天岸アンジェリカ愛優美誘拐に始まる一連の出来事がなかなか収束しないことに業を煮やした悪の帝王・おかめの御前が、ついに自ら現地に乗り込んで来た!
孝森祐宜、恋中七香と綾塚音祢と共に脱出す!
恋中七香と綾塚音祢を人質に取られ、窮地に陥っていた検非違使・孝森祐宜。しかしそこへ突然眩い光が飛び込んで来た!?
「おかめフラァァ~ッシュゥゥッッ!!!!!!」
いきなり強烈な目くらましを食らい、プロセルピナやメアリーの動きが一瞬鈍る。その隙を見逃さなかった祐宜は、すかさず警備の黒服男たちを殴り倒して七香と音祢を救出する。
「なんかよく分からへんけど、今のうちに逃げるで!」
「ちょっと待ってよ! 眩しくて何も見えないッ!」
「視力ならそのうち時間が経てば回復する! 俺の手に掴まれ!」
「そういう貴方は大丈夫なんですか!?」
「あぁ、俺は特殊な訓練を受けてるさかいな。平気や! いいから急ぐで!」
そして寺瀬詩郎と天山桜桃が戦っている現場でも!
寺瀬詩郎と天山桜桃が戦っている森の遥か天空に浮かび上がる、おかめのお面の巨大なホログラフィ。そのおかめの面の両目から地上の天山桜桃めがけて容赦ないビーム攻撃が降り注ぐ!
「キャアアッ!!」
深いダメージを受けて倒れる桜桃。かつて自分に仕えていた元幹部に対して何一つ言葉を掛けようとしないおかめの御前。もはやおかめの御前には、山桜桃姫への関心は全く微塵もないらしい。
「詩郎、引き上げッス!」
「待ってくれ! 検非違使の奴は何処にいるんだ!? せめて検非違使に落とし前をつけさせてくれ!」
「黙れ! 余の望みは美少年美少女の捕縛ピンチが見たいのであって、いつまでも延々とバトルを繰り広げることではないッス! 命令に従わないと、キミにもお仕置きするッスよ!?」
「くっ、分かったよ…。楽しみはこの次の機会に取っておくぜ」
そこへ天山桜桃がよろよろになりながらも必死に起き上がる。
「待ちな…さい! まだ勝負は…終わってはいませんよ!!」
「ふんっ。人質だった女ならくれてやる。でも俺もアンタも、いつの間にかキツネに化かされてたみたいだけどな」
「キツネ…??」
詩郎が立ち去り姿を消した後、天岸アンジェリカ愛優美がいた筈の場所には木の葉が数枚落ちていただけで、その姿は煙のように消えていたのだった。
END
2022/11/23加筆分
孝森祐宜に監禁場所の洋館から連れ出されて、安全な場所まで辿り着いた恋中七香と綾塚音祢。そこへ大きく手を振って天岸アンジェリカ愛優美が駆け寄って来た。
「お~い!♪」
「よかった。愛優美ちゃん、無事だったのね!」
抱き合って互いの無事を喜び合う愛優美と音祢。
「愛優美ちゃん、紹介するね♪ こちらは恋中七香ちゃん」
「うん、名前は今初めて聞いたけど知ってるよ。牢屋の中のモニターでその娘が音祢ちゃんを助け出すところを見てたから…」
「どうもはじめまして、恋中七香よ。よろしくね♪」
「天岸アンジェリカ愛優美です。アンジェリカでも愛優美でもどちらでも好きな風に呼んでいいよ。こちらこそよろしく!」(^^)
自己紹介も一通り済んだところで、音祢が一つの疑問を愛優美にぶつける。
「ところで愛優美ちゃんはどうやって逃げ出してきたの?」
「実は音祢ちゃんと別れてから一人で牢屋の中にいた時、突然可愛らしい子狐が現れて、そこから先が記憶がないんだ…」
愛優美の説明によると、左右の目が赤青のオッドアイの不思議な子狐が鉄格子をすり抜けて牢屋の中に入ってきたところで記憶が途切れ、その後に気がついたら国道近くの森の中で倒れていたのだという。
「いったいそのキツネは何だったのかしら…?」
「それよりも七香ちゃんも凄いね。一人で音祢ちゃんを助け出してここまで辿り着けたんだから」
「ああ、それは私じゃなくて、こっちの緑髪のお兄さんが……」
「緑髪のお兄さんって……どこにいるの?」
「えっ…!?」
愛優美の発した一言に驚き、周囲をキョロキョロ見回す音祢と七香。しかし彼女たちをここまで連れて来た孝森祐宜の姿は、忽然と消えていたのである。そしてやがて姿を消した祐宜と入れ替わるようにパトカーのサイレンの音が近づいてきたのであった。
管理人よりコメント
そろそろ新しい別のストーリーを始めたかったので、強引に終わらせちゃいました💦
どうかご了承ください。<(_ _)>
コメント
>余の望みは美少年美少女の捕縛ピンチが見たいのであって、いつまでも延々とバトルを繰り広げることではないッス!
なんか…スイマセン…どうも得意じゃないくせにバトル展開に持っていってしまうところがありまして、おかめの御前様的には飽きますよねはい…
色々リアルの方がお忙しくなるところですからね、ここで終わらしてしまうのもありですね。
>天岸アンジェリカ愛優美がいた筈の場所には木の葉が数枚落ちていただけで、その姿は煙のように消えていたのだった。
ただ…これだけはショックでした…
自分的には…先輩の危機に駆け付けた椿姫絢那ちゃんが密かに愛優美ちゃんを助け出し、式神の楓子ちゃんを愛優美ちゃんの姿にさせ、知らずにやってきた詩郎を騙し連れ出させ、絢那ちゃんはピンチの祐宜くんを助けに颯爽と現れ、陰陽術を駆使してプロセルピナどもを退却させ、見事大好きな先輩を…ちょっと貴女達先輩に近づきすぎ!!
そして天山桜桃と詩郎と対決しているところで、愛優美ちゃんに化けていた楓子ちゃんが正体を現し、漁夫の利アタックを2人に…ってな展開を勝手に想像していたもので…
…どこからですか…化け狐だったのは…パパが逃がしてくれたところからだったりしますか…捕らわれている姿を堪能させてくれたあの数々の場面も全部狐に化かされていたと…音祢ちゃんとの友情とか育めるかと思ったのですが…それも狐に化かされていたと…OTL
まあ…七香ちゃんと音祢ちゃんがLINE交換してくれるぐらいあったら嬉しいですね…物語が広げられそうですから。
> …どこからですか…化け狐だったのは…パパが逃がしてくれたところからだったりしますか…捕らわれている姿を堪能させてくれたあの数々の場面も全部狐に化かされていたと…音祢ちゃんとの友情とか育めるかと思ったのですが…それも狐に化かされていたと…OTL
す、すみません…!💦
どうかショックを受けないでください!
愛優美ちゃんが入れ替わっていたのは、勿論、詩郎に牢から連れ出される直前からです。
一緒音祢ちゃんと監禁部屋にいていろいろやり取りしていた段階では、愛優美ちゃんはまだ本物でしたのでご安心ください。
楓子と入れ替わった後、洋館から脱出していた音祢ちゃんとも合流して互いの無事を喜び合ったものと思います。
> 自分的には…先輩の危機に駆け付けた椿姫絢那ちゃんが密かに愛優美ちゃんを助け出し、式神の楓子ちゃんを愛優美ちゃんの姿にさせ、知らずにやってきた詩郎を騙し連れ出させ、絢那ちゃんはピンチの祐宜くんを助けに颯爽と現れ、陰陽術を駆使してプロセルピナどもを退却させ、見事大好きな先輩を…ちょっと貴女達先輩に近づきすぎ!!
> そして天山桜桃と詩郎と対決しているところで、愛優美ちゃんに化けていた楓子ちゃんが正体を現し、漁夫の利アタックを2人に…ってな展開を勝手に想像していたもので…
管理人も出来ればそのように展開を進めとうございました。
しかしながら言い訳をさせていただければ、文才がないのと、時間的、体力的余裕がない為、あのような形で強引に終わらせてしまったことはお詫びします。
勿論、異論は受け付けます。ブログ閲覧者様が各自SSを解釈変更して独自に脳内補完されるのは自由です。
どうか今回はそれでお許しいただければと存じます。m(_ _)m
突然現れたおかめのお面から発せられる怪光線、シュールかつパワフルな光景ですね。
>詩郎が立ち去り姿を消した後、天岸アンジェリカ愛優美がいた筈の場所には木の葉が数枚落ちていただけで、その姿は煙のように消えていたのだった。
以前旅鴉様も予想されておりましたが、
https://okamenogozen.com/kaedeko/
こちらのキャラクターが秘かに動いていたんでしょうかねえ。バトルモードになれば今回披露されたおかめの御前様の荒業にも対抗できそうな気がします。では久しぶりにSSを。
洋間に設えられたTVモニターに画像が入ってきた。
「これはどなたですかな?」
洋間の主である老人は言った。TVモニターに映った明らかに地球人とは異なる顔をしつつも変形した背広を思わせる宇宙人と思しき人物が答えた。
「これは失礼。私はディド恒星系第三惑星ボンド星から来たボンド星人という者。もしかしたら以前地球人に身をやつしてお金を稼がせていただいた時にお会いしていたのかもしれないので初めましてというのは少し言いかねますが…」
老人は笑いながら返した。
「いえ、私の方も少し記憶が曖昧なのでお気になさらないで結構ですよ宇宙人の方がどのようなご用件ですかな」
ボンド星人は答えた。
「実は私どもはこの地球で一定期間に若い男女を何人誘拐できるかというゲームを計画しておりましてね。あなたにも少しご協力をいただければと思いましてこうして挨拶をさせていただいておりますが、正体をさらしている上にこんなTVモニター越しという不躾な形になったのはお詫びします」
老人の目が光った。
「まあ、そこはお気になさらずに。で、どのような協力をすれば?」
ボンド星人は言葉を続けた。
「実はあなたのところになかなか優秀なメイドがいると聞いておりまして、進行役として彼女をお借りできないかと」
老人は少し拍子抜けしたように答えた。
「そんなことでしたか。よろしいですが、現在彼女はちょっとしたイザコザで負傷して療養中の身です。回復を待っていただくということでよろしいでしょうか?あ、そうそう、申し遅れましたが、私のことはMr.Unknownとでも呼んでいただいて結構です」
「分かりました。ご協力感謝いたしますMr.Unknown」
ボンド星人の感謝の挨拶が終わるとともにTVモニターから画面が消えた。Mr.Unknownは画面の消えたモニターをしばし見つめながら呟いた。
「面白いことを考える宇宙人ですな。あの宇宙人のことですからあちらにも挨拶回りに行っていることでしょうな」
今回ボンド星人が企画したゲームは「仮面ライダークウガ」でグロンギが展開したゲゲルを誘拐に置き換えたものと考えていただければ結構です。そして山桜桃姫改め天山桜桃ちゃんには七森美江さんが演じられたラ・バルバ・デのポジションについてもらおうかと考えております。ゲームの進捗次第では鷹松優姫刑事と笹浪侑衣梨婦警に何人分かのボーナスポイントを設定するかもしれません。
旅鴉様、Mr.UnknownをSSに登場させていただきましたがいかがでしたでしょうか?イメージが損なわれていなければいいのですが…。
> 今回ボンド星人が企画したゲームは「仮面ライダークウガ」でグロンギが展開したゲゲルを誘拐に置き換えたものと考えていただければ結構です。
ゲゲルを誘拐に置き換える。いいですね~!大賛成です!
「仮面ライダークウガ」リアル視聴当時、グロンギの目的が特撮ヒーロー界では伝統的な世界征服じゃないことに大いに憤りを感じていた管理人としては、まさに意趣返しの心地ですね。
>Mr.UnknownをSSに登場させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
問題ないです、そのイメージで大丈夫です、むしろ完璧です!
>あの宇宙人のことですからあちらにも挨拶回りに行っていることでしょうな
勿論あちらというの…これはまた面白いゲームになりそうですね~、今度は桜桃さんが仕切るみたいで、それはそれで楽しみですね!
お疲れ様です。
まさに敵か味方か謎のおかめの御前・・・
当方の大首領JUDOは、紛れもなく敵ですが・・・
「おかめの御前」は自分の欲望に忠実なだけなのです( ̄ー ̄)ニヤリ
Twitterちょくちょく覗かせてもらっています。アカウントを凍結されているのでコメントを書き込むことは出来ませんが……💦
最近テレビ本編でも可愛さが増し始めているソノニ様が美しい…。
大首領JUDOも同じく欲望に忠実なのです( ̄▽ ̄)
Twitterの方も楽しんでいただければ何よりです。
素顔の可愛らしい女性大幹部を続々とスカウトしては、美少女&少年誘拐に駆り出す大首領JUDOです(^▽^)/
今後もソノ二さまは、メイン敵としてご活躍予定です。