイバーズvsネオブラックマフィアの乱戦になだれ込むのは確実と思われるのでまだ一山も二山もありそうですね。

      それだけブレイバーズ長官誘拐作戦は、ネオブラックマフィアにとって組織の命運をかけた一大プロジェクトですからね(そしてもし失敗に終わったら、後始末の責任は全て黒百合ダークリリィ一人に押し付ける魂胆という…💦)。
      episode.30辺りから、乱戦模様はいよいよ本格化し始めると思います( ̄ー ̄)ニヤリ

      > うまくいけば優香ちゃんのDID(あるいは光平君との連縛?)が期待できるかも?

      はい、是非ご期待くださいませ!(あぁ…言いきっちゃった…💦)

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