琉那市に遠征合宿に訪れていた鷺島国際大学女子バドミントン部エース選手の星愛怜美花、同じく同大男子陸上部所属の女子マネージャーである天帆美空の失踪を皮切りに、次々と琉那市で巻き起こる若者の失踪!
連続誘拐事件の可能性が濃厚であると判断したシブルリックオーダーは直ちに極秘捜査を開始したが、合宿を取材に来ていた鷺島国際大学報道部の取材クルーである漆崎亜沙美の拉致に巻き込まれて紫城心翔が、さらには京都にいたフィリス=ミラ=エクセリアも犯人一味に捕らえられてしまった!
再会
ブラザーズの毬雄と累児によって鷺島国際大学報道部の小寺洸介、桜庭陽平、鳳凰院優の3人が連れて来られた場所とは、とある地下の広い空間だった。3人がアイマスクを外すと、目の前には柱に縛り付けられている漆崎亜沙美の姿があった。
「亜沙美!?」
「亜沙美ちゃん!!」
「ん、んんっ…んむむぅぅー!!」
「お前らは、すぐに漆崎さんを解放しろ!」
「おーっと、そうはいくか」
「お前たちもここで縛られてもらおうか?」
ここでブラザーズに捕縛されそうになった洸介たちだったが、そこへ駆けつけたのがハイテクオリハルコンスーツを装着した美濃本敦と瀬尾梨帆だった!
「あっ、確かあなたたちはシブルリックオーダー!?」
「そこまでよアンタたち、大人しく両手を上げなさい!」
「さもないとこのブラスターの銃口が火を噴くぜ」
「チッ、分かったよ…」
ブラザーズの二人はあっさり降伏して捕縛される。亜沙美もすぐに助け出される。
「お久しぶりです。鷺島国際大学報道部の皆さん」
「いやぁ、おかげで助かったよ」
「洸くん、陽くん、それに優、ごめんなさい…。アタシが勝手な行動を取ったばかりに、みんなも巻き込んで危険な目に…」
「いや、君だけのせいじゃない。僕もディレクターとして亜沙美ちゃんの意見にも真摯に耳を傾けるべきだったんだ…」
「とりあえず反省会は後にしようぜ。おいお前たち、他の人質たちの居場所まで案内してもらおうか?」
「ああ分かったよ。ここで逆らったってしょーがねぇ。案内するぜ」
妙に素直で協力的なブラザーズ。かえって何か怪しい。もしや何か油断させて罠を仕掛けているのでは?と警戒する洸介や敦たち。その様子を敏感に嗅ぎ取ったのか、毬雄と累児は彼(彼女)らを煽って挑発する。
「あれれ~? もしかして怖いのかなぁ~?」
「俺たちはこの通り手も足も出ない状況だ。ま、案内しなくていいなら、こっちもそれはそれで有難いんだけどなww」
このブラザーズの態度に、報道部とシブルリックオーダーの面々は憤慨。
「コイツらァァッッ、自分たちの立場が分かってんのか!?」
「挑発に乗っちゃダメ。今はこの人たちしか手がかりがないんだから、このまま案内させましょう!」
こうしてブラザーズの案内で、報道部とシブルリックオーダーは残る人質の監禁場所へと向かうことになった。
フィリスと祐宜
取引の交渉決裂で、戦闘状態へと突入した戦略諜報参謀ビオベミラ率いる妖魔結社ザイザムVS天山桜桃&黒狗&演劇部。しかしどちらもガチの長期戦は互いに消耗するだけだとして、適当な頃合いを見計らって双方とも撤退したようだ。その様子を遠くから観察している者が2人いた。一人は検非違使の孝森祐宜、そしてもう一人は祐宜によって助け出され、ハイテクオリハルコンスーツ「天空(ゴッデス)」を身に纏ったフィリス=ミラ=エクセリアだ。
「出来ればこのまま互いに潰し合って共倒れになってくれればよかったんやけど、そうもうまくはいかへんな」
「祐宜さん、私たちも急ぎましょう!」
「ちょい待て。慌てんなや。琉那市にはもう一人、俺の仲間が言ってるはずやで」
「仲間…?」
その夜、琉那市のホテルにて
この日、琉那市内のとあるホテルでは京都からの修学旅行生が大勢宿泊していた。その中に夜陰に紛れて忍び込んだ石鼠は、女子生徒が泊っている部屋を目指す。ツインルームの一室ではジャージに着替えてぐっすりとベッドの上で寝込んでいる2人の女子高生の姿が……。
「ブラザーズの二人が戻って来ていたらJK二人とも誘拐していくところなんだけれども、アイツら急に連絡が途絶えるんだもんなぁ…。しゃーない、一人だけ攫ってくか。さぁて、どっちにしようかなぁ~」
それぞれのすやすやと寝入っている女子高生の寝顔を覗き込み、石鼠は「これに決めた!」とつぶやく。
「う…うう……zzz」
石鼠の気配に気づいたのか、その女子高生・椿姫絢那が目を覚ましかける。石鼠は素早く絢那の口を塞いだ。
「んんっ!? んむむっ!!」
「おっと、起こしちゃったか…。でも騒いじゃダメよ。隣のベットで寝ているお友達まで巻き込みたくはないでしょう?」
「ん、ううん……」
どうやら絢那は抵抗を諦め、大人しく従うことにしたようだ。石鼠は手際よく絢那を縛り上げて口にも猿轡を噛ませると、彼女を担いだまま客室のベランダから飛び降りて音もなく着地し、近くに停めてあった車で捕まえた絢那共々現場から逃走するのであった。
コメント
捕らわれのフィリス様に迫る影は何者、といったところで終わった前回ですが、その正体は何と孝森祐宜君‼新たな危機が迫る、と思いきや実は救いの手だった、というのはよく見かけそうであまり見かけない気がします。
ブラザーズが妙にあっさりしていると思ったらやっぱり、石鼠さんが動いてましたね。案内されて人質の監禁場所に辿り着いたら石鼠さんが新たな人質である椿姫絢那ちゃんを伴って待っていた、なんてのは確実ですね。
次回はいよいよ椿姫絢那ちゃんの緊縛お披露目ですね。こちらも楽しみにしております。
> 次回はいよいよ椿姫絢那ちゃんの緊縛お披露目ですね。こちらも楽しみにしております。
おそらく絢那ちゃんは、囮捜査でわざと石鼠姐さんに捕まってます。
現状まだ一枚しかストックがない貴重な絢那ちゃんの緊縛イラストを楽しみにお待ちください。
なるほど、あの謎の人物は祐宜くんでしたか、
京都検非違使が絡んでるのですから、そりゃあ出てきますよね~
さて、この2人も琉那市サイドに合流ですか、協調性0の誘拐組織側にとっては難しい状況になりそうですね、
そしてその頃の琉那市…
亜沙美ちゃんの新イラスト良いですね~、これは色々と他の場面でも使えそうですね、
>ここでブラザーズに捕縛されそうになった洸介たちだったが、そこへ駆けつけたのがハイテクオリハルコンスーツを装着した美濃本敦と瀬尾梨帆だった!
報道部の危機に準備万端フル装備で現れたジブリックオーダー、まさにヒーローといった登場のしかた、これが特撮ものならクライマックス寸前といったところでしょうか?
…って拍子抜けするぐらいにあっさりと降伏するブラザーズ、しかも煽ってくる余裕っぷり…そりゃあこれは罠でしょう、狡猾ですからねこいつらは…
>「挑発に乗っちゃダメ。今はこの人たちしか手がかりがないんだから、このまま案内させましょう!」
ここは警察機関と協力した方がってツッコミはなしなんでしょうけど…ほうれんそうは大切ですよ、せめてジブリックオーダー本部への連絡も…これは絶対に全員捕まるフラグだ(ワクワク
そしてその頃石鼠姐さんは…なんと新たな獲物を狙っていた、それはなんと椿姫絢那ちゃん!
見事な手際で絢那ちゃんを誘拐した石鼠姐さん、やったぜ、絢那ちゃんの緊縛イラスト楽しみだ、GJだぜ石鼠姐さん!
ただ…
>「ちょい待て。慌てんなや。琉那市にはもう一人、俺の仲間が言ってるはずやで」
この祐宜くんの言葉が気になります…これも罠だったり…
いや~、もはや騙し合いですね~、面白いですね~こうゆうの!
> ここは警察機関と協力した方がってツッコミはなしなんでしょうけど…ほうれんそうは大切ですよ、せめてジブリックオーダー本部への連絡も…これは絶対に全員捕まるフラグだ(ワクワク
まあ古今東西の勧善懲悪ヒーローアクション系作品では、「警察や自衛隊(軍隊)は役に立たない(ヒーローが出てくる前に警察や自衛隊(軍隊)が悪を成敗してはならない)」(ただし主人公自体が警察や自衛隊の関係者の場合は除く)というのがお約束ですからね。シブルリックオーダーと検非違使という非公然組織が2つも動いているわけですから、今回は警察の出る幕はほぼないでしょう(;^_^A アセアセ・・・
> この祐宜くんの言葉が気になります…これも罠だったり…
勿論、祐宜くんの言っている「仲間」とは絢那ちゃんのことです。
おそらく次回か次々回あたりで誘拐ゲーム再開編も完結です。
様々な話がやがて一つにまとまるオムニバス展開もいいものですよね。
当方の次シリーズもやがては、様々なヒーロー、ヒロインが集合して・・・を考えているとかおないとかwww
前回のフィリスさまの椅子縛りと併せて美しい亜沙美ちゃんの柱拘束(某戦隊の銀色の追加ヒロインの伝説的シーンを彷彿させる)に(*´Д`)
> 当方の次シリーズもやがては、様々なヒーロー、ヒロインが集合して・・・を考えているとかおないとかwww
当ブログでは広告を張っている関係上、原則として二次創作になってしまうような版権キャラの使用は禁止しているので、JUDO様のブログはその点では羨ましいところではあります。管理人も本音では自分のオリキャラと版権キャラを共演クロスオーバーさせたりしたいです。
> 前回のフィリスさまの椅子縛りと併せて美しい亜沙美ちゃんの柱拘束(某戦隊の銀色の追加ヒロインの伝説的シーンを彷彿させる)に(*´Д`)
KazuHanabi様のおかげで亜沙美ちゃんのイラストストックも大分溜まりましたので、今後いろんな拘束パターンのSSを書けそうです。
柱へのぐるぐる巻き拘束いいですね。
これだけ太い柱なら報道部4人まとめて縛り付けられそうです!
柱緊縛、予想よりかなり好評のようで驚いています。