朝霧尋紀、友貞稜太、譜久里知世は、UFOマニアの仲良し小学生トリオである。雲龍峰の麓で偶然UFOを目撃した彼らは興奮し、すぐにその時に撮影した証拠写真を週刊誌に売り込もうとしたが、どこも相手にしてくれなかった。最後の望みをかけて鷺島国際大学報道部に向かうも、チーフディレクターの桜庭陽平に門前払いされてしまう。しかし尋紀たちのUFO写真に興味を持った漆崎亜沙美は、同じ報道部の小寺洸介に頼み込んで車を出してもらい、尋紀たち3人を引率する形で今度こそUFOの動かぬ証拠写真を撮ろうと再び雲龍峰へと向かったのだが、そこで秘密基地を築いていた悪のハント星人に捕らえられてしまった。
亜沙美の危機
「この卑怯者ッ! 子供たちを脅して言うことを無理やり聞かせるなんて、アンタたち最低よ!!💢」
「フハハハハッ!! 卑怯者カ…。我々ハント星人ニトッテハ褒メ言葉ヨ!」
口のガムテープを剥がされた亜沙美は、黒服男の姿から変身を解いて本来のエイリアンの姿に戻ったハント星人に怒りの猛抗議をするが……
「人ノ心配ヨリマズハ自分ノ心配ヲシタラドウダ? コレヨリオ前ニハ実験体にナッテモラウww」
「実験体…?? 一体どうするつもりよ!? いやっ、放して!!」
「助けて―!! 誰か助けて―ッ!!💦」
果たして、ハント星人の怪しげな研究室の実験機械に鎖で繋がれて拘束されてしまった亜沙美の運命は!?
駐車場にて
一方、ハント星人に亜沙美を人質に取られて、駐車場で彼らの帰りを待つ小寺洸介の拉致を命じられた朝霧尋紀、友貞稜太、譜久里知世の3人であったが……。
「なぁ尋紀、本当に洸介さんを騙してハント星人のアジトまで連れて行くのか?」
「だってしょうがないじゃないか。本当のことを話して助けを求めたところで、どうせ洸介さんは信じてくれないよ。結局こうするしかないんだ!」
「でも、他に方法はないのかな…」
「言うな知世! いい加減覚悟を決めろ!」
やがて30分ほど下山する道を歩いたのち、子供たちは駐車場へと到着した。駐車しているミニバンの運転席では、ずっと小寺洸介が座って亜沙美や尋紀たちの帰りを待っていた。
「よっ、ボーズども♪ 無事に戻って来たな! ……あれっ、漆崎さんは一緒じゃないのか?」
「洸介さん、実は……」
「…ん? どうしたんだ?」
このままハント星人の言われるがままに洸介を騙して地下の秘密基地に連れて行くべきか否か、直前になって尋紀は激しく葛藤した。そしてまだ純真な少年である彼は、土壇場で良心を曲げることは出来なかったのである。
「ダメだ! やっぱり僕には出来ない!!」
「おいおい、どうしたんだよ?💦」
「洸介さん、詳しいことは説明できないんだけど、今すぐここから逃げて! 洸介さんの身にも危険が迫っているんだ!」
尋紀の突然の告白に洸介は最初こそキョトンとした表情をしていたが、それはすぐに冷めた表情に変わり、車の運転席から降りてミニバンの後方のトランクルームの扉を開けた。するとそこには……!
「んんーっ!! んんぐぐぅぅーっ!!」
「…こ、洸介さん!?💦」
なんとトランクルームの中には縛られていた本物の小寺洸介の姿が!?
「じゃ、じゃあお前は一体…!?」
「フフフッ…やはり裏切ったな!? 地球人のガキどもww」
さっきまで運転席に座っていた偽者の洸介は、驚愕している尋紀たち3人の目の前でハント星人の正体を現した!
つづく。
コメント
三人組の行動を既にお見通しだったとは…。何か悪いものでも食ったのかハント星人‼と言いたくなるクレバーぶりを見せてますね。そして三人組と洸介君は亜沙美ちゃんの待つ研究室へ…。
今回はおバカ宇宙人兄弟が救出に来るようですが、ハント星人もポンコツに逆戻りして馬鹿と阿呆の絡み合いということになるんでしょうね。
> 今回はおバカ宇宙人兄弟が救出に来るようですが、ハント星人もポンコツに逆戻りして馬鹿と阿呆の絡み合いということになるんでしょうね。
まあハント星人が最後まで切れ者のままだったら、亜沙美ちゃんたちの命がなくなるバッドエンドになってしまいますから、ラストでは多少ポンコツ化するのもやむを得ないでしょう(;^_^A アセアセ・・・
それにしてもハント星人、今までが今までとはいえ何ともひどい言われよう( ノД`)シクシク…
>何か悪いものでも食ったのかハント星人‼と言いたくなるクレバーぶりを見せてますね。
確かに…あのポンコツっぷりが影を潜めてますね…なんか普通に侵略者やってる…
まあbakubond様の仰る通り、あの鬼畜兄弟どもが現れたところでボロが出てくるのでしょうけど…
とりあえず、なんだか怪しげな触手だらけの実験機械に繋がれた亜沙美の運命が気になりますね~ぐへへ
> とりあえず、なんだか怪しげな触手だらけの実験機械に繋がれた亜沙美の運命が気になりますね~ぐへへ
むしろ本題は、ハント星人の頑張りよりもそっちの方なんですよね。
いろいろと妄想を膨らませちゃってください(^^♪